砂村かいりのレビュー一覧

  • 炭酸水と犬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私的にはわかる部分もあるかも、と思ったけど男の人が読んだらどう感じるんだろう?
    弟は兄の恋人という近くの存在だからこそ思い続けていられたのかなと思った。

    0
    2025年02月16日
  • コーヒーの囚人

    Posted by ブクログ

    「コーヒーの囚人」
    「隣のシーツは白い」
    「どこかの喫煙所で会いましょう」
    「招かれざる貴婦人」
    「風向きによっては」
    5話収録の短編集。

    現在、大注目している砂村かいりさん。
    今まで刊行された長編五作品も良かったが、初の短編集となる本作も面白かった。

    どの物語にもコーヒーがアクセントとして登場する。
    ほんのりとした甘やかさを感じていると突如現れる酸味と苦味にやられる。

    身近に存在していそうな登場人物に自分を投影し、共感したり悩んだりしながら読み進めた。

    棘も毒もあるけれど、随所にドキッとする言葉が散りばめられた上質な短編集。

    0
    2025年02月14日
  • マリアージュ・ブラン

    Posted by ブクログ

    初めて知ることがたくさんでした。
    このような題材の小説が最近多いということを、みなさんの感想を読んで知りました。


    友だちが何人もバタバタと結婚し始め、焦りを感じる25歳。
    結婚して一緒に安心できる場所を作りたい、でもその相手とセックスしたいとは思わない。
    結婚したい人とセックスをしたい人がどうしても重ならない。
    そんな私の考え方はちょっとおかしいのかなって思っていました。
    私もきっとグレーゾーンの中の1人です。

    それでも私は1人では生きていけないから、支え合える人に出会えるといいなと願います。


    Have you imagined getting married to your fri

    0
    2025年02月01日
  • コーヒーの囚人

    Posted by ブクログ

    日常とその中に潜む非日常の感覚が面白かった。みんなそれぞれ身勝手で自己中で、不満を抱えながらも未来に向かって決断していく。ほろ苦い結末にブラックコーヒーが印象的な短編集。

    0
    2025年01月22日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    れいちゃんみたいな子っているよなぁ。
    人を小馬鹿にして見下して、噂や陰口で周りの関心を引こうとする。馬鹿にする相手は選ぶ。卒業した今でこそ、「暇なの?」と一蹴できる強さも余裕もあるけれど、学生の頃はそうじゃなかった。女子高生の友達関係って、本当に難しい。常に誰かの視線を意識していると思う。例えば、教室移動の一瞬でさえ、誰かと一緒でないと後ろ指を刺されてしまうし、カースト上位の子に嫌われるとその波紋はクラス全体に広がってしまう。個人としてはその子のことが嫌いじゃなくても、一緒にいると周りからダサいと思われるからという理由で、みんなの前ではその子と仲良くしている素振りは見せないとかもある。

    この

    0
    2025年01月15日
  • マリアージュ・ブラン

    Posted by ブクログ

    各章のタイトルがフランス語なのですが、知らなければそのままで知っていても読んでいる中でストーリーの中への組み込まれ方が絶妙で今までに経験のない感性の上でストーリーが展開していくのですが、広くとらえると誰しもがそれなりに感じている接点部分を感じられるところもあり、自然と引き込まれるストーリーだったと感じました。終盤の展開にはハラハラしましたがエピローグへ向かっての収束展開が素敵でした。

    0
    2025年01月12日
  • 炭酸水と犬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「もう1人彼女ができた」
    そもそも第一にこの一言が理解できない。
    さも普通のことを言っているように見えて、正気じゃない。
    この彼氏本当に狂っている…

    と思っていたけど、彼女もおかしくないか?
    9年も付き合っていたら長年付き合っている分、情があってこんな中途半端にしてしまうものなのか?
    こういうことって普通にあるものなのか?

    そんな違和感をずっと抱きながら読み進めていたら彼氏の弟という新しい違和感が。
    結局そういう感じかよ。
    人間の好き、嫌いという感情は特別なものなんかではなくて、至る所に溢れている。
    恋愛ってありふれたものなんだよな。
    美しいものであり、残酷なものでもあるんだよな。
    モヤモ

    0
    2024年11月23日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    漫画みたいなドラマみたいな、コテコテの恋愛小説ー!!とっても良かった!!周りにいたら、ちょっと意識高い系かな?って敬遠しそうな琴引さん、第三者目線で見てる分には素敵だった♡ヒロインは、潔癖症のくせして貞操観念ゆるゆるでどっちつかずでちょっと好きになれないなー。琴引さんは坂口健太郎か渡部豪太で(、._. )、オナシャス

    0
    2024年11月18日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の女性の視点から描かれる恋心がとても共感できるものだった。潔癖症でも恋する相手に対しては関係なくなったり、周りが見えなくなるくらい盲目になったりする様子が細かく描かれていて良かった。

    琴引きさんが良い人すぎる…。

    0
    2024年08月31日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    遥か昔の学生時代を苦く思い出しました。
    何十年経ても忘れられない閉じ込めたはずの痛みが蘇りました。
    寿美子さん浪岡兄妹と繋がれて良かったね〜

    0
    2024年07月15日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    社会人達のリアルな恋愛小説。
    可愛らしい表紙とタイトルですが、内容は結構生々しいです、…はい。(笑)

    こんな安心感くれる優しい素敵男性が隣人だったら、そりゃ好きにもなりますよ。包容力が神!

    0
    2024年07月05日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    学生時代の「誰かと一緒に行動せず、1人でいるのはおかしい」という風潮が、自分自身も嫌だったなと思い出した。
    思春期の、自分の性格を形成していく大切な時期に、自分に悪影響を与える人が近い存在なのは辛いなと感じた。
    もし、れいちゃんが寿美子ちゃんの悪口を言わず、他の人達だけだったらまだ結末は変わったのかなと思うところもある。
    寿美子ちゃんが、最終的に前向きに進めれて安心した。れいちゃんと縁が切れてよかった。
    読みながら、自分の学生時代を思い返していた。思春期女子のドロっとした感情。自分にも似たような所があったのだろうなと反省もしつつ、寿美子ちゃんに共感しながら。
    私も、寿美子ちゃんみたいに言い返せ

    0
    2024年06月22日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    たまには気分転換に恋愛小説もいいかも・・・
    でもあんまりキラキラしたのは苦手だし、
    現実離れし過ぎてるとモゾモゾするし、
    でもたまにはあのキュンキュンを思い出したい!

    という方にとってもオススメの王道恋愛小説。
    私にとっては、物語の舞台が馴染みの地域だったのもツボにはまった。

    いやぁ〜、後半辺りからずっーとムフフが止まりません。
    ニヤニヤしながら読んでいるので、側から見ればさぞかし気持ち悪かっただろう。ある程度年齢を重ねているからこそ、手放しで全て受け入れて楽しめている可能性も高いですが・・・笑

    素敵な幸せのお裾分けをいただいて、
    過去の甘酸っぱい恋愛を思い出したりして、
    多幸感に包まれ

    0
    2024年06月22日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    寿美子のような気持ちになること、逆にれいちゃんのような人になってることもあったと思う。
    特に女子に多いんかな、嫉妬や独占欲やクラスカーストや陰口や、、なんだか忘れかけてた過去を掘り返されて痛々しい気持ちになるけど、案外、心あったまる系よりも、こういうドロドロの方が勇気もらえるかも。
    学校に居づらかったり、友人関係に悩んでたりしたらおすすめしたい。いろいろと吹っ切れると思う。

    この表現しづらい歪な友人関係や感情に焦点あてるのスゴイと思った!

    0
    2024年06月12日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    いい感じに忘れてて初めて読んだかのようにきゃあきゃあ言いながら1人深夜に一気読みした、軽く読める恋愛漫画みたいな
    有川浩の植物図鑑に通じるラブコメ感がある、主人公のキャラを受け入れられるかどうかで読み方が違いそう
    琴引さんかっこいーーー

    0
    2024年05月30日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    27歳の女性を主人公にしたボーイミーツガールな小説。主人公が軽い潔癖症であること以外は特筆すべきことはないのだが、語り口が素直で、気持ちが動く瞬間も丁寧に拾ってあるので心地よく読めました。

    『蜂蜜の中をのったりと移動する小さな気泡になったような、甘く濃密な日々』を味わってみたいですね。

    追記 舞台となった清瀬の隣の駅に住んでいたので清瀬にも何度も行ったことがあります。そんなことだけで登場人物に親近感が沸きますね。あとがきに出てくる時計屋やフレンチレストランも「あ、あの店かな」と何となく心当たりがあり、知り合いが書いた小説を読んでる気になりました。

    0
    2024年04月05日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    隣人同士の近いけれど触れるまでが遠い恋愛小説。
    心の動きが丁寧に描き出されていて、リアリティがあった。アパートの隣人という設定自体は「有り得ない」って思わなくもないけれど、それが気にならないくらい。

    0
    2024年03月10日
  • アパートたまゆら

    Posted by ブクログ

    僕が初めてひとり暮らしした
    2階建ハイツの部屋の壁も薄く、、

    夜な夜な毎晩のように、、
    隣りに住む女子大生の喘ぎ声と
    きしむベット音に悩まされてたのを思い出しました笑笑

    卒業と同時に引っ越されたのですが
    優しさは持ちよれたのでしょうか?
    悲しい歌に愛がしらけてなければよいのですが
    笑笑

    TVドラマ化してほしいですねー♪
    深夜枠に限られますが、、笑笑

    それぐらい楽しく読めました!

    0
    2024年03月09日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    毒親が浸透している世の中で
    毒友というワードも
    これから流行るのではないか!!!
    期待しています^_^

    0
    2024年01月23日
  • 苺飴には毒がある

    Posted by ブクログ

    幾つになっても、どこにでも、れいちゃんはいるよね~。距離を置くしかないんだよね。、、、と、冷静でいられるくらいの感覚になれたはずだけど、いざ私の知ってる直近のれいちゃんが出てきちゃって完全冷却まではまだいってなかった事を思い知る。

    いや、いいのよ、陰口は陰で言ってる分には。それを誰々さんが、あなたの事をこんな風に言ってたよと伝えてきた上で味方のふりをするのがいちばん信用ならんわ!!!とちょっと熱が残ってるくらいにまだ近い過去なんだね。離れて良かった。

    れいちゃんに、誰かを貶める共犯関係ではない何気なくても楽しい会話ができる友達ができますように。真っ直ぐな友情が築けますように。

    0
    2024年01月14日