【感想・ネタバレ】困っている子を見逃すな マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち2のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

友だちに乱暴する、計算が苦手、漢字テストができない……etc.
なぜこの子は「普通」でないのか?

80万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズの著者による
弱さのある子どもたちに必要な“正しい理解と効果的な支援策”

近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。

しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?

IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。

本書は教育現場や家庭で見逃されがちな彼ら、彼女らへの正しい理解と効果的な支援策を、困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が漫画でわかりやすく紹介しています。


「境界知能」とは?
・昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人
・35名のクラスに約5人いる
・日本人の7人に1人
・平均的な子の7~8割くらいの発達年齢


【目次】
◎第1章 学習の土台ができていない子を見逃すな
CASE17 漢字テストが苦手な子/視覚認知の弱さを見逃すな
CASE18 計算が苦手な子/数の理解の弱さを見逃すな

◎第2章 身体が不器用な子を見逃すな
CASE19 手先が不器用な子/協調運動の弱さを見逃すな
CASE20 力の加減ができない子/ボディ・イメージの弱さを見逃すな

◎第3章 境界知能とグレーゾーンの子を見逃すな
事例を準備しよう
事例について深めよう
子どもの視点で考えよう
支援策を考えよう

◎第4章 非行化の背景を見逃すな<非行編>
家庭の背景を知ろう
協働しよう
少年事件の流れを知ろう
子どものサインを見逃すな

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ストーリー形式で読みやすい
事例毎の対応と、その背景の理論がまとまっている
新しく勉強すべき事が見つかった

0
2024年01月11日

Posted by ブクログ

この巻は1巻のような個別事例ではなく、一連のストーリーで構成されていて、ぐっと入り込みやすかった。
学校でのとりくみや、どのように子どもに向き合っていけばいいかのヒントを得られた。

0
2023年01月22日

Posted by ブクログ

前作の続編。
学習の土台ができていない子、身体が不器用な子、境界知能、グレーゾーンの子に加え非行化の背景を盛り込んだ本となっている。
特に勉強が苦手、という点は興味があったが、認知機能トレーニングについては別の本、また、サイトへの案内だったので少々肩透かしだった。
家庭では、まさに序数と基数概念で子供がつまづいており、どうすべきか悩んでいた。
10を幾つと幾つに分ける、というのが子にとっては、「さっぱり?」らしい。
我が家の問題は解決しないが、トレーニングについては学校と適切な対応を検討していくきっかけになるかもしれない。

さて、このシリーズ、第3巻も出るようなので、非行の背景とさらに重くなっていきそうだが、そうしないためにも適切な指導をしたい。

それにしても、本書、前作に登場する子供たちは誰しも心当たりがありそうだ。
もちろん特に問題を抱えていない子供でも、年齢相応の幼さで類似の行為を行う場合もあるが、こんなに困っている人はいたのだなと改めて思う。
とすると、普通の子、なんて一体どれだけいて、努力が実になる子はどれだけいたのか。
何も知らないと「バカ」とか「努力不足」とかそんな言葉に集約されてしまう。
特に今まで努力が身を結び、優秀で、周囲も同質な人ばかりだと本書に描かれるような子供は全く理解し難い。
教員は減らせる、という話もあるようだが、人を育てるのには色色な人の関わりが必要だ。
だから、そこは削ってはいけないしもっと手厚くすべきではないか。
それに、いくら大人でも、プロでも、一人だけで子供たちを指導していったり支えたりするのは辛いから。

0
2022年07月10日

Posted by ブクログ

グレーゾーンの理解の幅も広がったものだなぁ。
事例紹介が中心で、解説や指導法は少なめ。専門的に関わる人には物足りない内容だろう。
しかし、外にいる人には十分な気づきになった。
「こんな子もいる」と知り、こんな研究がなされていると知ることが大切。

0
2022年05月08日

Posted by ブクログ

漫画で書かれているので、本当にスラスラ読めて状況が入りやすい。

非行を繰り返す背景には何かしら理由がある。

子どもの行動だけに目を向けず、背景にも目を向けていきたいと思った。

0
2023年11月02日

「学術・語学」ランキング