いがらしみきおのレビュー一覧
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『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』
ぼのぼののようになりたいということだが、ぼのぼのは決して前向きで楽観的な性格ではない。
それどころか、むしろその真逆の性格で小心者かつ心配性。
それなのにどうしてシンフェさんは「ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに」と思ったのか。
それはぼのぼのが生きる上で大事なことを知っていたからだと思う。
そしてそれはシンフェさんの人生においても大事なことで、わたしたちの人生にとっても大事なこと。
ぼのぼのと仲間たちは、大人になって誰も正しいことを教えてくれないわたしたちに、本当に大事なことを直球のボールで投げてくれる。
この本はほのぼのとその仲間、そしてシンフ -
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面白いです
面白いです。かなりシュールだったり、正直なところ、よくわからない部分も結構あったりしますが、切り口がやっぱりいがらしみきおだなと、この人はすごいところからものを見てますね。
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購入済み
傑作
いがらしみきおの初期の作品は非常に尖ってますね。最近の作品はそれはそれで恐ろしいのですが。根底には人間の生死に対する疑問のようなものを感じます。
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Posted by ブクログ
前巻からの続き。ヒグマのカシラとゴンゾがスナドリネコさんを探してグズリくん父子やぼのぼのとシマリスくんたちに道案内を頼む、その道すがら。途上。目的に向かう過程を楽しむこと。実はそれこそが目的なのだという逆説。相変わらず深いなぁ。探しているものをもう手にしている可能性に気づけるか否かでだいぶ態度や行動が変わってくるだろう。これを分かるか分からないかは同じ場所に居ても話をしてもどこかすれ違いの会話になって交わらない事よくあるよね。カシラの名言「世の中はなよくある話を臆面もなくやれるヤツが生きのびるもんさ」それに対するスナドリネコさん「オレはそういうヤツより長生きしようと思ってるよ、新しい方法でさ」
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Posted by ブクログ
今回も哲学的な名言が数多く散見された。孤独なオオサンショウウオさんがスナドリネコにこう言った。「スナドリよ『ふり』などやめろ」「自分以外のものを受け入れようとすればすべて『ふり』になる」「自分で在れ自分だけで在れ」「それによって孤独を背負わされようともじゃ」とかヒグマの大将の代わりにヒグマのカシラにやられに行った時にも「おまえはそうできてもおまえのようにできないものはどうなる」「ダメなヤツだと言われることになるのじゃぞ」「生き物の目的は生きて死ぬことだけじゃ」「余計なことをつけ足すな」「できないことを守れ」「そしてもっともっと楽に生きろ」と言う。それに対してスナドリネコ「生き物の目的は生きて死