あらすじ
高校二年生の寿美子には、れいちゃんという幼なじみの友人がいる。通学を共にするふたりだが、過去に複雑な事情を持つれいちゃんは、可憐な容姿とは裏腹に、他人の容姿を貶めたり、陰口を撒き散らすことでコミュニケーションをとる少女だった。そんな態度に違和感を覚え始める寿美子だが、やがて彼女の吐く毒は自分自身にも及んでいるのではないかと思い至り……。
「毒友」との複雑な関係に切り込んだ、戦慄・共感の青春小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
毒親ならぬ毒友。
繊細で複雑な思春期の女子高生寿美子を取り巻く人間関係を描いたお話で、特に大きなどんでん返しだったりクライマックスがある訳ではないけれど、程よく感情移入しながら最後までするすると読み切った。自分の悪口を言っているであろう友達と縁を切れないのも、友達と一緒にいる時に感じる僅かな疎外感も自分と重なるところがありとても共感した。
れいちゃん以外との友情も描かれていて、結末もスッキリとして後味爽やかでとても良かった
Posted by ブクログ
この本を読んでいて良い意味で疲れてしまった笑。この本はすごく思春期の女子の気持ちを繊細に捉えていて共感しかできなかったです。ついついいつもより感情移入してしまいました。学校に通うのは人生のたった数年だけれど女子は学校という短い間で限られたコミュニティの中でグループを作ったりと必死です。私も気持ちがとてもよく分かりました。離れたいけれど簡単には離れられないような。
全女子中高生に呼んで欲しいなと思いました。
Posted by ブクログ
思春期の不安定な時期。
友達なのに、何故か不快に思う。私はたしかに蝕まれている。友達の一言にあの笑みに、存在に。それとどう距離をとっていいかも分からずに消耗していく。楽しい時間はあるはずなのに、それすらも悪意が裏にあるんじゃないかと想像してまた傷つく。思春期の私の近くにもいたよな、と思う。それでも、その友達がどう成長したのか、思いを馳せることが出来るようになって、初めて大人になれたような気がしてくるから不思議。
Posted by ブクログ
いるよねー、こういう子。私も寿美子みたいに誰からも選ばれないことが多かったから感情移入して読んでしまった。れいちゃんみたいに、絶対に自分のことを好きなわけではないはずなのにたまに近づいてきては嫌なことを伝えてくる、毒友。心当たりがありすぎた。社会人になって、そういう人間を断捨離できるようになってけど、学生時代は辛かったな。
Posted by ブクログ
幼なじみの友だち。家が近いだけで一緒にいる相手に名前を付けたらそんな所だけれど、自分で選んだ訳でもない相手と親しくしなければならない子ども時代の歪んだ関係は、せめて思春期までに捨てたほうがいい。