あらすじ
「え!? なんで韓国でそんなに売れてるの!?」by いがらしみきお
原作者もびっくりの韓国での『ぼのぼの』人気。
就職氷河期、社会情勢不安定な中、〈癒やし〉を求める人々の心を捉えて、韓国で『ぼのぼの』人気炸裂中!
空前のベストセラーとなった“癒しエッセイ”
“わたしたちはみんな、ぼのぼのみたいな誰か”
──『ぼのぼの』を通して人生について考える、珠玉の45篇!
人生・恋愛・仕事・友人関係──なぜ、こんなに疲れてるんだろう?
そんな悩みは『ぼのぼの』を読めばすべて解決。
放送作家の著者がある日出会った『ぼのぼの』を通じ、感じ・理解し・行動し(ない時もある)て、人生の疲れからの解放を実感した体験談。
原作四コマ・イラストもふんだんに収録。
ぼのぼのと出会ってから、世界が少し違うふうに映りはじめた。
いつもツンツン尖っていた心の片隅に、やわらかな芝生が芽を出したような気分。
誰もがみんな違っていて、たまにまったく理解不能な人にも出会うけれど、でも、みんな各々のベストを尽くして生きている。
自分のこういう生き方に理由があるように、誰かのそういう生き方にも理由がある。
そう気づかされた。
理解できない人を、無理に理解しようとしなくていいとも教わった。
理解したってしなくたって、これからもわたしたちは、それぞれが一番いいと思えるやり方で、生きていくんだから。
ぼのぼのと仲間たちがそうであるように。──プロローグより
プロローグ わたしたちはぼのぼののような誰か
第一章 他の人とも一緒に生きる方法
第二章 夢なしで生きられたら大人
第三章 人生で勝つってなに 敗けるってなに
第四章 正直になった瞬間 世界が少し変化する
第五章 完璧であるより 十分であること
エピローグ 正直になる方法は 正直になることだ
原作者あとがき シンフェさんのこと
著者について
放送作家、エッセイスト。
1978年11月生まれ。
次女として生まれ、末息子のように育つ。
幼い頃から勉強より読書が好きで、中学時代に日本語や日本文化に関心を持ち始めた。
大学で日本語を専攻。
一人旅とカメラ、美味しいお店探し、路地裏散策が趣味。
ぼのぼのくらい怖がりで、シマリスくんみたいにかたくなで、アライグマくんのようにストレートな物言いをしてしまうタイプ。
全体としてはアライグマくんに似てるんだろうなーと思いつつ、たまに反省したりしながら、日々を送っている。
著作に『三十は美しい』『女は毎晩大人になる』『すべての今日は旅立ちの前の日』(すべて日本未邦訳)など。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ぼのぼのが好きな韓国人の放送作家によるエッセイ。ぼのぼので出てきた言葉ややり取りを取り上げながら、自身の日々や人生観と照らし合わせて紹介している。著者の率直な書き振りとぼのぼのの相性がとてもよく、迷った時や落ち込みがちな時に読むと心が温かくなる本。ぼのぼのがまた読みたくなった。
Posted by ブクログ
ぼのぼのの漫画は読んだことがないけれど、生きていく中で現れる疑問に一つ一つ丁寧に向き合っている漫画なんだなと思った。漫画の方を次は読んでみたい。この本では、ぼのぼのみたいに生きられず、どうしても利己的になってしまったり、ある意味逃げ腰になってしまう著者の赤裸々な日々や考え方が綴られていて、それがとても共感できた。こうしたいと思うのと現実ってどうにもずれてしまう。人に立派な事を求めるのに、自分はそれが出来ない。それが自分自身の首を締めることになる。でも上手くいかない人生がいかに素晴らしいかを教えてくれた。
Posted by ブクログ
自分探しのために読んだ本2冊目
『本というのは「他者」を理解するためのものです。なぜって、誰かが書いた本であれ、「他者」のことをこれほど詳しく説明してくれるものではないからです。つまり、本を読まないと「他者」がわからない。「他者」がわからないと「自分」も理解できない。理解できないまま生きていくのは怖いです』
この部分が自分に刺さった。求めているものがそのまま書かれていた。本を読むことで「他者」を理解できるようなステップに繋がるといい
Posted by ブクログ
原題『보노보노처럼 살다니 다행이야』
"最近のわたしには夢がない。そのせいで心はおだやかだ。"(p.131)
"傷つけられちゃったと婉曲な言い方をする人より、あのときは悔しかった、おもしろくなかったと子供みたいにあけっぴろげに言う人の方が、本物に近いと思う。自分の本音を覆い隠し、傷を持ち出して相手に自責の念を抱かせるようなやり方は、利口ではあるが卑怯じゃないだろうか。"(p.220)
Posted by ブクログ
『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』
ぼのぼののようになりたいということだが、ぼのぼのは決して前向きで楽観的な性格ではない。
それどころか、むしろその真逆の性格で小心者かつ心配性。
それなのにどうしてシンフェさんは「ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに」と思ったのか。
それはぼのぼのが生きる上で大事なことを知っていたからだと思う。
そしてそれはシンフェさんの人生においても大事なことで、わたしたちの人生にとっても大事なこと。
ぼのぼのと仲間たちは、大人になって誰も正しいことを教えてくれないわたしたちに、本当に大事なことを直球のボールで投げてくれる。
この本はほのぼのとその仲間、そしてシンフェさんから本当に大切なことを教えてもらえるだろう