太田愛のレビュー一覧

  • 相棒 season10 中

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    妻子を愛するがゆえに、秘密の研究に没頭する男に隠された謎を巡り、杉下右京と神戸尊の意見が真っ向から対立する「すみれ色の研究」、子供たち7人を人質としたバスに強引に同乗した尊と、彼の残したヒントから捜査本部で事件解決を目指す右京の奮闘を描く「ピエロ」、フィリップ・マーロウを敬愛する探偵・矢木が、特命係を巻き込んで活躍する「名探偵再登場」など7篇。連続ドラマ第10シーズンの第7話~第13話を収録。

    【感想】

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    2017年08月11日
  • 相棒 season10 上

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    ネタバレ

    本放送当時はまだ発表されていなかった(筈)が
    今では神戸尊卒業のseasonだと判っているので
    『警察官としての神戸尊のアイデンティティ』だったり、その覚悟だったりが
    映像で見るより文字で読むほうがよりくっきり浮かび上がっている気がした。
    例えば1話目のラスト、神戸くんと大河内監察官とのワインバーの遣り取り。
    放送時は単に腐女子心を擽る(爆)シーンに見えていたが
    神戸くんが警察庁に戻った今となっては全く違う意味を持つように見えるから不思議だ。
    そういうところがノベライズを読む醍醐味だと思うし、
    今回はそれを思いっきり堪能させてもらったような気がする。

    season9くらいから世相を映した重い話が増えている気がするのだが
    今回それにあたっていたのが4話目の『ライフライン』だった。
    放映時も思っていたのだが、結末が居たたまれなくて辛かった。
    その前の第3話『晩夏』はちょっと毛色が違う話だった。
    岸恵子さんゲストの回と似た雰囲気なのはやはり三田佳子さん効果か。
    以前のノベライズ本の解説を書かれていた研ナオコさんがゲストの『ラスト・ソング』、
    映画第1弾のスピンオフ的な『消えた女』が読めたのは嬉しかった。
    本仮屋ユイカさんの解説も裏話的でちょっと得した気分。
    この解説を読むまで及川光博さんの職業が王子だったことを忘れていたけど(笑)。

    放送当時は見るのが辛かった回が多かったのだが
    改めて文章で読んでみると感慨深い。
    中巻下巻早いところ読みたいと思うし、
    何よりも懸賞で当ててもらったseason10のブルーレイも見なきゃいかんと思った(爆)。

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    2013年10月27日
  • TRICK2

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    ドラマシリーズも大好きですが、そのきっかけは本屋でたまたま手に取ったこの一冊でした。二人のやりとりが秀逸。

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    2011年05月07日
  • TRICK2

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    1巻同様読んだのはかなり前だからこれまた内容はかなり忘れてる。ふざけたやりとりだけでなく謎解きもしっかりしてるから推理小説とか好きな人も楽しめる

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    2010年09月26日
  • TRICK2

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    内容(「BOOK」データベースより)
    日本科学技術大学教授に昇進した上田次郎の研究室に「六つ墓村」から一人の男が訪ねてきた。彼の旅館で毎年同じ日に人が死んでしまう、その謎を解明してほしいという。上田は売れない奇術師・山田奈緒子をむりやり連れて村を訪れるが…。自称・超実力派マジシャン山田奈緒子と若手物理学者・上田次郎のコンビ復活!怪しい超常現象のトリックを次々解明する。「お前らのやってることはまるっとお見通しだ!」堤幸彦演出、仲間由紀恵&阿部寛主演。ファン待望の大人気カルトドラマ・ノベライズ。

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    2009年10月04日
  • TRICK2

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    大爆笑させていただきました。今回は2人がばらばらに行動したり、エピソード2では奈緒子の大事なものがなくなったりします。トリックもさらにパワーアップしていて読むのも楽しかったです。ただ上田さんのコンプレックスが出てこなくて…、いえ、別に出てこなくても全然OKなんですが、1でさんざん出てきていたので、2でもいつでるか、いつでるかと気になってしまって。ああ、そうか、メジャーになるってこういうことですね?(笑)ドラマも見ようと思っています。楽しみです。

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    2009年10月04日
  • TRICK2

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    人気連続ドラマ『TRICK 2』の小説。全11話の中から『六つ墓村』『100%当たる占い師』『サイ・トレイラー』『天罰を下す子供』『妖術使いの森』の5編を収録。ドラマでは余り良いところのない上田教授。ですが小説では中々鋭く指摘したりしています。でも矢張り上田は上田(笑)

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    2009年10月04日
  • 未明の砦

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    太田愛さんの書く社会派群青劇は設定が細かくてリアリティが抜群なので相変わらず面白いし勉強になる。今回は労働組合がテーマ。日本を代表する企業の工場で働く非正規雇用の職員に出された共謀罪の令状と、過労死するほどの過酷な環境で働かせる企業がどう結びついてくるのか。文庫の中では分厚い部類に入ると思うが目が離せず一気読みした。

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    2026年09月27日
  • 未明の砦

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    最初のほうは、なんとも捉えようがなく、どういう方向に話が転がっていくのか、なかなか読めませんでした。ところが中盤から、劣悪な労働環境を改善するために立ち上がる労働闘争の話に。ストーリーそのものもさることながら、途中の日本の戦後の労働法制の変遷や、労働者の賃金の話が興味深かったです。ストーリーは、おもしろかったと言われると?がつきます。勉強にはなりました。

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    2026年09月27日
  • 犯罪者 下

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    人は幾多のシステムが鬩ぎ合う社会の中に生きている。当然に齟齬が、空白が、闇が生じる。日本社会を丸々小説化したような一作。市井の人々の心情が具に掬われ、交錯する人生が描かれる。巧みな構成と圧倒的筆力により、犯罪のピースが嵌っていく。下巻はエンタメ色が強過ぎる気がしないでもないが、社会の歪みと人間の業を見事に描き切った力量に感嘆する。

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    2026年09月26日
  • 犯罪者 上

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    最初の通り魔シーンの描写からまるでスローモーション映像が脳内再生されるような細やかな文章で一気にハマってしまった。

    ことあるごとに修司の有能さがすごいけど(笑)
    相馬も鑓水もどの人物もキャラが立っててすごく良い!

    下巻まで原作読みきったらアマプラのドラマも追っかけよう

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    2026年09月21日
  • 未明の砦

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    トリックや相棒の脚本を書かれている太田愛さんの作品。
    まず、登場人物がしっかりキャラ立ちしているのが良い。主人公となる非正規工や会社関係、警察関係、記者、友人、親族、支援者など登場人物は決して少なくないが、それぞれが魅力的で、それぞれの立場になって気持ちを考えたくなる。
    そして、想像しなくても情景を思い描かせてくれる表現。すごいなぁ。本を持つことも、読むこともできないけど続きが気になる、という時はAudibleで聞いた。耳で聞くと、読むのとは比較にならないほど多くの感情や情景が浮かんできた。映像ではなく朗読でこうなのだから、やはり筆者の作品は、読んで楽しく、映像で見たら倍の倍の倍で楽しいんだろうな。大体のケースは「やっぱり映像より本よね!」と思う派なのに不思議。特に笛ヶ浜での夏休みは音や匂いまで感じるようだった。まだ、薮下刑事が文庫で読み明かすシーン。こちらは歴史や法律、実際に起きた事件を盛り込み、本来ならかたーく難しい説明を交えた部分だが、そこにも4人の非正規工員の心の動きと刑事の心情が湧き出てて、まるで自分が文庫にいるような錯覚を覚えた。
    と言いつつ、ドラマ化した犯罪者をまだ見れてません。が、いつか未明の砦もぜひドラマ化をお願いします。
    PS 文庫のねえさんと脇くんに痺れました。

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    2026年09月16日
  • 幻夏

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    面白かった。
    犯罪者シリーズの続編でお馴染みの3人が、今度は23年前の子どもの失踪事件と現在の誘拐事件の真相を暴く!多々、疑問に思う箇所やご都合主義もあったけど、エンタメ小説としては楽しめたのでOKの範疇かな。テーマである冤罪事件の仕組みもわかりやすく勉強になったし。相変わらず、相馬と修司は不死身で笑えたけど(笑)お約束ということで。

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    2026年09月05日
  • 幻夏

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    すごく冤罪について考えさせられた。一方で、少年たちが過ごした幸せな夏や母親と息子のやりとりなど温かい気持ちになる場面もあって、こんな夏いいよなって思ったりとても優しい息子じゃないかと思ったりもした。
    冤罪についてニュースで流れていても正直ふーんという気持ちでしかみていなかったし日常で意識することもなかったが、こうやって冤罪をテーマにした物語を読むと、冤罪はやはり社会問題として取り上げるべきテーマであり、冤罪があるとその人だけでなく周りの人の人生の歯車も狂っていく。でも、ないことの証明が難しいように、やっていないことの証明って難しいよなぁと。
    読んでよかったです。

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    2026年09月05日
  • 幻夏

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    犯罪者シリーズ第2弾です。
    夏の間に読みたかったので、なんとか8月中に読めて良かったです。相馬の忘れられないある夏の思い出と友人の失踪事件が、現代の誘拐事件と絡み合うサスペンス小説でした。
    相馬、修二、鑓水に再び会えて、もうそれだけで嬉しくてニマニマしてしまう。
    そして、相変わらず、太田さんの作品はエンタメ性と社会性とのバランスが素晴らしい。

    冤罪がテーマなのだが、冤罪がなかなかなくならないのは現行の法律がめちゃくちゃ冤罪を生みやすい仕組みになっているからであり、つまりは社会構造の話なんだよ、ということがよく分かった。

    「日本の刑事訴訟法では、弁護側には捜査機関が保有する証拠の全面的な開示を求める権利が認められていない。つまり、捜査機関が集めた証拠のうち、どの証拠を開示するかは検察官が判断する」というのが衝撃的で。全然知らなかったです。
    被告に有利な証拠を隠せば、アメリカでは法曹資格を剥奪されるのに、日本ではこんな冤罪作り放題じゃん…と思える法がまかり通っているなんて。

    あえて、カタルシスを排したようなラストも良かった。
    悪人たちは結局大したダメージなく終わる。そこに物足りなさがあるのだが、結局、社会構造が変わらなければこういう悪人たちがずっとのさばり続けるんだよ、と言われているような気持ちになった。

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    2026年08月31日
  • 幻夏

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    なんかもう辛すぎる。
    なんでそんなに報われないん?
    と思ってしまう。
    読みやすいのでスラスラ読み進められますが…
    悲しすぎる。

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    2026年08月24日
  • 天上の葦 下

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    老人がスクランブル交差点のど真ん中で絶命する、そしてその謎解きを依頼されるという強すぎるひきで始まった上巻。
    上巻を読み終わっても着地点がわからなかったのが、まさかこんな壮大なストーリーになるとは。
    この3部作、特に犯罪者と天上の葦は冒頭のひきが魅力的すぎる。
    作品として1番好きなのは幻夏。


    本作は参考文献の量に驚かされた。
    戦争についての教育は義務教育で受けたはずだが、知らないことばかりだった。

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    2026年08月22日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    ネタバレ

    最近読書欲が落ちているので、ミステリーを読みたくて手に取りました。
    「スプリット」という話しだけはスポーツ系の感動もの、という印象。他はミステリーだけど、色んな個性があって面白かったですね。
    「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」はミステリーの内容はまずまず予想できましたが、タイトル回収と、キャラの個性が出てて面白かったです。読んだことはないと思うのですが、噂通りの東川篤哉作品!って感じでした。
    「笑う君影草」は途中ホラー系!?って思ってしまったけど、ちゃんと読めば予想できた事で(笑)でも、私の好きなちょっと人怖系の落ちだったので良かったです。
    「名探偵名前が適当」はタイトルからはオチが予想できませんでしたが、物凄く納得出来たし、着眼点が面白くて、最後は似鳥鶏先生らしさもあって好きでした。
    「夏を刈る」 : 太田愛さんの作品は人気もあって、本を持ってはいますが積読したまま、まだ読めておらず。ただ期待して読みました。ちょっと切なげな、王道のミステリーとゆう印象でした。でも、良く出来ているなぁ、と正直思いました。
    「最後のひと仕事」これもまたタイトル回収が秀逸でした。しかも最後の1文に一番痺れました!
    短編集はだいたい好きな物が何個かあるっとゆう印象で、やはり好みでないものもあったりする中、今回全部好きでした!

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    2026年08月20日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    なんというか、色々考えさせられる話。
    まずメルトフェイス症候群の惨さの描写がとっても恐ろしくて、子を持つ親として自分の子にこんなことが起こったらと戦慄した。本を読んでこういうことはないのだが、怒りと悲しみと辛さとがないまぜになって、読むのを少し中断したくらい、ダメージを負った。決してグロい表現でもないのだけど、感情移入してしまって、沈んだ気持ちになった。これは自分にとって気持ちのよい、いや悪い?体験だった。

    もう一つは真崎省吾の心情が見えなくて怖ろしい。これだけ大事を実行しているのに、目的や信念が見えない。家族を亡くして自暴自棄なのかといえばそうでもないらしいし、冷静な部分もある。真崎の心は下巻であらわになってほしい。

    ☆一つマイナスなのは、読ませる文章なのだが、たまにテイストが軽くなり、それがスベってることがあること、人がポンポン死にすぎだろう思うこと、そして主人公たちに華がないこと。特に相馬は組織から爪弾きにされてるなら、もっと変なやつであってほしい。正義バカかと思ったら、行きがかり上の犯罪行為を黙認したりする。

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    2026年08月20日
  • 幻夏

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    理不尽だな、と思う。
    尚の家族は誰も幸せになれなかった。
    何故?
    その歪んだ構造に一石を投じるために全てを投げ打ったはずなのに、傷ついたのは尚の方だったと思う。

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    2026年08月19日