宮口幸治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ケーキを切れない非行少年たち』の続編。続編とは知らなかったので、こちらから読んでしまった。どちらかというと、状況に応じてどう現場が動くか、という実践集的な位置付け。
p.197 思考の硬さは、生きにくさの1つの要因になります。逆に「賢さ」の要素の1つに、思考の柔軟性が挙げられるのではないでしょうか。思考の17人は、何か突発的な問題が起こっても、的確な対応がしやすいのです。
p.197 また、最近、「展望記憶」と言う曲が注目されています。記憶力の問題と言うと「今これを覚えて下さい」の問題を出し、すぐ後で「何でしたか?」と聞く公式のものがほとんどです。もちろん、日常でもそういった記憶も必要ですが、それ以外に大切な記憶力は、これから先の未来に予定されていることについて、「いつ何をするのか」を覚えておくことです。例えば、寝る前に薬を飲む、火曜日はゴミを出す、今日の何時から打ち合わせがある、来週何時から約束がある、といった未来の予定についての記憶です。これらを展望記憶といいます。年齢を重ねると、この展望記憶が低下してきますので、コグトレでこの低下を防ぐトレーニングを行うこともできます。 -
ネタバレ 購入済み
新しい考え方に出会えた書籍
犯罪自体は良くない事で、判断能力に欠けておりなどニュースで聞くと、そうは言ってももし被害者家族だとしたら、許せるわけが無いと言う考えでした。
基本的には変わりませんが、
この書籍を読んで、自分たちのあたりまえの感覚を
もてない、知能だったり、そうなっている環境、
また、脳との関係、これを知っているかどうかで
自分の価値観が少し変わると思いました。
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ネタバレ 購入済み
二極化?
本文で二極化という言葉が出てくるがその中の裕福な少年の事例は結局詳しくは紹介されず謎が残った。
(結論は社会の対応が進んだおかげで救われるものは救われるようになった分、残された犯罪に手を染めた子供の濃度は高まったというのだが…それでも違和感は残る)
あと巷でよく言う人不足という言葉が出たがではどれだけ居れば充足たる具体的な数字もない。
ただ自立支援の話が一般化したのはここ十数年、それまでは宗教や人生訓で行われ学問や研究で体系化してきたのは本当に近年であるから(私もその系統の学問をしていたがこういう内部的な問題と訓練は精神臨床からしか聞けなかった)一昨年頃改稿されたメンタルヘルスのマニュアルに生来の自閉と自立支援の話が正式に載ってほっとした事もあり、
その実感としてはまず人数の話よりも既成の児童教育に関わる専門職員の新しい学びと対応法を採り入れた訓練だと思う。
本書の刑務官の悩みを採り入れた話は興味深かったが上記の意味で未だ常に医学や研究が更新され現場に反映されなければまた壁が訪れる可能性があり足りていないなと思うのだが、ただし問題をしっかり提示してくれたという事では本書は良本ということになる。 -
匿名
ネタバレ 購入済みそれゆえに起こるもの。
私見だが女子の知的停滞の犯罪者はより深刻だと改めて思う。
心理学から養育関係、犯罪心理に興味があって外でも読み進めたがどうも女子犯罪者の描写はギャルの軽犯罪や愛憎の果ての悶着で出てくるのが多過ぎて総合的に言えば全体にお水っぽい、難しく言えば性の業によるものと読み取ることが多かったがここのシリーズではその性の部分がサラッとしており何かと振り返れば此処では成熟する前の子供がメインで有る事が理由なのだと気が付くが、だが私が冒頭でより深刻だといった理由は此処の女の子は未熟である未成年であるうちから、それどころか成人の弁え以下の一般の同年代の教養教育を身に付けないまま不幸な内面と外部環境によってある日いきなり妊娠する。
どういうことかというと外見が育っていれば子供を作れる訳だがたとい中身がどうでも出産した途端その未成年の子は社会的責任と義務と子の保護の責務を負う親になるのだ。産めばなんとかなる家庭をもてば弱い女子でも一人前という昔の思考が何故かあるが未熟なものが更に逃れられない未熟なものを抱え込む悲劇、それをボンヤリと知っていたがここのシリーズではより深刻に顕に浮かび上がらせていると思う。
シンプルに言えば子が妊娠すれば強制的に大人の責任が負わされる自体でそのフォローをどうするかを具体的に書いている作品は稀有であり愛情だの金だの伴侶の保護とも言わず本人が現実の生活を営めるかをその厳しい現実をもっと描いて欲しい。
我々にケーキを子に分け与えるべき術を保たないで保護者になる彼女たちの過酷をもっと考えさせてほしいのだ。 -
無料版購入済み
軽度知的障害者・・刑務所、少年院の入所者の大多数を占めるこれらの人々をどうすればいいのか度々問題になるが、真正面からその問題に取り組む六麦先生には頭が下がる
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購入済み
この本を読んでから少年犯罪がニュースで報道されると、何故こんなことをしたのだろう・・という疑問プラスもしかしたらこの本の内容に
書かれている少年少女のような感じなのかもしれないといった考えを持ちながら報道を捉えるようになった。
子供の頃から周囲の大人の気づきや対応次第で差が生まれるのかもしれない。すごくすごく難しい問題。読んで良かった。