へびつかい座の見えない夜

へびつかい座の見えない夜

小説・文芸
1,799円 (税込)

8pt

地方の不動産会社で働く瑞季は、鬱屈した日常の中、自分だけの小さな楽しみとして「アルパカのヤスオ」のキーホルダーをひそかに集めている。ところが、孤高を貫いて怖がられている先輩社員の今泉さんとの意外な共通点やささやかな交流を通じて、瑞季の心に少しずつ変化が訪れる――表題作をはじめ、誰かにとっては価値のないものを大事に集める人と、その心を汲み取ろうとする人たち。そんな彼・彼女たちが、ぎこちないながらも心を通わせていく姿を優しく綴った、五つの物語からなる愛おしい短編集。/【目次】梅雨が来る前に/きみは湖/トカゲのいる闇/ハマエンドウが咲いていた/へびつかい座の見えない夜

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    へびつかい座の見えない夜
  • タイトルID
    :
    1878125
  • ページ数
    :
    242ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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へびつかい座の見えない夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    さすが砂村さん、人の心の些細なモヤモヤに焦点を当てるのが上手。
    「トカゲのいる闇」が一番良かったな。夫が勝手に買ってきたトカゲを、いつの間にか主人公の方が熟知してしまう。
    「梅雨が来る前に」は、結末が悔しいな〜。そこでギャルとさくっと結ばれないところが人生…。一歩踏み出せるといいな。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    男女が関わることで生まれる感情の描写が本当に秀逸な作家である。
    短編集を読む時によくある、3話目辺りで起こる息継ぎのような時間を挟むことなく、最後まで読み切ってしまった。
    特に最後の2話は誰もが人生のどこかで出会うかもしれない感情に深く切り込んでおり、瞬きをする間も勿体なく感じるほどに面白かった。

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    「梅雨が来る前に」
    「きみは湖」
    「トカゲのいる闇」
    「ハマエンドウが咲いていた」
    「へびつかい座の見えない夜」
    収集をテーマにした5話収録の短編集。

    全作読んでいる推しの砂村かいりさん。
    やっぱり大好き。

    どの物語にも思わず二度読みしたくなるキラリと光るフレーズがあって、砂村さんの言葉のチョイスに惚れ惚れする。

    全話良かったが、特に秀逸なのは「トカゲのいる闇」。
    トカゲの給餌シーン以上にグロテスクな夫の言動に嫌悪感で一杯になる。
    妻の決意が記されたラスト4行が最高。

    表題作も良い。
    主人公の瑞季の揺れ動く感情に共感しかなかった。

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    あらすじにあった、「一見価値のないものを集める人たち」による短編集、というテーマに興味を持って読んでみた。

    うまく言葉に出来るかは分からないけど、とても良かった。

    「梅雨が来る前に」
    個人で清掃業を営みながら、訪れた家から髪の毛を収集するという、変わったストーリー。
    お決まりの展開ならこうだな、という流れを何故か外していく結末が面白かった。

    誰かと共感することが、開示に繋がる訳じゃない。
    やっぱり、この続きがあることを期待してしまうのだけど、なくてもアリなんだろうな。

    「トカゲのいる闇」
    不妊とマネハラとトカゲの脱皮。
    読んでいると、早く外の世界に向かうんだ!とハラハラしてしまうのだが、彼女はしっかりと前を見据えて変わり始める。

    子どもを産めない自分から脱皮して、自分自身で呼吸をし始めた彼女に、夫も変わり始める。
    でも、受け続けた刃が、忘れられることはない。

    そういう「根本にある変化のなさ」がこの小説の読みどころなのかもしれない。

    それをキャラクターとして体現するのが、「へびつかい座の見えない夜」の今泉さんだ。
    歯に衣着せぬ物言いを、お局と敬遠されながらも、スタンスを変えない人。
    そんな今泉さんの言っていることを、ぶっきらぼうだけど、女性の働き方に風穴を開けてくれていると捉える瑞季。

    ペットボトル飲料のおまけによって、軽やかに紐帯する女性たち。うん、なんか、分かる分かる。

    誰かが集めているものに、そっと手を貸したくなるのは、なんでなんだろう。

    モノに意味があるのか、行為に意味があるのか。
    「揃う」ということが、終わりを表すんだろうか。

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    5編から織りなす短編。
    どのお話も各章の方がとあるものを集めているお話。
    梅雨が来る前に⇨独立して清掃業をおこなう主人公。コンプレックスを抱える彼が、お客であるとある女性に出会い、、、
    きみは湖⇨職場恋愛で出会った彼が突然いなくなった。彼がいなくなった手がかりを探しに故郷へ。そこで出会った彼の幼馴染が、、、
    トカゲのいる闇⇨不妊治療がうまくゆかない夫婦がペット(トカゲ)を飼うようになった。夫の出張中にトカゲの世話をする事になった主人公がそれをきっかけに前を向くお話
    ハマエンドウが咲いていた⇨海でのひと恋のお話
    へびつかい座の見えない夜⇨怖がられている先輩と主人公のお話

    砂村かいりさん、いろんなお話書けてやはりすごい、、、

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    砂村カイリさんの「マリアージュ・ブラン」を読んで他の作品も読みたいと思い手にしました。5つの物語が全部違くて楽しく読み進めました。

    0
    2026年03月24日

    Posted by ブクログ

    「変わることも変わらずにいることも選択できる。だから、もうこのままでいいのだ」
    変化を求められることが多いなか、いいなと思った

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん
    何かを収集する人やことにまつわる短編集
    全体的にほろ苦い!でもそれがいい
    誰しも感じたことがあるようなちょっとした生き辛さに対して、割と現実的に対応しようとする主人公達を気づいたら応援してた
    他作も読んでみたい

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    初読みの砂村かいりさん。
    他の作品も読んでみたいと思わせてくれる短編集でした。

    5つの短編は、自分にとっては価値のあるものを集めている人が主人公でした。どの作品も結末は、現実味を帯びている感じがしました。

    読んでいるうちに、人の気持ちを理解しようとする相手の優しさに対して、自分の気持ちに正直に決めていいよと言われているように感じました。

    【梅雨が来る前に】
    コンプレックスをもつ清掃業者の男性が主人公。集めているもののは、仕事先で収集していました。優しさを受け入れるのが楽とは限らないのが現実的だと思いました。自分のことは自分で選択するという主人公の心理に想いを馳せました。

    【きみは湖】
    突然いなくなった恋人が集めていたものは、一年に一度ずつ収集されたものでした。彼の本当の姿を知っている幼なじみとの時間を過ごし、主人公の気持ちが穏やかになっていくのが、わかる気がしました。

    【トカゲのいる闇】
    爬虫類は苦手なので、ちょっと無理と感じるリアルな場面がありました。けれども、苦手を乗り越えた主人公が生き生きとしてきて、私はとても勇気付けられました。

    【ハマエンドウが咲いていた】
    浜で、自分の胸にしまっていた物語を語る老人が主人公。最後に、はっとしました。集めることに夢中になり過ぎた先にあったものが、切なかったです。

    【へびつかい座の見えない夜】
    不動産屋で働く女性が集めていたものは、ペットボトルについているおまけ。職場の先輩に対する偏見を否定できたこと、家族とも正面から向き合えたことに、よかったと思いました。最後の場面は目に浮かび上がる感じがしました。私が一番お気に入りの短編です。






    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    コレクションにまつわる5つの短編。
    きっと誰もが何かしらコレクションしているもの、ってあると思う。コレクションしているつもりじゃなくても捨てられないものとか。

    最初から、えっ?!そんなものを集めているの?!と思う第一話から始まり、ふむふむと思うこともありつつ、何だかハッピーエンドでもない話も多くて、あまり好みではないかも…と思う話もあった。ただ、表題の「へびつかい座の見えない夜」が一番好きだった。職場や家族など日常にモヤモヤを抱える主人公が自分の唯一の楽しみとしてペットボトルについている好きなキャラクターのおまけを集めている。そのおまけをきっかけに職場で浮いている存在の人と接するようになり、ふとしたきっかけで自分の考えや思いを伝えるようになる。何だか勇気をもらえるような、そんな物語だった。なんというか、すごくイメージがしやすくて、こういう職場あるよね、こういう人いるよね、って思わされた。

    0
    2025年07月08日

へびつかい座の見えない夜 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    へびつかい座の見えない夜
  • タイトルID
    :
    1878125
  • ページ数
    :
    242ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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