太田愛のレビュー一覧

  • 幻夏

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    audibleで。ストーリーが面白くて、次々起こる出来事に引っ張っていかれる感じ。
    交通課の相馬は23年前の夏の短い間、共に過ごした幼馴染の兄弟のことをとてもよく覚えていた。その兄弟の母親が、興信所の鑓水のところに息子のナオを探して欲しいと300万の前金を置いて姿を消した。鑓水と、バイトの修司は母親の素性から探るが、彼女の夫が冤罪で服役し、出所後死亡していることを知る。
    一方、相馬は、少女誘拐の現場に残されていた印が、23年前、幼馴染の兄弟の兄の方、ナオが失踪した場所に残されていた印と同じだと気づき、調べ始める。そして鑓水が引き受けた案件のことを知る。二つの印は因果関係があるのか?
    少年ナオの苦しく切ない人生と、子どもを思いながらも、どうすることもできなかった母親の悲しみが辛くなる。
    どうしようもない権力を傘にきた警察の横暴と、己を振り返りもしない傲慢さに気分が悪くなった。全ては、冤罪から始まったと言うのに、、、、
    権力を振るう側と、振るわれる側の人生の対比が酷い。冤罪は他人事じゃない、報道が全てではない、と思うと、信じられるものがとても少ない世の中だな。
    いつか、ナオが相馬と笑いあえる日が来て欲しいと願わずにはいられない。

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    2026年07月25日
  • 幻夏

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    そこかしこの謎がこれから繋がっていくんだろうなという期待感と、繋がっていった時の気持ちよさ、そして切なさ
    苦しいね…読みごたえ抜群だった

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    2026年07月22日
  • 犯罪者 上

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    長い作品だが、さすが脚本家でもある太田愛
    ハラハラドキドキしっぱなしでグイグイ引き込まれる
    これが小説デビューとは…

    アマプラで配信も始まったので
    どのようにまとめられてるか楽しみ

    脚本家のせいか、読んでて情景が自然と浮かび上がってくる

    後半が楽しみ

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    2026年07月21日
  • 犯罪者 下

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    大手会社の不祥事に、1社員中迫が立ち向かうのはとても勇気がいることだし難しいとおもう。
     また、メルトフェイス症候群を患った子の親が、中迫と会った時に御礼を言ったシーンがあったが本来なら、自分なら御礼どころか文句を言うだろうなと感じた。 中迫のおかげで全貌が明かされたにしても、隠蔽に加担しようとしていた事には変わりなく。なにより、我が子は、顔半分が餓死しているので治る事はない。
     そのなかで、明るみにしてくれた事で公になったありがたみはあっても、御礼はいえない。
    なんか、社会の縮図みたいな作品。 
     強者は、よほどの証拠がない限り起訴されないし、弱者は辛い思いをしながら勝訴を勝ち取る難しさ。 勝訴をかちととしても、子供の体は帰ってこない理不尽さ。

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    2026年07月20日
  • 犯罪者 下

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    社会の闇って実際にありそうな話。
    忙しく読むのに日数をかけてしまい本の世界に没頭できなかったが良作品でした。
    ドラマで復習します。

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    2026年07月17日
  • 犯罪者 上

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    公園での無差別殺人事件。のはずが、黒い目出し帽の暗殺者、タイタスフーズ、メルトフェイス症候群、中迫と真崎の関係と政治家との関係などちょっと時間がかかりながら上巻完読。
     それぞれの思惑がどうなるか、下巻が楽しみ。
    (再読だけど、完全に内容忘れてる(^_^;))

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    2026年07月13日
  • 天上の葦 下

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    太田愛さんの作品は『犯罪者』『幻夏』に次いで3作目。個人的には前2作の疾走感、まるで映像作品を観ているかのような追いつ追われつの駆引きのほうが好みではあったものの、太田さんならではの社会性は今作品も負けず劣らず、寧ろより一層の恐ろしさを持して我々に警鐘を突き付けてくる。

    どんな時代の報道の中にも進んで権力にすり寄る者たちがいる。自らの下劣さを処世術や政治力と思い違いをした人々です。批判の声は、権力の名を借りた暴力によって次々とねじ伏せられていく───

    マスメディアによる報道の歪曲性がなんとなく論じられる現代において、膨大な文献を用いた過去の情報統制を引き合いに、その危険性を2段も3段も深く論駁する。しかもミステリーとして読ませながら、それらをプロットしていく手腕は圧巻である。

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    2026年06月29日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    太田愛さん初の短編集。ノスタルジックなタイトルに惹かれて手に取ったけど、内容はそれなりに重い。失われていく記憶や大切な場所への切ない眼差しに、読んでいてどこかしんみりしてしまう。 旧優生保護法や戦争といった現実の重い社会課題が根底に横たわる物語に、太田さんならではの作家性を感じる。「十月の子供たち」と「舞踏室 夏を刈る」の余韻が今も消えない。

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    2026年06月17日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    ネタバレ

    ファンタジー小説なのに妙に現実感があり、登場人物たちもともすればRPGなどに出てくるような名付けがされているのに身近に感じる、そんな物語だった。
    作中の「誰もが自分自身を美しいと思えないからこそ美しいものの末裔でありたいと願う。」という一文が心に残った。思い出を美化せずにこの今現在地を愛することは難しいな、と思った。

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    2026年06月16日
  • 天上の葦 下

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    1,2作目が面白かったので期待大でした。
    舞台が島に移ってからは、少しテンポが悪いなぁと思ったけれど。
    下巻で過去が語られ、謎がクリアになっていくにつれ、読むのを止められなくなってしまった。
    戦争の悲惨さ、言論の自由の無い恐ろしさ、面白いだけでなくいろいろと考えさせられました。
    公安コワイ!

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    2026年06月14日
  • 未明の砦

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    第26回大藪春彦賞

    やっと予約が回ってきて楽しみにしていた久々の太田愛さん。これまで読んだ手に汗握るミステリーと違って、こちらは忖度政治や御用労組など労働者を苦しめる社会に切り込んだ物語。
    ボリュームがあり、登場人物は多く、社会的な背景や制度の説明は読むのに時間がかかり難しかったけど、勉強になった。
    ブラック企業に立ち向かう4人に勇気をもらうというよりは、ここまで大変なら声をあげて立ち上がることが怖いと感じてしまう。
    私のパート先もなんとからならないかと思いながら読んだけど、彼らのような人が現れたら間違いなく追従するな。

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    2026年06月07日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    派遣労働者の若者4人が主人公で、労働問題と国家権力の暴走に立ち向かうという内容。
    大手自動車メーカーの工場で働く主人公ら4人は、過酷な労働環境や不当な扱いに苦しむ中、仲間との出会いを通じて、現状を変えようと立ち上がる。
    自分なりに知識を吸収し、労働組合結成まで成し遂げる。しかし、大企業にとって都合の悪い彼らは、共謀罪の適用対象として警察に追われる身となる。そんな状況でも、大事な人の死を無駄にしないために、逃亡しながらも戦うことを諦めない。
    逃亡を続ける主人公たちは、労働者の権利や人間の尊厳を守るため、大企業や権力機構に立ち向かっていく。
    格差社会、非正規雇用、政治への思考停止、日本人という民族の悪いところが盛りだくさん。
    主人公たちの成長と連帯があり、挫けない姿勢が良かった。

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    2026年06月05日
  • 未明の砦

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    主人公は若い労働者4人組。
    経営者、労働者、警察、公安(太田愛さん好きですね)などがそれぞれの立場で凌ぎあう一風変わった青春群像でした。血なまぐさい事件はないので、ミステリーではありませんが、スリル満点のサスペンスでした。
    キャリア官僚等の欲望・野心と戦う若き労働者が最後に選んだ実力行使の手段が読む者をぐっと引き付けてやまないラストでしたよ!

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    2026年05月27日
  • 未明の砦

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    非正規の4人が共謀罪を適用され、その企業と公安を相手に奮闘する社会派サスペンス。

    展開が読めるんだけど胸熱ですね。きっとこんな展開になるんだろうなと思いつつ読み進め、やっぱりそうだと思っても高揚感が止まらない。そんな作品でした。

    太田愛さんの作品は「犯罪者」や「天上の葺」などこれで4作目ですが、どれも面白い。「相棒」好きとして展開が好みなのもありますが。

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    2026年05月26日
  • 未明の砦

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    一番好きな作家さん。大企業や公安が絡むテーマが大好物なのでワクワクしながら読んだ。
    「犯罪者」から始まる三部作に比べて知識や情報を詰め込んだ小説という感じで、ストーリーは少し薄めに感じた。が、やっぱり知識を吸収できる小説が好きだし一番ワクワクさせてくれる作家さんだなと再確認できた。

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    2026年05月23日
  • 犯罪者 上

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    下巻でまとめて感想を書こうかとも思ったが、現状の本作に対する感想を留めておきたいと思ったため上巻のみでの感想となる。もちろん下巻も読み最終的な感想も書こうと思う。
    信頼している読書系YouTuberが絶賛していたので購入。
    ただ現状そこまでハマっている感じではない。
    もちろん面白いし、スケールの大きい事件に挑んでいく主人公たちを応援しながら読んでいるが、いかんせんどう留まっていくのか予想ができない。
    それゆえ下巻での怒涛の伏線回収に期待してしまう。現状バラバラな事件がやっと細い糸で繋がり始めたがまだ何も分からない。この何も分からないのが個人的には少しネック。
    先が見えなさすぎて今自分の読んでいる物語が綺麗に畳まれるのか不安で仕方ない。しかも下巻は上巻よりもページ数が少ない。このスケールの大きい謎を高々400数ページで本当にまとめ切れるのだろうか、不安は膨らむばかりである。
    ネタバレもできないし、下巻もまだ1ページも手をつけていないので、私の不安を吐露するだけの感想になってしまったがこれがリアルな感想であると開き直ってこの駄文を締めくくろうと思う。

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    2026年05月12日
  • 未明の砦

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    好きな作家さん。工場で働く非正規社員がのお話。工場でバイトをしたことがあるが、あのラインで間違えないように同じ作業をやるのはなかなか大変な仕事だと思う。
    いろいろなことを「どうせ何をやってもだめなんだ」と思わずに、自分たちの手で改革していくことって大事だな、と気づかされる本。自分もちいさなことでもいいので前向きに取り組んでいこうと思った。

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    2026年05月10日
  • 天上の葦 上

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    犯罪者、幻夏に続いて読んでる。相変わらず先が読めなくて面白い。歴史詳しくないけどタンゲン周りの話の真に迫る感じに引き込まれた。下巻も楽しみ。

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    2026年05月10日
  • 未明の砦

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    購入してから労働組合が一つのテーマになっていると知り、組合活動に長らく身を置いているものとして興味深く読ませてもらった。
    終盤、主人公らの主張に皆が耳を傾け、連帯が広がるシーンなど、正直、現実的では無いところも少なからずあるものと感じた。労働者が全体で一致して動き始めることは、そうそううまくはいかず、それでも何とか取りくみを継続させていくことに、日々困難さを感じている。そうした中、作品から何かヒントをもらえるかなとも期待していたが、そこには至らなかった。また、組合の活動としてはこれから、と言うところで終わってしまうことも若干残念だった。
    とは言え、エンタメとしては、やはりこれまでの作品同様、珠玉の出来。労働組合という地味で、あまり一般ウケもないであろうことをテーマとしつつも、「共謀罪」や政治的な野望を絡ませ、スリリングなサスペンスに仕上がっており、どんどん先を読みたくなった。また、解説にも記載されていたが、こうしたテーマで新聞連載するのは、なかなかのことだとも感じた。若い世代に、少しでも労働組合のことを知ってもらえる、きっかけになってもらえれば、と願う。

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    2026年05月10日
  • 天上の葦 下

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    言論の自由、報道の自由の社会問題に切り込む作品。
    考えさせられる部分が多かったが、少しストーリーが長すぎた印象。

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    2026年05月08日