あらすじ
伝説の石といわれていた「半月石(ハーフムーン)」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟(まくつ)にのりこんだ……。 いっそう華麗に、思いっきりC調(シーちょう)に!
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Posted by ブクログ
『“現実では絶対にあり得ない”を実現させてしまっている』
本作は児童文学でありながら、そのストーリーの読み応えやトリック、そして表現の一つひとつは、大人が読んでも充分に感じることができるほど、満足感を得られる。
本作は、世界中にその名を轟かせる怪盗・クイーンが、自身の「怪盗の美学」に見合った獲物を華麗に盗みとるという物語。
(怪盗の作品ではあるある?なのだろう)
驚くべきは、他の作品ではあり得ない、クイーンのもつ変装技術である。
老若男女どんな姿にでも化けてしまうクイーンは、読んでいても何処に潜んでいるのかが全く分からない。
言葉巧みに読者を操り、仕掛けが紐解かれた時には、ビックリ箱を目の前で開けられたような衝撃が走る。
また、このシリーズのもう一つの魅力には個性溢れ過ぎている登場人物にあるだろう。
まず主人公とも言えるクイーンは、怪盗でありながら、お宝を盗む頻度は本当に気まぐれであり、時には「今は美学にハマる獲物が無い=仕事をする気がない!」と言った理由もあったりする。
また、クイーンとタッグを組むジョーカーや、世界一?の人工知能RDなど、一人ひとりの性格などがしっかり描かれているため、情景をイメージでき、非常に読み進めやすい。
本シリーズは現在映画化もされており、個人的に非常に観に行きたい。
大人も騙される児童文学、この面白さを味わって欲しい。
Posted by ブクログ
怪盗クイーンシリーズ、3巻。
今回のICPOの探偵卿、ヴォルフさんは武闘派で格好良かったです。ジョーカーとの戦いはドキドキしました。
ヴォルフさんが過去に解決したという『斑屋事件』も読みたいなぁ。
人なつっこいクイーンが珍しく「彼女は友だちじゃないよ。ただの知り合い」と距離を置く考古学者(という名の遺跡荒し)パシフィストは、今後もちょこちょこ出てきそう。
読後に巻頭折り込みの映画ポスターを見ると、どんだけクイーン出てるんだよ、って思わず笑っちゃいました。変装が得意な怪盗ならではの楽しみ、かな?
Posted by ブクログ
これはこれはジョーカー君は
大変な災難に出くわしてしまいましたね。
表情を変えない男が
スターになるなんて…!!
今回盗もうとするお宝は
かなり難儀するもののようです。
そう、なにやら訳ありなのではありますが
この真相ははっきり明記は
されないんですよねぇ。
とにかく敵がものすごいです。
ジョーカーも命の危機にさらされるぐらい。
しかしクイーンはそんなときでも鮮やかに
盗むのです。
Posted by ブクログ
怪盗クイーンシリーズは、毎回どこかで笑ってしまうくらい面白いです♪クイーンの行動には、いつも驚かされます;結末では、いろいろなことを考えさせられました。素敵なお話なのでぜひ。
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プロローグとエピローグがその目線で驚き。
今回はジョーカーもやられたり、クイーンも海に…とスリリングな展開が多かったが、最後は華麗に盗んでました!
Posted by ブクログ
『願いがかなう石』『神の石』ともよばれている半月石(ハーフムーン)を、怪盗がねらうにふさわしい獲物として、クイーンがねらいます。
一方、半月石の持ち主、王嘉楽(ウォンカーロツ)は、半月石を護れたら自分の勝ち、奪われたら負けというゲームをしようとしていました。
魔窟とよばれる人工島、四龍島(スーロンとう)城砦で行われるゲーム。勝つのは誰でしょうか。そして、ゲームを始めようと考えたのは、本当は誰でしょうか。
ゾッとする恐ろしさも感じる物語でした。
Posted by ブクログ
相変わらずクイーンとジョーカーの会話はクセになるような面白さで、今までよりファンタジー感が増した作品だと思う。
しかし、設定も見事ではやみねかおるの作品の新しい面を見れたような気分になった。
Posted by ブクログ
読み終わった後に知ったのだが、魔窟王の対決は3作目なんだそう。ありゃま
、2作目も探して読もう、そうしよう。
魔窟王の対決は途中からバトル小説っぽくなってふきました。でもカッコいい。
基本的に童心に返って子供のような純粋な気持ちで読んでいたんですけど、クイーンとジョーカーくんとの馴れ初めの話が途中ちら見せされたときはさすがに邪な気持ちが首をもたげた。そ、そうか……クイーンとジョーカーくんって同い年かと思いきや、おにショタな関係にあたるのか、そうか……
ハッ いかんいかん これは児童書だ。
クイーンはいったい何歳なんだろう?
謎が深まる第3巻。B級らしくカッコよく、いやあ、本作も面白かった。
Posted by ブクログ
再読。今回のクイーンのターゲットは、"願いが叶う”伝説の石と呼ばれる半月石。自分の行動はなにかに操られていたり仕向けられていたりしないか?全ては物語の中の出来事だったり?そんな事まで考えてしまう、不思議な雰囲気の作品。初めて読んでから10年以上経ってるけどその頃と感じた面白さが変わらない。何も難しいことを考えずにのほほんと楽しめるからはやみね作品は好き。赤い夢の世界にまだまだ浸っていたい。
Posted by ブクログ
伝説の石といわれていた「半月石」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟にのりこんだ・・・。いっそう華麗に、思いっきりC調に。
小牙やヴォルフたち新キャラ登場。ヴォルフとルイーゼの会話(想像含)がめちゃくちゃ可愛いというか笑えます。クイーンの野球やサッカーのルール知らないのに目立ちたがり事件に対してジョーカーやRDの冷めた目がwwめげないクイーンですが、一瞬ヒヤリとする場面もありつつ、最終的に王を欺いたのにはさすがだなあ~と思いました。石の願いなのか、自らの願いなのか――別に石に限らず本当にそれが自分の意思なのか、自分の思いをしっかり持って行動する人でありたいものです。
Posted by ブクログ
とりあえず「東洋の神秘」で、コトを済ますのはどうにかならんか。面白いんだけどさ。
自分の中で、「それがどうした」と並んで、最強のセリフにランクインされてしまいそうだ。
なんかTVスペシャルのルパン見てるような気がしましたね。
半月石と王の関係とか、特に。クイーン=ルパンというのは、トリックスター的なとこもあって、意識されてるのかな、とは思いますけど。
今回の探偵卿は、武闘派。つーか、探偵?頭脳労働向いてないと思うんだけどな。
ジョーカーより強いのに、びっくり。