太田愛のレビュー一覧
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すごく冤罪について考えさせられた。一方で、少年たちが過ごした幸せな夏や母親と息子のやりとりなど温かい気持ちになる場面もあって、こんな夏いいよなって思ったりとても優しい息子じゃないかと思ったりもした。
冤罪についてニュースで流れていても正直ふーんという気持ちでしかみていなかったし日常で意識することもなかったが、こうやって冤罪をテーマにした物語を読むと、冤罪はやはり社会問題として取り上げるべきテーマであり、冤罪があるとその人だけでなく周りの人の人生の歯車も狂っていく。でも、ないことの証明が難しいように、やっていないことの証明って難しいよなぁと。
読んでよかったです。 -
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犯罪者シリーズ第2弾です。
夏の間に読みたかったので、なんとか8月中に読めて良かったです。相馬の忘れられないある夏の思い出と友人の失踪事件が、現代の誘拐事件と絡み合うサスペンス小説でした。
相馬、修二、鑓水に再び会えて、もうそれだけで嬉しくてニマニマしてしまう。
そして、相変わらず、太田さんの作品はエンタメ性と社会性とのバランスが素晴らしい。
冤罪がテーマなのだが、冤罪がなかなかなくならないのは現行の法律がめちゃくちゃ冤罪を生みやすい仕組みになっているからであり、つまりは社会構造の話なんだよ、ということがよく分かった。
「日本の刑事訴訟法では、弁護側には捜査機関が保有する証拠の全面的な開示 -
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ネタバレ最近読書欲が落ちているので、ミステリーを読みたくて手に取りました。
「スプリット」という話しだけはスポーツ系の感動もの、という印象。他はミステリーだけど、色んな個性があって面白かったですね。
「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」はミステリーの内容はまずまず予想できましたが、タイトル回収と、キャラの個性が出てて面白かったです。読んだことはないと思うのですが、噂通りの東川篤哉作品!って感じでした。
「笑う君影草」は途中ホラー系!?って思ってしまったけど、ちゃんと読めば予想できた事で(笑)でも、私の好きなちょっと人怖系の落ちだったので良かったです。
「名探偵名前が適当」はタイトルからはオチが -
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ネタバレなんというか、色々考えさせられる話。
まずメルトフェイス症候群の惨さの描写がとっても恐ろしくて、子を持つ親として自分の子にこんなことが起こったらと戦慄した。本を読んでこういうことはないのだが、怒りと悲しみと辛さとがないまぜになって、読むのを少し中断したくらい、ダメージを負った。決してグロい表現でもないのだけど、感情移入してしまって、沈んだ気持ちになった。これは自分にとって気持ちのよい、いや悪い?体験だった。
もう一つは真崎省吾の心情が見えなくて怖ろしい。これだけ大事を実行しているのに、目的や信念が見えない。家族を亡くして自暴自棄なのかといえばそうでもないらしいし、冷静な部分もある。真崎の心は -
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冤罪に狂わされた一家の話。被害者だった筈の兄弟がそれぞれ違う形で追い詰められて行く様はただただ悲しかった。せめて石段の悲劇がなければ一家の未来も違っただろうに。冤罪だけでなくとことん不運だったのが物悲しい。
司法の在り方は難しいと常々思う。作中でも言及された「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」。これも立場によって得心の行く行かないは変わるだろう。犯人が野放しになっている社会も嫌だし、冤罪で裁かれる社会も嫌だ。最近は街中の監視カメラだけでなく、一般人のドラレコなんかもあるおかげで捜査の精度が上がっているらしい。一方で無人販売が成り立たなくなっているという話も聞く。一人一人が高い倫理 -
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理不尽な現実のなかで、「生きること」に向き合おうとする4人の切実な姿に強く惹きつけられ、「どうかうまくいってほしい」と祈るような気持ちで読み進めた。どこか『蟹工船』を思わせる“非正規労働者”の過酷さが描かれるなか、玄羽さんとの“夏休み”の描写から続く展開があまりにも切ない。
4人が立ち上がった動機と、それ以外の登場人物の視点も丁寧に描かれていることで物語に深い奥行きが生まれ、一層引き込まれた。
特に印象的だったのは、個を押し潰し、無を強要する社会の生々しい冷酷さに諦めかけていた若者たちが、前を向き闘いを決意していく姿。太田先生が彼らに注ぐ眼差しはどこまでも温かく、熱く、そして強い期待に満ち -
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シリーズ第2弾。
前作『犯罪者』は、著者のデビュー作らしい熱量でいろいろな社会問題が盛り込まれた大作だったけど、本作はシンプルに法曹界の構造欠陥と冤罪に焦点を絞って展開されていた。尺に関しては、個人的にはこのくらいの方が好みかも。長すぎず短すぎず。
お馴染みのトリオである相馬、鑓水、修司の3人がそれぞれの強みを活かして大活躍。強大な組織に果敢に挑むその様は、今回も痛快だったが、事件の根底にある真相は何とも切ない出来事が絡んでいた。
本作のテーマの一つと思われる冤罪には、ホント考えさせられる。身に覚えのない犯罪に人生を狂わせられる理不尽さ。本人だけではなく、その家族にも影響が及び、やるせない