太田愛のレビュー一覧

  • 天上の葦 上

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    渋谷のスクランブル交差点で
    雲一つない空に向かって
    何かを訴えながら絶滅した老人が
    最期に見ていたものはなんだったのか…

    その意味を探るため
    鑓水、相馬、修司が事件を追っていく

    3人の名コンビ!! また会えて嬉しいー!!



    その一方で…1人の公安警察官が忽然と姿を消す

    ふたつの事件を追いながら
    謎が謎をよび…
    ひとつの真実が近づくと
    また新たな謎が生まれ…

    事件の核心に触れそうなあたりで
    上巻が終わるため
    くぅぅぅ〜早く読みたい〜と
    下巻に手を伸ばしてしまう!

    大きな敵に立ち向かう鑓水たちを
    最後まで見届けたい!!

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    2025年09月06日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    自分の心の拠り所の場所
    今の自分を作ったはじまりの場所
    その場所や景色と共にある
    幸せな記憶や忘れたい思い
    普段振り返ることはないけれど
    自分にとってホームベースのような
    場所や景色は永遠にそこにあるわけではなくて
    消滅することでそこが大切な場所だとわかる
    それを教えてくれた
    5つの物語でした

    懐かしい景色が思い浮かぶ
    お話もありました


    遊戯室(十月の子供たち)は
    現在進行形の
    ホームタウンの略奪の話では?
    読んだ後 暫くしてその事に気がつき
    いたたまれない気持ちになりました

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    2025年09月05日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    Audible。ただ展開に最初入り込めず、間をおいて挑戦。途中からとても面白くなり、スカッとすることができた。弱者が強者を倒す王道物語だけど単純ではないところが良い。労災隠しや組合潰しなど設定上振り切れ感があり、クルマ世界企業のユシマは超絶ブラック企業で笑えるが、細かい点はあるあるだったりもする。労働法周りのうんちくも多く目で追うとしつこいかもだけど、耳で聴く分には気にならず、あらためて勉強になった。太田愛さんは相棒とかドラマ脚本の出身。面白かったので幻夏3部作もこの機会にそろえた。また読んでみたい。

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    2025年09月04日
  • 犯罪者 上

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    白昼の駅前広場で起こった通り魔事件の唯一の生き残りの修司が、謎の暗殺者に襲われながらも刑事と刑事の友人と三人で事件の真相にせまる話

    通り魔に襲われた他の四人と生き残った主人公修司との共通点が明らかになり、そして背後にあるタイタスフーズの隠蔽と政治家がらみとが交錯する

    なぜ修司の命を狙うのか⋯
    四月四日に何があるのか?


    著者は「相棒」などの脚本を手がける実力のある作家のようで
    これがデビュー作

    話の運びもスムーズで難しく書かれてることもなく、
    文章が良い意味で堅実で、何よりブレがないので、どんどんのめり込んでいった
    目出し帽の男とか、フレームレス(眼鏡)の男とか、謎の人を一言で表現され

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    2025年09月02日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    5つの短編集と1つのエッセイでなりたっていた。短編集は不安と悲しみを与えてくれる。そして余韻を残して終わってしまう。これも著者の作風のひとつかも確かに心に残る一冊だった!

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    2025年08月10日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    社会派ミステリーのイメージが強い太田さん。みなさんの評価も高い作品が多く、ずっと読んでみたかったが、なかなか読む機会がなく、ようやくこの短編集を読んだ。

    が、短編5作品とエッセイからなるこの作品。全然社会派でなく昭和レトロなノスタルジックなものばかりで、太田さん初読みの私には「あれ?」っとなった。

    今までの作品が好きな方にはあまり評判がよろしくないようだが、日本推理作家協会賞にノミネートされた『夏を刈る』や『鯉』などは「最後にそうきたか!」と驚き、最初の作品『十月の子供たち』は80年前の日本や今まさに起こっている遠方の国の様が感じられ、胸の締めつけられる思いになった。

    次回はぜひ太田さん

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    2025年08月09日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ノスタルジックで幻想的ながら、うすら寒さがひたひたと迫ってくる作品集 #最初の星は最後の家のようだ

    ■きっと読みたくなるレビュー
    太田愛先生の作品集。「トワイライトゾーン」に吸い込まれたような世界観で、幻想的でありながらも、うすら寒さをひたひたと肌で感じるのです。

    いつもの先生が題材にあげる社会課題を提起するお話から、人生や死に対する恐怖を描いた作品もある。バラエティに富んでるので、飽きずにあっという間に読み進めちゃいますね。

    なお各編の表題名は、家の間取り名とタイトルがセットなっています。旅立つ前に帰ってきたような…いや、初めて訪れる家に来て出会ったような、そんな作品集なんですよね。細

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    2025年07月26日
  • 未明の砦

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    感想
    日本の労働環境の悪さが学べる。会社にばかり有利な法改正で人は使い捨て。第二次世界大戦から変わってないな。

    安く使われる日本の労働者の改善が進むといいなぁ。世界に比べると相対的貧困になってくるのも近い。

    途中で労働史が挟まっててその部分は読むのに苦労した。


    あらすじ
    ユシマの工場で働いていた矢上、脇、秋山、泉原は警察に逮捕されそうになったが、その直前で火事を契機に逃げられる。

    物語は4人がユシマで働き始めた時に遡る。4人が非正規で働いていた自動車工場の班長だった玄羽に夏休みに亡くなった妻の実家に誘われる。最初、4人は純粋に夏休みを楽しんでいた。

    話は現在に戻り、4人の行方を追う

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    2025年07月10日
  • 未明の砦

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    読後、じわじわと感情が押し寄せてくる。
読みやすいのに、深くて重たいテーマが静かにのしかかってくる。

    非正規雇用や労働者の歴史と現実に真正面から向き合いながら、
美しい風景描写と緻密な人間ドラマでぐいぐい読ませてくれる物語。
読み応えがあるのに、気持ちよく読み進められる。
読めてよかった、心からそう思える作品でした。

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    2025年07月09日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    ファンタジーというか、中世ヨーロッパの世界観なのに、中身が分かってくると、まるで現代社会、日本への警告メッセージ。
    選挙に参加して、しっかり考える必要性を教えてくれます。

    太田さんの作品で、そうがい、って読めるようになりました。

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    2025年07月03日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    大手自動車メーカー〈ユシマ〉で働く非正規工員の矢上、脇、秋山、泉原の4人。
    玄羽と笛ヶ浜で過ごした夏をきっかけに、慣れてしまった日常の不公正に反旗を翻し闘いが始まる。

    自分たちの無知を知り、知ろうとする姿勢。
    大事な人のために動ける行動力、熱力。
    4人の変化には目を見張るものがあった。

    デモのようなものにはどこか抵抗感があったが、この物語を通して正しいことを主張することは規則を守りながら規則を変えられない状況において、当たり前の権利だと感じた。

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    2025年06月28日
  • 天上の葦 上

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    「犯罪者」「幻夏」からのシリーズ3作目。スクランブル交差点で亡くなった老人と行方不明の公安。2つの事件がどう絡んでくるのか気になって読むがボリュームが凄い。下巻へ続きます。

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    2025年06月21日
  • 天上の葦 下

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    かなりの大作。そして力作。
    ミステリアスな導入部から一気に引き込まれ、長いだけあってところどころ冗長で分かりにくい場面は出てくるものの、概ね退屈することなく最後まで読めた。
    終盤の第二次大戦中のシーンなどは、切迫感満載なページと、ダラダラと長ったらしいシーンが交錯していて、なんだか勿体なかったかな。

    相変わらず主人公3人に魅力が乏しいのが残念だが、水準をはるかに超える作品であることは疑いようがない。
    よくこれだけの内容を書けたなと、作者には感心するばかり。

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    2025年06月20日
  • 未明の砦

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    太田愛さん。非正規労働者の4人が大企業相手に労働闘争を仕掛ける話。
    長いがスラスラと読め、日本の労働法についてもわかりやすく説明してくれている。最初に4人が警察の包囲から抜けたところから始まるが、なぜ追われているのか分からずそれが最後のほうまで分からないので気になるがとても長い過去編に入るのでずっとお預けとなる。4人の夏休みはもう少しコンパクトにしてもよかったと思った

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    2025年06月11日
  • 天上の葦 上

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    「我々は住む家も、着る物も、食べる物さえない焼け跡から、歯を食いしばって立ち上がり、ようやっとここまできたのだ。」
    奇跡の復興をとげた日本。東京オリンピックの開会式で.日の丸を掲げた選手たちが入場してきた姿を見て、体の底から湧き上がるような感動を覚えたと言う。
    その感情は現代を生きる私たちには、一片を想像することはできても、到底及ばない想像でしかない。
    この作品の根底にはその私たちが考え及ばない深い深い感情があるのだろう。
    下巻でどのような結末に向かうのか。
    究極の危機でありながら、飄々と乗り越えていく、お馴染みの3人にまた会えてとても楽しかった!

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    2025年06月11日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    久々の太田先生。
    「犯罪者」シリーズが面白かったので、こちらも読んでみました。
    作風がガラッと変わり、読み始めファンタジーのような感じだったので、ちょっと戸惑いました。
    4章で出来上がっているのですが、1章ごと、語り手がかわっていき、謎が解けていく。
    先が気になってしまって、ファンタジーなのも気になくなりました(ファンタジーが嫌いなわけではありませんが)
    人が生きていくのは幸せだけではなく、辛いこと悲しいことも当然あって、その中で誰と出会い、過ごしていくのか…改めて考えさせられました。

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    2025年05月16日
  • 未明の砦

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    骨太、という言葉がしっくりくる、非正規雇用者の労働環境と彼らを駒として悪用する大企業や政治家との闘いのお話。

    新聞連載、だからこんなに章立てが短いのか。
    かなりのボリュームだが、展開よく読めました。

    本当にこんなところが未だにあるのか?と思わなくもないのだが、ありそうな気はしていて。

    何でもかんでも安いことがいいことではない、安いと生産性が結果的に落ちる、って残酷な事実を突きつけられた気がします

    2025.5.3
    85

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    2025年05月04日
  • 天上の葦 上

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    鑓水シリーズ三部作の3作目。
    前2作は評判通り、とても楽しめました。
    それでも上下巻の作品はハードルが高く、今作の読み始めまで随分と時間を開けてしまった。
    さて今作の上巻は、序盤は謎だらけで話の筋が正直つかめない・・・何?・・・なぜ、何故、ナゼ・・・
    それが、理解を深めようと、ドンドン読み進んでいけるのでした。終盤には次が楽しみ、となり・・・
    今、下巻の中ほどまで進んでいます。
    やはり、安定の楽しみを頂けます。

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    2025年04月27日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    これだけの内容を書くにはどれくらい下調べや取材をしたのだろうと思いながら読み終え、最後の参考資料のページを見て納得した。
    憲法とは「国民から国への命令書」…
    色んな事を考えさせられてしまった。 日本はこれからどうなっていくのだろう。

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    2025年03月07日
  • 未明の砦

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    現実を写したような話だから、ハッピーエンドにはならないよなとドキドキしながら最後まで読んだ。現実を写した話だからこそ、ハッピーエンドにしなければいけないのだと気付かされた。
    社会派の小説を読むのは好きだが、あまりにも啓蒙的な小説は好きではない。この小説もちょっとそんな感じかなと思ってたが、終わりに近づくにつれ、グイグイ引っ張られる感じで、そんなことは気にならなくなった。
    逆に、感謝というのも変だが、この小説を書いてくれてありがとうと思った。
    やられっぱなしではダメなのだ。
    我慢ばかりでは何も変わらない。
    戦わなくてはダメなのだ。
    誰かがやってくれる、変えてくれるなんて甘い考えだ。
    弱いもの同士

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    2025年02月28日