無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
境界知能の子どもたちは、一見すると普通の子に見えます。
もしも、みなさんの知り合いに境界知能のお子さんがおられたとしても、なかなか気づかれないと思います。その子に道で出会っても、あいさつを交わして会話も成り立って、困っている子には見えないはずです。あるいは、わが子が境界知能の場合でも、客観的には普通の子に見えるのではないでしょうか。
「普通」の子に見えるのに、「普通」ができない――これは、境界知能の子だけではなく、軽度知的障害の子にも当てはまる場合があります。知的障害でも「軽度」というところがポイントで、一見すると普通の子に見えて、見過ごされてしまうケースがあるのです。本書では、「境界知能の子どもたち」と銘打っていますが、その内容は軽度知的障害の子にも当てはまる部分は大いにあります。
・授業についていけない
・友達とうまくつき合えない
・感情コントロールが苦手
……そんな困りごとがあれば、子ども本人のやる気や性格のせいだと片づけるのは早計かもしれません。
この本を手に取った方は、境界知能の子どもの親御さんや、クラスに「気になる子ども」のいる学校の先生、あるいは福祉や心理など特別支援教育の関係者の方が多いかと思います。
親や教師、周囲にいる大人は、その子のしんどさ、そしてしんどさの背景にある認知機能の問題に気づいてあげてほしいのです。
(「はじめに」より)
※カバー画像が異なる場合があります。
Posted by ブクログ 2024年02月22日
支援級ではないないけれど普通級ではしんどい子たちに焦点を当てた本。当てはまる子は実は沢山いるはず。おとなしいと困り感に気づかれないまま大人になってしまうことも。そういう子どもたちが無理なく苦手を少し減らしていける方法が読みやすく書いてあります。
手の内を見せてくださる著者の本気が伝わります。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月25日
一読にとても良い!分かりやすい!
障害認定されるのも辛いモノがあるかもしれないが、人知れずうまくいかず、周りには「がんばれ」と声かけられる境界知能の子どもたちはもっと辛い。14%、日本人の7人に1人の割合で存在している間にいる人達にフォーカス、実態の解説から、支援方法など具体例も多く読みやすい。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月30日
最近興味のある「境界知能」
仕事で境界知能のお子さんと関わり、認知機能が十分備わっていないことで、相当生きづらかったのだろうなと感じた。
「ケーキの切れない」でも、軽度知的障害や境界知能の子どもについて触れていたが、本作はより詳しく、非行に至っていないが生きづらい境界知能の子どもたちにスポットをあて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月08日
自閉症スペクトラム障害と同様に、知能レベルについても天才から一般人、知的障害者まで、スペクトラム状に分布しているだろうと想像していたが、IQを基準とした時の知能レベル正常域と知的障害の間を境界知能と呼ぶという事実は今回初めて知れた。
また恥ずかしながら知的障害と発達障害の厳密な区分けも把握しきれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月14日
知的障害とか境界知能とか、人をカテゴライズしてしまうのはよくない、と思いながらも、実際にそういう人がいる。
IQが低くても社会生活に問題がなければ知的障害と括られることはないし、境界知能も然り。
しかし、境界知能の場合は、よりわかりくく社会に溶け込んでしまっている。
言ったはずの事がさっぱり伝わって...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。