宮口幸治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「境界知能の子どもたちの実態を解説しつつ、子どもたちの可能性を伸ばすための方法を提案する」本、とのこと。
IQや知能検査について説明し、どんなことに困っているのか図説も用いてわかりやすく教えてくれる。
認知機能の大切さ、「コグトレ」(著者開発)についても説明あり。
ちょっと悩んだのが、愛着に問題を抱えた子に対する感情コントロールの部分。周りの気持ちを理解する心の余裕があるだろうか。コップの水があふれんばかりで余白はあるだろうか。
・知的障害と診断されても変わる可能性がある
・子どもの成長のゴールは「自立」。周囲の大人には、子どもの「伴走者」であってほしい。
・結果を焦らず前向きなサインを送り続けることが大切 -
Posted by ブクログ
分かりやすく、読みやすい。タイトルのつけ方も非常に、良い。予備知識のない人が手に取りやすい。
障害福祉に関わる仕事をしていますが、発達障害も知的障害も、親がまず認めようとしない、という点でつまづくと現場からよく聞きます。
「うちのコは普通です」「障害者と知られたくないから、施設の名前を印刷した封筒で郵便を送ってこないで」
親が受容しないことには、支援につながりません。障害を認めないと、障害による不調和でも、こども本人の責任になってしまい、落ちこぼれたりいじめられたり、、、認知が歪んでうまく受け取れないだけなのに、「怠惰」「自分勝手」「ヤル気がない」と思われてしまいます。そのストレスで余計に他者を害したり、犯罪者になってしまうこともある。障害=犯罪者予備軍みたいに思われてもまずいですが、こういった研究や取り組みが、本も含めて様々なメディアで取り上げられてほしいです。
著者はもちろん、とても読みやすい本に仕上げてくださった出版社&編集者に拍手です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレたしかに、発達障害の話はよく聞くが知的障害のことはあまり考えたことがなかった。
注意されても、反省しろと言われても、何を言われているか、今がどんな状況か理解できなかったら意味ないな!と納得した。そして、自分自身について正しく認知する、ことの必要性がわかった。できないのになぜか自信がある、できるのに自信がないなど。
また、将来のことをうまく予想できない人が衝動的に犯罪などを起こしてしまうメカニズムがわかった。
私もコミュニケーションが成り立たない場面に出くわしたことあるし、自信がなさすぎたりするから、自分の弱みを客観的に知りたいなあ。
周りの関わり方に関して。ただただ褒めたり、怒ったりするんじゃなくて、その人の認知のレベルや得手不得手を把握した上で認知機能が向上するように支援していく必要がある、と理解した。私割とそれ普段からやってるかもしれない。非行少年に対してじゃないけど、相手がどのくらい理解できるか判断しながら喋ってるや。
でも、罪の意識がない人になぜ犯罪がダメなのかを教えるの、結構難しいかも。言葉にするのも難しいのに、言葉を正確に理解しにくい人に伝えるのはもっと難しいな。感じ方、感覚は人それぞれだしな!
そう。私、感情をペットボトルで表すやり方、なんでそれで理解できるようになるのかわかんないんだけど!比喩すぎて直結しなくない?
他にも疑問に思ったこととしては、障害を抱えている人=守らなければいけない弱い存在としていいのだろうか?本当に不平等なのか?不平等とすることは、人を下に見てしまっていて、本当にそれでいいのかなと感じる。だからユニバーサルデザインを目指した方が漏れなく支援を行き届かせることができるのでは?と思うけど、現実的な提案として書かれた本だから、社会がまだその段階にないんだろうな。
それに関連して、正しいことをするとか、正義とは?とか考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ知的障害と非行少年の相関に着目した、とても興味深い本でした。
私自身知能に凹凸があることが大人になって発覚したため、共感せずにはいられない内容でした。
特に、第4章「気づかれない子どもたち」が印象に残っています。この章には子どもが発しているサインに対して教育者や保護者や社会が気づけないということが書かれていましたが、これを踏まえて自分自身の幼少期を振り返ってみると、自分自身も自分自身について気づくことができませんでした。つまり、自分を客観視する力が弱いということです。
「周りに馴染めない」「周りと何かが違う」というところは自覚できるけれど、その先の「どこがどう違うから馴染めない」という段階までなかなか辿り着けませんでした。
この本を読んで、周りに気づいてもらうことも大切だけれど、気づいて助けてもらった本人がいかに自分ごととして捉えて、自分を客観視して、社会との関係性を見いだせるかどうかにもかかっていると感じました。本人が自分の意思で挑戦して失敗をして学ぶことによって宮口さんが紹介していた「コグトレ」のようなものの効果が高まるのだろうと感じました。 -
Posted by ブクログ
・虐待されてる子供に勉強のやる気を出させようとするのは間違い。もし、自分の家が火事や食べ物がない状態だと何か他のことを頑張れるわけがない。
・今までは虐待や問題のある家庭の親に対して責めるような気持ちだったが、その親もまた、子供のころに適切な育て方をされてこなかったかもしれない。そんな中で一生懸命子育てをされてきたのも立派だと思う。
その保護者に対して今までの子育てを否定したり、無理に変わってもらおうとしても保護者自身のやる気が奪われてかえって悪循環になる。大切なのは、保護者を慰労してあげ、保護者のやる気を出すような言葉をかけてあげること。