宮口幸治のレビュー一覧

  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    非行少年たちには、軽度の知的障害、認知能力の低さが見られ、これによって授業についていけない、同級生の輪に入れない、そして不安や苛立ちが募り、非行に繋がっていく、と。
    自分が小中学生の頃には、周囲から浮いた子を指して○イジと呼ぶ文化があった。当時もその発言は教授ら大人に叱られたし、現代ではいよいよ使われないだろう。ただ、当時の使われ方とは違えど、呼ばれていた子たちは、この本でいうところの「救うべきなのに救えていない子たち」なのかもしれない。
    自分の息子(5歳)にこどもちゃれんじを受講させているが、これも認知能力を測定して育てるツールの一種なのだとすると、ベネッセさんすごいなぁ。

    0
    2025年12月26日
  • 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    凄い本だ…。
    この本では、いわゆる境界知能の人たちとどう支え合い、生きていくのかということ以外にも大切なことが書かれていると感じました。
    例えば、仕事などに忙しく時間に追われる人に対しての声かけ。私たちはそんな人たちを見ると「少し休んだら?」と声をかけてしまいます。しかし本書によると、『本当に休んでしまうと、更にその人が追い詰められる事態になる』というのです。そりゃそうだ、とも思いますが、いざそう言われるとグサリと胸に刺さります。昨今では"嫌なことからは逃げていい"という考えが一人歩きしているように感じます。しかし本当にその人の事を思うなら、そんな無責任なことは言えません。

    0
    2025年12月25日
  • マンガコグトレ入門 ~子どもの認知能力をグングン伸ばす!~

    Posted by ブクログ

    どの本よりも、コグトレの目的と指導方法がわかりやすい!
    実践するなら、まずはこれを読むべき

    漫画という要素もあるが、言葉の選択が他の著者に比べて具体的でストレートな表現になっていると感じる。

    0
    2025年12月18日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    大切なのは気づくこと

    認知機能についてなど知らなかったことが多く、勉強になりました。褒める、話を聞くだけでは子どもは変わらない。根本的な解決が必要だと気づきました。

    #タメになる

    0
    2025年12月14日
  • ケーキの切れない非行少年たち 3巻

    Posted by ブクログ

    人と接するのって難しすぎる。許すこと、認めること、敬意を持つこと、抱くこと。
    敬意を持つことか。

    上手く言葉に表せない。胸が苦しくなる。

    0
    2025年12月10日
  • ケーキの切れない非行少年たち 2巻

    Posted by ブクログ

    キツイ。性暴力と自閉症問題はキツイ。過去の言動を振り返ることになる。私もそうだ。一歩間違えたらそうだったかもしれない。

    苦しくなる。大人になるとは知ること。その上で、動けるのが仙人。

    0
    2025年12月10日
  • ケーキの切れない非行少年たち 1巻

    Posted by ブクログ

    キツイ。人を相手にする教員やカウンセラー、色んな職業があるが、想像すると眉間に皺を寄せる苦しさを想像してしまう。
    そしてこの物語の登場人物を投影すると、どうにも、苦しい。
    そういう世界だ。なんてすばらしき世界か。

    それで片付けたくなる。

    0
    2025年12月10日
  • 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    このシリーズは全て読んだけれど、3作目のこれが一番良かった。

    今までと比べると、非行少年に限らずターゲットとする人物像がぐっと広がった気がして、そこがすごく良かった。誰しも多少なりともある「歪み」がひどくなった先に、「犯罪」があるんだぞ、というメッセージを感じた。「まさか自分が犯罪なんて」と思うかもしれないが、ここに挙げられた「歪み」は誰にでも身に覚えがあるもので、決して他人事ではないという自戒を大事にしようと思った。

    特に「第3章 身近にある歪み」で挙げられた「いい人をやめよう」「みんなと同じでなくていい」「やられたらやり返せ」などの、世間でよく言われるような言葉を都合よく真に受けていい

    0
    2025年12月03日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    大学生時代からの積読のひとつ、やっと消化できたぞ〜
    小2から違和感として出てくるけど、その事情ひとつひとつが些細な違和感として処理され、いつの間にか犯罪者になっていく、ケアの必要性を気づくのは学校や家族に委ねられているけど、それがそれとして機能していないのだから(するわけが無い要素もでかいと思う)、なんだかな〜という気持ち、
    また、他人からの視線(鏡)の有意義性、他人の視線をきっかけに自身を見直すことができるようになる、興味深いな、と、

    0
    2025年11月28日
  • ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    #ケーキの切れない非行少年たち を読みました。
    #どうしても頑張れない人たち が第2弾です。未読。
    #漫画化 もされています。

    犯罪を犯した少年、少女たちの背景。家庭環境、うつ病、軽度知的障害、発達障害、自閉症スペクトラム、、、

    こちらも病院仲間の彼女に借りました。
    なぜ読みたい本ばかり持ってるの?!

    0
    2025年11月24日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    マンガは読んだことがあったが、書籍は初動。
    ケーキ3等分の話を最初に聞いたときは、とても驚いたのを覚えている。
    認知機能を向上させる具体的なトレーニングのやり方や、褒める・話を聞く対応では不十分であることへの言及等、改めてなるほどと思う内容も多かった

    0
    2025年11月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    これはもっと早いうちから読んでおけばよかった。ケーキが切れない非行少年のインパクトが強くてネタとして使われがちだが、実際に読んでみるとネタになんて出来なくなりますね。実際にそうして出来ないことを馬鹿にされていじめられ、学校などで生きづらくなり非行に走るようになってしまった子供たちもいるわけで。単に問題提起するだけではなく、具体的なトレーニングなどの根本的かつ具体的な解決方法も提示されているのが良かったです。

    0
    2025年11月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    非行少年の中には境界知能の子であったり、認知機能に問題がある(福祉が介入すべき障害がある)、ということがテーマの本だったんだけど、少年犯罪という社会問題に限らず参考になるので色んな人が読めばいいと思った。

    例えば(私自身もそうなんだけど)子育て中の人、
    仕事で部下を育てたりマネジメントしている人も参考になると思う。

    なぜこの人(子)は大多数の人たちができることもできないのか?
    なぜこの人(子)はこんな行動をするのか?

    本人のやる気や親/上司の関わり方ではなく、本人のやる気の問題でもなく、認知機能に問題があるのかも?と思ったら対応方法は変わってくる。

    コグトレは非行少年のトレーニング用の

    0
    2025年11月22日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

    Posted by ブクログ

    内容自体は平易で簡潔にまとまっていて、わかりやすく広く読まれて欲しい意図を感じた。この手の本を読んだことがある人はある意味定石が書いてあるだけと思うかもしれないけど、新書で平易に広く訴求できる内容になっていることに価値があると思う。
    あとおわりにが凄すぎて不意打ちでボロボロ泣いてしまいました。

    0
    2025年09月24日
  • ケーキの切れない非行少年たち 10巻

    購入済み

    ここまで読んでいて、一番疑問だった「そもそも非行少年たちがこんなにあっさりとプログラムを受けるものなのか?」という点に対するアンサーがあり、やはり先生たちも苦労を重ねてやり方を模索してきたことがわかった。

    #深い

    0
    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち 1巻

    Posted by ブクログ

    『ケーキの切れない非行少年たち』を読み、罪を犯した少年たちの背景には多くの苦難があることを知りました。彼らの多くは、自分の行いを反省し前に進もうとしています。しかし、能力的な困難を抱えているためにうまくいかず、再び負の循環に陥ってしまうのだと感じました。

    特に心に残ったのは、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちの生きづらさです。努力をしても報われにくく、学校生活の中で周囲との違いに苦しんでいる姿が目に浮かびました。教員という立場で関わるなら、そうした子どもたちの生きづらさを少しでも軽くできるようにしたいと強く思いました。

    また、社会全体についても考えさせられました。私たちは目に見え

    0
    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち 11巻

    購入済み

    このシリーズを読むと、自分がいかに恵まれた家庭環境で育ってきたか思い知らされる。罪を犯した事に対する罰も必要だが、何かしらの支援も絶対に必要だと思う。

    0
    2025年09月20日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

    Posted by ブクログ

    読みやすく、ページ数も少なく、さくっと読める新書。支援者と視点を見通し、目的、使命感の3つに整理して書いている。何気ない教師の発言が生徒の見通しを妨げていたり、目的を見失わせるたりするなと読みながら我を振り返り反省し、付箋を貼り続けてしまった。良書。

    0
    2025年09月10日
  • ケーキの切れない非行少年たち 4巻

    Posted by ブクログ

    発達性強調運動症…初めて聞きました。うまく自分の動きをコントロールできないことで、失敗を繰り返し、周りに責められたり、いじめられたり…。これが今回の犯罪にも繋がってしまう。

    このシリーズの主人公たちは皆、境界知能など何かしらの生きづらさを持ってるけど、障がいとまで言われないために周りに気づいてもらえずに苦しみ、犯罪に繋がってしまう。どの話も、周りの理解やサポートがあれば防げたのにと思うものばかり。犯罪は許されることではないが、本人だけの問題でないということを考えるきっかけになると思います。

    1
    2025年09月07日
  • ケーキの切れない非行少年たち 3巻

    Posted by ブクログ

    このシリーズの1、2、そしての今回3。毎回考えさせられるものがある。
    犯罪はもちろん悪いことだが、その根源はその子自身だけでなく親をはじめとする周りの大人やとりまく環境が大きく関係していることがよく分かる。少年院でどのような矯正プログラムが行われているのか知れるのもこのシリーズの良いところ。

    1
    2025年09月07日