太田愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下巻でまとめて感想を書こうかとも思ったが、現状の本作に対する感想を留めておきたいと思ったため上巻のみでの感想となる。もちろん下巻も読み最終的な感想も書こうと思う。
信頼している読書系YouTuberが絶賛していたので購入。
ただ現状そこまでハマっている感じではない。
もちろん面白いし、スケールの大きい事件に挑んでいく主人公たちを応援しながら読んでいるが、いかんせんどう留まっていくのか予想ができない。
それゆえ下巻での怒涛の伏線回収に期待してしまう。現状バラバラな事件がやっと細い糸で繋がり始めたがまだ何も分からない。この何も分からないのが個人的には少しネック。
先が見えなさすぎて今自分の読んでい -
Posted by ブクログ
購入してから労働組合が一つのテーマになっていると知り、組合活動に長らく身を置いているものとして興味深く読ませてもらった。
終盤、主人公らの主張に皆が耳を傾け、連帯が広がるシーンなど、正直、現実的では無いところも少なからずあるものと感じた。労働者が全体で一致して動き始めることは、そうそううまくはいかず、それでも何とか取りくみを継続させていくことに、日々困難さを感じている。そうした中、作品から何かヒントをもらえるかなとも期待していたが、そこには至らなかった。また、組合の活動としてはこれから、と言うところで終わってしまうことも若干残念だった。
とは言え、エンタメとしては、やはりこれまでの作品同様、珠 -
Posted by ブクログ
ディストピア小説。でも『大きな鳥にさらわれないよう』や『密やかな結晶』みたいな美しさとか抒情的な世界観を味わうディストピアでなく、もっと現実的で血なまぐさくて刺激的な方向性の恐さの(強い言葉でいえば悪趣味な)作品だった。
まぁ・・テレビドラマの脚本家さんだし。そういう恐さが真骨頂の作家さんなのかもしれないけれど。
最近出逢った若松英輔さんの文章の影響で、「静かで美しい言葉ほど、自然と悲しみがにじみ出てくるし記憶に残る」と思っており。そういう意味ではこの作品は、悲しみにひたったり自分の生き方を悔いたりする文学ではなく、シンプルに恐さを味わうためのエンタメだったなという読後感。(でも、若者にはこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ天上の葦や犯罪者がとても面白かったので、期待して購入。労組潰しのために共謀罪を使う権力者の横暴という、他の作品と通底するテーマ。ただ、あれだけ団体交渉が進んでいて、ネットに副社長と団交した時の画像まで上がっているのに、全て無かったことにしようとするのは、現代の炎上の状況からして、権力者側としては、やや杜撰な戦法ではないかと感じた。また、矢上達が文庫の本で啓蒙されることが本作における重大な契機であるが、現実の矢上のような境遇にある人が同じ状況になったとしても、夏休みを満喫するだけで、おそらく文庫の本は読まないのではないかなと感じた。そういう意味で、少々野暮な感想ではあるが、リアリティに欠くなと感
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Posted by ブクログ
いわゆる「続きが気になる」タイプの作品で、ストーリーはスピード感とテンポの良さが際立ち、とても読みやすかった。
それだけでなく、大企業と政治家の癒着による隠蔽工作や、産業廃棄物の不法投棄といった社会問題にも踏み込んでおり、単なるミステリーで終わらない点も面白い。
さらに、登場人物たちのバランスも良く、それぞれの立場や価値観の違いが物語に奥行きを与えている。
物語の中心人物となる正義感の強い刑事とお気楽な探偵、そして血気盛んな若者、彼らの掛け合いや関係性も読みどころの一つ。
白昼堂々と起きた通り魔殺人事件と、大企業の食品問題という一見無関係に思える二つの要素が、物語の進行とともに徐々に結び