誰でもないところからの眺め

いがらしみきお

人間やめますか？ それとも生き物やめますか？ 生存本能を揺さぶる物語
大震災から４年、見えないところから壊れ始めているこの世界。気付かずに暮らすあなたが正気なのか。逃げ出そうとあがく彼らこそが正気なのか。いがらしみきおが、あなたの理性と感性と、そして何より生存本能を揺さぶる
――藻谷浩介（『里山資本主義』『デフレの正体』）

不安と不安と不安と、そしてその先の針のような希望と。リアルってこういうことをいうんだと思う。
――しりあがり寿（漫画家）

震災から数年経った東北の地。余震がしだいに強まり、住民たちに異変が生じていく……。
いがらしみきおの最高傑作。

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 青年マンガ
• 出版社: 太田出版
• ページ数: 240ページ
• 電子版発売日: 2015年10月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 51MB

[ブクログ · ★★★★★]

怖い、すごく怖い。もしもこうなったら、、、という怖さが迫ってくる。死んでしまう人と、それでもなんとかして生きようとする人。

[ブクログ · ★★★★★]

すさまじい漫画。漫画の表現を開拓している。
ベテランだからこそかける、実験的な、本質的な漫画。
童夢を思い出した。
童夢は若き大友のフレッシュさがあったが、この作品は円熟。
アイアムアヒーローの１００倍怖い。
ドラゴンヘッドの３倍は怖い。
人間の本質、闇。

[ブクログ · ★★★★☆]

認知症が伝染する。

脳の原点回帰。
忘れることで大事なものが見える。

危機状況における人間の動物化。

[ブクログ · ★★★☆☆]

☆２つでも良いんだけど、前に読んだ同作者の”Sink”との整合性を考え、この評価に。題材を3.11に取る以上、面白可笑しい作品にはなり得ないだろうけど、ただ意味が分からんだけ、ってのもいかがなもんかと。