太田愛のレビュー一覧

  • 幻夏

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    ネタバレ

    冤罪に真正面から向き合う本作は、見えたない闇に向き合う作品。冤罪認定をされた家族は、どこまでも悲惨で、真実をちゃんと追究する捜査が行われる世であってほしいと思った。

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    2026年08月16日
  • 幻夏

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    冤罪に狂わされた一家の話。被害者だった筈の兄弟がそれぞれ違う形で追い詰められて行く様はただただ悲しかった。せめて石段の悲劇がなければ一家の未来も違っただろうに。冤罪だけでなくとことん不運だったのが物悲しい。
    司法の在り方は難しいと常々思う。作中でも言及された「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」。これも立場によって得心の行く行かないは変わるだろう。犯人が野放しになっている社会も嫌だし、冤罪で裁かれる社会も嫌だ。最近は街中の監視カメラだけでなく、一般人のドラレコなんかもあるおかげで捜査の精度が上がっているらしい。一方で無人販売が成り立たなくなっているという話も聞く。一人一人が高い倫理観や良心、道徳的観念を持ち、決して犯罪に走らない精神を持つ社会が理想だが、そうできないのならより一層管理された監視社会もやむ無しなのだろうかと思わざるを得ない。恥知らずな人間にはなりたくないと思った

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    2026年08月16日
  • 天上の葦 下

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    思いもよらない戦時下の情報統制の話。太田愛三部作の完結編はジャーナリズムへの熱意あふれた告発の書だった。個人的には下巻あたりから細かいトリックはどうでも良くなり、戦争を生き延びた人々への思いを馳せる読書となった。読んだタイミングも、図らずも。

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    2026年08月10日
  • 未明の砦

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    理不尽な現実のなかで、「生きること」に向き合おうとする4人の切実な姿に強く惹きつけられ、「どうかうまくいってほしい」と祈るような気持ちで読み進めた。どこか『蟹工船』を思わせる“非正規労働者”の過酷さが描かれるなか、玄羽さんとの“夏休み”の描写から続く展開があまりにも切ない。
    ​4人が立ち上がった動機と、それ以外の登場人物の視点も丁寧に描かれていることで物語に深い奥行きが生まれ、一層引き込まれた。
    ​特に印象的だったのは、個を押し潰し、無を強要する社会の生々しい冷酷さに諦めかけていた若者たちが、前を向き闘いを決意していく姿。太田先生が彼らに注ぐ眼差しはどこまでも温かく、熱く、そして強い期待に満ちている。

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    2026年08月09日
  • 天上の葦 下

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    下巻完走しました。
    長かった。今回はこれまでと違って重かった。
    言論統制、戦時下大変な思いをしたんだね
    終盤ようやく3人の活躍!鑓水かっこよすぎ
    生い立ち、生き方、振る舞い、鑓水に滅

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    2026年08月08日
  • 未明の砦

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    たくさん勉強をされて書かれたものなんだと思う。知らないことがいっぱいあって恥ずかしかったし衝撃だった。小さな一人一人の想いが大きな一つになって、きっと届くよね?

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    2026年08月08日
  • 幻夏

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    息つく間もない。何が起きたのか、誰が犯人か、そして、冤罪の罪深さ。犯罪者家族の苦悩。かなりパワーのいる話し。水沢香苗、尚、拓、家族のつながり、悲しくて涙せずには読めない。

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    2026年08月07日
  • 天上の葦 上

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    ドラマ「犯罪者」が面白かったので、同じ原作者の作品を読んでみた。登場人物3人が重なっていて面白くて一気読み。渋谷スクランブル交差点の真ん中で絶命した老人の謎は深まるばかり!下巻へ

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    2026年08月06日
  • 未明の砦

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    読み始め、序章の長さを感じたが半分程からはどんどん先に進めました。作者の辛辣な文章に自身が頷く事が、いっぱいありました。怖い世の中が私たちの周りにあることあらためて思い出します。大手企業と政治家そして警察が手を組めは白も黒に変わる。傍観者のままでは、ダメな事をあらためて感じた。

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    2026年08月05日
  • 幻夏

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    シリーズ第2弾。
    前作『犯罪者』は、著者のデビュー作らしい熱量でいろいろな社会問題が盛り込まれた大作だったけど、本作はシンプルに法曹界の構造欠陥と冤罪に焦点を絞って展開されていた。尺に関しては、個人的にはこのくらいの方が好みかも。長すぎず短すぎず。

    お馴染みのトリオである相馬、鑓水、修司の3人がそれぞれの強みを活かして大活躍。強大な組織に果敢に挑むその様は、今回も痛快だったが、事件の根底にある真相は何とも切ない出来事が絡んでいた。

    本作のテーマの一つと思われる冤罪には、ホント考えさせられる。身に覚えのない犯罪に人生を狂わせられる理不尽さ。本人だけではなく、その家族にも影響が及び、やるせない気持ちになった。

    少年時代の一夏の思い出と、時を経て明かされる残酷な真実。少年たちの無邪気な生活が暗転していく過程を思うと何とも辛い。
    太田先生ならではの骨太な社会派ミステリで、読み応えの充分な作品。スリル満点の緊張感と、切なさが残るラストシーンが印象的だった。

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    2026年08月02日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    架空の街を描いたファンタジーのはずなのに、なぜ「知っている世界」の出来事のように感じてしまったのだろう。舞台が架空の世界だからこそ、そこに潜む生まれによる差別やいじめ、そして民主主義のあり方といった現実の重々しい問題が、かえってくっきりと浮かび上がってくる。 トリオシリーズのようにひと息つけるパートがない、残酷なおとぎ話を聴いたような、心にズシンと重く響く読後感だった。

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    2026年08月01日
  • 犯罪者 下

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    後半はほとんど一気読み。

    最後の雨のシーンあたりは、
    新幹線を降りるタイミングだった。

    続きが気になりすぎて近くのベンチで
    最後まで読んでしまった。

    敏腕集団。
    滝川が恐ろし過ぎ。

    ビジネスの設定やマミーパレットの
    商品コンセプトがリアルで面白い。

    2026.07.26-85冊目

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    2026年07月27日
  • 犯罪者 上

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    情景が文章からダイナミックに伝わってくる。
    まさに目の前で起きていることを俯瞰して覗き込んでいる印象を強く受けた作品です。

    開いてすぐに登場人物の説明。
    普段は先入観持ちたくないので、誰が演じてるとか事前情報はなるべく入れない主義ですが、今回は上下巻ということもあり想像しやすいよう、プライムビデオのキャストを見てから読み始め。

    主要人物の修司、相馬、鑓水が脳内で演技していることを容易に想像できるくらい、私の中ではキャストはドンピシャでした。次が気になって文章をひたすらに追い、一度読むと読む手を止められなくなる、そんな上巻でした。

    感想とは関係なく
    私はこの本を初版で購入したことを覚えていて、ただ、当時は本を読むことに重きを置かず、積読から押し入れに、そして引っ越しを機に手放してしまった。
    あの日の自分の行動に後悔‥。
    でも映像化されることを知ってまた手に取った自分。数年の時を経て、作品に触れられた自分。
    あの日の行動は許してあげよう!プライムビデオさん再読のきっかけをくれてありがとうございます!

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    2026年07月27日
  • 未明の砦

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    相変わらず太田愛作品は面白い
    だけど⭐︎4にしたのは作者の思想が強すぎる気がしたから
    作者の思想が見えるが、くどくない天上の葦が一番バランスが取れていたかなと思っています
    犯罪者もドラマ化したことだし、これからも面白い話を出してほしい!!!

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    2026年07月26日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    最後まで圧倒されました
    色んな意味で残酷な描写も多く
    読んでる途中で
    「これは救いのない結末なのか?」と
    ハラハラしていました

    とりあえず事件は解決したけど
    薬害被害者とその関係者は
    永遠に続く苦しみや悲しみがある

    それを思うと
    ホッとしている暇はないことに気がつく

    ミステリーものは大好きだけど
    自分とあまり縁のない世界で起こっている事柄は
    ひとつのエンターテイメントとして受け取れるが
    なかなか近い世界で起こっている事柄は
    読み終わった後もズーンと心に留まる

    重厚な作品でした

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    2026年07月26日
  • 幻夏

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    audibleで。ストーリーが面白くて、次々起こる出来事に引っ張っていかれる感じ。
    交通課の相馬は23年前の夏の短い間、共に過ごした幼馴染の兄弟のことをとてもよく覚えていた。その兄弟の母親が、興信所の鑓水のところに息子のナオを探して欲しいと300万の前金を置いて姿を消した。鑓水と、バイトの修司は母親の素性から探るが、彼女の夫が冤罪で服役し、出所後死亡していることを知る。
    一方、相馬は、少女誘拐の現場に残されていた印が、23年前、幼馴染の兄弟の兄の方、ナオが失踪した場所に残されていた印と同じだと気づき、調べ始める。そして鑓水が引き受けた案件のことを知る。二つの印は因果関係があるのか?
    少年ナオの苦しく切ない人生と、子どもを思いながらも、どうすることもできなかった母親の悲しみが辛くなる。
    どうしようもない権力を傘にきた警察の横暴と、己を振り返りもしない傲慢さに気分が悪くなった。全ては、冤罪から始まったと言うのに、、、、
    権力を振るう側と、振るわれる側の人生の対比が酷い。冤罪は他人事じゃない、報道が全てではない、と思うと、信じられるものがとても少ない世の中だな。
    いつか、ナオが相馬と笑いあえる日が来て欲しいと願わずにはいられない。

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    2026年07月25日
  • 幻夏

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    そこかしこの謎がこれから繋がっていくんだろうなという期待感と、繋がっていった時の気持ちよさ、そして切なさ
    苦しいね…読みごたえ抜群だった

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    2026年07月22日
  • 犯罪者 上

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    長い作品だが、さすが脚本家でもある太田愛
    ハラハラドキドキしっぱなしでグイグイ引き込まれる
    これが小説デビューとは…

    アマプラで配信も始まったので
    どのようにまとめられてるか楽しみ

    脚本家のせいか、読んでて情景が自然と浮かび上がってくる

    後半が楽しみ

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    2026年07月21日
  • 犯罪者 下

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    大手会社の不祥事に、1社員中迫が立ち向かうのはとても勇気がいることだし難しいとおもう。
     また、メルトフェイス症候群を患った子の親が、中迫と会った時に御礼を言ったシーンがあったが本来なら、自分なら御礼どころか文句を言うだろうなと感じた。 中迫のおかげで全貌が明かされたにしても、隠蔽に加担しようとしていた事には変わりなく。なにより、我が子は、顔半分が餓死しているので治る事はない。
     そのなかで、明るみにしてくれた事で公になったありがたみはあっても、御礼はいえない。
    なんか、社会の縮図みたいな作品。 
     強者は、よほどの証拠がない限り起訴されないし、弱者は辛い思いをしながら勝訴を勝ち取る難しさ。 勝訴をかちととしても、子供の体は帰ってこない理不尽さ。

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    2026年07月20日
  • 犯罪者 下

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    社会の闇って実際にありそうな話。
    忙しく読むのに日数をかけてしまい本の世界に没頭できなかったが良作品でした。
    ドラマで復習します。

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    2026年07月17日