太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 下

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    今年こそは読もうと決めていた作品。
    長らく読みたいリストに入れていたままだったが、ようやく手に取れた。

    白昼の駅前広場で起こった通り魔殺人事件。被害者5人のうち1人の少年が生き残ったが、彼は再び犯人に命を狙われる。なぜ、狙われるのか?彼は刑事とその友人と共に事件の真相を追う。

    多々場面の切り替わりがあり、まるでドラマを見ているかのよう。
    すごく読みやすいのに、社会問題が盛りだくさん、重厚な物語で読み応えバツグン。

    事件の真相を追う3人に容赦なく迫る暗殺者の影、息もつかせぬ展開にドキドキハラハラしっぱなし。
    全く関係のなさそうな出来事が読み進むにつれリンクしていく構成も、何気なく読んでいた

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    2026年04月25日
  • 天上の葦 上

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    鑓水シリーズの3作目。鑓水が主役。
    分厚いけど相変わらず一気に読める。
    修司が鑓水に金がないんじゃないかと心配しているのが面白いし、しかも伏線なのは流石。

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    2025年03月09日
  • 天上の葦 上

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    おじいさんが渋谷のスクランブル交差点で空を指さして死んだ。この好奇心を煽る謎から始まる過去に繋がる深い話がおもしろい。次々とページをめくる手が止まらない。三部作のうちの「犯罪者」、「幻夏」を既読した上で私は、自分の中の何かを隠すようなおちゃらけた鑓水に惹かれていたのだけども、ついに彼に焦点が当てられ霧が少しずつ晴れていく感じがものすごくわくわくさせられる。この物語の着地点も今の鑓水を作り上げてきたものも書かれるであろう下巻が楽しみだ。

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    2025年02月16日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    面白く、悲しい話でした。最初は??って内容だったけど、読み進めていくと紐解かれていった。ファンタジーな世界の話だけではなくて、現実世界をぎゅっと濃縮したそんな物語だと思う。

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    2025年02月01日
  • 天上の葦 上

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    ネタバレ

    10月10日土曜日、いつもと変わらないスクランブル交差点の中央で何も無い空を指さしながら死んでいく老人がいた。老人の名前は正光秀夫。その後、興信所を営んでいる鑓水と修司のもとに元与党の重鎮である磯部満忠の私設秘書、服部裕之が「1000万を支払うので正光が何を指したのかを調べろ」という依頼をされる。ほぼ同時に、警察官を停職中の相馬のもとに警視庁公安部の前島から部下の山波が行方不明になったので探せという命令を受ける。正光と山波を調べるうちに2人は繋がっており、正光は山波の逃亡を手助けしたのではないかという線が浮上する。3人は正光の旧友であると考えられる白狐を追って岡山県の離島、曳舟島へと向かう。

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    2025年01月04日
  • 犯罪者 下

    QM

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    おもしろかったー!!あの人の真意とか、あの人の決意とか、あの人の最期とか、疑惑とか謎とか悪とか正義とか……あぁもう、ぐわぁー!ってなる。読んでいる間中、熱い塊を心臓にぐりぐり押しつけられているみたいだった。

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    2024年10月29日
  • 犯罪者 上

    QM

    購入済み

    物語がテンポ良く尚且つ謎が解けたら謎をよぶ先が気になる展開の連続で上だけでも素晴らしいエンタメ小説です

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    2024年10月29日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    どこかの街の物語、でもどこにでも起こってきたし、今も起こっているとても哀しい美しい物語でした。

    最後の部分で、「人がより良い世界を願い、それを実現しようとする時、そこには長く困難な歳月が横たわっている。(中略)細い水の流れが集まって小川となり、それが河となり、やがて力強い大河となってついには海に至るように、それが実現する時には かつて奇跡として願われたものは、あたかも自然とそうなるべくして成就されたかのように見える。」

    いまこうして暮らせているのは、百年以上前の人たちにとっては奇跡なんだろう。
    当たり前に思って感謝も忘れてる私たちをみたら、彼らはなんと思うだろう。
    でもきっと、アレンカやマ

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    2024年10月04日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    太田さんの他作品を知っていると、この小説はおや?いつもと様子が違うな?と思ってしまうのだけれど、これは架空のヨーロッパを舞台に現在過去未来この世の中にあった/あるだろう歴史の出来事を描いているな、とわかってくる。同じ町に住む4人の人物の視点で語られていくけれど、話が進むにつれてこの町と人と世界のありようがだんだんリアルに浮き上がってくる感じがすごかった。

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    2024年10月02日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    ネタバレ

    「これは過去でも未来でもない、今だ。
    目の前にあるのにあなたが見ようとしない現実だ。」

    設定はファンタジーだけれど、「ファンタジー小説」でもなく「幻想文学」でもなく、現代をあてこすった、まさに「風刺文学」で、読んでいてひたすらに切実で、耳の痛い、寒々と恐ろしい内容だった。太田愛が小説を通じて投げかけてくるのは常に、「考えることを放棄してはいけない」ということ。

    「戦争は結果にしか過ぎない。夥しい死は無数の人々の選択の結果、あるいは選択を放棄した結果、または、選択と思わずに同調した結果なのだ。」

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    2024年09月17日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    最初、現代日本が舞台じゃないのか…と敬遠していたが、読み始めると、さすが太田愛さんだ!ってなりました。オーディブルで先に『未明の砦』を聴いていて、それがちょっと合わなかったので、あまり社会派すぎるのも…と思っていたけど、多分『未明の砦』が合わなかったのは自分の問題に近すぎて、耳を塞ぎたい話題だったからかも知れない。民選が廃止されても、中央府に芸術や文化を統制されても声を上げなかった多くの人々と同じように。
    他の方のレビューに「一冊かけて道徳の授業をされた気分」という言葉があったが、確かに説教じみているところはある。しかし過去も未来にも、現在にも通じる話であり、この作品が鳴らす警鐘に耳を傾けるべ

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    2024年08月13日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    巧みな状況設定のもと、一貫した理念のようなものが貫かれた素晴らしい作品だと思う。序盤は比較的静かに進行する物語も、中盤からレンジを広げジワジワとうねりを上げて迫る。架空の国、架空の町の出来事。だがそれは過去の、そしてすぐ先の日本の姿かも。差別が増幅し差別する側される側に二極化する社会。そして戦争へと向かい支配を強める国に対し、諦め抵抗もせず従順になる事の愚かさ、家族や仲間を失う事の哀しさ、戦争の愚かさを真っ直ぐ訴えかけるラストは見事と言うほかはない。こういう本を読む人々が増えれば、少しは社会も変わるかも。

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    2024年06月08日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    正直ファンタジーっぽいお話って苦手で、途中で無理かもと思ったけどこれはすごい!

    生まれがこの土地でない者を羽虫と呼ぶ
    そんな羽虫を母にもつ男の子
    褐色の肌を持つマリ
    人が吸って捨てた葉巻を集めてタバコを作り貧乏人に売る葉巻屋
    街の人に詐欺師と思われている魔術師

    この4人がそれぞれの目線で語ったとき、なぜか起こっていることが現代のリアルと共通する!

    初めてファンタジーっぽいお話でのめり込むほどおもしろいと思えました!これは好き!

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    2024年06月05日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    著者の「犯罪者」からの3部作は、ミステリ系の極上のエンタメだったが、これは作風が違う。
    異国情緒のある導入部で、ファンタジーなのか何か、最初の40ページほどは物語の全体像が見通せずとまどったが、一人の失踪発生後は物語に引き込まれた。
    ミステリ好き、ファンタジー好きとか関係なく多くの人に読んでほしい。
    登場人物一人ひとりの悲しみが伝わってきて、読んでいて切ない。でもそれだけの話ではない。読者に訴える言葉の力が強い。
    読み終えても長く心に残る物語です。

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    2024年04月04日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    ネタバレ

    社会派エンターテインメントの雄が贈る衝撃作

    「わたしたちの過去も現在も未来も写しとられている。恐るべき傑作だ」(解説より) 翻訳家 鴻巣友季子

    「最初のひとりがいなくなったのはお祭りの四日後、七月最初の木曜日のことだった」――
    ここは〈始まりの町〉。物語の語り手は四人――初等科に通う十三歳のトゥーレ、なまけ者のマリ、鳥打ち帽の葉巻屋、窟の魔術師。彼らが知る、彼らだけの真実を繋ぎ合わせたとき、消えた人間のゆくえと町が隠し持つ秘密が明らかになる。人のなし得る奇跡とはなにか――。
    社会派エンターテインメントで最注目の作家が描く、現代の黙示録!

    面白かった。様々な現代の問題が組み込まれた寓話的な

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    2024年03月01日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    ネタバレ

    23/12/23〜24/1/2
    7月に『23春』、8月に『22秋』、10月に『22春』、今回12月に『23秋』。順番が入れ替わったりしたけど、やっと最新作に追いついた。『23春』だけ、あと4人分がまだ読めてないので、次はそれを。
    今回の『23春』は、今まで読んだ3つと比べてとても読み応えがあり、楽しめた。

    12/23〜12/27東川篤哉 ★★★
    『どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう』
    『謎解きはディナーのあとで』以来。
    おじさん作者らしいめんどくさい感じはあるものの、軽く読めて面白かった。トリックは想像通りだけど、まあ楽しく読めたのでよし。あるマイカの口調が楽しい。

    12/27逸木裕

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    2024年01月03日
  • 幻夏

    QM

    購入済み

    こんなの読んだことない

    鳥肌が立ちました。
    次々と暴かれていく事件の真相、犯人の正体、それぞれの葛藤、、、
    ボリューミーで読むのに時間がかかりましたが、読み終えた後は何とも言えないやるせなさと悲しさと、でも真相にたどり着けた安堵と、いろいろな感情がごちゃ混ぜになりました。
    ミステリー好きの私にはたまらない作品でした。
    時間を置いてまた読みたいです。

    #切ない

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    2023年12月12日
  • 幻夏

    H

    購入済み

    冤罪の悲劇

    冤罪により引き起こされた悲劇。日本に於ける冤罪が起こる基本的な原因が明確に記載されており、小説として面白いだけでなく、どうして冤罪が起こるのかを示している。
    かつては、日本ではTVドラマ等では、裁判に誤謬はない、もし警察・検察が間違っていても裁判官や弁護士により真実が明らかになるとのハッピーエンドばかりでした。その結果、冤罪は稀なケースであるとの考えが主流であったと思います。この作品は、人々の目を覚まさせる作品と思いました。

    小説としてもテンポも良く、長編ですが私は一気読みしました。

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    2023年07月01日
  • 犯罪者 下

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    素晴らしかった。今年読んだ本で最も読み応えがあった。物語としての面白さはもちろん、ミステリ小説ではあまり語られることのない犯罪被害者に心を寄せる気持ちがとても伝わった。人の悪意に晒され、犯罪者に蝕まれ、それでも生き残った人間は生きるしかない。ドキュメンタリーとしても秀逸だと感じた。なんだか終始フィクションであることを忘れてしまうリアルさがあり、厚みのある作品だった。また読みたくなると思う。

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    2026年01月22日
  • 幻夏

    購入済み

    幻夏

    面白くて一気に読んでしまいました。これはかなりおススメです。

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    2022年09月18日