砂村かいりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
愛の形や夫婦の形、目に見えない形であってもある程度の普通は〜というものが決まっていて、大多数に属さない事を変わってるとか、普通じゃないとかそういった目を向けられる事を心の中に落とし込む本だったなぁと思います*ˊᵕˋ*
自分も無意識に無自覚で、誰かを生きにくくさせてしまっている言動がないかほんとに考えようと思います、、
作中の夫婦は利害関係の一致などと言う言葉を使っていましたが、心に雲がかかった時お互いに必要としていてそばにいて欲しいと思っている事か伝わってきてなんて素敵な関係なんだと思いましたт т
それに2人の人間性あってこそだなと思います。他人の無自覚な冷酷さや、自分は大部分に属していな -
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった作品。
文庫化をきっかけに手に取った。
9年付き合っている同棲中の恋人とは結婚秒読みのはずだったのに…彼の告白で穏やかだった生活が崩れ去った。
「もうひとり、彼女ができたんだ」
隠れて浮気されるよりも、堂々と二股される方が辛いかも。
彼の誠実なのか不誠実なのか、よく分からない言動全てに理解ができず、終盤までイライラしっぱなしだった。
それなのに、この物語がどう決着するのかが気になって読む手が止まらなかった。
終盤のあるシーンから、この2人の見方がガラッと変わった。
無自覚な好意って時に残酷だな。
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どんなにジャンキーな嗜好品や娯楽よりも人 -
Posted by ブクログ
この本、まったくノーマークだったのだが、4月第1週の文庫ランキングで見て興味を惹かれ、レビューを見れば去年の夏頃フォローしている皆さんの間で盛り上がっていたのを知り、急ぎBOOKOFFで購入。
アパートの鍵を失くし部屋の前で困り果てていた紗子が、帰宅してきた隣人の琴引さんの好意に甘え彼の部屋に泊めてもらったところから始まる恋のお話。
本のタイトルに加え、帯に『王道の恋愛小説』とあったことから、なんとなく古風な物語と勝手に想像していたのだが、ドラマか劇画のような今風のお話だった。
琴引さんの気持ちが分からずひとりで盛り上がったり落ち込んだりする紗子の様子には昔も今もなく、恋する乙女のキュンと -
Posted by ブクログ
読んだことのないタイプの恋愛小説。
手放しで面白いとは言い切れないが、フワフワした気持ちになるため、いつの間にか終わってる感じ。主人公視点のみで描かれているため、1人の人生を俯瞰して見ることができる点は、恋愛小説ではなかなかないのかなと思い、とてもよかった。
主人公はストレートな言葉を伝える。それは終始一貫していた。ストレートな言葉を伝えることは、私自身の生活の中ではあまりやってこなかったこと。伝えにくい言葉はなんとなく例えてみたり、遠回しに伝えてみたりしているため、主人公のストレートさに違和感を覚えてしまったが、社会と戦っていくにはストレートさは十分に必要な要素だと感心した。
良くも悪くも軽