太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 下

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    ミステリーではあるが、濃厚な人間ドラマが丁寧に描写されており、冒頭から一気に引き込まれる。
    読み進めていく中で、何でこんなにも上手くいかないのかと、読んでいて何度も何度も思わされた。笑

    作中では、国家権力ともぶつかっていくが、物事がそう簡単に進まずに、何回も絶望しそうになる中、信念を持って立ち向かっていく主人公達がとても印象的。

    全てが上手くいくわけではなかったが、それでも、一番大事な目的はきちんと果たされていたと思う。

    ボリュームはあるが、お勧めしたい一冊。

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    2025年12月14日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    ハァ…すごい小説だった…天才じゃん…
    結末に向けての謎解き逆転劇だけじゃなくて、すごくリアル。昨今の色んな事件事故の裏側には計り知れない葛藤がありますよね…
    まじでフィクションとノンフィクションのバランスが絶妙だし、雪の日の凍結臨とか磯部の引退後の描写とか最後の噴水広場とかとにかく情景の描写が秀逸。
    頭で映像化してそれを情景として捉えてから文字に起こしてる感じで、不謹慎ながら滝川の殺人の描写さえも引き込まれてしまった。

    上巻は修司の話しから始まってるんだけど、そこあってこその終盤だったし修司の事ただのやんちゃボーイだと思っててごめん…

    事件後の山科さんが気がかりだったんですけど、ゴミ袋とこ

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    2025年12月14日
  • 犯罪者 下

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    非常におもしろかった!
    あっという間にストーリーに引き込まれ、気がついたら下巻に入ってました。

    登場人物の個性、物語の深さ、心理描写、
    どれをとっても圧巻の仕上がりでした。

    映画化されたら是非みたい作品。

    【覚書】
    通り魔殺人
    メルトフェイス

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    2025年12月11日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    途中からどんどん引き込まれた。
    散りばめられた場面がどう繋がっていくのか楽しみ。不法投棄については確かにそうだと気付かされた。今の時代は改善されているかはわからないが、生産ラインが増えてるのに捨てる場所は増えないという問題。誰かがしないといけない仕事。

    政界も絡む巨大企業に3人がどう立ち向かっていくのか下巻も楽しみです。

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    2025年12月05日
  • 幻夏

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    「冤罪」をテーマにした本作
    自分にもあった少年時代の夏の思い出
    近所の名前も知らない友達と神社の境内や公園で夢中になって遊んだ記憶が蘇る

    クライマックスに近づくにつれて読み終わるのが惜しまれる大変良い作品でした。

    著者の他の作品も近々手に入れたいと思う。

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    2025年12月03日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    あの…また天才を発見してしまいました…
    読み始めからずっと面白いのすごい…(語彙力なし)

    小説って壮大な物語でもだいたい登場人物が固定されていて主人公目線で語られていく感じだけどそれがないの。
    全ての登場人物がどこかで交わって人生の物語が交差していく過程であの時のあの瞬間や何気ない選択が底支えとなって進んでいくので、小説って言うより映画やドラマみたい。と思ったら太田さんって脚本家なんだと納得。

    通り魔で犠牲になった印刷工場のおじさんの奥さんのくだりとかなぜかちょっと泣いちゃったんだけど、本当に何気ない日常と事件の描きかたが天才すぎる。

    あと「にんじん」のくだりで「アァァァァァァァァッ!」

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    2025年12月03日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    ⭐︎3.9
    ・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
    被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
    登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
    丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。

    0
    2025年11月29日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    ⭐︎3.9
    ・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏に、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
    被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
    登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
    丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。

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    2025年11月29日
  • 幻夏

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    ネタバレ

    手を怪我した仔犬の四郎が元気にやっているように、尚も立ち上がれるのではないかと願わずにはいられない。
    最後に尚の瞼に浮かんだ思い出が三人の少年の始まりであったのがすごくすごく心にきた

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    2025年11月29日
  • 幻夏

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    何度も胸がギューっと苦しくなった。
    あーー素晴らしく面白かった!
    こんな作品に出会えると、読書しててよかったー!!!って思う。

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    2025年11月29日
  • 天上の葦 下

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    ネタバレ

    太田さんの3人組ラスト!鑓水1番好きだからとても楽しかった。
    戦時中こんなことがあったんだなと。私が当事者だったら、国が大丈夫って言ってるし、みんな残るし、みたいな正常性バイアスで逃げれないだろうな。
    現在のメディアにいたとしても長いものに巻かれて動けない側だと思うから、ちゃんといけないことはいけないしこれは違うってわかってて動いてくれる人たちほんとかっこいいし尊敬する。
    鑓水が適当なこと言いながら適当な態度で、ちゃんと修司や他の人のこと守ってあげてるのがかっこいいー!
    最終章めちゃくちゃ泣けた。

    0
    2025年11月27日
  • 天上の葦 下

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    プロローグ

    太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった
    達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に
    この福井という地は寒すぎた
    マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした


    本章
    『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5
    いゃ〰熱かった!
    熱過ぎた!

    謎多き曳舟島での衝撃の真相と鬼気迫る脱出
    そして鑓水たちと公安との最後の攻防

    太田愛氏、読ませるな〰まったくー
    好きになっちゃうよー

    正光が指さしていた真相が判明した時
    渋谷スクランブル交差点の景色が一変する
    そこには、確かに戦後復興間もない渋谷があった!

    子供らには自由がある
    思ったことを口に出して話す自由!
    悲しい時に声を上げ

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    2025年11月26日
  • 天上の葦 上

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    プロローグ

    とてつもない巨神から、鑓(ヤリ)が投げられた 
    鑓は、七つの雄大な大陸を飛び越え
    やがて、水源に突き刺さった!

    そして、その水源から鑓水七雄が誕生した
    そう、この物語の主人公だ


    本章
    『天上の葦 上』★5
    2つの事件&物語が交差する
    正光が渋谷のスクランブル交差点で 
    逝く前に指差したものとは!?
    真相とクライマックスの下巻へ


    エピローグ(告知)
    本書とは、全く関係ないが、先日コレド室町の
    地下にあるタロー書房に赴いた
    初めて入店したが、いい本屋だ
    国内にとどまらず、海外ミステリーも豊富に
    取り揃えている

    その中に見つけたんだ

    宝石の原石を
    私に向かって輝いていた

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    2025年11月23日
  • 天上の葦 下

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    上下あわせて800pの大作ではあるが、まさしくの一気読み。脚本家のせいか映像が浮かんでくるような作風。もっと知名度があってもよいと思う。大きな賞も取っていないし、小説そのものの映画化も無いみたいで、そこそこ本を読んでいる自分も最近まで知らなかったのが残念。
    本作がこのミス18位というのは、自分にとっては「謎」でしかない。

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    2025年11月22日
  • 天上の葦 下

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    読み応え十分。重いテーマでメッセージ性が強く、考えさせられる問題提起もありながら、スピーディーな展開。面白いという表現で良いのか、語彙力がなく上手く表せないですが、どんな展開になるのかワクワクしながら読み進めました。
    下巻は凄い。上手く行きそうで上手く行かない、でもそれは想定の範囲内であったり、二転三転。
    結末をどう締めくくるのかが難しいと思ったけれど、この結末は良かったと思います。
    何でもありではないけれど、思ったことを誰にも言えない窮屈な世界は駄目だと思いました。人間は恐ろしい。

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    2025年11月14日
  • 犯罪者 下

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    映画を見ているみたいだった!
    主人公3人がとても魅力的で、視点がころころ変わるのに読みやすい。私は相馬が好きです。
    多種多様な立場や思惑が混在する中で一本の話としてまとめ上げていく力がすごい。
    ずっとハラハラしっぱなしだったけどクスッと笑える描写も多くて飽きがなかった。
    初めて読んだ作家さんだったけど他も読んでみたいと思った。

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    2025年11月13日
  • 天上の葦 下

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    第3弾 下巻!

    言論統制の時代か…
    「国家総動員法」
    太平洋戦争下では、言論、出版、集会、結社などに関する自由が大きく制限され、政府による報道規制や言論統制が実施された。

    「大本営発表」に見られるように、政府は虚偽の情報発信を行い、言論統制と結びついた。
    島に住んでいる老人たちの過去、戦時中の話は、なんか辛い。負けてるのに勝ってそうな報道するわ。
    疎開もあまり進めず焼夷弾は、簡単に処理できるとか…
    で、実際に空襲になって傷付くのは庶民。

    今の時代にないわ!って切り捨てられるのか…
    私のような最下層の者からは、想像もつかないところで、徐々に…

    そういうのを危惧して、こんな作品書いたんかな

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    2025年11月06日
  • 犯罪者 下

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    下巻になるとさらにスピード感が増していく。
    そして作戦は成功するのか。
    息が詰まるような展開。最後に目的は達成できるのか。相馬、槍水、修司の関係性がとても良い。
    次の作品も読んでみたい。

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    2025年11月03日
  • 天上の葦 上

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    第3弾 上巻!

    今回は、鑓水さんがメイン!
    私の御贔屓の方なんで、楽しみ!
    結構、分厚い本で読もうと頑張るけど、邪魔が…ワールドシリーズという…(^◇^;)

    しかし、公安怖いな〜
    それにぶら下がるマスゴミもそうやけど。
    サブリミナル効果やないけど、徐々、国民のココロを誘導…
    どんな計画やねん!
    闇も2つありそうやし…
    さぁ、これから、この闇をどう裁くねん!
    3人さん!
    今は、瀬戸内海のどっかの島(名前忘れた〜)で、人探し!
    後半、楽しみ〜!!!

    サブリミナル効果やないけど、今もやってそうやもんな。高市さんのニュースの画像斜めにするとか…

    こういう、ヘラヘラしてて、実はやり手みたいな人が

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    2025年11月03日
  • 犯罪者 下

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    上下巻合わせて圧巻だった。
    駅前で起きた不可解な通り魔事件をきっかけに、食品会社のモラル、経済界と政界の癒着、腐敗政治、難病に立ち向かう親子、そしてとある男の大きな計画がどんどんと繋がっていく。
    マクロもさることながら、映像描写や人物像の描き方が細かい。そしてあたかも当然のように、ミステリー小説としてのホワイダニット的要素も綿密にプロットされていく。

    そんなものは無いのかもしれないけれど、あえてこの小説のテーマを形容するなら“生きることの本質”なのかなと感じた。
    希望の象徴であるフロリダキーズを夢想しようが、どれだけ凍結臨を追いかけようが、そこには耐え難い理不尽が連続するのみで、でも生きてい

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    2025年10月31日