宮口幸治のレビュー一覧

  • 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

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    このシリーズは全て読んだけれど、3作目のこれが一番良かった。

    今までと比べると、非行少年に限らずターゲットとする人物像がぐっと広がった気がして、そこがすごく良かった。誰しも多少なりともある「歪み」がひどくなった先に、「犯罪」があるんだぞ、というメッセージを感じた。「まさか自分が犯罪なんて」と思うかもしれないが、ここに挙げられた「歪み」は誰にでも身に覚えがあるもので、決して他人事ではないという自戒を大事にしようと思った。

    特に「第3章 身近にある歪み」で挙げられた「いい人をやめよう」「みんなと同じでなくていい」「やられたらやり返せ」などの、世間でよく言われるような言葉を都合よく真に受けていい

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    2025年12月03日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    大学生時代からの積読のひとつ、やっと消化できたぞ〜
    小2から違和感として出てくるけど、その事情ひとつひとつが些細な違和感として処理され、いつの間にか犯罪者になっていく、ケアの必要性を気づくのは学校や家族に委ねられているけど、それがそれとして機能していないのだから(するわけが無い要素もでかいと思う)、なんだかな〜という気持ち、
    また、他人からの視線(鏡)の有意義性、他人の視線をきっかけに自身を見直すことができるようになる、興味深いな、と、

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    2025年11月28日
  • ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ(新潮新書)

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    #ケーキの切れない非行少年たち を読みました。
    #どうしても頑張れない人たち が第2弾です。未読。
    #漫画化 もされています。

    犯罪を犯した少年、少女たちの背景。家庭環境、うつ病、軽度知的障害、発達障害、自閉症スペクトラム、、、

    こちらも病院仲間の彼女に借りました。
    なぜ読みたい本ばかり持ってるの?!

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    2025年11月24日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    マンガは読んだことがあったが、書籍は初動。
    ケーキ3等分の話を最初に聞いたときは、とても驚いたのを覚えている。
    認知機能を向上させる具体的なトレーニングのやり方や、褒める・話を聞く対応では不十分であることへの言及等、改めてなるほどと思う内容も多かった

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    2025年11月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    これはもっと早いうちから読んでおけばよかった。ケーキが切れない非行少年のインパクトが強くてネタとして使われがちだが、実際に読んでみるとネタになんて出来なくなりますね。実際にそうして出来ないことを馬鹿にされていじめられ、学校などで生きづらくなり非行に走るようになってしまった子供たちもいるわけで。単に問題提起するだけではなく、具体的なトレーニングなどの根本的かつ具体的な解決方法も提示されているのが良かったです。

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    2025年11月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    非行少年の中には境界知能の子であったり、認知機能に問題がある(福祉が介入すべき障害がある)、ということがテーマの本だったんだけど、少年犯罪という社会問題に限らず参考になるので色んな人が読めばいいと思った。

    例えば(私自身もそうなんだけど)子育て中の人、
    仕事で部下を育てたりマネジメントしている人も参考になると思う。

    なぜこの人(子)は大多数の人たちができることもできないのか?
    なぜこの人(子)はこんな行動をするのか?

    本人のやる気や親/上司の関わり方ではなく、本人のやる気の問題でもなく、認知機能に問題があるのかも?と思ったら対応方法は変わってくる。

    コグトレは非行少年のトレーニング用の

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    2025年11月22日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    認知が歪んでいる少年たち。子供と関わるときの参考にしたい。
    これを踏まえて他の文献を読んだりするのに最適な一冊だと思った。
    コグトレについての本も手に取ってみたい。

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    2025年11月17日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    ケーキの切れない非行少年たち
    2025.10.22

    大学で現代社会と人権の講義をうけ、この本の存在を思い出した。
    講義内でも『3等分せよ』と先生が投げかけて、結構色々な答えがあった。ある程度同じぐらいの学力を持つ集団内でさえそれはないだろ〜と思ってしまうようなものもあって、本当に人それぞれ世界の見方は違うと実感。この話は非行少年に限らず、誰にでも当てはまるものだ。またバックグラウンドがどの程度私たちの価値観に影響を与えるのか気になる。
    ひとはだれでも置かれた環境では頑張っているという話があるが、頑張る方向が正しく認められないだけで非行少年も頑張っているのだろう。
    偏見や価値観とどのように向き

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    2025年10月22日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    小耳に挟んで読んでみた。そもそも論見えている世界が違う可能性を聞いた時は度肝を抜かれた。自分にとって当たり前に見えていた世界や価値観が彼らにとっては当たり前じゃないのかもしれない。特に認知的段階での違いとなると外部からのアプローチや気付きがしにくかったり遅れたりすることもあるだろうし、教育現場での把握や対応にも限界はあるだろう。だからこそ、そのバランスや線引きが非常に難しく感じた。何がいいのか正直答えは出ないが、少し考えの幅が広がったと思う。

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    2025年10月21日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

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    内容自体は平易で簡潔にまとまっていて、わかりやすく広く読まれて欲しい意図を感じた。この手の本を読んだことがある人はある意味定石が書いてあるだけと思うかもしれないけど、新書で平易に広く訴求できる内容になっていることに価値があると思う。
    あとおわりにが凄すぎて不意打ちでボロボロ泣いてしまいました。

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    2025年09月24日
  • ケーキの切れない非行少年たち 10巻

    購入済み

    ここまで読んでいて、一番疑問だった「そもそも非行少年たちがこんなにあっさりとプログラムを受けるものなのか?」という点に対するアンサーがあり、やはり先生たちも苦労を重ねてやり方を模索してきたことがわかった。

    #深い

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    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    いつもとはまた違ったタイプの本にチャレンジしました。何回も読んで反芻することをしてみたいと思う本でした。

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    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち 1巻

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    『ケーキの切れない非行少年たち』を読み、罪を犯した少年たちの背景には多くの苦難があることを知りました。彼らの多くは、自分の行いを反省し前に進もうとしています。しかし、能力的な困難を抱えているためにうまくいかず、再び負の循環に陥ってしまうのだと感じました。

    特に心に残ったのは、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちの生きづらさです。努力をしても報われにくく、学校生活の中で周囲との違いに苦しんでいる姿が目に浮かびました。教員という立場で関わるなら、そうした子どもたちの生きづらさを少しでも軽くできるようにしたいと強く思いました。

    また、社会全体についても考えさせられました。私たちは目に見え

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    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち 11巻

    購入済み

    このシリーズを読むと、自分がいかに恵まれた家庭環境で育ってきたか思い知らされる。罪を犯した事に対する罰も必要だが、何かしらの支援も絶対に必要だと思う。

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    2025年09月20日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    レビューを書き損ねていたので、今覚えてることのみメモ。

    適切な支援を受けられずに困っている子どもたちは本当に山ほどいると思う。その親も然り。その先生も然り。国はもっと教育に予算をかけて、一人一人の子どもに合ったプログラムを提供すべき。現場の教師の裁量に頼るのはいい加減にやめてほしい。全国一斉学力テストをやめたら毎年約35億捻出できる。一人一人が輝く、とまではいかなくても、普通に暮らしていけるように、義務教育のあり方をみんなで見直していけたらと切に思う。そのために尽力されている作者に尊敬の意味を込めて星5です。

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    2025年09月17日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

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    読みやすく、ページ数も少なく、さくっと読める新書。支援者と視点を見通し、目的、使命感の3つに整理して書いている。何気ない教師の発言が生徒の見通しを妨げていたり、目的を見失わせるたりするなと読みながら我を振り返り反省し、付箋を貼り続けてしまった。良書。

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    2025年09月10日
  • ケーキの切れない非行少年たち 4巻

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    発達性強調運動症…初めて聞きました。うまく自分の動きをコントロールできないことで、失敗を繰り返し、周りに責められたり、いじめられたり…。これが今回の犯罪にも繋がってしまう。

    このシリーズの主人公たちは皆、境界知能など何かしらの生きづらさを持ってるけど、障がいとまで言われないために周りに気づいてもらえずに苦しみ、犯罪に繋がってしまう。どの話も、周りの理解やサポートがあれば防げたのにと思うものばかり。犯罪は許されることではないが、本人だけの問題でないということを考えるきっかけになると思います。

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    2025年09月07日
  • ケーキの切れない非行少年たち 3巻

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    このシリーズの1、2、そしての今回3。毎回考えさせられるものがある。
    犯罪はもちろん悪いことだが、その根源はその子自身だけでなく親をはじめとする周りの大人やとりまく環境が大きく関係していることがよく分かる。少年院でどのような矯正プログラムが行われているのか知れるのもこのシリーズの良いところ。

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    2025年09月07日
  • ケーキの切れない非行少年たち 2巻

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    前作もそうでしたが、本作でも軽度の知的障害を持った主人公のお話。間違っても知的障害=犯罪者になりやすいという認識が広がらないことを願います。知的障害があっても結局は周りのサポート次第だと思いますし、それは親だけでなく、社会全体で考えていかないといけない問題だと感じました。今回もいろいろ考えさせられました。

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    2025年09月07日
  • どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書)

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    支援することを仕事にしている人も、そうでない人も家族や友人、大切な人を理解し役に立てるのではないでしょうか。自分の価値と経験以外の知り得なかった頑張れない人への、理解と支援につながる一冊になると思います。

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    2025年08月04日