あらすじ
小学校を舞台にした珠玉のミステリ短編集。 定年退職した元教師とその奥さんが、教師時代の思い出を語っていく中で、小さな謎が生まれ、その謎をとく。5話掲載。探偵役は元教師の奥さん。学校を舞台にしたミステリ。
はやみねかおる
三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「都会のトム&ソーヤ」シリーズ「虹北商店街」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。
感情タグBEST3
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(小6女子)学校の先生だった主人公より主人公の妻の方が学校の先生にあっているなと、クスクス笑えました。1番好きなセリフは、元教え子が言った、「ありがとう、先生!」です。私もその言葉の意味が分かって嬉しかったです。学校の先生も、意外な事で、悩んでいることが学びでした。その意外な事が知りたかったら、読んでみて!
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定年退職した先生の思い出の中のなぞを、その先生の妻がズバッと言い当てるところがとても面白いです。どうしてなのかな、どういうことなのかなといっしょに考えるのも楽しいです。
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はやみねかおるさんは大好きなのだけれど、この本も大好き。主人公と奥さんの2人の掛け合い、とっても和んで素敵。すっと読めてしまう。
それだけじゃない。「先生は24時間先生なんだ」「子どもを疑うのは良くないこと」「そのときの心もちが子どもたちにもうつってしまう。」先生という立場から見えてくることもあるし、自分が小学生のときのことを思い返しながら、今、目の前にいる子どもたちのことも考える。いろいろな視点を与えてくれる一冊。
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いい小説でした。
退職して十年経った学校の先生の思い出話。
小さな謎を、話を聞いただけで先生の奥さんが解いていきます。
ラストがとてもいい感じ。
いい大人がいるといい子供が育ちます。
いい大人になりたい。
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心がほっこりするお話。 児童むけあって字が大きい(話的に本にできない字数だったのかと邪推するほど)が、
大人が呼んだほうが楽しめる。エッセイ的な意味合いもあるんだろう。エッセイ嫌いだけどこれはすき。
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定年退職後の元小学校の先生が語る少し不思議な思い出話。話を聞く奥さんが謎を解くというスタイル。
今になってあの時の子どもの気持ちを知るのはどんな想いなのだろうと気にしていると、物語のラストにそれを超える展開が。
これは子どもと向き合う大人にも勧めたい。
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この本は教師を引退した男の人の話。
この人が教師を辞めて、自分の家でくつろぎながら、自分の妻に教師をしていた時の「事件」、「楽しかったこと」などなどを話します。
「事件」の話では、「私」(教師)が事件の結末を言う前に、妻が結末が分かってしまいます。
この時、僕は
(「私」の妻は名探偵なのかな?)
と、思ってしまいました。
実は、この本の元になったのは、作者の「はやみね かおる」さんが教師をしていた頃だったそうです。
ビックリしますね。
是非読んでみて下さい。
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はやみねさんが先生であったからでしょうか、とても心温まる感じでした!
2年前に読んだから忘れてたけど、mixiに書いてたので、引用
↓↓↓
定年を迎えた男性教師。
教師という職業に熱中するあまり家庭の時間を大切にすることもなく、定年を迎えた先生です。
子供はいませんが、奥様と2人の老後。
元教師のご主人は教師時代の不思議な事件を奥様にぽつりぽつりと話します。
その話しだけで謎を簡単に解いてしまう奥様ハートの話しです!
でもそれだけじゃない★
仕事人間の奥様として、笑顔で休日も夫を送り出す強さ、優しさ、我慢強さ。
そして定年後にやっとその奥様の表に出さなかった寂しさ、我慢に気付く夫。
もう、ラストは涙が止まりませんでした
これはもはや児童文学ではない!
読んでない方、是非読んでみてください!!!
そうでした!奥様がすごいのと、先生の老後が少し寂しくも、面白くよんだのでした!
もう一度よみたくなったなー
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定年退職した元小学校教師が、当時の子ども達と、起こった事件の思い出話を妻に語っていく短編集。
ほのぼのミステリーを、奥さんが気持ちよく解決してくれる。
現役時代は、学校で問題が起きても妻には話さなかった主人公が、思い出を語り、当時未解決な事件を妻がいとも簡単に解決してくたり。夫婦の掛け合いに癒される。
6年生教科書掲載図書
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6年生教科書掲載本
ですが、語り口調から、むしろ大人向け。子どもに読ませるなら将来教師になりたい子向けかと。
読んでるときはミステリーという認識はなかったのですが、まあ謎解き本と言えなくもないでしょうか。
今、自分がいい妻ではないと思っているので、ちょっとこの奥さんの完璧さが気に入らなかったのかも…
一番印象に残ったのは『先生は嘘つきだ』と言った理由。
女の子のスカートをめくった子どもに「人のいやがることをしてはいけない」
トイレそうじをいやがる子どもに「人のいやがることを進んでしなさい」
一瞬なるほど、と思ったけれど、自分を振り返ると
前者の場合、私はこう言っている
「人にされていやなことを人にしてはいけない」
揚げ足取りみたいですみません。
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5つの物語は、主人公が教諭を退職した後
妻に回想を聞かせる形で紡がれている。
どの話も、奥さんの優しさが際立っていて、
主人公よりも、存在感が大きい。
こんな奥さんは、理想的すぎます。
子供たちは、どう読むのか?
そういった意味でも、楽しみな本です。
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定年退職した先生の思い出話。当時はわからなかったけど、学校でこんなことがあったんだ、と妻に語り、妻は話しを聞いただけで謎を解いてしまう。いつでも仕事優先、24時間教師でいた私は、現役時代には妻とあまり話せてはいなかった。けれど妻は、ずっと先生のことを見て支えてきたのだった・・・
元・小学校教師のはやみねかおる作。連作ミステリー。日常にちょっとした?の本。
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定年になった先生の思い出話。
小学校の先生は50年たった今でも一番忘れることが出来ない。 大好きな先生の下手な字が格好いいし、体育や遊び時間は子供と一緒に暴れまわる先生が頼もしい、何もかにもがあこがれていた。
結婚式の祝辞は今も忘れない、その先生も7年前に亡くなられた。 寂しいもんだな。
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夢水探偵シリーズでお馴染み、はやみねかおる氏による、小学校を舞台とした先生視点の短編集。もちろんミステリ仕立て。
話のネタは、はやみね氏が教鞭を執っていた頃の実話だそう。そりゃ面白いわけでした。タイトルから、生徒視点の、先生をからかったり喧嘩したりなチャラい青春話じゃないだろうか、と勝手に想像していましたが、話し手が先生のお蔭か、意外とかっちりした構成でした。大人になってから読むと、だんだん懐かしい気分になると思います。
生徒の思い出語りの集大成ということで、さすがはやみね氏、200ページでうまくまとまっているな~。
Posted by ブクログ
<内容>定年退職をむかえた元・小学校の先生が、子どもたちとの日々を小さな謎をひそませながら、奥さんに語ります。謎がとけたとき、幸せな子ども時代がよみがえる―。小学校を舞台に、先生と子どもたちのきらめくような夏をとじこめた、はやみねかおる最新ミステリ短編集。
Posted by ブクログ
やっぱり、はやみねさんの作品は安心して読めますね(^^♪最近ヘビーな小説を読むことが多かったので、たまにこういう物語を読むと心が温まります。定年退職した小学校の先生が、過去に学校で起こったささやかな事件を奥さんに話して聞かせる(そして奥さんが話を聞いただけで解決!)という形式の短編集です。なんというか、はやみねさんの人柄の良さや教師に対する考え方がそのまま本書に現れているような、温かいミステリーです。先生とその奥さんはまさに理想の老後夫婦といった感じ!妻に対してとても感謝しているのに、それを素直に言葉に出せない不器用な先生がかわいらしいです。余談ですが、小学校の先生って中学や高校の先生とは違った特別な感じがします。今でもとても印象に残っている「先生」は小学校の先生です。この本を読んで、その先生に手紙を出そうかな、という気持ちになりました。