砂村かいりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ琴引さんの態度がサラッとしているからこそ、耳が赤くなっている、というようなわかりやすい好意の描写にキュンとした。恋愛に関心が薄そうな雰囲気を醸し出していたから、刺青のことを知って苦しくなった。自分に過去があるように誰にでも過去があって、その領域には絶対に干渉できないし、今のその人の魅力を作り出したのは過去でもあるし、今のその人と関われているのは今の自分である、というのは全てわかっているのだけど、刺青を入れる程の覚悟を持って向き合った人がいるという事実に心を抉られる。LINEが返ってくるとか、顔を見れたとか、それだけで嬉しかったはずの恋心が、関係が深まるごとに貪欲になっていくのが悲しいと思った。
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Posted by ブクログ
もうひとり、彼女ができたんだ。
恋人からの思いがけない告白。
「そんなのすぐ別れたらいいじゃん!」と言えるのは、やっぱり他人事だから。
20代という大切な季節を9年間も捧げてきた恋人。
同棲前に両親にも挨拶を済ませた関係。
派遣社員。
簡単じゃないな。
ただ、現実問題として9年はやはり長い。
この時間が、もうすべてを物語っているようにも感じる。
結婚を望む女性にとって20代は、男性が思う以上にずっと重い。
結婚していく友人たちを見送る切なさや焦り。
「もう少し、もう少し」と耐えられるのは、いつか花嫁になれると信じているからだ。
そんな時に現れる、恋人の彼女。
これはダメージが大きす -
Posted by ブクログ
成長やそのときの生活によって付き合う人が変わっていくのはふつうのことだと改めて思った
自分自身中学のとき親友と思っていた子でも高校が別になって、遊んだりしても話が合わなくてお互いに楽しくなくなった
それでも中学卒業後から5年間は連絡を取り合う関係だった
ふとこれは何のために続けてるんだろう?と思ったりしてそこから距離を取るようになって相手が社会人になったタイミングで完全に連絡を返すのをやめた
当時はひどいかな?とか考えることもあったけど今思えばあれでよかったし、その後の人間関係でも割とあっさりと関係を終わらすのが上手くなった
その分深く付き合える友達は2人になったけどそんなもんでいいかな
無理 -
Posted by ブクログ
五編の短編集。
日常のなかにある消化しきれないモヤモヤした気持ちを、自覚しながらどうすることも出来ずにいる人たち。
そんな彼女たちが、自分の殻を破り一歩踏み出す瞬間が描かれていました。
一番良かったのは表題作「へびつかい座の見えない夜」。職場でのモヤモヤ、わかる気がするなぁ。どんより曇っていた空から、晴れ間が広がっていくような清々しさを感じました。
「トカゲのいる闇」は、登場する夫に嫌悪感。悪気があるのかないのか、こういうのは質が悪いと思う。「まさかそこから!?」という、主人公の変化と未来への可能性に胸がすく思いでした!
読み終えたあと「爽快」まではいかないまでも、どこか晴れやかな気持ち