太田愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
太田愛さんの小説はいつも勉強になる!
企業についての法律とか全然知らないし、決まってると思ってることがただの経営者に都合いいルールとか、わたしやその他大勢みたいに知らない側は搾取されちゃうよなと改めて思った。
自分の責任だとか転職すればいいとか、もとから恵まれた環境の人は言うけど幼少期からの環境の悪さに想像がつかないわけで、この4人みたいな働き方で環境変えるのはだいぶ難しいとわかった。
今の時代に合わなくなった憲法を変えて時代に合うようにするんじゃなくて、理想に近づけるように努力して今を変えるのが大切。たしかに!変えようとすると上の人のいいように変えられちゃうよね〜。
天上の葦でも戦争は気付い -
Posted by ブクログ
ネタバレどうして…なんでこうなっちゃったのかなぁ……
小さい頃の夏の日や友だちとの思い出、河原沿いの夕焼けや何気ない日の情景をふと思い出すと懐かしさと共に胸がぎゅっとする事あるじゃないですか…
それがなんでこうならなくちゃいけなかったのか…苦しくて切ない
今回は「冤罪」が中心にある物語なんですけど、「犯罪者」の時も犯罪被害者の残された家族を本当にリアルに描いていて、今回も香苗、尚、拓、が「冤罪」によって人生が狂わされていく過程がさぁ…苦しいのよ。
なんか拓が無邪気すぎて可愛くて、拓出てくるたびに泣いちゃったよね。
最後の「ママレモン」で虹を描くとこ(みなさんママレモン知ってます?)で大泣き。
は -
Posted by ブクログ
通り魔事件とメルトフェイス症候群を関係づける緻密な筋書きから、大企業の隠蔽体質と被害者の救済、廃棄産業物の問題、病気を抱える子供の親の気持ちなど、フィクションだが、ドキュメンタリー番組のように丁寧に描いているので、単なる犯罪小説ではなく、社会派ミステリーとして読み応えがあった。
ラスト、修司と滝川の対決は、臨場感もあり、
まさにTVドラマを観ているかのようだった。
敵役として滝川一人が活躍している印象で、
磯辺や服部は、自らの手を汚す事なくだったが、
もっと存在感があってもいいように感じた。
現実的な終わり方だったが、シリーズものの
ようなので、続編も期待して読んでみたい。
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Posted by ブクログ
『犯罪者』に次いで太田さんは2作目。
相馬、鑓水、修司のニンが分かっている状態で読むので彼らの活躍には感じ方も一入。
『犯罪者』と同じく、またはそれ以上に、普段我々が見ることのできない、だけれども根深い社会構造的な問題点にスコープを当てながら、それらをミステリーというフィクションから正確に紐解いていく構成は圧巻。
構造というのは、積極的であろうと消極的であろうと、世間がとりあえずは望む形で安定している、いわば『状態』にすぎない(p.444)───
本作で取り上げられる司法構造の瑕疵と冤罪問題にかかわらず、社会だろうと企業だろうとより小さなコミュニティだろうと、大きな結果を上げる為に目が瞑ら