砂村かいりのレビュー一覧
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ネタバレ特殊な環境での青春
最後まで、先の展開が気になって一気に読んでしまった
最後は三人で会えたかな?
千浩:開業医の後継ぎ
浪人生。そんな不思議な生き物に、僕はなってしまった。高校生でも大学生でもない。不思議な身分。人生のエアポケットにすぽんとはまってしまったような、どうにも落ち着かない状態。
どこかで歪んでしまったものを直せないまま、あるいは環境のせいでその歪みにも気づけないまま、彼女(二瓶杏奈)はここまで生きてきたんだろう。しかし、だからと言って、自分に何ができたのだろう。医者の子という共通の境遇を持っているだけの僕に。
二浪目の春。宙づりにされているような落ち着かない日々を、 -
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9年付き合った結婚秒読みの彼氏に突然もう1人好きな人ができた、でも君のことも好きだと公開浮気宣言される…というトンデモ設定が面白いなと思って読み始めた一冊。現実世界では即別れておしまいなのだが、フィクションなのでもちろんすぐ別れずズルズル関係を継続しもう1人の彼女と引き合わされるなどして、主人公のジェットコースター並みに揺れ動く感情を楽しめるようになっております。逆をいうと、それを楽しめなければ登場人物の行動が理解できず腹が立って離脱してしまう笑。
いっしょにいてつらいことのほうが多いけど、今までの思い出とかしてもらったこととか、たまにある幸せな瞬間が手離せなくて、なかなか相手と離れられない主 -
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Posted by ブクログ
私はコーヒーが好みではない(飲めない)ので、普段紅茶ばかり飲んでいる。読んでいる本の中に紅茶を淹れる描写があると、ちょっと嬉しい。
だけどこの本の登場人物たちの傍には、紅茶ではなくコーヒーが似合う。そういう、どこかザラリとして苦味を感じる雰囲気の話ばかりの短編集。
視点人物達の何気ない心理描写から醸し出される自分勝手さ、差別意識、被害妄想、コンプレックス等々……。誰しもが何かしら持っている『エグみ』みたいなものの表現がとてもリアル。
短編集だし、文体がとても読みやすいのでサクサク読み進められるけど、内容はちゃんと心に刺さる。
装丁もとても好みで、カバー用紙のざらっと感、見返しの濃い茶色の紙な -
Posted by ブクログ
ネタバレ一瞬で読み終えてしまった。読み始めからずっと早く終着点が知りたすぎて。
お互い「愛」なんてものより「情」に依存し合ってるようにしか思えなくてひたすらにしんどい思いだった。「愛」なんていう形のない移ろいやすいものより、それまで過ごしてきた「情」に執着して流されるまま生きる方が楽は楽なんだろう。
ただ「愛」も「情」もよく分からないので、イライラしっぱなしだった。なんなんだ和佐は、頭の回路どうなんってんの?とか、途中で由麻がもう和佐が居なくても平気そうに思えたから、とっとと婚約破棄しちゃいなよ!とか思っちゃった。
そんな中2人とも結婚という終着点まで行こうとするからどうなるのか気になって気になって一 -
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恋愛感情も性的関係も持たないまま、気の合う友達同士で結婚した奈穂と尊。その関係性が、仕事や他者との関わりにより揺らいでいきます。
私は、恋人同士であっても、長く付き合うと恋というよりは次第に深い友情のようになっていくように思います。それならいっそのこと、友情からスタートするのも大差ないのか、さすがにスタートの違いは大きいのかなどと考えながら読み進めました。
友情結婚と恋愛結婚は、どちらが持ち堪えやすいのでしょうか。どちらにせよ、信頼関係を裏切らないことが大事なのかな。結婚までしているのだから、友情結婚であっても、相手を世界で一番思いやる存在になるべきではないかと、個人的には思いました。
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Posted by ブクログ
自分のことのように分かるからこそ、辛くて面白い。
付き合った当初に感じた気持ちってずっと心の中にあるけど、月日が経つと相手にとってそのとき抱いた気持ちや思い出って薄くなっていったりするんよね。
それで、なんで自分はこんなに二人の思い出を覚えとるのに、相手は忘れるんやろって勝手に悲しくなる。どうせ逆も然りなのにね笑
途中、和佐がどんどん変わっていく描写は心が抉られる感覚がしました。僕だったらめちゃくちゃ詰め寄るな。なんで昔はこんなことせんかったのに?!って笑
あと、僕もアサミみたいな人大嫌い!笑
こういう人と接すると、自分の方が上だという事実が簡単に翻ってしまうような感覚になるんよね。そ