太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 下

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    通り魔事件とメルトフェイス症候群を関係づける緻密な筋書きから、大企業の隠蔽体質と被害者の救済、廃棄産業物の問題、病気を抱える子供の親の気持ちなど、フィクションだが、ドキュメンタリー番組のように丁寧に描いているので、単なる犯罪小説ではなく、社会派ミステリーとして読み応えがあった。

    ラスト、修司と滝川の対決は、臨場感もあり、
    まさにTVドラマを観ているかのようだった。
    敵役として滝川一人が活躍している印象で、
    磯辺や服部は、自らの手を汚す事なくだったが、
    もっと存在感があってもいいように感じた。
    現実的な終わり方だったが、シリーズものの
    ようなので、続編も期待して読んでみたい。


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    2025年12月17日
  • 犯罪者 上

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    登場人物が多く、どうやって繋がっていくのか、序盤は読むのに、時間がかかったが、
    中盤からは一気読みの面白さ。
    正義が救われるといいのですが。下巻が楽しみ。

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    2025年12月03日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ネタバレ

    私が今まで読んだ太田愛さんの作品は重厚で社会派、それとは全く違うタイプで、
    太田愛さん初の短編集。

    結論、やっぱり太田愛さんすごいな〜と、
    うなってしまう独特な短編集でした✨
     
    一、遊戯室 十月の子供たち 
    架空の国のファンタジーかと思って読んでいたら
    全然違う、ある日突然ミサイルで幸福な日常が
    奪われ、親を失う子どもたちの戦争の話だった。
    自国が攻撃されている事をインターネットの報道で見る子供達、そして次の話題はどこかの国のスポーツの結果…  考えさせられる重い余韻。

    二、中庭 サイレン
    語り手を勘違いしてしまうトリックのような文章に
    混乱(?_?) 
    2回読んですべて合点がいく。 家

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    2025年11月19日
  • 未明の砦

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    むーっちゃ、勉強になった!
    裏の裏の裏の裏のみたいなたくさん、お腹いっぱいな感じもあるけど、
    弱い者。
    で、おわらない。
    いつからでも、
    人は学べる。変われる。
    戦える。
    知識は、武器。

    0
    2025年11月16日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    久しぶりの太田愛さんの新作短編集。近未来を想像させるのもあれば、ミステリーもあり。流石に読ませる力は凄い。
    度肝を抜いたのは『中庭〈サイレン〉』
    見事にミスリードさせられた。何か事件が起こる訳ではない(最後は事件だけど)けど見事に騙された。

    ミステリー2篇はさりげなーく過去と現在の日本の問題点をちょっと皮肉を込めて絡めている。

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    2025年11月14日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ノスタルジックだけど不穏な作品集。太田愛さんが脚本家としても活躍されているためか、ドラマのように場面場面が頭に浮かびました。

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    2025年11月11日
  • 天上の葦 下

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    テーマは重厚なのにハラハラしながら楽しんで読めるのがすごい。権力を持つ一部の人が作る、大きな流れに漫然と乗っていると取り返しのつかないところまで行ってしまう。そこに警鐘を鳴らす作家さん、ジャーナリストさんのメッセージをしっかり受け止めたい。オールドメディアと揶揄されるけど、責任ある立場で本来のジャーナリズムの役割を果たすメディアを信じたい。

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    2025年11月10日
  • 天上の葦 上

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    上下巻合わせると約1000ページ、結構なボリュームです。
    まだ上巻ですが、次々といろいろな情報が出てきます。頭を整理しながら読み進めます。
    戦争をその真っ只中で経験した世代の話、公安という想像もつかない世界の話、これらにいつも飄々とした鑓水のエピソードが所々で顔を出します。
    スピーディーな展開、下巻も楽しみです。

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    2025年11月09日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
    全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。

    -----story-------------
    ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
    この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
    『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
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    2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。

     ■どうして今夜の彼女は魅力的に映

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    2025年11月08日
  • 天上の葦 下

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    やっぱりこのシリーズは満足できるなぁ。ズッシリしながらもエンタメ。それだけに多くの人に読んでほしくなる。多くの人が読める筈なだけに。このトリオも好き。続いてほしい。

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    2025年11月06日
  • 犯罪者 上

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    通り魔殺人を唯一生き残った青年に、謎の男から告げられる「あと10日生き延びろ」。乳幼児の顔が半分なくなる奇病・メルトフェイス症候群。
    無関係に見える二つの出来事の真相を追う社会派ミステリー。

    登場人物や背景描写が多いので物語に入り込むのに時間がかかったが、主要人物はキャラが立っているので読み進めれば没頭できるし愛着が湧く。
    全容が見えてくるにつれてどんどん次の展開が気になってくる。作者が脚本家だけあって映像化したらいい作品になりそう。下巻が楽しみな終わり方。

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    2025年10月29日
  • 天上の葦 下

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    なんかすごい考えさせられた。
    改めて権力って色んな意味で怖いなぁと思った。
    渋谷の事件からこんなふうに物語が繋がるのは思いもしなかった。

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    2025年10月19日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    死の香りを纏う短編集。どの短編も空気感が好きで、それぞれにのめり込む。特に夏を刈ると鯉はめちゃくちゃ引き摺る。死と嘘の漂う感じがほんまに良くて、気持ちが複雑に絡まり苛まれる。私も後から来る人のために石を退けておく側の人間として生きたい。

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    2025年10月12日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    初めて太田愛さんの著書を読んだ。一つ一つの描写が細かく、それの積み重ねによって情景がより繊細に浮かび上がる体験をした。言葉や表現の選択が非常に美しい。なぜこんな言葉が使えるか知りたい。
    満点をつけなかったのは、おそらく自分の読書力が足りなくて十分に作品の魅力を感じきれてないからかと感じさせられたので。
    最後の短編なんかは、なんでこんな物語が書けるのか本当に不思議。中学生のなんとも形容し難い感情を給水塔と掛け合わせて表現していて、物書きの才能に溢れた天才の子供しか描けないやろという感じ。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月11日
  • 天上の葦 下

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    なぜ今になって
    老人はあの空を指ささなければならなかったのか…
    まるで残された命を燃やし尽くすようにして…

    老人の不可解な死と
    公安警察官の失踪を調べるために
    鑓水、相馬、修司は瀬戸内海の小島にたどり着く



    老人が絶命した瞬間から
    小島では大きな歯車が動き出していた…

    穏やかな島の営みの裏では 大きな秘密を隠すべく
    公安の警察官をも巻き込みながら
    巧妙なトリックを仕掛けていく…



    人生の最期に流れる時間は
    降り積もる雪のように
    現在の風景を覆い隠して
    過去へと押し戻すのかもしれない…

    闘えるのは 火が小さなうちだけだ
    やがてその火が繋がり 風が起こり
    風がさらに火を煽り

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    2025年09月08日
  • 天上の葦 上

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    渋谷のスクランブル交差点で
    雲一つない空に向かって
    何かを訴えながら絶滅した老人が
    最期に見ていたものはなんだったのか…

    その意味を探るため
    鑓水、相馬、修司が事件を追っていく

    3人の名コンビ!! また会えて嬉しいー!!



    その一方で…1人の公安警察官が忽然と姿を消す

    ふたつの事件を追いながら
    謎が謎をよび…
    ひとつの真実が近づくと
    また新たな謎が生まれ…

    事件の核心に触れそうなあたりで
    上巻が終わるため
    くぅぅぅ〜早く読みたい〜と
    下巻に手を伸ばしてしまう!

    大きな敵に立ち向かう鑓水たちを
    最後まで見届けたい!!

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    2025年09月06日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    自分の心の拠り所の場所
    今の自分を作ったはじまりの場所
    その場所や景色と共にある
    幸せな記憶や忘れたい思い
    普段振り返ることはないけれど
    自分にとってホームベースのような
    場所や景色は永遠にそこにあるわけではなくて
    消滅することでそこが大切な場所だとわかる
    それを教えてくれた
    5つの物語でした

    懐かしい景色が思い浮かぶ
    お話もありました


    遊戯室(十月の子供たち)は
    現在進行形の
    ホームタウンの略奪の話では?
    読んだ後 暫くしてその事に気がつき
    いたたまれない気持ちになりました

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    2025年09月05日
  • 幻夏

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    夏の間に読みたいな、と思っていた作品、その②。
    もう9月になってしまったのですが、まだまだ暑いので夏ってことでいいでしょうか…?( 'ᵕ' ; )
    トリオシリーズ、2作目。

    12歳の夏、川辺の流木に印を残して少年は姿を消した。23年後、刑事となった相馬は少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。あの夏、一体何が起こっていたのか?

    前作もそうでしたが、今作も場面の切り替えが多くて、小説を読んでいるというよりは、映像を観ているかのようで引き込まれた。
    そして、相馬・鑓水・修司にまた会えたことが嬉しい♡
    この3人の掛け合いやチームワーク、好きなんです(*ˊ ˋ*)

    3人が調査を

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    2026年04月30日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    Audible。ただ展開に最初入り込めず、間をおいて挑戦。途中からとても面白くなり、スカッとすることができた。弱者が強者を倒す王道物語だけど単純ではないところが良い。労災隠しや組合潰しなど設定上振り切れ感があり、クルマ世界企業のユシマは超絶ブラック企業で笑えるが、細かい点はあるあるだったりもする。労働法周りのうんちくも多く目で追うとしつこいかもだけど、耳で聴く分には気にならず、あらためて勉強になった。太田愛さんは相棒とかドラマ脚本の出身。面白かったので幻夏3部作もこの機会にそろえた。また読んでみたい。

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    2025年09月04日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    5つの短編集と1つのエッセイでなりたっていた。短編集は不安と悲しみを与えてくれる。そして余韻を残して終わってしまう。これも著者の作風のひとつかも確かに心に残る一冊だった!

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    2025年08月10日