いがらしみきおのレビュー一覧

  • 羊の木(1)

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    「危ういバランス感の上に繰り広げられる日常」

    元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトが巻き起こす、ある漁村の顛末記。山上たつひこのストーリーと、いがらしみきおの記号的で空虚な絵のタッチが不思議なマッチングを見せている。日常風景に民俗的なホラーとギャグが重なり、展開の緩急も読めない。名作の低予算映画を見ているような、マンガでは珍しい魅力があった。怖い(気持ち悪い)もの見たさの感覚が刺激され続ける。最終巻の最後ではちょっとしたタネ明かし的な一幕もあり、意外と読後感は良い。
    (本多正徳)

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    2016年01月21日
  • ぼのぼの人生相談 みんな同じなのでぃす

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    お悩み相談に対して回答が馬鹿っぽく見えるけど、内容はいい。カウンセリングは、その相手が当然そうだと思っているその枠を疑うことだ、みたいなことを以前読んだような気がするけど、まさにそのことを思い出した。

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    2015年07月18日
  • 今日を歩く

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    ネタバレ

    いがらしみきおと言えば、四コマギャグ漫画の『ぼのぼの』が有名
    ですが、その一方で、最近映画化されて一部で話題になっている
    『かむろば村へ』や、震災をまたいで描き継がれた『I(アイ)』に
    象徴される、壮大なテーマの、かなり哲学的な内容の長編漫画も描
    いています(どちらも素晴らしい作品なので、是非、ご一読を)。

    今回おすすめする『今日を歩く』は、四コマでも長編でもないエッ
    セイ的なスタイルの短編漫画集で、日々の散歩をテーマにしたもの
    です。収められた十三話は、哲学的なのだけど、どこか笑える、不
    思議な魅力に満ちた作品ばかり。作者自身が、散歩しながら何を見、
    何を感じ、何を考えたか、が淡々と描かれています。

    散歩が日課になっているという作者は、歩いていると自分を感じる
    ことができる、と「あとがき」で書いています。本当にそうだなぁ
    と思います。人は自分を感じるためにも、もっと自分の足を使って、
    歩かないといけないんですよね。歩くしかなかった100年前までの
    ほうが、よほど自分のことをきちんと感じている人が多かったので
    はないか。そんなことを改めて考えさせられます。

    最近の我が家のレジャーと言えば、もっぱら山歩き。山では余計な
    雑念が消え、歩くことに集中できるので、雑念だらけの自分には、
    街歩きよりも良いようです。歩いている時は、なにか考えているよ
    うで、なにも考えておらず、ただ眺め、聞き、感じています。ほと
    んど座禅や瞑想に近い状態だと思いますが、これが実に心地よく、
    自分の調律になるので、定期的に山に行きたくなるのです。散歩に
    いかないと落ち着かないという作者も、きっと同じ感じなのではな
    いかと想像します。

    歩くことの価値を見直させてくれる一冊です。
    是非、読んでみて下さい。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    家族や友人が死ぬたびに どこかいつもとちがうものを
    探したりするが、なにも変わったものはない。
    誰か死ぬと、その人だけがいなくなる。

    思えばこの頃は私も家族も絶不調だった。
    娘は就活に翻弄され、嫁さんは自分に翻弄され、
    私はなにに翻弄されているのかさえわからなかった。

    歩くのは簡単だ。ただ歩けばいい。
    ひさしぶりだとハナが出る。そしたらハナをかめばいい。
    景色を見ながら、なにも考えずに、
    なにか考えながら、歩けばいいのだ。
    アドレナリンなのか、エンドルフィンなのか、血液なのか、
    なんなのかわからない。
    なんなのか わからないものが 満ちて来る。
    激しいものではない 微かなものでもない。
    強いものではない 弱いものでもない。
    そういうものが満ちて来るのだ。

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    ●[2]編集後記

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    八歳の娘の頭にシラミがわきました。

    シラミがわくなんて、よほど不潔な暮らしをしているようで恥ずか
    しくなりましたが、調べてみたら、不潔かどうかとはあまり関係な
    い模様。シラミなんて過去のものかと思っていましたが、薬局の人
    に聞いたら、現代でもポピュラーで、子どもの世界では、定期的に
    流行しているそうです。子どもはくっつき合って遊ぶから、集団で
    感染しちゃうんですね。

    娘と一緒の布団に入っている自分にも、きっとシラミがいるのでは
    なんて考え出すと、途端に頭がかゆくなってくるから不思議。まぁ、
    すっかり髪が薄くなっていて、隠れるところがないような頭には、
    シラミもつかないと思いますが、一応、娘用に買ってきた駆除用の
    シャンプーで洗っておきました。

    暖かくなり、バリカンで五分刈りにしようと思っていた矢先だった
    ので、三歳の息子は駆除も兼ねて頭を刈ってしまいますが、さすが
    に娘は丸刈りにするわけにもいかず(幼稚園までは丸刈りだった彼
    女は、それがトラウマになり、もう頭を切らせてくれませんw)、
    髪の毛に産み付けられた頑固なシラミの卵と格闘しています。

    フケのような白いものが点々と髪の毛にこびりついていたら、要注
    意。シラミの卵の可能性があるので、確認してみて下さい。大人に
    も感染するようです。

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    2015年04月21日
  • 今日を歩く

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    日々の何気ない、誰に伝えようのないようなこと(でも気になってしまうこと)を、よく掬い上げるものだなあ。
    この心の機微、繊細さが好き。

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    2015年03月29日
  • ぼのぼの名言集 上

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    ぼのぼの の中に出てくるセリフ(名言)は、考え方で深くも浅くも受け取れるとても柔らかいセリフが多いように思える。 しかも、クスッと笑えるほっこり系マンガ。 その名言を集めた本なんて、買わざるを得ないわけですよ! 疲れたとき、悩んだときに気分をほっこりに持ってってくれる一冊

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    2014年10月18日
  • かむろば村へ 1

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    ちょっと変わった村へ引っ越してきた若者を主人公として描かれたお話。
    それなりのドラマはあるのだけど、全体としては淡々として進む。
    神様らしきキャラのおじいさんが出てきたりと若干不思議なお話となっています。
    話全体は何となく「やめられないとまらない」といった感じで面白いです。
    人の人生というものが思い通りには行かないけれども、進んでいくものだということを不思議と納得させてくれる「なかぬっさん」が味わい深いです。

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    2016年04月05日
  • かむろば村へ 1

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    映画化するというので買いました。
    7年前の作品で、新品だが初版。
    これを機に手に取る人が増えればいいなー。

    主人公キライかもと思ったが徐々に好きになってきた。
    謎だらけのかむろば村、続きが楽しみ。

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    2014年06月26日
  • イブニング 2014年6号

    海賊と呼ばれた男!

    「海賊と呼ばれた男」がコミカライズ版だけど読めて嬉しい~。持ち運びに便利だから、小説版も電子書籍で読めたらいいのにな。

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    2014年04月22日
  • かむろば村へ 1

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    過酷な銀行員生活で金アレルギーになった男が田舎に移住し、金を使わない田舎生活を周囲の人たちに支えられながら過ごす。どのキャラクターにもしっかりした個性が感じられ、たまらない。大好きなマンガ。このひとは不穏な空気、悪い予感を描くのが突出して上手い気がする。

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    2014年02月16日
  • 羊の木(4)

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    ストーリーがどんどん膨らんで展開していく。でも、話がバラバラにならずにまとまってる。根っこの主題がはっきりしてるからかな。どことなく不気味で、シリアスでちょっと恐いマンガやけど、ところどころにブラックな笑いも織り交ぜられてて、他ではなかなか味わえない空気感。既に次巻が楽しみです。
    巻末の書き下ろし短編は、今回は本編とは関係ないお話。。。っぽい。関連あるのを期待してたんだけど。もし、これからのストーリーで、実はリンクしてましたーとかだったら面白いんだけどなー。。。勝手に期待しちゃってます。

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    2013年11月14日
  • 羊の木(3)

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    『のろろ祭り』が終わって一段落したと思ったら、新住民同士が妙に近づいたり、彼らのうちの誰か一人にとてつもない過去があると判明したり。市長も何か怪しいしね。話の展開のテンポがとても良いのかなと感じます。上手く表現できないので、ちょっとでも興味のある方は読んだほうが良いと思います。
    今巻の書き下ろしの短編も本編絡み。山上たつひこさんの小説読むの初めてだったけど、とても面白い。 にしても、新住民の一人お姉さんめっちゃ不気味。。。

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    2013年11月14日
  • 羊の木(2)

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    ネタバレ

    第1巻が起承転結の『起』なら、今巻は正に『承』。メインは『のろろ祭り』。話の本題・核に入ってきたなと。。祭りで発生するトラブルの中で、街に元々住んでいた人々と移住してきた人達の間での微妙な心理の変化が刻々と描かれていて、あっと言う間に読み終えてしまった。後半には新たな人物や問題も発生して次巻さらに期待大。
    それ以上に面白かったのはが、付属の書き下ろし短編『浜辺』。『のろろ祭り』の過去にまつわる物語だそう。まさにオレの好きなモヤモヤの残る感じのお話。読んだ感想は、こういう事ってあるよな〜って。世の中どこか違った方向に向かっていても、多数の人がそれに疑問を抱かずに、その空気のままその方向に突っ走る感じ。何か新しい事象・風が起これば、有無を言わず手のひら返して右から左に皆で流れてゆく感じ。そして、そんなに時間も経たずに、すぐに忘れられていく感じ。今の世の中に蔓延っている風潮を絶妙に皮肉っているなと感じました。

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    2013年11月13日
  • I【アイ】 3

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    自分だと思っているこの肉体さえ名前という言葉で切り取られた幻影。
    世界が言葉によって部分に切り取られる前のつながった存在のすべて。誰もが生まれた時には持っていたが、言葉を覚えて失ってしまったナマの感覚。真っ暗な青空。神。それが本当の自分。

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    2013年09月14日
  • Sink(2)

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    久しぶりに頭を殴られたような読後感。
    均衡が失われた世界、何かが始まることを予感させるラスト。
    意外と厳しい評価が多いのが不思議だ。

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    2013年04月20日
  • ぼのぼの(36)

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    20年ぶりくらいに第1巻から通読する機会があって。
    なんて事。登場人物たちは、成長していたのです。
    シマリスくんは、ただ面白おかしく毎日を過ごすことができなくなっているし、アライグマ君はご近所さんの様子を気にして情報収集しているし、ぼのぼのでさえ、ツッコミを入れることができるまでに精神が大人になっていたのでした。

    この36巻は、ぼのぼのたちが暮らしている森のシンボルツリー「クモモの木」がだんだん枯れていく話を中心に、年老いた両親の介護(作中では看病と書いてありますが、私には介護という気がした)に悩むシマリスくん、シマリスくんとぼのぼの、ぼのぼのとアライグマ君のやりとりが描かれています。

    シマリスくんは介護がいつまで続くのか悩み、両親の体調の好不調で一喜一憂し、時に自分を責め、痛々しいほど頑張っています。
    そして、あるひ、父親に「治してくれなくていいんだよ」と言われ、張りつめていた気持ちが緩み、涙をこぼしてしまったのでした。このシーンは、圧巻です。
    この先どうなるんだろう、という漠然とした不安、その不安を既に見抜いていた父親。
    もちろん、何気ない一言で傷つけてしまうこともあるけど、父親はいつも、シマリスくんを心配してくれていたんだな、と思ったらたまらなくなった。
    何度も何度も読んだ。

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    2013年02月23日
  • ぼのぼの名言集 上

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    現在36巻まで出ている漫画を全て読むのは大変そうだと思っていたところ、
    ちょうど良くいくつか抜き出されたこの本を見かけて購入。
    結果として、全巻が読みたくなりました...(・∞・)っっっ

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    2013年02月02日
  • ぼのぼの(1)

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    アライグマ君の名言『後で困るんだったら、後で困ればいいじゃないか。なんで今困るんだよ』 グサッときた。

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    2013年01月29日
  • ぼのぼの(1)

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    一番最初に読んだ漫画。

    小さな時から今まで大好きなぼのぼの。
    なんでこんなに面白くすごいこと言うんだろう…

    シマリスさんまじかっこいいです。

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    2013年01月05日
  • ぼのぼの名言集 上

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    昔アニメで見ていたぼのぼの。
    シマリスくんの「いぢめる?」は今でも耳に残っています。

    動物達の日常?を描いたほんわか(シュール?)ギャグ作品という印象が強かったし、原作は読んだことがなかったけど、不思議な魅力に惹かれて読破してしまった。

    読んでいけば読んでいくほど、(うわぁ、こんな凄い漫画ってありなん?!)という、感嘆の声にもならない声しかありませんでした。

    ぼのぼの深すぎる!


    見開き1ページにつき、1名言、そしてそれにまつわる4コマの作品が掲載されています。
    名言と一緒に、可愛いぼのぼの達に癒されること間違いなし!でぃす。

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    2012年12月29日
  • I【アイ】 2

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    神様さがしの1巻から、今度は、新興宗教の狂気を取り扱っています。

    新興宗教には、神様は居ず、むしろ人間の欲望に満ちていました。

    あぁ、この物語はいったいどこへ向かおうとしているのか、続きを早く読みたいです。

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    2012年11月28日