砂村かいりのレビュー一覧

  • コーヒーの囚人

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    本の見返しと扉の色が、コーヒーを彷彿させてくれる本。五つの短編のなかの様々な場面で、コーヒーが登場していました。

    『コーヒーの囚人』
    自分を守るためのちょっとしたずるさが、三者三様の形で表現されていました。彼女と彼が、出ていくのと訪れるのが少しの違いだったことで繰り広げられた時間は、一見穏やかでした。しかし、その穏やかさの裏の心のなかは複雑でした。信用していた人の裏切りを、どう自分のなかで咀嚼していくのかが表現されていたように思いました。

    グスタフ三世の、コーヒーの囚人の話は面白かったです。

    『隣のシーツは白い』
    箱入り娘の不倫。なにも失わないずるい男性に嫌悪感を感じました。最後の場面は

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    2025年08月04日
  • 黒蝶貝のピアス

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    アイドルを辞めてデザイナーになった菜理子。アイドルファンだった環はその事務所に就職した。仕事の大変さ、二人の過去。

    すごく面白かった。仕事+恋愛+過去+ストーリー展開の絶妙な配合。

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    2025年08月03日
  • へびつかい座の見えない夜

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    初読みの砂村かいりさん。
    他の作品も読んでみたいと思わせてくれる短編集でした。

    5つの短編は、自分にとっては価値のあるものを集めている人が主人公でした。どの作品も結末は、現実味を帯びている感じがしました。

    読んでいるうちに、人の気持ちを理解しようとする相手の優しさに対して、自分の気持ちに正直に決めていいよと言われているように感じました。

    【梅雨が来る前に】
    コンプレックスをもつ清掃業者の男性が主人公。集めているもののは、仕事先で収集していました。優しさを受け入れるのが楽とは限らないのが現実的だと思いました。自分のことは自分で選択するという主人公の心理に想いを馳せました。

    【きみは湖】

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    2025年07月17日
  • へびつかい座の見えない夜

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    コレクションにまつわる5つの短編。
    きっと誰もが何かしらコレクションしているもの、ってあると思う。コレクションしているつもりじゃなくても捨てられないものとか。

    最初から、えっ?!そんなものを集めているの?!と思う第一話から始まり、ふむふむと思うこともありつつ、何だかハッピーエンドでもない話も多くて、あまり好みではないかも…と思う話もあった。ただ、表題の「へびつかい座の見えない夜」が一番好きだった。職場や家族など日常にモヤモヤを抱える主人公が自分の唯一の楽しみとしてペットボトルについている好きなキャラクターのおまけを集めている。そのおまけをきっかけに職場で浮いている存在の人と接するようになり、

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    2025年07月08日
  • 苺飴には毒がある

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    ネタバレ

    「毒」と言う言葉がやっぱり思い浮かんだ。
    中高時代の(とくに)女子ってなんだかこういう人間関係があるんだよね…
    後半栞さんが現れたくらいから、希望が見えてきてよかった。

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    2025年07月08日
  • へびつかい座の見えない夜

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     コレクションにまつわる5つの短編集。それぞれのラストは必ずしもハッピーエンドとは言えないが、自分の生き方を見つめ直したり、新たな人間関係を模索したりと読後感は何やらほっこりとする。標題作と「ハマエンドウが咲いていた」が好みだ。

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    2025年07月05日
  • 黒蝶貝のピアス

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    ネタバレ

    元アイドルの経歴を持ち、
    デザイナーとして起業した菜里子。

    アイドル時代の菜里子に憧れるも、
    その世界では成功できなかった環。

    2人を中心にした人間模様を描いた物語。

    恋愛要素は多く含まれているものの、
    恋愛小説というわけではない。

    わりと現代的なテーマを取り入れているけれど、
    男女とも造形が昔ながらの雰囲気強め。
    もう少しキャラクターからも
    現代の感覚を感じたかったように思う。

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    2025年07月01日
  • 炭酸水と犬【電子特典付き】

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    ネタバレ

    あー、人の感情ってやっぱり難しいよなって痛感。
    どうしても上手くいかないことってやっぱりあるんだよな。
    自分の気持ちに嘘をついて結婚はしちゃダメだなって。いろいろ考えさせられた。

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    2025年06月25日
  • マリアージュ・ブラン

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    じっくりと読みました。友情婚たからこその良さもあり、もどかしさもあり、気まずさもあり。
    恋愛結婚だったら気まずくならないかもしれないところが友情婚だからこそ気まずくなってしまったり。
    読みながら色々考えました。自分の性自認って本当はどうなんだろうとか、無意識に男らしいとか女らしいとかで誰かのこと差別したりしていないだろうか、とか。
    尊にとっての奈穂、奈穂にとっての尊のような存在にはなかなか出会えないだろうなと思います。
    結婚とか出産とか性自認とか、自分とは違った考え方を持っていても、それを否定するのではなく、ただあなたはそうなんだね、と受け止めてくれる社会であったらなぁと思います。

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    2025年06月12日
  • 炭酸水と犬

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    現実にこんなの起こり得ないと思っていたけどリアルすぎて、読み進めていくうちに自分にも起こるかもと思ってしまった。感情移入しすぎて心が痛い

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    2025年06月11日
  • コーヒーの囚人

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    ネタバレ

    コーヒーが登場する短編集。砂村かいりさんといえば、炭酸水と犬やアパートたまゆらを読んでときめきの過剰摂取をし、1人できゃあきゃあした思い出があるので、ほっこりするお話が多いのかなと思いきや。濃く入れすぎたコーヒーの苦味がべったり舌に残っているような、そんな苦い余韻が残る。
    所々に日頃「何か嫌だ」と引っかかりつつ深く気にしないようにしてきた感情のささくれみたいなものが散りばめられていて胸がザワつく。そのザワつきが癖になり、あっという間に読み終わってしまった。もっと読みたい。
    "招かれざる貴婦人"の得体の知れない不穏な空気がとても好きだったなあ。

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    2025年05月28日
  • コーヒーの囚人

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    ・コーヒーの囚人
    全員が恋の関係になった?
    ・隣のシーツは白い
    シーツの確認はなんとなくしたくなるのはわかるけど、拗らせすぎてて、ほんとうにどこに着地したい人なのかわからなかった。けど、話は面白い。
    ・どこかの喫煙所で会いましょう
    なんか好き

    あと2つも読んだけど、前半から期間空きすぎてメモするの忘れてた。

    寝る前読むのにちょうどいい本。
    コーヒー飲みながらが一番いいんかもやけど、笑

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    2025年05月27日
  • アパートたまゆら

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    初めましての作家さん。そして久々の恋愛小説だった。いい恋って、背中を押してくれる感じがすごく好きだなー、と思う。

    人はみんなそれぞれに事情がある。相手を思いやりながら、自分の心と折り合いをつけながら、人間関係を構築していく。相手のことを考えすぎて変な方向に解釈してしまったり、自分の思いを不適切なタイミングでぶつけてしまったり、単純にはいかないからこそ、悩むことも多い。
    けれど、何度失敗したとしても、ちゃんとやり直すことができる。謝ったり、許したりすることで、もっと相手を知ることができて、深い仲になっていく。

    人間関係にもがきながら、それでも一緒にいたい人と一緒に居続けるために動いていた主人

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    2025年05月25日
  • コーヒーの囚人

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    5つ短編集。表題作と隣のシーツは白い、どこかの喫煙所で会いましょうの三つが私は良かった。だめと分かっているけれども…心情描写に引き込まれた。
    どれも経験したことないことだけど、なぜだか分かると思えるような気持ちになるのが不思議。
    作者の他の作品も読んでみたくなった。

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    2025年05月20日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    序盤からキュンキュンの展開でいっきに読み進めました。
    途中、同級生の男の子に対する主人公の傍若無人な態度には少し冷めてしまう場面もありましたが、
    親友の美冬ちゃんがダメ男との恋愛から立ち直ってくれたのを最後に確認できたので、安心です笑

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    2025年05月18日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    世界で1番気の合う、友人と結婚しているという見出しに惹かれて読み始めた。性交渉なしの夫婦生活を送る菜穂と尊の日常を描く。結局こういうのって、嫉妬とかがきっかけで恋愛感情が生まれるのが鉄板ですからね、と思いながら読んでいたが結論からいうとそうではなかった。それが、よかった。そうではなかったのだが、物語の終盤で尊が菜穂を助けるシーンがあって、そこがカッコ良すぎてときめきました。
    ホモソーシャル的会話に嫌悪感を抱く尊。子どもを産み育てる女性たちの会話についていけない菜穂。男って、女ってこうでしょ?的な世間の風潮からはみ出して、生きづらかった2人が再会して、安寧に過ごせる2人だけの場所があることが、ど

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    2025年05月17日
  • マリアージュ・ブラン

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    恋愛感情はない、気が合う友達同士の友情結婚。穏やかな生活に綻びが生じ始める__。
    夫婦の問題なんだから世間なんて気にしなければと思いつつ...そうはいかない現実もあるよなと。この話に限らず、普通という型にハマるよう生きるのはしんどいよね。

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    2025年04月28日
  • 駅と旅

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    松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。
    旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。

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    2025年04月16日
  • 炭酸水と犬【電子特典付き】

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    今まで何冊か読んだ砂村かいりさんの小説では一番好みだったかも。和佐と由麻とアサミにはすごくイライラするんだけど、それって人物描写が巧みということでもあり。終盤はそんなうまくいくんか?という展開ではあるが、まあ良しとしますかね。

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    2025年04月03日
  • 炭酸水と犬

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    ネタバレ

    真先くん健気で可愛い〜頑張れ〜の気持ちで読んでたので報われてくれてよかったです
    感情移入はし難かったけど、恋愛経験に乏しいからですかね。面白かったからこの作家さんの別の作品も読んでみたい

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    2025年03月22日