砂村かいりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どの物語にも必ずコーヒーが登場するのだが、それはほっと癒してくれるものだったり、ほろ苦さを味わうものだったり様々で、何だか人生の難しさやもどかしさを表しているようだ。
特に印象深かったのは「どこかの喫煙所で会いましょう」。恋人の兄が障害を抱えていると知り、結婚を躊躇する有沙の気持ちが理解できなくもないし、それを知って気持ちが冷めていく彼氏の気持ちも分かる。しかし一番心に残ったのは有沙の浮気相手である寿のセリフ。
「人は誰しもリスクを背負って生きている」
「他人の持つリスクに排他的でいれば、それはいずれ己にも降りかかってくるものだ」
まさに、そのリスクに対応する努力をし続けることこそ人生 -
Posted by ブクログ
この本、まったくノーマークだったのだが、4月第1週の文庫ランキングで見て興味を惹かれ、レビューを見れば去年の夏頃フォローしている皆さんの間で盛り上がっていたのを知り、急ぎBOOKOFFで購入。
アパートの鍵を失くし部屋の前で困り果てていた紗子が、帰宅してきた隣人の琴引さんの好意に甘え彼の部屋に泊めてもらったところから始まる恋のお話。
本のタイトルに加え、帯に『王道の恋愛小説』とあったことから、なんとなく古風な物語と勝手に想像していたのだが、ドラマか劇画のような今風のお話だった。
琴引さんの気持ちが分からずひとりで盛り上がったり落ち込んだりする紗子の様子には昔も今もなく、恋する乙女のキュンと