宮口幸治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズは全て読んだけれど、3作目のこれが一番良かった。
今までと比べると、非行少年に限らずターゲットとする人物像がぐっと広がった気がして、そこがすごく良かった。誰しも多少なりともある「歪み」がひどくなった先に、「犯罪」があるんだぞ、というメッセージを感じた。「まさか自分が犯罪なんて」と思うかもしれないが、ここに挙げられた「歪み」は誰にでも身に覚えがあるもので、決して他人事ではないという自戒を大事にしようと思った。
特に「第3章 身近にある歪み」で挙げられた「いい人をやめよう」「みんなと同じでなくていい」「やられたらやり返せ」などの、世間でよく言われるような言葉を都合よく真に受けていいのか、という警告にはとても強い意思と信念を感じた。 -
Posted by ブクログ
『ケーキの切れない非行少年たち』を読み、罪を犯した少年たちの背景には多くの苦難があることを知りました。彼らの多くは、自分の行いを反省し前に進もうとしています。しかし、能力的な困難を抱えているためにうまくいかず、再び負の循環に陥ってしまうのだと感じました。
特に心に残ったのは、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちの生きづらさです。努力をしても報われにくく、学校生活の中で周囲との違いに苦しんでいる姿が目に浮かびました。教員という立場で関わるなら、そうした子どもたちの生きづらさを少しでも軽くできるようにしたいと強く思いました。
また、社会全体についても考えさせられました。私たちは目に見える困難には比較的優しくできる一方で、能力的な困難、特に「努力すればできるはず」と思われがちな部分には冷たいことが多いのではないでしょうか。しかし、世の中には「努力しても他の人のようにはできない」人がいるということを、もっと理解する必要があります。本当の意味で平等なのは、すべてを同じに扱うことではなく、その人に合わせた支え方を考える「公平さ」なのだと思いました。
偉そうに書いてしまいましたが、私自身が自分に厳しく他人に厳しい見方をしていました。まずは自分自身が視野を広げ、努力が報われにくい人にも寄り添えるような見方をしていきたいと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ケーキの切れない非行少年たち』で大感銘を受け、続編も購入。
これまた『どうしても頑張れない人たち』という直接的でグサグサと刺さる表題であり、ドキリとしてしまうのですが、読んだあとは前回と同様に「その表現しかないですね……」と頷くしかできない。
私もこの感想では「頑張れない人」と記載しますが、そこに蔑みの念は全くなく、事実としてそのような表現をしていることを冒頭に記します。
今回の最大の拍手ポイントは「支援者の支援」が議題に上がっているところ!!嬉しい!
少年たちを支援する人(この本では伴走者と呼ばれますが)はどのような行動をしたらよいか?という議論の後に、ではその支援者を支えるためには?という題が提示されているの本当に嬉しい。そこです、そこが大事だもの。支援者の支援をしたい、私は。
私の将来の夢はパトロンなのですが、恐らく「頑張っている人を支援する」をしたいんだろうな、と自覚した。
「頑張れない人を支援する」、これができたらどれだけいいだろう。そのような「頑張れない人」が表面化されない事実にも目を向けるべきだ。私に何ができるだろうか。傲慢だけれど。
ここに対しての答えは出ずですが、この視点をいただいたことはこの後の人生で私の糧になる。絶対に。
「第5章 それでも認められたい」での、非行少年から聞いた3つの願いトップ10、入院時と出院時の違いで「自分が死なない」が10位から5位に上昇していたことに大泣きしてしまった。
自己に目を向けるようになれたのだろうと思う。自分が死なないということがどれだけ大事か、それを願いトップ3に入れる人が増えたという事実、嬉しい。私は、死ぬことや自殺が悪いこととは全く思っていないのですが、自分に目を向けていられなかった子どもたちが自分を愛することができたのならば、それは本当に嬉しくて……よかったなと……泣いてしまうね…… -
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これは衝撃的でしたね。本でも読みましたが最初タイトルの「ケーキの切れない〜」は何かの比喩だと思ってたんですよ。それが・・・。
漫画で読むのもいいですね、絵が上手で表情がリアルです。これから続き読みます。 -
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こういう作品ってあまり読んだことないしどうなんだろうなぁと思いながら読み始めましたが、おもしろかったし、何より色々考えさせられました。社会のグレーゾーンにいて犯罪、病気スレスレなんだけど行政の目が届かない位置にいる人たちに手を差し伸べる仕事は、本当に必要だと思います。