砂村かいりのレビュー一覧

  • 黒蝶貝のピアス

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    ネタバレ

    元アイドルの経歴を持ち、
    デザイナーとして起業した菜里子。

    アイドル時代の菜里子に憧れるも、
    その世界では成功できなかった環。

    2人を中心にした人間模様を描いた物語。

    恋愛要素は多く含まれているものの、
    恋愛小説というわけではない。

    わりと現代的なテーマを取り入れているけれど、
    男女とも造形が昔ながらの雰囲気強め。
    もう少しキャラクターからも
    現代の感覚を感じたかったように思う。

    0
    2025年07月01日
  • コーヒーの囚人

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    砂村かいりさんの二冊目。

    展開や構成が抜群!というわけではないんだけど、この人の選ぶ言葉で綴られるストーリーと、波長が合うような気がする。
    奥田亜希子さんみたいに。

    「コーヒーの囚人」は、同居人の元?恋人が急に押しかけてきて一緒に住むという話なのだけど。

    真波が副業として働くスーパーでのエピソードに、なんだかグッと心を掴まれる。
    今までは一つの業務に集中できたのに、なぜかチーム毎に調理から陳列までを競わされる。
    それが明らかに効率を悪くしているのに、リーダーは自分のやり方が正しいと固執するのだ。

    あー。なんか分かるなー。
    そうやってイライラしても、何も変わらない。
    どころか、自分の立場を悪くするだけだったりする。

    こんな小さなエピソードが、楽しい。

    「どこかの喫煙所で会いましょう」は、構成も上手い。

    30歳を間近に迎えた一人の女性を巡る、二人の男性が交互に視点人物になって展開する。

    女性の持つ二面性の、それぞれを好きになる二人の男性の対比も面白いのだけど。

    誕生日を前にした彼女が二人に向けて「結婚」をちらつかせてからの、二人の思考もまた面白い。
    これ、映像化してもいいんじゃないかなー。

    0
    2025年06月26日
  • 炭酸水と犬【電子特典付き】

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    ネタバレ

    あー、人の感情ってやっぱり難しいよなって痛感。
    どうしても上手くいかないことってやっぱりあるんだよな。
    自分の気持ちに嘘をついて結婚はしちゃダメだなって。いろいろ考えさせられた。

    0
    2025年06月25日
  • マリアージュ・ブラン

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    じっくりと読みました。友情婚たからこその良さもあり、もどかしさもあり、気まずさもあり。
    恋愛結婚だったら気まずくならないかもしれないところが友情婚だからこそ気まずくなってしまったり。
    読みながら色々考えました。自分の性自認って本当はどうなんだろうとか、無意識に男らしいとか女らしいとかで誰かのこと差別したりしていないだろうか、とか。
    尊にとっての奈穂、奈穂にとっての尊のような存在にはなかなか出会えないだろうなと思います。
    結婚とか出産とか性自認とか、自分とは違った考え方を持っていても、それを否定するのではなく、ただあなたはそうなんだね、と受け止めてくれる社会であったらなぁと思います。

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    2025年06月12日
  • 炭酸水と犬

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    現実にこんなの起こり得ないと思っていたけどリアルすぎて、読み進めていくうちに自分にも起こるかもと思ってしまった。感情移入しすぎて心が痛い

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    2025年06月11日
  • コーヒーの囚人

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    ネタバレ

    コーヒーが登場する短編集。砂村かいりさんといえば、炭酸水と犬やアパートたまゆらを読んでときめきの過剰摂取をし、1人できゃあきゃあした思い出があるので、ほっこりするお話が多いのかなと思いきや。濃く入れすぎたコーヒーの苦味がべったり舌に残っているような、そんな苦い余韻が残る。
    所々に日頃「何か嫌だ」と引っかかりつつ深く気にしないようにしてきた感情のささくれみたいなものが散りばめられていて胸がザワつく。そのザワつきが癖になり、あっという間に読み終わってしまった。もっと読みたい。
    "招かれざる貴婦人"の得体の知れない不穏な空気がとても好きだったなあ。

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    2025年05月28日
  • コーヒーの囚人

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    ・コーヒーの囚人
    全員が恋の関係になった?
    ・隣のシーツは白い
    シーツの確認はなんとなくしたくなるのはわかるけど、拗らせすぎてて、ほんとうにどこに着地したい人なのかわからなかった。けど、話は面白い。
    ・どこかの喫煙所で会いましょう
    なんか好き

    あと2つも読んだけど、前半から期間空きすぎてメモするの忘れてた。

    寝る前読むのにちょうどいい本。
    コーヒー飲みながらが一番いいんかもやけど、笑

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    2025年05月27日
  • アパートたまゆら

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    初めましての作家さん。そして久々の恋愛小説だった。いい恋って、背中を押してくれる感じがすごく好きだなー、と思う。

    人はみんなそれぞれに事情がある。相手を思いやりながら、自分の心と折り合いをつけながら、人間関係を構築していく。相手のことを考えすぎて変な方向に解釈してしまったり、自分の思いを不適切なタイミングでぶつけてしまったり、単純にはいかないからこそ、悩むことも多い。
    けれど、何度失敗したとしても、ちゃんとやり直すことができる。謝ったり、許したりすることで、もっと相手を知ることができて、深い仲になっていく。

    人間関係にもがきながら、それでも一緒にいたい人と一緒に居続けるために動いていた主人公に励まされた。
    失敗したってやり直せる、私も頑張ろうと思える作品。

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    2025年05月25日
  • コーヒーの囚人

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    5つ短編集。表題作と隣のシーツは白い、どこかの喫煙所で会いましょうの三つが私は良かった。だめと分かっているけれども…心情描写に引き込まれた。
    どれも経験したことないことだけど、なぜだか分かると思えるような気持ちになるのが不思議。
    作者の他の作品も読んでみたくなった。

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    2025年05月20日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    世界で1番気の合う、友人と結婚しているという見出しに惹かれて読み始めた。性交渉なしの夫婦生活を送る菜穂と尊の日常を描く。結局こういうのって、嫉妬とかがきっかけで恋愛感情が生まれるのが鉄板ですからね、と思いながら読んでいたが結論からいうとそうではなかった。それが、よかった。そうではなかったのだが、物語の終盤で尊が菜穂を助けるシーンがあって、そこがカッコ良すぎてときめきました。
    ホモソーシャル的会話に嫌悪感を抱く尊。子どもを産み育てる女性たちの会話についていけない菜穂。男って、女ってこうでしょ?的な世間の風潮からはみ出して、生きづらかった2人が再会して、安寧に過ごせる2人だけの場所があることが、どれだけ幸せなことであろうかと思った。同性とか異性とか関係なく、というのは理想論なのかもしれないが……自分の嫌なことをしないでくれて、つらいときはただそばで寄り添ってくれる人がいることの幸せを感じる一冊でした。

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    2025年05月17日
  • マリアージュ・ブラン

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    恋愛感情はない、気が合う友達同士の友情結婚。穏やかな生活に綻びが生じ始める__。
    夫婦の問題なんだから世間なんて気にしなければと思いつつ...そうはいかない現実もあるよなと。この話に限らず、普通という型にハマるよう生きるのはしんどいよね。

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    2025年04月28日
  • 駅と旅

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    松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。
    旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。

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    2025年04月16日
  • 炭酸水と犬

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    ネタバレ

    真先くん健気で可愛い〜頑張れ〜の気持ちで読んでたので報われてくれてよかったです
    感情移入はし難かったけど、恋愛経験に乏しいからですかね。面白かったからこの作家さんの別の作品も読んでみたい

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    2025年03月22日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    潔癖症の主人公が住んでいるアパートたまゆら。
    隣の部屋の住人との恋のお話。

    たまゆらという響きが可愛いなと思いながら、意味をみてみると、、、

    たまゆら

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    2025年03月10日
  • コーヒーの囚人

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    どこか私には馴染みがある話で
    すーっと身体にストーリーが入り込み読み進めてしまった。

    自分の軸がないようで、こだわりを持つ人々。
    それを分かっていながらも、これが私として生き続けるんだろうな。

    カフェでドリップしたのではなく
    誰かにコーヒーを淹れてもらいたくなった。

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    2025年03月05日
  • コーヒーの囚人

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    「コーヒーの囚人」
    「隣のシーツは白い」
    「どこかの喫煙所で会いましょう」
    「招かれざる貴婦人」
    「風向きによっては」
    5話収録の短編集。

    現在、大注目している砂村かいりさん。
    今まで刊行された長編五作品も良かったが、初の短編集となる本作も面白かった。

    どの物語にもコーヒーがアクセントとして登場する。
    ほんのりとした甘やかさを感じていると突如現れる酸味と苦味にやられる。

    身近に存在していそうな登場人物に自分を投影し、共感したり悩んだりしながら読み進めた。

    棘も毒もあるけれど、随所にドキッとする言葉が散りばめられた上質な短編集。

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    2025年02月14日
  • コーヒーの囚人

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    日常とその中に潜む非日常の感覚が面白かった。みんなそれぞれ身勝手で自己中で、不満を抱えながらも未来に向かって決断していく。ほろ苦い結末にブラックコーヒーが印象的な短編集。

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    2025年01月22日
  • 苺飴には毒がある

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    ネタバレ

    れいちゃんみたいな子っているよなぁ。
    人を小馬鹿にして見下して、噂や陰口で周りの関心を引こうとする。馬鹿にする相手は選ぶ。卒業した今でこそ、「暇なの?」と一蹴できる強さも余裕もあるけれど、学生の頃はそうじゃなかった。女子高生の友達関係って、本当に難しい。常に誰かの視線を意識していると思う。例えば、教室移動の一瞬でさえ、誰かと一緒でないと後ろ指を刺されてしまうし、カースト上位の子に嫌われるとその波紋はクラス全体に広がってしまう。個人としてはその子のことが嫌いじゃなくても、一緒にいると周りからダサいと思われるからという理由で、みんなの前ではその子と仲良くしている素振りは見せないとかもある。

    この小説は、そんな人間模様がリアルに表現されていて、高校生に戻ったような感覚で読んでしまった。寿美子にもすごく感情移入してしまった。
    タイトルにある「苺飴」は、れいちゃんが気まぐれで寿美子にあげるお菓子である。苺は甘いもの、毒は苦いもの。れいちゃんは、寿美子にとってまさに毒入りの苺飴のような存在だったと思う。花一匁の出来事は、どれだけ時間が経っても胸を締め付けるような、辛くて重苦しい記憶で泣きそうになる。けれど、飴をくれたり、ムクと遊んだり、そういった無邪気で純粋で楽しい思い出が確かにある分、憎みたくても憎みきれないのだと思う。最後の合評会で、菅原さんが、「純度の高い好意や友情しか感じない時間が存在したからこそ、苦しんだんだと思う。感情の両極を気まぐれに表す行為は、相手を精神的に支配することもあり得るから。それでも、どうしてももう一度見たい景色があったのだと思う。」と評したシーンは、まさに寿美子がれいちゃんに抱えていた感情を言い表しているなぁと思った。

    自分を苦しめる人間関係だとしても、それから逃げられなかったり、それに縋るしかない時があるのだと思う。そういう状態に置かれた人って、多分相手を憎みつつ反撃する気もごっそり削がれていて、無力感を感じているのだと思う。この小説を読んで、そういう人間とは物理的に距離を取ること、他の依存先を見つけることが大切だなと思った。都内への進学が決まった寿美子が、れいちゃんに返信しないことでこれまでの関係にけりをつけた場面は、寿美子がれいちゃんの呪縛から解放されたことを象徴しているなと感じた。そんな寿美子には、苺飴の毒はもう効かないのだろう。

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    2025年01月15日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    漫画みたいなドラマみたいな、コテコテの恋愛小説ー!!とっても良かった!!周りにいたら、ちょっと意識高い系かな?って敬遠しそうな琴引さん、第三者目線で見てる分には素敵だった♡ヒロインは、潔癖症のくせして貞操観念ゆるゆるでどっちつかずでちょっと好きになれないなー。琴引さんは坂口健太郎か渡部豪太で(、._. )、オナシャス

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    2024年11月18日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    主人公の女性の視点から描かれる恋心がとても共感できるものだった。潔癖症でも恋する相手に対しては関係なくなったり、周りが見えなくなるくらい盲目になったりする様子が細かく描かれていて良かった。

    琴引きさんが良い人すぎる…。

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    2024年08月31日