あらすじ
あの少年名探偵・虹北恭助がついに帰ってきた! フランスの田舎村にあらわれた亡霊の正体とは? 歩く大木と、触れた人が崇られる岩の謎とは? 陽炎村へ向かった美少女高校生・野村響子ちゃんをワトソン役に虹北恭助の推理が冴える!はやみねかおるの新本格ミステリ魂がいっぱいにつまった一冊!
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Posted by ブクログ
はやみねかおるが大好きな私が、やっと手を付けて読んだ本。
実はハイスクールアドベンチャーはまだ読んでないので、時系列通りに読んでることになるのかしら。
途中ではやみね作品の他の登場人物と思われる人(実際あとがきだと本当だったみたいですね^^)が出てきたりして面白かったです。
ただ、事件の謎解きがなんとなく満足いくものではなかった…というか、どこか引っかかったまま終わってしまったと思いました。たぶんそれは過去の事件に触れられてないせいなのでしょうが…気になるなぁ…
あと、虹北シリーズ特有のオチなので…本格ミステリを求めると拍子抜けかもしれないです。
Posted by ブクログ
「恭助に会いに行こう!」
そう決心した響子は一人、フランスへ旅立った。
フランスへ着くと恭助の口利きから、
ミリリットル家と言う貴族のお城に泊めてもらえることに。
しかし、そこで起こる事件。疑われる余所者。
そして、謎を呼ぶ「ムスティックの夢」。
「そうか。そうだったのか…
解かったよ。ムスティックの正体。」
少年名探偵、虹北恭助と主人公、野村響子が繰り広げる推理活劇。
あなたにこのトリックが暴けますか?
Posted by ブクログ
はやみねかおるリスペクトな私ですが、未読だった本作!
かるーくてさくさく読める、頭がごちゃごちゃしてる時には最適な作品
…ですが、正直言って肩すかし感が尋常じゃない
途中はぞくぞくしてこれは他とは違う名作になるんじゃないかと期待したのもつかのま
あのゾクゾクをかえしてくれ!
嘘は言ってないです!
はやみねさんは優しすぎるのかもしれません
まあ、キュンキュンするポイントもありましたが、なんだろう、ノベルスで出してるんだから、もちっと深くえぐってほしかったなあ
ちょっと残念(´・ω・`)
Posted by ブクログ
恭介がフランスで旅をしていた時のお話。はやみねファンには嬉しい、清志郎左右衛門、巧之介、九印の話がちらりとでてきます。
リアリティは霞ほどにもないし、年々楽しめなくなってはいるものの、はやみね作品ならば全てみたい。
今回は高校生になった二人なので、恋の方も少しは進展が。昔は恭介のうじうじさを我慢できたが今は無理。響子が不憫すぎる。放浪癖があり、現実を直視できない野郎はダメだよ…。
せっかくのフランス編なのに、城の描写や言葉のやり取りは残念の一言。
Posted by ブクログ
“恭助……。
いつもいつも、一人で平気って顔してた。学校に誘っても、一人でいるのがいいって言ってた。
でも、本当は寂しがり屋なんだってこと、わたしは知っている。
絶対、自分から助けを求めたりしない恭助。その恭助が、ややこしい事件に巻き込まれてるって書くなんて、よっぽど困ってるんじゃないだろうか……。
うん、決めた!
なにがなんでも、フランスへ行ってやる。そして恭助に会って、直接「お盆と正月には帰るって約束したのに、どうして帰ってこないのよ!」と文句言ってやるんだ。おそらく、右の必殺ブローを出すことになるだろうが、それは恭助の自業自得ってやつ。
そして、本当に困ってて、「お願いします、助けてください」って頭を下げたら、ちょっとぐらい手助けしてあげる。
その後は……その後は、恭助を連れて帰ってこよう。
もう、こんな気持ちで待ってるのは、耐えられない。
よし、目指せフランス!”
やっとでた最新刊……っ!
恭助と響子ちゃん好きだ。
事件の真相は、ちょっと呆れ気味。
まさか、そんな、あいつらが!?みたいな。
そして恭じいちゃんはすごいなぁってしみじみ。
はやみねさんの話は、あっちとこっちとそっちがさり気に繋がっている。
そこがちょっとややこしくて、読み直したくなるんだけど、前にどこで見たのかがわからない。
嫌いじゃないけど。
絵のタッチがまた変わったなぁ……。
“巧之介さんが、また歩き始める。
その足が再び止まったのは、恭助が、
「保障してくれるのはありがたいが、ぼくは、謎解きなんかしたくない」
と呟いたからだ。
巧之介さんが、振り返る。
恭助が言った。
「もう、誰も傷つくのを見たくない」
「きみは、寝ぼけてるのか?」
巧之介さんが、言った。その声には、少し苛立ちが感じられる。
「事件を解決して、誰かが傷つくのを見たくない?――それが、どうした?誰かが傷つくのを見て、きみが傷つくのかね?」
「…………」
恭助は、答えない。”
Posted by ブクログ
虹北恭助シリーズ最終巻。何年待ったか、ようやくのフランス編。
数年前に出た『新・新冒険』と『高校生編』の間にはいるおはなしで、実質のシリーズ完結編にあたります。
小学校を卒業して、虹北商店街から世界に旅立ってしまったきりめったに帰ってこない恭助。薄情な彼を追い求め、ついに響子ちゃんが立ちあがった! いいぞ響子ちゃん! がんばれ響子ちゃん! さっさと恭助を連れて帰って結婚しろ! そんな感じのお話。
まぁ実際フランスまで追いかけてきた響子ちゃんの行動力と、恭助の探偵としても彼氏としても非常に情けない感じがとてもほほえましかったです。
高校生編でいつの間にか当たり前のようにレギュラー面していたミリリットル家の方々もようやく初登場。巧之助さんが気になるところです。
事件自体はまぁ……下らないオチだったな……。
とりあえず映画製作組は空気が読めないのにもほどがあるのでちょっと自重してください。はやみねかおるの書くKYキャラは本当に驚くほどKYなんだもんなぁ。ああ……。
陽炎村のこと自体はまた別の形で物語にするようなので、そちらはそちらで期待。
もうちょっと恭助くんが名探偵らしいところを見せてくれたらうれしかったんだけどなー。