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「やらない」「できない」のは、大人のせい!? やる気や「できる」を増やす声のかけ方や環境の整え方を、ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』著者の児童精神科医と現役教諭が日常生活ですぐに使えるヒントを具体的にアドバイス。 【目次】第一章 子どもが“見通し”をもてるように/第二章 子どもの“目的”を支えるために/第三章 やる気を“使命感”に繫げるために
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Posted by ブクログ
内容自体は平易で簡潔にまとまっていて、わかりやすく広く読まれて欲しい意図を感じた。この手の本を読んだことがある人はある意味定石が書いてあるだけと思うかもしれないけど、新書で平易に広く訴求できる内容になっていることに価値があると思う。 あとおわりにが凄すぎて不意打ちでボロボロ泣いてしまいました。
読みやすく、ページ数も少なく、さくっと読める新書。支援者と視点を見通し、目的、使命感の3つに整理して書いている。何気ない教師の発言が生徒の見通しを妨げていたり、目的を見失わせるたりするなと読みながら我を振り返り反省し、付箋を貼り続けてしまった。良書。
「頑張って」より良い人生を送ってもらいたい!という、大人の(私の)前のめりの姿勢を一度正して、今の時代と子どもたちを見つめ直す必要があることを改めて実感しました。
あとがき、強烈。。 本文は全体的にサラサラと非常に読みやすく、とくに小学生までの子を持つお疲れ気味の親たちや教師にとってはヒントがたくさんあると思う。 決めつけや重箱の隅をつつくようなことをせず読めば、本書の良さを得られる。 何が大切なのか、どうして勉強するのか? 根底に著者の、子どもはもちろんすべ...続きを読むての人への愛が流れているような本だと感じた。 著者二人の持つ知見や経験は、本にはとても収まりきらないだろう。これからも、少しでも多くの子に、親に、教師に、それらが役立つよう願う。
マイルドに言ってるけど「子どもの頃あなたはコツコツ勉強できたの?できてなかったよね?それなのに子どもにはやれっていうの?」とか「あなたはダイエットどうなってるの?って毎日聞かれていいわけ?」というようなこと指摘してて(私の感想です) ほ ん と そ れ な 本書は本質的に子どもも大人も孤立しないこ...続きを読むと、それと学びの関連についての最終章が最大の読みどころです。著者2名の優しさ、愛情、そしてなによりも子どもにも大人にも幸せであってほしいというおもいに、心をうたれます。自分も周囲の方にこういった支援的な関わりをしたいと、強く思いました。 また、お金やモノのための学びも大切であるとしながらも『あなたの学びがあなただけのものではなく、自分の不幸や悲しみに加え他者の不幸や悲しみを減らしたり、なくそうとしたりするために誰かのために役立つとき、特別な喜びが生まれます。その喜びこそが、私たちの社会をよりよい方向へと導く大きな原動力となるのではないでしょうか。』にはしびれました。
面白かった。頑張れない子どものやる気に少しでも繋がるように、見通し、目的、使命感の三つのポイントで解説。読みやすいし分かりやすかった。 読んでいて、大事にしたいと思ったことを以下3点。↓ 言いがちな、だから言ったじゃないを呑み込んで、つらいのは子ども、とつぶやき、ねぎらいと悔しさに共感してあげる...続きを読むこと。分かることに重きを置きすぎず、分からないことに耐える力、分からないことがあっても頭の片隅に置いておく力の方が大切だから、分からなくても大丈夫と伝えてあげる。 話を聞いているつもりになっていないか、つい説教やアドバイスをしがちだが、それよりこどもが話をしてくれることに意味がある。内容が正しいかどうかはさておき、なぜそのことを大人に話そうとしたのか考えることが大事。 勉強についていけなくなるのはなぜか、発達はどの子もどの領域も万遍なく進むのではない。どの子でもついていけなくなることは十分にあり得る。ついていけないことを嘆くより、努力や諦めない粘り強さを支えるのが大人の役割。
三宅香帆・新聞書評から。どのタイミングで、どんなものに対して、どの程度、頑張れるのかって、あまりに未知数過ぎて、しかも自分のことしか経験したことがないから、子の塩梅が掴めず、つい口出ししてしまったり…。どこまでが寛容でどこからが放任なのか。考えは尽きませんな。
学習塾の講師です。 学習の成果が全く上がらない子どもにどう接するかヒントがほしくて読みました。 目標と見通しの概念、国語の重視、注意すべき発話、子供の成長ペースとカリキュラムのズレなど得られるものはありました。 ただ、巻末にて、本文で登場した不幸な生い立ちの子どもの正体が種明かしされるのですが、本...続きを読む書の教訓が一気に「子供を不幸にしないためには親が離婚するな」「親本位の再婚をするな」「親が幸せになれないことを子供のせいにするな」と変質してしまい、本文の内容が意味をなさなくなってしまうことに強い疑問を覚えました。
面白かった。『ケーキの切れない〜』と同じ作者らしく、一つ一つの教育観に愛情が存在していることを実感させられる文体だった。 特に第3章の「義務教育」に関する見方が感情豊かでとてもよかった。 「おわりに」でこの愛情の背景が書かれるのだが、自分の人生よりもよっぽど重苦しいもので、そんな中で、これほど愛情を...続きを読む持って人を見ることができる人がいることに驚いた。読んでよかった。
タイトルにある「導く」ことを、著者は示していない。昭和的教育スタイルである強制的な教え込みではなく、子どもたちの状況を鑑み、適切に支援するということである。田中繁富氏が著した「おわりに」が最も印象的で、簡単に「がんばれ」と言ったり、「こうしよう」とアドバイスしてはいけないなと痛感した。ただ、充分に愛...続きを読むを受け、経済的にも余裕のある子供たちは支援する必要はないのか、という疑問を抱いた。
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「頑張れない」子をどう導くか ――社会につながる学びのための見通し、目的、使命感
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