太田愛のレビュー一覧
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ネタバレ最近読書欲が落ちているので、ミステリーを読みたくて手に取りました。
「スプリット」という話しだけはスポーツ系の感動もの、という印象。他はミステリーだけど、色んな個性があって面白かったですね。
「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」はミステリーの内容はまずまず予想できましたが、タイトル回収と、キャラの個性が出てて面白かったです。読んだことはないと思うのですが、噂通りの東川篤哉作品!って感じでした。
「笑う君影草」は途中ホラー系!?って思ってしまったけど、ちゃんと読めば予想できた事で(笑)でも、私の好きなちょっと人怖系の落ちだったので良かったです。
「名探偵名前が適当」はタイトルからはオチが予想できませんでしたが、物凄く納得出来たし、着眼点が面白くて、最後は似鳥鶏先生らしさもあって好きでした。
「夏を刈る」 : 太田愛さんの作品は人気もあって、本を持ってはいますが積読したまま、まだ読めておらず。ただ期待して読みました。ちょっと切なげな、王道のミステリーとゆう印象でした。でも、良く出来ているなぁ、と正直思いました。
「最後のひと仕事」これもまたタイトル回収が秀逸でした。しかも最後の1文に一番痺れました!
短編集はだいたい好きな物が何個かあるっとゆう印象で、やはり好みでないものもあったりする中、今回全部好きでした! -
Posted by ブクログ
ネタバレなんというか、色々考えさせられる話。
まずメルトフェイス症候群の惨さの描写がとっても恐ろしくて、子を持つ親として自分の子にこんなことが起こったらと戦慄した。本を読んでこういうことはないのだが、怒りと悲しみと辛さとがないまぜになって、読むのを少し中断したくらい、ダメージを負った。決してグロい表現でもないのだけど、感情移入してしまって、沈んだ気持ちになった。これは自分にとって気持ちのよい、いや悪い?体験だった。
もう一つは真崎省吾の心情が見えなくて怖ろしい。これだけ大事を実行しているのに、目的や信念が見えない。家族を亡くして自暴自棄なのかといえばそうでもないらしいし、冷静な部分もある。真崎の心は下巻であらわになってほしい。
☆一つマイナスなのは、読ませる文章なのだが、たまにテイストが軽くなり、それがスベってることがあること、人がポンポン死にすぎだろう思うこと、そして主人公たちに華がないこと。特に相馬は組織から爪弾きにされてるなら、もっと変なやつであってほしい。正義バカかと思ったら、行きがかり上の犯罪行為を黙認したりする。 -
Posted by ブクログ
冤罪に狂わされた一家の話。被害者だった筈の兄弟がそれぞれ違う形で追い詰められて行く様はただただ悲しかった。せめて石段の悲劇がなければ一家の未来も違っただろうに。冤罪だけでなくとことん不運だったのが物悲しい。
司法の在り方は難しいと常々思う。作中でも言及された「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」。これも立場によって得心の行く行かないは変わるだろう。犯人が野放しになっている社会も嫌だし、冤罪で裁かれる社会も嫌だ。最近は街中の監視カメラだけでなく、一般人のドラレコなんかもあるおかげで捜査の精度が上がっているらしい。一方で無人販売が成り立たなくなっているという話も聞く。一人一人が高い倫理観や良心、道徳的観念を持ち、決して犯罪に走らない精神を持つ社会が理想だが、そうできないのならより一層管理された監視社会もやむ無しなのだろうかと思わざるを得ない。恥知らずな人間にはなりたくないと思った -
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理不尽な現実のなかで、「生きること」に向き合おうとする4人の切実な姿に強く惹きつけられ、「どうかうまくいってほしい」と祈るような気持ちで読み進めた。どこか『蟹工船』を思わせる“非正規労働者”の過酷さが描かれるなか、玄羽さんとの“夏休み”の描写から続く展開があまりにも切ない。
4人が立ち上がった動機と、それ以外の登場人物の視点も丁寧に描かれていることで物語に深い奥行きが生まれ、一層引き込まれた。
特に印象的だったのは、個を押し潰し、無を強要する社会の生々しい冷酷さに諦めかけていた若者たちが、前を向き闘いを決意していく姿。太田先生が彼らに注ぐ眼差しはどこまでも温かく、熱く、そして強い期待に満ちている。 -
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シリーズ第2弾。
前作『犯罪者』は、著者のデビュー作らしい熱量でいろいろな社会問題が盛り込まれた大作だったけど、本作はシンプルに法曹界の構造欠陥と冤罪に焦点を絞って展開されていた。尺に関しては、個人的にはこのくらいの方が好みかも。長すぎず短すぎず。
お馴染みのトリオである相馬、鑓水、修司の3人がそれぞれの強みを活かして大活躍。強大な組織に果敢に挑むその様は、今回も痛快だったが、事件の根底にある真相は何とも切ない出来事が絡んでいた。
本作のテーマの一つと思われる冤罪には、ホント考えさせられる。身に覚えのない犯罪に人生を狂わせられる理不尽さ。本人だけではなく、その家族にも影響が及び、やるせない気持ちになった。
少年時代の一夏の思い出と、時を経て明かされる残酷な真実。少年たちの無邪気な生活が暗転していく過程を思うと何とも辛い。
太田先生ならではの骨太な社会派ミステリで、読み応えの充分な作品。スリル満点の緊張感と、切なさが残るラストシーンが印象的だった。 -
Posted by ブクログ
情景が文章からダイナミックに伝わってくる。
まさに目の前で起きていることを俯瞰して覗き込んでいる印象を強く受けた作品です。
開いてすぐに登場人物の説明。
普段は先入観持ちたくないので、誰が演じてるとか事前情報はなるべく入れない主義ですが、今回は上下巻ということもあり想像しやすいよう、プライムビデオのキャストを見てから読み始め。
主要人物の修司、相馬、鑓水が脳内で演技していることを容易に想像できるくらい、私の中ではキャストはドンピシャでした。次が気になって文章をひたすらに追い、一度読むと読む手を止められなくなる、そんな上巻でした。
感想とは関係なく
私はこの本を初版で購入したことを覚えていて、ただ、当時は本を読むことに重きを置かず、積読から押し入れに、そして引っ越しを機に手放してしまった。
あの日の自分の行動に後悔‥。
でも映像化されることを知ってまた手に取った自分。数年の時を経て、作品に触れられた自分。
あの日の行動は許してあげよう!プライムビデオさん再読のきっかけをくれてありがとうございます!