砂村かいりのレビュー一覧

  • アパートたまゆら

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    こういうのが読みたかった!不倫でも、肉体関係中心でもなく、闇を抱えてるわけでもない大人の恋愛話。小説でそういうのが実はあんまり無いような気がする。すぐ相手か自分になにかしらの暗い過去があって、不倫してて原因は過去にあるとか。なんかそういうの多くないですか。これ、全くなんですよ。昔の相手は男性側にも女性側にも現れるけど、ま、大人のお話なので。そういうのどっちもなんもないとかもはやそれは作り話であろうしそんなのが読みたいわけでもない。そういうのが読みたいなら普通に少女漫画に手を出すわけです。まあでも、少女漫画的と言えばそうでしかないのだけど。それを良しとするか、どうか。私は良しとしました。(笑)癒

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    2025年09月11日
  • へびつかい座の見えない夜

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    男女が関わることで生まれる感情の描写が本当に秀逸な作家である。
    短編集を読む時によくある、3話目辺りで起こる息継ぎのような時間を挟むことなく、最後まで読み切ってしまった。
    特に最後の2話は誰もが人生のどこかで出会うかもしれない感情に深く切り込んでおり、瞬きをする間も勿体なく感じるほどに面白かった。

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    2025年09月09日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ


    この本を読んで、愛というのが実に多様性に富んだ概念なのだと感じた。菜穂と尊に性的な触れ合いはないけど、嫌なことがあった夜は一緒に寝て、この人は絶対に味方でいてくれるっていう大きな安心感を感じられるなんて、これを愛と言わずして何を愛と言うのか!と思った笑
    愛を感じたシーンはいくつかあった。例えば尊がガレット・デ・ロワの人形が菜穂にあたるようケーキを配分するとか、それに気づいた星夜が悲しいと感じたこととか。砂村さんは本当に、人が人を想うときの愛おしさや痛みの描写が繊細で、読んでいてとても引き込まれる。

    そして、どんなセクシャリティでも分かり合える普遍の感情というのは、確かに存在するんだなと思っ

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    2025年09月02日
  • アパートたまゆら

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    久しぶりの恋愛小説、だいぶだいぶ大人の私でも、懐かしく恋をさせていただきました。この先のストーリーも、琴引さんの過去ももう少し垣間見たいな。

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    2025年08月28日
  • 黒蝶貝のピアス

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    読みはじめから中盤あたりまでは大きな動きが感じられず、退屈で最後まで読みきれるだろうか?と、不安でしたが、知らず知らずのうちにググーーッと引き込まれ中盤以降、夢中になってました。登場人物とは年齢も性別も何もかも異なっていますが、著されている年代、地名が自分の記憶とリンクしているのも惹き込まれた要因のひとつかもしれません。
    素敵な一冊でした。

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    2025年08月28日
  • アパートたまゆら

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    アパートの隣人との恋っていう、もしかしたらあり得るかもっていう絶妙なリアリティがある設定にドキドキした。アップルパイを持って行ったり、カレーをご馳走になったり、隣同士だからこその特権を謳歌してる二人が羨ましい。隣人への恋心を自覚していく紗子ちゃんの心の動きが可愛すぎた。紗子ちゃんがモテるの、わかるなぁ。
    片想い中の駆け引きとか相手の何気ない仕草を反芻してベッドの上でドタバタしちゃうのとか、抱きしめられて体温が一気に上がっちゃうのとか、恋愛の楽しい要素がギュッと詰まってて最高だった!
     

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    2025年08月11日
  • 苺飴には毒がある

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    砂を噛むような、じゃりじゃりした気持ちに毎度なる笑 れいちゃん嫌だな〜。大人目線で読むと「早く距離置けばいいじゃん」ってなるけど、でも学生の時なんて、周りの友達が世界の全てだからわかるな〜。
    栞のように気の合う友達と仲良くなれて良かった。

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    2025年08月07日
  • へびつかい座の見えない夜

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    「梅雨が来る前に」
    「きみは湖」
    「トカゲのいる闇」
    「ハマエンドウが咲いていた」
    「へびつかい座の見えない夜」
    収集をテーマにした5話収録の短編集。

    全作読んでいる推しの砂村かいりさん。
    やっぱり大好き。

    どの物語にも思わず二度読みしたくなるキラリと光るフレーズがあって、砂村さんの言葉のチョイスに惚れ惚れする。

    全話良かったが、特に秀逸なのは「トカゲのいる闇」。
    トカゲの給餌シーン以上にグロテスクな夫の言動に嫌悪感で一杯になる。
    妻の決意が記されたラスト4行が最高。

    表題作も良い。
    主人公の瑞季の揺れ動く感情に共感しかなかった。

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    2025年07月13日
  • 炭酸水と犬

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    2025/07/13
    主人公の舘野由麻は9年間付き合っている彼氏の小平和佐からいきなり「好きな人ができた」と告げられる。
    結婚を視野に同棲までしていた矢先。でも和佐は一番好きなのは由麻だと言い続けて結婚に向けての話も進めていくのだが、その過程で好きになったという相手のアサミの存在が目立つようになってくる。
    和佐の弟の真先は兄のことをありえないとか散々貶してはいるけど、別れるという踏ん切りをつけることができずズルズルと進んでいく関係を描いた小説…だと思います。
    テーマ自体は浮気とかそんな感じなんですが、どうにもそんなドロドロした感じを受けないのがこの本の不思議なところだと思います。
    いわゆる修羅

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    2025年07月13日
  • コーヒーの囚人

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     魅惑的な香り、美味しさ、濃く、苦味、コーヒーと恋愛を重ねながら、読んでいた。恋愛には、酸いも甘いもあるけれど、この作品集は、酸いが多めで、恋愛する中で、知らないうちに通り過ぎる違和感や噛み合わなさみたいなものが思い起こされる感じがした。
     最後に、実果の人となりに触れる機会があって、嬉しかった。

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    2025年06月28日
  • へびつかい座の見えない夜

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    ネタバレ

    帯にあった「あなたが集めてきたものは、決して無駄なんかじゃない」という言葉に惹かれて読んでみた作品。

    短編集になっていて、とても読みやすい作品。
    1つ1つの章を読み終わると、心が温かくなりました。

    今は、好きな作家さんの本を集めることや、好きなキャラクターグッズを集めることが好きなので、何かを集めることが好きな主人公たちに共感できる部分も多かった印象でした!
    これからも、好きなもののコレクションを続けていきたいと改めて感じた作品です!

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    2025年06月26日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。
    「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。
    遠くに行きたくなる短編集。

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    2025年06月21日
  • へびつかい座の見えない夜

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    あらすじにあった、「一見価値のないものを集める人たち」による短編集、というテーマに興味を持って読んでみた。

    うまく言葉に出来るかは分からないけど、とても良かった。

    「梅雨が来る前に」
    個人で清掃業を営みながら、訪れた家から髪の毛を収集するという、変わったストーリー。
    お決まりの展開ならこうだな、という流れを何故か外していく結末が面白かった。

    誰かと共感することが、開示に繋がる訳じゃない。
    やっぱり、この続きがあることを期待してしまうのだけど、なくてもアリなんだろうな。

    「トカゲのいる闇」
    不妊とマネハラとトカゲの脱皮。
    読んでいると、早く外の世界に向かうんだ!とハラハラしてしまうのだが

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    2025年06月21日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    結婚とはなんだろう。
    本作は友情結婚?に近いのかもしれないけど、ラストの章を読んで、身体的なつながりがないとしても、それは愛情がないということにはならないと思えた。

    子どもを望むならどうするの?とかいろいろ課題はあるかもしれないけど、このような結婚も良いのかなと思う。

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    2025年06月15日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    あらすじと帯に惹かれて、久しぶりに本屋で文庫本を購入しました。

    「たまゆらにしたくない」というタイトルの回収に、
    あーーーーーーーー……………(サラサラと灰になる絵文字)もう言葉になりません。こんな、こんな………恋愛小説をそんなに好んで読むことがなかったんですが、これはもう心臓にぶっ刺さって抜けない素晴らしい作品です。

    良かった、この作品を読める現代に生まれて。
    ちゃんと学生時代に国語の授業サボんなくて良かったです。
    思わずアカウントを作るくらいには、すごく心を揺さぶられました。

    明日、コーヒー飲みながらもう一回読もうと思います。

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    2025年06月01日
  • アパートたまゆら

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    マリアージュ‪ブランが良かったので砂村かいりさんの他の作品も読みたくなり、アパートたまゆらを購入しました。結果読んで良かった。そんな始まりがあるんだってなり、キュンキュンしながら一気読みです。恋がしたくなります。

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    2025年06月01日
  • 炭酸水と犬

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    「もうひとり、彼女ができたんだ」
    そうですか別れましょうとはならない2人の関係が面白かった!主人公の友達目線で読み、心の中で「別れろ」と何回唱えたか。好きになるのは一瞬なのにどんなに傷つけられても嫌いになれない...恋愛のややこしさが煮詰まってました。

    結構分厚めなのに、スルスル読めてあっという間に読み終えました!

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    2025年05月27日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    恋愛感情はない。手を繋いだこともない。世界で一番気の合う、大切な友人と結婚している――男女の新しい在り方を鮮やかに描いた長編小説! 夫婦としてつつましく暮らしている31歳の奈穂と尊。元同級生で、記念日も忘れずに祝い合う仲の良いふたりだが、性交渉はもとより、恋愛感情も存在しない。友人関係だったふたりは、経済面や体裁面でのメリットから婚姻関係を結ぶことを決めたのだった。 恋愛感情に振り回されない、淡々とした暮らしに満足していた奈穂と尊だが、少しずつ二人の関係に綻びが生じて――。


    『独身とは、人生の未完成な状態なんだろうか。』

    『簡単に結婚しろとかいうけれど、男性に人生の主導権

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    2025年05月11日
  • 炭酸水と犬

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    好きだったところが嫌いになっていく、好きな時は全てがよく見える、すごくリアルでした

    恋愛はやっぱり頭で考えるのではなく心で感じるものですね

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    2025年03月15日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    現時点で今年一番心に刺さった。
    自分自身どちらかといえば奈穂や尊寄りだと思っているからかもしれない。
    恋愛や結婚をしなきゃ!なんて思わないし焦燥感もないしそこを軸に据えるつもりがない、という点においてだけど。

    ただ、かつて普通の恋愛に身を置いてみようと思ったのはともかくそこで相手の言い分に疑問を持てど対話するでもなく能動的にはほぼ一切動かないで身のうちに我慢だけ重ねて相手がブチ切れたらトラウマ負いました!とかちょっと二人とも自己中ではあるよな。
    お互い同士ではうまく付き合っていけてるんだし、単純に相性の問題のようにも思った。
    っていうと作中の表現の問題になってしまいそうだけど、相性よくても子

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    2025年03月01日