宮口幸治のレビュー一覧
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いわゆるグレーゾーンの人たちについて、本人がどんな状態になっているかを解説している漫画本。
周りから見ると「仕事ができない人」「気難しい人」と思われがちなのだが、本人の立場から起きた事象を見ることで、なぜできないのか・なぜ難しいのかという視点での理解が深まったと思う。
学生の頃、クラスに一人や二人はこういう子いたな~と思いだす。先生は【問題児】とレッテルを貼り、怒りっぱなし。「この子に対してどういう接し方をしたらいいのか」を考える先生は当時いなかったように思う。
グレーゾーンの人たちが「できない」ことって、周りの依頼の仕方や伝え方にも問題があると思う。というかグレーゾーン関係ないかもな。私だって急に知らない単語を使って教えられても何もわからんから、相手の立場に立てよっていう反面教師でもある。もっと一人一人の特性を理解したうえで接し方を柔軟に変えられる社会になればいいのにな~と思う。
と同時に、本人も自分の特性を理解して、うまくやるための工夫(手順を細分化して紙に書くとか)を身に着けてもらいたい(周りがフォローしてばっかり、というのはあまり社会として望ましくない気がする)。 -
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境界知能という言葉をご存知でしょうか?
近年、テレビやインターネットで取り上げられる機会が増えている言葉です。いわゆる知能指数(IQ)が74〜84であればそれに当てはまります。
また、反社会的な行動をとってしまう方々の中には、境界知能の特性を抱える場合が多いとも言われています。
なぜこの本を読もうと思ったのか?きっかけはインターネットなどで行われる議論の中で、つい感情的になり、相手を貶める為に「境界知能そうだな」などと書き込むコメントを見たからです。得てしてこういった言葉は相手を貶める言葉に使われがちです。
しかし本当にそれでいいのでしょうか?
本書では犯罪を犯した人たちの中に境界知能を抱えた人たちがいる事を示した実例を挙げつつ、「こういった人々を、どう社会が支援していくのか?」という問いに繋げていきます。境界知能…こういった言葉は人を貶める為ではなく、支援が行き届かず、苦しみに喘いでいる方々を視覚化する為に作られた言葉です。
境界知能を抱えた人々は約7人に1人だとされています。私達に出来ることは知識を持ち、そういった方々を支え共に生きる努力をしなければならないと、本書を読んで感じました。 -
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「ケーキの切れない非行少年たち」の著者が境界知能(定型発達と軽度知的障害の間)について論じた一冊。注目すべきは人数の多さ(人口の約14%)、存在の気づかれなさ、適切な介入で改善される可能性をあげています。なお、刑務所にいる人たちの約4割が境界知能に相当するとか。軽度知的障害と違い、これまであまり研究されておらず、今回著者は境界知能がこれまでどのように扱われ、定義されたか、そしてどのように対応していけばいいかをまとめています。少々専門的に書かれていますので、著者の「ケーキの切れない…」や「どうしても頑張れない人たち」を先に読んでいた方が理解しやすいかもしれません。
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マイルドに言ってるけど「子どもの頃あなたはコツコツ勉強できたの?できてなかったよね?それなのに子どもにはやれっていうの?」とか「あなたはダイエットどうなってるの?って毎日聞かれていいわけ?」というようなこと指摘してて(私の感想です)
ほ ん と そ れ な
本書は本質的に子どもも大人も孤立しないこと、それと学びの関連についての最終章が最大の読みどころです。著者2名の優しさ、愛情、そしてなによりも子どもにも大人にも幸せであってほしいというおもいに、心をうたれます。自分も周囲の方にこういった支援的な関わりをしたいと、強く思いました。
また、お金やモノのための学びも大切であるとしながらも『あなたの学びがあなただけのものではなく、自分の不幸や悲しみに加え他者の不幸や悲しみを減らしたり、なくそうとしたりするために誰かのために役立つとき、特別な喜びが生まれます。その喜びこそが、私たちの社会をよりよい方向へと導く大きな原動力となるのではないでしょうか。』にはしびれました。 -
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本作品は、非行少年の実例を通して「歪んだ幸せ」(怒りの歪み・嫉妬の歪み・自己愛の歪み・所有物の歪み・判断の歪み)というテーマを紹介している。そして、これは非行少年に限らず、私たちの日常生活にも起こり得るものであることを示し、歪んだ幸せから距離を置くにはどうすればよいかを、「相手へのアプローチ」と「自分へのアプローチ」の二つの視点から解説していた。 今回の作品を通じて強く感じたのは、著者の代表作である『ケーキの切れない非行少年たち』の内容は、実は私たち自身にも共通する部分があるのだという点である。特に紹介されていた五つの歪みについては、自分にも思い当たる節があり、少しぞっとさせられた。しかし同時に、「マイナスの経験を通して自分を見直せ」という著者の主張と照らし合わせ、本作品を自分の教訓としていきたいとも思った。 また、他者を理解することが、自分が幸せを求めるうえでも大きなメリットになるのだと改めて気づかされた。 これまでのシリーズは「非行少年を知ること」に重きが置かれていたが、本作ではそれを実生活にどう活かせばよいのか、という自己啓発的な要素が強調されており、その点が興味深かった。次回作にもぜひ期待したい。
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人の知能を数値化したIQ。境界知能、軽度知的障害と名前がついているIQ70〜85にあたる人たちの支援について考える内容でした。
生まれつき認知機能が弱く、そこから視覚、聴覚などの周りからの情報キャッチに弱いという。
本来なら、成長とともに身についていくのだけれど、境界知能と呼ばれるIQの方達は私たちが当たり前とすることが身についていない。
今の世の中、幼稚園小学校中学校高校に行くのは当たり前の時代。その後大半の子が大学へと進む。でも、その中でも問題行動を起こす子がいる。
なぜだろうかというところから、この本を読むことにした。
問題行動を起こす子は小学校のころから支援を受けさせて、少しでも生きやすくなるようトレーニングすればいいのにと思うけれど、トレーニングにも人手が必要で支援が行き届かないのが現状なんだろうな、、
引きこもりや問題行動を起こしてしまう人。認知の歪みがあり、トラブルになってしまう人。
困っているのに困ってると言えないでいる現状。
すぐに相談できる場所があればいいのにと思う。
きっとほとんどの人がどこに相談すればよいか知らないと思う。
本の中で、頑張ろうとする人を支援するはよくある話で、『頑張れない人を支援する』や『そもそも失敗続きで助けてと言えない人がたくさんいる』ことを内容に上げてるとこが、現場を色々と経験してきたからこそわかることなんだろうな。ほんとにこれは難問だと思う。
そして、支援する人にも支援が必要と。
IQテストも小学校入る前と中学校入る前、高校に入る前に実施したりしないのでしょうか。
そうすることで支援もしやすくなるのではと読みながら思いました。
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面白かった。頑張れない子どものやる気に少しでも繋がるように、見通し、目的、使命感の三つのポイントで解説。読みやすいし分かりやすかった。
読んでいて、大事にしたいと思ったことを以下3点。↓
言いがちな、だから言ったじゃないを呑み込んで、つらいのは子ども、とつぶやき、ねぎらいと悔しさに共感してあげること。分かることに重きを置きすぎず、分からないことに耐える力、分からないことがあっても頭の片隅に置いておく力の方が大切だから、分からなくても大丈夫と伝えてあげる。
話を聞いているつもりになっていないか、つい説教やアドバイスをしがちだが、それよりこどもが話をしてくれることに意味がある。内容が正しいかどうかはさておき、なぜそのことを大人に話そうとしたのか考えることが大事。
勉強についていけなくなるのはなぜか、発達はどの子もどの領域も万遍なく進むのではない。どの子でもついていけなくなることは十分にあり得る。ついていけないことを嘆くより、努力や諦めない粘り強さを支えるのが大人の役割。