太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 下

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    これがデビュー作とは思えない。文庫上下巻の分量でモチベを持続させるストーリーテーリングはテキスト量と場面転換の妙と、登場人物たちの魅力があってこそ。

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    2026年03月18日
  • 天上の葦 下

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    読み終わった時の衝撃が全然抜けない、放心状態
    登場人物たちのもつ戦時中の後悔、無力感、絶望に真綿で首を絞められたかのような苦しさを感じたし、偶然3月10日付近から読み始めたこともあり、深く感情移入してしまった

    そこからの逆転劇は爽快で一気に読んでしまった
    読み終わるのにとても体力がいるのは確かだけど、間違いなく傑作だと思う


    深夜の凍結臨、黄昏時の流木が散らばる河原、高射砲のある小島など印象的な情景がシリーズを通して多くイメージすることが楽しかった
    また3人の活躍を見たい

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    2026年03月17日
  • 天上の葦 上

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    読み始めると止まらないストーリー、かつ犯罪者と同様時間に追われるサスペンス
    前半は謎を追いつつ緊張感溢れる展開だけど、島に着いた途端時間の流れ方が変わったかのようにじっくり描かれている
    鑓水の生い立ちなど後編が気になる終わり方、続きを早く読みたくなる

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    2026年03月17日
  • 天上の葦 下

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    失踪した公安警察官の山波を追って、相馬、鑓水、修司の3人は瀬戸内海の曳舟島へ。その島には、渋谷の交差点で天を指差しながら、絶命した正光の過去を知る「白狐」と呼ばれる人物の手がかりが。彼は一体誰で、正光は亡くなる寸前、何を指差していたのか…。

    相馬、鑓水、修司の3人組、3部作の最終作。
    死に際に天を指差した老人、失踪した公安警察官、政治家とマスメディアの関係、正光の過去を知る「白狐」、様々な点が結ばれて1つの大きな事件の全貌が明らかになった。

    今回もどんどんどんどん話が深まり、絶対、上手く事が運ぶと思うんだけど、ヒヤヒヤドキドキしながら、物語の展開を楽しんだ。

    ここ最近、戦争の話を多く読む

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    2026年03月15日
  • 幻夏

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    やるせない…けどリアリティが凄い

    冤罪事件は本当に心苦しい。他人事だからこんな風に思えるけど当事者からしたら、家族からしたらたまったもんじゃないでしょう。
    フィクションでありながらも、最後の最後まで心が傷んだ。

    でも立場や権威があってもどこかしら満足してなくて、その反面、貧乏かもしれないけど大切な家族や友人がいる、もしくは、いた事実。
    どっちが本当に豊かと言えるのであろう。

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    2026年03月15日
  • 天上の葦 上

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    30ページ超の上下巻。
    長かったが、上巻は謎を知りたいがために、必死に読み、種明かしされる下巻は圧巻だった。
    下巻の半分くらいは、第二次世界大戦の話。
    戦争の悲惨さを再認識させられた。
    戦時中にあった言論統制。それと同じことが、いつの世でも繰り返されている。
    しかし、ただ、正義のために、どれだけの人間が権力に逆らい、正義を貫こうとするだろうか。
    普通に社会人をしてたらなかなか出来ない。
    でも、やはり人は正義を愛してやまない。

    正義が勝ったこの小説は、本当にスカッとした。

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    2026年03月14日
  • 天上の葦 上

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    白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で、何もない空を指さして絶命した。死の間際、老人は何を指差していたのか?その謎を突き止めるよう興信所を営む鑓水と修司のもとに依頼が舞い込んだ。依頼人はあの人物。報酬金は1000万円。そして老人が死んだ同じ日、1人の公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられた停職中の刑事・相馬。2つの事件に鑓水、修司、相馬の3人が挑んでいく。

    ついに、鑓水、修司、相馬の素敵な3人組の3作目に突入。今回、影の主人公は鑓水。

    不可解な老人の死、不明の公安警察官、新興宗教、マスコミと政治家の関係、戦時中の日本軍。またまた、多くの点が現れた。これが後半、1つの線とな

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    2026年03月12日
  • 幻夏

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    話が丁寧に描かれていて「ここでこれが繋がるのか」と驚かされる展開もあり読み応えがありました
    私的にはボリュームの大きい作品で、通勤の10-15分程度のわずかな時間が読書時間の私では読み終えるのに2ヶ月半かかりました

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    2026年03月10日
  • 幻夏

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    最初は23年前のスタンドバイミーのようなノスタルジックな夏だけど、徐々に不穏になっていって破滅に繋がる所が切なくて恐ろしくてむなしい
    犯罪者もおもしろかったけど、本作の方がストーリーが凝縮されてて完成度が高く感じる

    3人の中で1番推してる相馬がメインで嬉しい、今回もぼろぼろになりながら体張っててますます推せる!

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    2026年03月07日
  • 犯罪者 下

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    上巻の続きです。

    相馬と鑓水、そして修司は通り魔事件の裏に巨大企業と政治家が関与していることを突き止める。そして、「佐々木邦夫」という人物が事件の鍵を握ることも掴み、3人はそれらの事実を暴くことを企てる。

    改めて、太田さんはすごすぎます。

    奇病に罹った乳幼児たちの未来より、自分たちが助かりさえすれば良いという考えが全ての始まりで、巨大企業の隠蔽工作、政治家との癒着、警察の裏の顔と世の中の悪が、これでもかっていうくらい出て来た。そして、それらの悪が絡み合い、ここまでストーリーが深まっていくなんて、想像すらできなかった。

    世の中の底辺と言われる人生を歩んできた真崎さん。彼こそが真のヒーロー

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    2026年03月06日
  • 天上の葦 下

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    時代を超えたストーリーのスケールの大きさと息を呑むスピーディな展開に圧倒されました。
    そして、最後には不覚にも涙してしまいました。
    今回も三人組大活躍でした。お疲れ様でしたと言ってあげたいです。
    権力の恐ろしさを知ることも出来る素晴らしい作品でした。
    次回作が待ち遠しいです!

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    2026年03月06日
  • 犯罪者 上

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    白昼の駅前広場で、通り魔事件が発生した。4人もの死者が出たが、犯人は近くの雑居ビルで薬物中毒により死亡。ただ1人助かった青年、修司は搬送先の病院で、見知らぬ男に「あと10日、生き延びてくれ」と言われる。その後、謎の男に襲撃された修司は、一匹狼の刑事、相馬に助けられる。修司は相馬の古くからの友人、鑓水の所に匿ってもらうことに…。

    太田さん、すごすぎます。皆さん、絶賛するのがわかります。先日読んだ『幻夏』も心が揺さぶられる作品だったけど、今作もなかなかもの。

    通り魔事件から、謎の奇病、巨大企業の古すぎる体制、警察組織の裏の顔、次から次へといろんな悪いものが出て来ます。でも、ぐちゃぐちゃにならず

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    2026年03月04日
  • 未明の砦

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    長かったけど一気読み!ブラック企業、非正規労働者の使い捨て、大企業と政治の癒着など社会問題がテーマになっていて心揺さぶられふ作品だった。

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    2026年03月01日
  • 幻夏

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    ネタバレ

    幻夏

    端的に、面白かった。
    冤罪、司法制度がテーマになっていると思うが、それに巻き込まれた家族の想いは想像するに余り有る。
    特に、家族を守るために名前を捨てた尚と、父の死の真相を知った拓は、何を想い何を考えたのか。
    言葉にならない。

    個人的には香苗の元にマスカットのケーキが届いたシーンと、最後に指笛を鳴らすシーンが好き。
    また、これは嫌いだが良いと思った展開として、父の時間に関わった人間が結局は普通に良い人生を歩んだところがある。安易に復讐成功!ざまぁ!としなかった展開を書けたのは素晴らしいと思う、感情的には没落展開になって欲しかったけれど、幻夏はそういう話ではない。

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    2026年03月01日
  • 天上の葦 下

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    事件を大きなジグソーパズルとして、ばら撒かれた謎は小さなピースで、ひとつずつ読んでいって形にしていく感じ。
    いやまぁ、ミステリーとはそういうものなのでしょうけど、この3部作はどれもそのピースが細かいし、パズルは大きくて難しい。
    そんな風に思えました。

    特に今作は、舞台も田舎の小島へ移動するし、戦争や報道の在り方など、読んでいて一番しんどかったかもしれない。
    綿密に練られた事件、謎、全て回収されていく後半は、鮮やかでお見事以外の言葉が見つりません。

    読んでいる間の充実感。
    物語の満足感。
    読み終わってしまった喪失感。
    もう、全て味わえました。
    どれも少しずつ毛色の違う3部作。
    はー面白かった

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    2026年03月01日
  • 天上の葦 下

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    やっぱり登場人物は多いほど良い。
    そしてたくさんの登場人物のキャラクターをしっかり引き立たせて、物語に活かしてる。
    もう続編ないのかなあ。ずっとこの3人(と1匹)と謎を追っていきたいという気持ちもありつつ、物語が緻密で伏線も丁寧に張られているからそう何冊も出せないよな…という気持ち

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    2026年02月28日
  • 幻夏

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    家族への愛、やさしさが悲しい結果になってしまった物語。また、冤罪への怒りと恐怖。「犯罪者」に続き本の世界にのめり込みながら読んでしまいました。

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    2026年02月27日
  • 未明の砦

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    なんて読ませる作家さんなんだろう。
    今回も最高だった。
    重厚な内容だったけど、寝る間も惜しんで読んでしまった。

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    2026年02月24日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    いろいろなことがすべて繋がった。
    でも真崎が可哀想で仕方ない。
    家族も失って、自分も…
    滝川には生きて罪を償って欲しかったなぁ。
    でも、3人が生きててほんと良かった〜
    中迫さんも。

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    2026年02月23日
  • 犯罪者 下

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    圧巻!
    脚本家として十分過ぎる実績があるとはいえ、小説はこれが処女作なんだとか。
    ミステリとサスペンスを基調に、大企業の隠蔽工作や政治家との癒着、原因不明の奇病など、色んな要素を複雑に絡めつつ、登場人物も多くてなかなか壮大なストーリーなのに、上手く場面や視点を切り替えながらすごく整理されていて、迷うことなくサクサクと読めました。

    なかなかの文量なのに、停滞することなく、グイグイと引き付けられて、のめり込んでしまいました。
    大まかに言えばハードボイルドでもあるのでしょうけど、すごく緻密な構造になっており、色んなシーンが後から繋がっていく様子はミステリの手法そのもの。
    社会派ミステリとしても楽し

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    2026年02月24日