太田愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冤罪をテーマにしたとても読み応えのある作品です。緻密でスケールが大きく、サスペンス映画を見ているような臨場感がありました。
殺人犯の父親を持った12歳の少年が突如 行方不明になり、謎の印が残されます。行方不明になったのは金曜日なのに見つかったランドセルの中には土曜日の時間割が入っていました。
23年後、諦めきれない母親は興信所の探偵に息子を探してと依頼します。
作者は時間軸を超えて冤罪の構造を浮かび上がらせます。
密室で行われる被疑者の取り調べ、有罪を勝ち取るため被告に有利なことは書かない検察、捜査機関には証拠を全面開示する義務はない、多忙な裁判官に警察をチェックする余裕がない‥よ -
Posted by ブクログ
面白かった。無差別殺人が実は計画殺人だったという掴みが効いている。また修司と相馬と鑓水のトリオが皆個性的でそれぞれ協力しながらしっかり役割を果たしており好印象だったのも長尺の物語を読む上で助けになった。物語が二転三転するのも印象的で、上巻だけでも相当謎に踏み込んでいたのに更に下巻があるのが信じられないくらいだった。恐ろしい殺人犯との決戦の後も丁寧に描かれていたのも嬉しい。
中迫の立場は相当苦しかっただろうなと思う。食品サンプルがメルトフェイス症候群の引き金になったなんて大問題を隠蔽してこの先生きていくなんて普通の良心的な人間ならきっと無理だろう。おまけに真崎の存在もある。終わり良ければ全て良し -
Posted by ブクログ
上下巻とも、audibleで。
映像化されて見始めたのだけれど、『幻夏』が面白かったのでaudibleで読む?ことにした。修司と鑓水、相馬が出会う作品だが、社会のいろいろな問題が詰め込まれていて、展開もハラハラしていて一気に聴き終わる。産廃を取り扱ってた真崎、大手会社の良心として描かれている中迫、暗殺者の滝川の感情や思考とそれぞれの人生が語られるので、グッと入り込んでしまう。
修司ら3人が、これほど個性豊かでまとまりがないのに、まるで、昔からの相棒のように展開していくのが不思議。17歳の修司が出来すぎの気もするけれど、鑓水と相馬と肩を並べて活躍するなら、そうなるかなと思いつつ、また3人の活躍劇 -
Posted by ブクログ
もっと太田愛さんの作品が読みたい( ; ; )
言論統制とは、あまり縁がないように感じてしまうが、現代にも通じる問題だと思う、太田愛さんが感じているように。今日の米大統領は、放送局の報道の自由を奪っているし、日本も例外ではなく、東日本大震災の際、原発事故の現状を問題なく見せようとしていた素振りがあった。チェルノブイリの報道が遅れ、たくさんの命が亡くなった反省があるのにも関わらず。
こうした現状を見ると、この作品が伝えたいことは、遠くのフィクションではなく、過去の話でもなく、snsが発達した今日の世界にもなお残る現実なのだろう。
本当に素晴らしい三部作でした。
今まで読んだ作品の中で間違 -
Posted by ブクログ
え、日本てこんなひどい国だっけ?と思いながら読んだ。公安とかよくわからないけど。でも労組が日本で機能してないことは、誰にでもわかるよね。
工場の玄羽に誘われて、嫁の実家を手入れするかわりに光熱費食費タダと言われて、泉原、秋山、矢田、脇の4人は海辺の街にやってきた。墓場の草抜きをしたりして、あとは海で遊ぶ。夏休みなのに家に帰らない理由がある人ばかりだ。
4人はその後何事か計画して今日ことを起こす予定だった。警察から追われて逃げている。夏の家が集合場所となった。実は逃げるように男の声で電話があったのだ。共謀罪というものにあたるらしい。
8月に玄羽が亡くなっている。4人は玄羽がユシマに殺された