砂村かいりのレビュー一覧

  • コーヒーの囚人

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    人生の転機となるような場面で、さりげなくコーヒーが出てくる短編集。
    コーヒー好きとしてはとっても心惹かれてしまう本。装丁の色味も好みで、グレーのニュアンスカラーが内容にもしっかりマッチしていると思う。
    登場人物に起こるハプニングは、自分の身にも起こりそうで、起こらないかな…という絶妙なバランス。
    (実際に起こったらイヤなのは間違いない。)
    何か思わぬことが起きた時に、落ち着いてゆっくりコーヒーを淹れてみるって、確かにちょっと冷静になって我に返るきっかけになりそうだと思った。

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    2025年03月04日
  • マリアージュ・ブラン

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    友情結婚した2人の日常、揺れ動き変化してゆく感情がもどかしくもありリアルでもあり、頁を捲る手が止まらなかった。
    マリアージュブランという言葉は初めて知った。
    読後感は温かい。

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    2025年02月28日
  • マリアージュ・ブラン

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    恋愛感情を当たり前と感じながら生きている人が大半の中で、主人公2人が生きづらい気持ちはすごくよく分かりましたが、主人公達自身が、一つ一つのことにナーバスになりすぎている部分もあるのではないかなと感じる作品でした。
    全ての人達にとって生きやすい世の中になるといいなと思います。

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    2025年02月26日
  • マリアージュ・ブラン

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    愛の形や夫婦の形、目に見えない形であってもある程度の普通は〜というものが決まっていて、大多数に属さない事を変わってるとか、普通じゃないとかそういった目を向けられる事を心の中に落とし込む本だったなぁと思います*ˊᵕˋ*
    自分も無意識に無自覚で、誰かを生きにくくさせてしまっている言動がないかほんとに考えようと思います、、
    作中の夫婦は利害関係の一致などと言う言葉を使っていましたが、心に雲がかかった時お互いに必要としていてそばにいて欲しいと思っている事か伝わってきてなんて素敵な関係なんだと思いました‬т т
    それに2人の人間性あってこそだなと思います。他人の無自覚な冷酷さや、自分は大部分に属していな

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    2025年01月26日
  • マリアージュ・ブラン

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    セックス抜きの結婚をした元同級生の二人。友情以上の感情のゆくところを描いている。オンラインのフランス語教師や花屋さんとしてのお仕事小説としても興味深い。

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    2025年01月19日
  • 苺飴には毒がある

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    女子の人間関係のあるあるが詰まった作品。
    毒友やその周囲の人とのドロドロとした関係性が文字でこんなにも表現できるものかと驚愕。
    自分自身人に気を遣いすぎるため主人公に感情移入して読めた。
    私も自分の感情に正直に生きてみたいと感じた。
    れいちゃん側の人間は著書を読んだらどのような感想を抱くのだろうか。

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    2025年01月04日
  • 炭酸水と犬

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    結婚を前にする人、恋に迷う人にはとても刺さる話ではないかなと思う。400ページがあっという間だった。
    今読んでる夏目漱石の作品が一部引用されててびっくりした。夏目漱石、改めて後世の文学にものすごい影響与えてるなと思うなどする。
    『こころ』の問いが自身の作品でもずっとテーマになってるような気がする。恋は、罪悪ですか。

    #2024 #2024年12月

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    2024年12月26日
  • コーヒーの囚人

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    ネタバレ

    感想
    経験しなくてもいいこと。なぜか降りかかってくる。悩みすぎて頭が痛い。ただのコーヒー。でも気分を換えたら見える景色も違う。解決するかも。

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    2024年12月09日
  • 炭酸水と犬

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    読み手がそんなに若くなくても(笑)解るわあって感じ(笑)
    ドラマの続きが気になるように読み耽った。
    こんなん普通別れるよなあと、思いながらもまあまあ別れられない心の葛藤。
    腐れ縁的な感覚。
    まあね
    私なら「彼女からは聞いたことのない音楽が聴こえるんだ」って、その言葉を聞いた時点で別れるけど(笑)
    この作家さん読んだのは初めてだけど、ライト小説かと思いきゃ、文学的な哲学的な理系的な深い言葉がずんとくる。
    「宇宙を彷徨う孤独な原子が結合すべき原子を見つけたような」
    それは一番幸せだ。


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    2024年12月08日
  • 苺飴には毒がある

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    自分自身が他人の顔色をうかがいすぎてしまうことがよくある。そのため、主人公の寿美子が、他人の思考を「先回り」して想像してしまうことで、頭という「水槽」の中をたくさんの言葉が泳いでしまい、言いたいことがまとまらなくなるという比喩の仕方はしっくりときた。

    また、友人であれ恋人であれ、その人だけに依存しすぎると、その人の感情の揺れ動きに大きな影響を受け、毒ともなり得る。
    栞のように、フラットな姿勢とほどよい距離感で付き合える友人が複数人いる関係性が理想なのだと思う。

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    2024年12月01日
  • 炭酸水と犬

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    ずっと読みたかった作品。
    文庫化をきっかけに手に取った。

    9年付き合っている同棲中の恋人とは結婚秒読みのはずだったのに…彼の告白で穏やかだった生活が崩れ去った。
    「もうひとり、彼女ができたんだ」

    隠れて浮気されるよりも、堂々と二股される方が辛いかも。
    彼の誠実なのか不誠実なのか、よく分からない言動全てに理解ができず、終盤までイライラしっぱなしだった。
    それなのに、この物語がどう決着するのかが気になって読む手が止まらなかった。

    終盤のあるシーンから、この2人の見方がガラッと変わった。
    無自覚な好意って時に残酷だな。

    ✎︎____________

    どんなにジャンキーな嗜好品や娯楽よりも人

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    2024年11月20日
  • 炭酸水と犬

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    感想
    ありふれてるのかも。違いは告白されるかどうか。どうせなら墓場まで持っていけば良いのに。でもぶちまけられた。どう片付けるつもり?

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    2024年11月12日
  • 炭酸水と犬【電子特典付き】

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    物語としては楽しく読めたけれど、こんなヤバ男、すぐに別れてネタとして未来永劫語り継ぐのに、主人公優柔不断すぎてイライラ。けど主人公側の気持ちもわかる!あと、アサミのTwitter投稿、おばさん構文すぎない?

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    2024年08月29日
  • アパートたまゆら

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    恋愛っていいなぁ。いいなぁ。
    LINEの返信が届くだけで、嬉しくてベッドにうずくまっちゃうの、分かる。
    ストーカー並みに好きな人のSNSをチェックしちゃうの、分かる。
    アパートの隣人に恋するというなかなかないシチュエーションだったけど、久し振りの恋愛小説で面白かった。

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    2024年06月06日
  • アパートたまゆら

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    潔癖症の主人公が隣の部屋の人には特に嫌悪感をいだかなったのが、最初でだんだん距離を詰めてハッピーエンドです。
    主人公が押すと思ったらわりと受け身だったりするので、そこが少し焦ったいかなと。。タイトルの通り儚いような雰囲気はありますが、結局ハッピーエンドなので地に足はついてる系です。

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    2024年05月21日
  • アパートたまゆら

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    この本、まったくノーマークだったのだが、4月第1週の文庫ランキングで見て興味を惹かれ、レビューを見れば去年の夏頃フォローしている皆さんの間で盛り上がっていたのを知り、急ぎBOOKOFFで購入。

    アパートの鍵を失くし部屋の前で困り果てていた紗子が、帰宅してきた隣人の琴引さんの好意に甘え彼の部屋に泊めてもらったところから始まる恋のお話。
    本のタイトルに加え、帯に『王道の恋愛小説』とあったことから、なんとなく古風な物語と勝手に想像していたのだが、ドラマか劇画のような今風のお話だった。

    琴引さんの気持ちが分からずひとりで盛り上がったり落ち込んだりする紗子の様子には昔も今もなく、恋する乙女のキュンと

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    2024年05月10日
  • アパートたまゆら

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    自分が27歳の頃を思い返して、ここまで恋愛脳で生きていなかったからか、アラサーの今となってはなおさら(感情移入という意味で)大変読みづらさを感じる本だった。ティーンエイジャーが憧れる社会人の恋愛小説、として楽しまれるべき本だったのだと思う。

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    2024年05月05日
  • アパートたまゆら

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    甘々。付き合う前の盛り上がりが好きな方には是非おすすめ。気軽に読める一方で、表現も綺麗なものがあり、総じて読みやすかった。
    主人公のことはあまり好きになれなかった。潔癖症なのはわかるが、割とブレてる気がしてならない。友達カップルが自分の家の風呂でやらしいことしてたら、潔癖症じゃなくても嫌悪感ない?私だけか?普通に絶交したい。
    あと、曖昧な態度なんてとるもんじゃねえよと思う。どんな理由があっても、寂しさを都合よく他人の好意で埋めるべきではない。

    職場の人たちみんないい人で会話がかわいかった。門さんが1番可愛いよ

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    2024年05月05日
  • アパートたまゆら

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    読んだことのないタイプの恋愛小説。
    手放しで面白いとは言い切れないが、フワフワした気持ちになるため、いつの間にか終わってる感じ。主人公視点のみで描かれているため、1人の人生を俯瞰して見ることができる点は、恋愛小説ではなかなかないのかなと思い、とてもよかった。
    主人公はストレートな言葉を伝える。それは終始一貫していた。ストレートな言葉を伝えることは、私自身の生活の中ではあまりやってこなかったこと。伝えにくい言葉はなんとなく例えてみたり、遠回しに伝えてみたりしているため、主人公のストレートさに違和感を覚えてしまったが、社会と戦っていくにはストレートさは十分に必要な要素だと感心した。
    良くも悪くも軽

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    2024年04月26日
  • 苺飴には毒がある

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    れいちゃん、嫌だなと思う瞬間も、その嫌な感じがおもしろいこ、ノリがいい子になってしまう瞬間がある。誰しも、無意識にれいちゃんになる瞬間があって、れいちゃん同士で笑っている時もあるかもしれない。主人公が、毒を吐かないで、自分を生きる選択をしたことがとても勇気がある事だと思った。でも、現実は1人より、嫌なこと2人、一人でいることが恥ずかしい、一人でいる自分に問題があると思われたくないと思うことがおおいんじゃないかな?

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    2024年04月13日