砂村かいりのレビュー一覧
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なんとも言えない感情が心の奥の奥のどこかでうようよと動く感じがずっとしてた。直視したくないような、でも懐かしさで取り出したくなるような、そんな感じ。
ただ私の高校時代の経験にはあまりないことでもあったので、わかる、と言うわけではなく、わかるような気がする、ていう。どちらかというと小中学校時代の記憶にかする感じがした。
二人の関係性がなんかこう、読んでるだけの私もどこか依存してしまう。れいちゃんは主人公にとっての毒友で、そしてきっと同じでないけれどれいちゃんにとっても主人公は毒友だったんじゃないだろうか。
誰が悪いとかそういう意味ではなく、一緒にいることがお互いにとって、毒になる。
主人公もそ -
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「たまゆら」
………ほんのしばらく。束の間。しばし。
なんと趣のある言葉でしょう。
この素敵な題名から想像していた物語は、ほんわかした恋愛小説です。
しかし、思った以上にグイグイくるんです。
皆さんがレビューで書かれているように、ドキドキ&キュンが止まりません♡(ӦvӦ。)
アパートの隣人同士の恋愛なんて、まるで少女漫画みたい。
主人公の紗子が恋する琴引さんは、本当にスマートで素敵。
“そう言って扉を閉める琴引さんの耳たぶが真っ赤に染まっていることに、わたしは気がついた”
さらっとカッコよいのに、この照れ方。
なんて可愛いのでしょう。
これは好きになっちゃうよなー( -
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ネタバレ一行目の破壊力。
「もうひとり彼女ができたんだ」
意味がわからない。
結婚前提で9年付き合ってる彼氏にそんな事言われたら思考も停止して、ソルダム剥き続けるよね。
だって、意味がわからないもの。
一時的な感情でいつか覚めるからそれまで。とか、
もうひとりの彼女あさみに嫌悪感しかわかないし、
いやいやあり得ないからと思いながら由麻ちゃんはどうするのか、2人がどうなるのか頁をめくる手が止まらない。
結果、どっちもどっちだった。
弟かぁ~、、、
由麻はあさみの事があったから真先への気持ちに気づいたみたいだけど、彼氏は由麻も気づいていない真先への気持ちを知ってたからあさみに興味をもったのかもしれない。
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最近本好きの方がこぞって読んでいる本だったので期待して読みましたが、期待を軽く上回る本でした。
30歳を目前にした女性が同棲する彼氏に「もう一人彼女ができた」と言われて始まる三角関係(結局5角?)の数ヶ月を描いた恋愛小説だけど、ともすると冗長になりがちなストーリーをずっと緊張感を持って読ませる筆力の凄さ。
あまりの文章のうまさに「これ、新人作家じゃなくてミステリー作家の乙一が恋愛小説を書く時だけ中田永一のペンネームを使うように、すでに名の知れた作家さんでは?」と思ってしまったぞ。
最後のセリフがすごく良くて、読んだ瞬間頭の中でザ・ハイロウズの「千年メダル」が流れ出しました。 -
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ネタバレ琴引さんの態度がサラッとしているからこそ、耳が赤くなっている、というようなわかりやすい好意の描写にキュンとした。恋愛に関心が薄そうな雰囲気を醸し出していたから、刺青のことを知って苦しくなった。自分に過去があるように誰にでも過去があって、その領域には絶対に干渉できないし、今のその人の魅力を作り出したのは過去でもあるし、今のその人と関われているのは今の自分である、というのは全てわかっているのだけど、刺青を入れる程の覚悟を持って向き合った人がいるという事実に心を抉られる。LINEが返ってくるとか、顔を見れたとか、それだけで嬉しかったはずの恋心が、関係が深まるごとに貪欲になっていくのが悲しいと思った。
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もうひとり、彼女ができたんだ。
恋人からの思いがけない告白。
「そんなのすぐ別れたらいいじゃん!」と言えるのは、やっぱり他人事だから。
20代という大切な季節を9年間も捧げてきた恋人。
同棲前に両親にも挨拶を済ませた関係。
派遣社員。
簡単じゃないな。
ただ、現実問題として9年はやはり長い。
この時間が、もうすべてを物語っているようにも感じる。
結婚を望む女性にとって20代は、男性が思う以上にずっと重い。
結婚していく友人たちを見送る切なさや焦り。
「もう少し、もう少し」と耐えられるのは、いつか花嫁になれると信じているからだ。
そんな時に現れる、恋人の彼女。
これはダメージが大きす