宮口幸治のレビュー一覧

  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    根深い

    あまりにも根深くて、地道な導きが必要なんだと思いました。
    基本がわからない以前の問題。
    まわりにも勧めました。

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    2020年12月11日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    購入済み

    講義で教われないこと

    教員をしています。この本で書かれていることを知らずに過ごすことで、どれほどたくさんの子どもたちのSOSを見逃してきたのかと思うと、より学んでいかなければならないと身に染みました。

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    2020年08月07日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

    購入済み

    多く教育者に読んでもらいたい

    困っている子どもは見つかる。
    本人は何に困っているかわからない。
    でもその困り感を取り除いてあげることで楽に生きることができるだろう。
    最後に書いてあったように、まずそれを担うのは間違いなく学校。
    非行を犯し、少年院で反省する前にできることがある。
    教育や学習の力を信じたくなりました。

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    2020年01月08日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    ネタバレ

    著者に好感が持てる 言葉の選び方、話題の選び方、熱意を感じさせながらも、その熱意含めた感情の扱いを心得ているような文体だと感じました。
    「犯罪者」である患者たちへ、だから駄目だとか、または反対に許してやれと訴えるのではなく、「本人が努力や特訓をしなければならないが、努力をするためのきっかけを与えなければならない」とする姿勢に共感します。
    また、明確に説明はされていませんが、言葉の端々から見れる著者の「犯罪というものの認識」が、「被害者を生んでしまった」ことに終始していることが好ましいです。「犯罪行為は悪」とも、「犯罪者の精神は悪」とも言っていません。その考え方は、個人的には新鮮で、感銘を受けま

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    2025年12月06日
  • 境界知能 存在の気づかれない人たち

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    「ケーキの切れない非行少年たち」の著者が境界知能(定型発達と軽度知的障害の間)について論じた一冊。注目すべきは人数の多さ(人口の約14%)、存在の気づかれなさ、適切な介入で改善される可能性をあげています。なお、刑務所にいる人たちの約4割が境界知能に相当するとか。軽度知的障害と違い、これまであまり研究されておらず、今回著者は境界知能がこれまでどのように扱われ、定義されたか、そしてどのように対応していけばいいかをまとめています。少々専門的に書かれていますので、著者の「ケーキの切れない…」や「どうしても頑張れない人たち」を先に読んでいた方が理解しやすいかもしれません。

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    2025年12月07日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    「ケーキの切れない非行少年たち」は、少年院に入っている子どもたちの多くが、認知機能に問題を抱えているという衝撃的な事実を明らかにした本である。著者の宮口幸治氏は、児童精神科医として長年、少年院で子どもたちと向き合ってきた経験から、この事実に気づいたという。
    本書で紹介される子どもたちは、ケーキを均等に切ることができなかったり、簡単な計算ができなかったりと、日常生活を送る上で必要な基本的な能力に欠けている。しかし、彼らは決して知的障害者ではない。むしろ、平均以上の知能を持っているケースも少なくない。
    では、なぜ彼らはこのような問題を抱えているのだろうか。宮口氏は、その原因を「認知機能の偏り」にあ

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    2025年12月05日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    IQが基準値でも、他の箇所に問題があるかもしれない。そういう子たちは気づかれない。「知能は正常」と判断されるので、反社会的な態度を取ると「怠けている」「性格が悪い」と言われてしまう。そういう子たちにはただ厳しくするのではなく適切な方法で寄り添うのが大切だ。
    自分の子供や周りの人がそうだった時、この本はきっと役に立つと思う。

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    2025年12月02日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    やはり学校教育の場も、1教育課程だけのなんたるだけでなく、もっと各所随所専門家たちで、常にupdate取り入れ目指さなきゃ、…っていうのが、この日本の未来にとってすごく大切なことな気がする。

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    2025年11月27日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

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    「頑張って」より良い人生を送ってもらいたい!という、大人の(私の)前のめりの姿勢を一度正して、今の時代と子どもたちを見つめ直す必要があることを改めて実感しました。

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    2025年11月24日
  • 境界知能 存在の気づかれない人たち

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    境界知能についてより深く専門的に知りたい方向けの一冊です。中盤から後半は専門的な用語が多くて戸惑いましたが、「ケーキを切れない非行少年たち」よりももっと具体的に境界知能について知る一助になったと思います。境界知能児は、妊婦の外的な影響(アルコールや薬物接種)でも生まれる可能性が在り得ることは、得心がゆきました。

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    2025年11月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    さまざまな犯罪を犯すような少年たちはただの非行少年ではなくなんらかの障害をもち適切な教育や福祉を受けれていないんだなと。発達障害や知的障害はわかりやすければすぐに発見されるがいわゆる境界性の人たちは健常者として扱われ苦しい生活を送りそれが非行へとつながっているらしい。
    適切な教育を与えれば犯罪は減らせるんだろうけど教師たちの負担が大変そう。本編で非行少年たちの特徴が挙げられていてなんか自分に当てはまるやんとか思ったけど程度が全然違うんだろな。見たり、聞いたり、想像したり、記憶したりと認知機能の低下が重要らしい。

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    2025年11月15日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

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    あとがき、強烈。。
    本文は全体的にサラサラと非常に読みやすく、とくに小学生までの子を持つお疲れ気味の親たちや教師にとってはヒントがたくさんあると思う。
    決めつけや重箱の隅をつつくようなことをせず読めば、本書の良さを得られる。
    何が大切なのか、どうして勉強するのか?
    根底に著者の、子どもはもちろんすべての人への愛が流れているような本だと感じた。

    著者二人の持つ知見や経験は、本にはとても収まりきらないだろう。これからも、少しでも多くの子に、親に、教師に、それらが役立つよう願う。

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    2025年11月09日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    話題なったのは少し前だけど読んでおいてよかった。
    自分が属している社会にはいない人が存在するということ。それを認めるとか認めないとかの以前に、存在するという事実を知るかどうかで、さまざまな社会ニュースの見方が変わると思った。

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    2025年10月18日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    そうなのか!と気づきのある内容でした。
    自身には思春期の女の子がいて、犯罪からどう守るかを考えることが多いですが、加害者になってしまう可能性のある人のことも知れました。

    かと言って、仮の話として、もし、私たちの娘が被害者になることがあれば、どんな理由があっても加害者を許すことはないでしょう。
    そのような負の連鎖が起こらないように、多くの日本人、特に子どもの関わる人、教育のやり方を考える人には読んでもらいたい本だと思いました。

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    2025年10月16日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    タイトルからもっとアグレッシブな内容を想像していたが、実際には「境界知能」とされる人たちへの支援のあり方を問いかける一冊だった。
    著者は、当事者やその家族が直面する困難、社会制度の隙間、そして支援が必要なのに届かない現状などを、丁寧に掘り下げている。

    昨今話題のみいちゃんと山田さんが扱っているテーマとも近く、読んでいて胸が締めつけられる思いもあったが、それでもこうした現実を知ることは私たち全員に必要だと感じた。
    弱い立場の人々が置かれている状況や支援の不十分さに光を当て、社会全体で考えるきっかけを与えてくれる本だと思う。

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    2025年10月04日
  • 「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感

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    マイルドに言ってるけど「子どもの頃あなたはコツコツ勉強できたの?できてなかったよね?それなのに子どもにはやれっていうの?」とか「あなたはダイエットどうなってるの?って毎日聞かれていいわけ?」というようなこと指摘してて(私の感想です)
    ほ ん と そ れ な

    本書は本質的に子どもも大人も孤立しないこと、それと学びの関連についての最終章が最大の読みどころです。著者2名の優しさ、愛情、そしてなによりも子どもにも大人にも幸せであってほしいというおもいに、心をうたれます。自分も周囲の方にこういった支援的な関わりをしたいと、強く思いました。

    また、お金やモノのための学びも大切であるとしながらも『あなた

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    2025年10月03日
  • どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書)

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    今年度、頑張れない人たちに頑張って貰わなくてはならない仕事があり、積読から取り出した。
    小さな心がけによって、確実に、読む前より「頑張ってもらえる」術が増えた。と、同時に、
    もう終わってしまった子育て中のことや、自分が頑張れなかった場面を思い出してもいた。
    頑張れる人は、誰かを支援するために。頑張れない人は、頑張れない自分をいったん認めてよいのだと気づくために、お薦め。

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    2025年09月27日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    児童精神科医としての病院勤務を経て、少年院で法務技官となり、現在大学の先生となった筆者の仕事ぶりがわかる書籍。医師であり法務技官であったからこそ出てきた結論が書かれている。
    少年院に送られてきた子どもたちにはどんな特性があるのか、そこに焦点を当てて対応策を考えないと、出所後も彼らの人生における困難は変わらない。対人スキルの問題も理解力の問題も、知的境界領域にある子どもたちゆえの特性とわかれば対応の仕方も変わってくるのだろうが、彼らの場合は、彼らの特性に気づける大人がいなかったから少年院に来るようなことになってしまったと筆者は言う。
    主張は明確で繰り返されているので読みやすいが、終始同じ主張が繰

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    2025年09月23日
  • ケーキの切れない非行少年たち 3巻

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    病気だし本当に可哀想だとは思うけど、この本に書かれているような人たちを社会で暮らせるようにするのは無理なんだろうと思う。
    なので一度犯罪を犯したら死刑にするというのが社会のために良いと思う。社会が彼らを受け入れれるようにするのは無理だ。

    そういう人が、犯罪をしないで済むように設計されている場所を作り上げ、そこだけで暮らしてもらうならできるか。
    それは刑務所か。でも、コストがかかりすぎてる気がする。

    どんなに更生して見えても社会に戻してはいけないと思う。

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    2025年09月21日
  • ケーキの切れない非行少年たち 2巻

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    少年院での出産。15歳。子を連れて面会に訪れる母。ぶつけられるのは愚痴。出所後に始まる子育て。懐かぬ娘。…懐いてくれる小さな女の子。公園のトイレに誘い出す。その後に犯す少年の許されぬ行為。…少年院で生まれたという出自。被害に遭った女の子が抱えるトラウマ。事件など起きないに越したことはない。ケーキの切れない境界知能。持って生まれたハンディキャップ。自覚できない生きずらさ。彼らを責めるだけで、溜飲は下がらない。加害者も、被害者も、出してはいけない。解決策を模索するのは、皆の責任。社会を形成する一人なのだから。

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    2025年09月19日