砂村かいりのレビュー一覧

  • マリアージュ・ブラン

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    じっくりと読みました。友情婚たからこその良さもあり、もどかしさもあり、気まずさもあり。
    恋愛結婚だったら気まずくならないかもしれないところが友情婚だからこそ気まずくなってしまったり。
    読みながら色々考えました。自分の性自認って本当はどうなんだろうとか、無意識に男らしいとか女らしいとかで誰かのこと差別したりしていないだろうか、とか。
    尊にとっての奈穂、奈穂にとっての尊のような存在にはなかなか出会えないだろうなと思います。
    結婚とか出産とか性自認とか、自分とは違った考え方を持っていても、それを否定するのではなく、ただあなたはそうなんだね、と受け止めてくれる社会であったらなぁと思います。

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    2025年06月12日
  • 炭酸水と犬

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    現実にこんなの起こり得ないと思っていたけどリアルすぎて、読み進めていくうちに自分にも起こるかもと思ってしまった。感情移入しすぎて心が痛い

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    2025年06月11日
  • コーヒーの囚人

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    ネタバレ

    コーヒーが登場する短編集。砂村かいりさんといえば、炭酸水と犬やアパートたまゆらを読んでときめきの過剰摂取をし、1人できゃあきゃあした思い出があるので、ほっこりするお話が多いのかなと思いきや。濃く入れすぎたコーヒーの苦味がべったり舌に残っているような、そんな苦い余韻が残る。
    所々に日頃「何か嫌だ」と引っかかりつつ深く気にしないようにしてきた感情のささくれみたいなものが散りばめられていて胸がザワつく。そのザワつきが癖になり、あっという間に読み終わってしまった。もっと読みたい。
    "招かれざる貴婦人"の得体の知れない不穏な空気がとても好きだったなあ。

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    2025年05月28日
  • コーヒーの囚人

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    ・コーヒーの囚人
    全員が恋の関係になった?
    ・隣のシーツは白い
    シーツの確認はなんとなくしたくなるのはわかるけど、拗らせすぎてて、ほんとうにどこに着地したい人なのかわからなかった。けど、話は面白い。
    ・どこかの喫煙所で会いましょう
    なんか好き

    あと2つも読んだけど、前半から期間空きすぎてメモするの忘れてた。

    寝る前読むのにちょうどいい本。
    コーヒー飲みながらが一番いいんかもやけど、笑

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    2025年05月27日
  • アパートたまゆら

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    初めましての作家さん。そして久々の恋愛小説だった。いい恋って、背中を押してくれる感じがすごく好きだなー、と思う。

    人はみんなそれぞれに事情がある。相手を思いやりながら、自分の心と折り合いをつけながら、人間関係を構築していく。相手のことを考えすぎて変な方向に解釈してしまったり、自分の思いを不適切なタイミングでぶつけてしまったり、単純にはいかないからこそ、悩むことも多い。
    けれど、何度失敗したとしても、ちゃんとやり直すことができる。謝ったり、許したりすることで、もっと相手を知ることができて、深い仲になっていく。

    人間関係にもがきながら、それでも一緒にいたい人と一緒に居続けるために動いていた主人

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    2025年05月25日
  • コーヒーの囚人

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    5つ短編集。表題作と隣のシーツは白い、どこかの喫煙所で会いましょうの三つが私は良かった。だめと分かっているけれども…心情描写に引き込まれた。
    どれも経験したことないことだけど、なぜだか分かると思えるような気持ちになるのが不思議。
    作者の他の作品も読んでみたくなった。

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    2025年05月20日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    序盤からキュンキュンの展開でいっきに読み進めました。
    途中、同級生の男の子に対する主人公の傍若無人な態度には少し冷めてしまう場面もありましたが、
    親友の美冬ちゃんがダメ男との恋愛から立ち直ってくれたのを最後に確認できたので、安心です笑

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    2025年05月18日
  • マリアージュ・ブラン

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    ネタバレ

    世界で1番気の合う、友人と結婚しているという見出しに惹かれて読み始めた。性交渉なしの夫婦生活を送る菜穂と尊の日常を描く。結局こういうのって、嫉妬とかがきっかけで恋愛感情が生まれるのが鉄板ですからね、と思いながら読んでいたが結論からいうとそうではなかった。それが、よかった。そうではなかったのだが、物語の終盤で尊が菜穂を助けるシーンがあって、そこがカッコ良すぎてときめきました。
    ホモソーシャル的会話に嫌悪感を抱く尊。子どもを産み育てる女性たちの会話についていけない菜穂。男って、女ってこうでしょ?的な世間の風潮からはみ出して、生きづらかった2人が再会して、安寧に過ごせる2人だけの場所があることが、ど

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    2025年05月17日
  • マリアージュ・ブラン

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    恋愛感情はない、気が合う友達同士の友情結婚。穏やかな生活に綻びが生じ始める__。
    夫婦の問題なんだから世間なんて気にしなければと思いつつ...そうはいかない現実もあるよなと。この話に限らず、普通という型にハマるよう生きるのはしんどいよね。

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    2025年04月28日
  • 駅と旅

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    松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。
    旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。

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    2025年04月16日
  • 炭酸水と犬【電子特典付き】

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    今まで何冊か読んだ砂村かいりさんの小説では一番好みだったかも。和佐と由麻とアサミにはすごくイライラするんだけど、それって人物描写が巧みということでもあり。終盤はそんなうまくいくんか?という展開ではあるが、まあ良しとしますかね。

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    2025年04月03日
  • 炭酸水と犬

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    ネタバレ

    真先くん健気で可愛い〜頑張れ〜の気持ちで読んでたので報われてくれてよかったです
    感情移入はし難かったけど、恋愛経験に乏しいからですかね。面白かったからこの作家さんの別の作品も読んでみたい

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    2025年03月22日
  • マリアージュ・ブラン

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    その感情を何と呼ぶのか
    夫婦ってなんなのか、異性、同性、色んな切り取りかた、考え方について自分の中に落とし込むことが出来た

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    2025年03月16日
  • 炭酸水と犬

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    爽やかな炭酸系のタイトルに騙されて読み始めたらアラサーのドロドロした恋愛ものでした。すごく面白かったです。

    「もうひとり、彼女ができたんだ」という不穏な台詞で始まる長編小説。突然の事態に理解が追いつかず、ただ唖然として時が過ぎる序盤と、テレビドラマのように次から次へと事件が勃発する中盤、感情が溢れ出す終盤とそれぞれ趣が異なっています。どの部分も面白く、グイグイ読ませてくれるのだけれど、圧倒的に序盤が面白かったです。

    思いがけないアクシデントに遭遇した時、ドラマや映画のように即座に怒ったり泣いたり、相手を非難したり出来るものではありませんよね。ましてや9年も付き合って結婚も間近と思っていた恋

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    2025年03月14日
  • アパートたまゆら

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    ネタバレ

    潔癖症の主人公が住んでいるアパートたまゆら。
    隣の部屋の住人との恋のお話。

    たまゆらという響きが可愛いなと思いながら、意味をみてみると、、、

    たまゆら

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    2025年03月10日
  • マリアージュ・ブラン

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    けどさ、人間はやっぱりひとりでは抱えきれないように設計されているんだと思う。この世界はあまりにも複雑だし、大人になればなるほど重い荷物は増えていくでしょ。だからやっぱり誰かとシェアっていうか、支え合うために結婚ってものがあるんじゃないかな。1番最初に結婚制度を考えた人は、すごく弱くて脆い人だったんじゃないかと思う。

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    2025年03月09日
  • コーヒーの囚人

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    どこか私には馴染みがある話で
    すーっと身体にストーリーが入り込み読み進めてしまった。

    自分の軸がないようで、こだわりを持つ人々。
    それを分かっていながらも、これが私として生き続けるんだろうな。

    カフェでドリップしたのではなく
    誰かにコーヒーを淹れてもらいたくなった。

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    2025年03月05日
  • マリアージュ・ブラン

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    『生きづらさ』に苦しくなりながらも読み終えました。友達夫婦だからこそ起こったズレやすれ違い、ラストに向けて2人の想いと関係の変化が気になって一気に読みました。
    一緒に生きていきたいと思えるなら、恋じゃなくても愛情は確かにあること、2人の絆が見えたこと、とてもよかったです。
    難しいテーマに悩みながら読みましたが、隣にいてくれる大切な人を見失わないようにしたいなと思いました。

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    2025年03月03日
  • マリアージュ・ブラン

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    恋愛感情が分からない男女二人が同窓会で再会して結婚する。奈穂と尊の二人称でストーリー展開されている。片方だけじゃなく男女両方から同じ事象について語られるから深く入ってくる。良かった。
    奈穂はこの契約結婚にうしろめたさを感じているけど尊はベストだと疑っていない。友達みたいな、から一緒に生活していくと家族になっていく。夫婦と家族の違いって何?お互いをおもいやり、快適な生活環境を築く。男女でも女女でも男男でもいい時代になってきている。かなり共感できる一冊。

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    2025年03月02日
  • マリアージュ・ブラン

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    ふとした時に、すごく人間性臭さを感じた。それが、とても好ましく思えた。
    恋愛関係だけでなく、友情関係でも嫉妬を覚えることもある。それは忘れないでほしい。
    セクシュアリティは決めなくてもいい、といいながら、当事者は型にはめようとしているように感じる。そのどこにもはまれそうにないんだけれど…

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    2025年02月28日