太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    ⭐︎3.9
    ・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
    被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
    登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
    丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。

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    2025年11月29日
  • 天上の葦 下

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    ネタバレ

    太田さんの3人組ラスト!鑓水1番好きだからとても楽しかった。
    戦時中こんなことがあったんだなと。私が当事者だったら、国が大丈夫って言ってるし、みんな残るし、みたいな正常性バイアスで逃げれないだろうな。
    現在のメディアにいたとしても長いものに巻かれて動けない側だと思うから、ちゃんといけないことはいけないしこれは違うってわかってて動いてくれる人たちほんとかっこいいし尊敬する。
    鑓水が適当なこと言いながら適当な態度で、ちゃんと修司や他の人のこと守ってあげてるのがかっこいいー!
    最終章めちゃくちゃ泣けた。

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    2025年11月27日
  • 天上の葦 下

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    プロローグ

    太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった
    達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に
    この福井という地は寒すぎた
    マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした


    本章
    『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5
    いゃ〰熱かった!
    熱過ぎた!

    謎多き曳舟島での衝撃の真相と鬼気迫る脱出
    そして鑓水たちと公安との最後の攻防

    太田愛氏、読ませるな〰まったくー
    好きになっちゃうよー

    正光が指さしていた真相が判明した時
    渋谷スクランブル交差点の景色が一変する
    そこには、確かに戦後復興間もない渋谷があった!

    子供らには自由がある
    思ったことを口に出して話す自由!
    悲しい時に声を上げ

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    2025年11月26日
  • 天上の葦 上

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    プロローグ

    とてつもない巨神から、鑓(ヤリ)が投げられた 
    鑓は、七つの雄大な大陸を飛び越え
    やがて、水源に突き刺さった!

    そして、その水源から鑓水七雄が誕生した
    そう、この物語の主人公だ


    本章
    『天上の葦 上』★5
    2つの事件&物語が交差する
    正光が渋谷のスクランブル交差点で 
    逝く前に指差したものとは!?
    真相とクライマックスの下巻へ


    エピローグ(告知)
    本書とは、全く関係ないが、先日コレド室町の
    地下にあるタロー書房に赴いた
    初めて入店したが、いい本屋だ
    国内にとどまらず、海外ミステリーも豊富に
    取り揃えている

    その中に見つけたんだ

    宝石の原石を
    私に向かって輝いていた

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    2025年11月23日
  • 天上の葦 下

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    上下あわせて800pの大作ではあるが、まさしくの一気読み。脚本家のせいか映像が浮かんでくるような作風。もっと知名度があってもよいと思う。大きな賞も取っていないし、小説そのものの映画化も無いみたいで、そこそこ本を読んでいる自分も最近まで知らなかったのが残念。
    本作がこのミス18位というのは、自分にとっては「謎」でしかない。

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    2025年11月22日
  • 天上の葦 下

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    読み応え十分。重いテーマでメッセージ性が強く、考えさせられる問題提起もありながら、スピーディーな展開。面白いという表現で良いのか、語彙力がなく上手く表せないですが、どんな展開になるのかワクワクしながら読み進めました。
    下巻は凄い。上手く行きそうで上手く行かない、でもそれは想定の範囲内であったり、二転三転。
    結末をどう締めくくるのかが難しいと思ったけれど、この結末は良かったと思います。
    何でもありではないけれど、思ったことを誰にも言えない窮屈な世界は駄目だと思いました。人間は恐ろしい。

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    2025年11月14日
  • 天上の葦 上

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    第3弾 上巻!

    今回は、鑓水さんがメイン!
    私の御贔屓の方なんで、楽しみ!
    結構、分厚い本で読もうと頑張るけど、邪魔が…ワールドシリーズという…(^◇^;)

    しかし、公安怖いな〜
    それにぶら下がるマスゴミもそうやけど。
    サブリミナル効果やないけど、徐々、国民のココロを誘導…
    どんな計画やねん!
    闇も2つありそうやし…
    さぁ、これから、この闇をどう裁くねん!
    3人さん!
    今は、瀬戸内海のどっかの島(名前忘れた〜)で、人探し!
    後半、楽しみ〜!!!

    サブリミナル効果やないけど、今もやってそうやもんな。高市さんのニュースの画像斜めにするとか…

    こういう、ヘラヘラしてて、実はやり手みたいな人が

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    2025年11月03日
  • 未明の砦

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    久しぶりの太田愛さん

    「犯罪者」「幻夏」「天上の葦」
    このシリーズと同じような重厚で
    読みごたえ満点の群像劇です。
     
    登場人物が多い…が全く気にならない
    キャラクターが生き生きと描かれているからだろうと思う。

    そして、情報量の多さに圧倒される
    労働組合の歴史、日本だけではなく諸外国の労働組合の歴史、子供の貧困、共謀罪、
    小説というよりは、リアルな資料を読んでいる感覚。教科書みたい
    最終ページの参考文献の量を見て納得です。

    「俺ら失敗作」と自分たちの事をを表現する
    家庭、家族に縁がなく、帰る家もない
    学歴もない4人の労働者。
    企業側と労働者の闘ってきた歴史、
    自分たちの置かれている社会と

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    2025年10月25日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    2年前の冬読んだ「未明の砦」
    共謀罪の標的にされた大手自動車メーカーの若い非正規労働者たちが、逮捕寸前に逃亡し…。
    これは日本の現実を撃つ社会派の大作だった。
    友人たちに勧めまくった。

    それまでに太田愛はすべて読んだ。ハズレはなかった。同じ市の出身ということもあり誇らしく思っている。

    本作は初の短編集。5つの小説とエッセイが1本。自分なりに分けると、
    1つ目は戦争。
    3つ目と4つ目はミステリー。
    5つ目とエッセイは不安。
    とでもしておく。3つ目は以前に文庫のアンソロジーでも読んでいた。

    さて残りは2つ目の「中庭 サイレン」だ。中味は書かないが、最も私の琴線に触れた作品だった。
    先に妻を亡

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    2025年10月23日
  • 天上の葦 上

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    詳細な感想は下巻で書きますが、今回はミステリーの中でもかなり戦争に焦点が当てられたものだった。結構その色が濃いこともあって、犯罪者と幻夏とは少し雰囲気が異なる気がする。

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    2025年10月12日
  • 天上の葦 上

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    ページをめくる手が止められず、早く下巻が読みたくなる!

    太田愛さんのシリーズ3作目。
    「犯罪者」、「幻夏」を読んでから本作を読んだ方がより楽しめそう。

    2つの事件を行き来しながら読み進めるので少し複雑なところはありますが、それぞれの事件の真相が少しずつ重なっていくのが面白い。
    上巻では、謎が謎を呼び、ひとつ真実に近づくと新たな謎が生まれ…という感じで、まだまだ事件の革新には遠そう。このあとどうなるんだろう?続きが気になるー!

    「犯罪者」が修司、「幻夏」が相馬の話だとすると、こちらは鑓水の話という感じかな。いつも飄々としてる鑓水の心の内を覗くシーンも多く、そこも楽しかったです。

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    2025年08月04日
  • 未明の砦

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    非正規として自動車メーカーの工場で働く四人の若者。寮から離れて過ごした夏休みが、彼らを“使い捨て”の駒から、尊厳と個性を持った逞しい大人に成長させる。
    特攻隊のチョコレートの行に、忘れてはいけない痛みを感じた。未来の日本から、過労死を産み出す構造が消えてほしいと願う。
    ネトフリでドラマ化してほしいな。

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    2025年07月16日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ネタバレ

    やっぱり天才。
    最初の2篇はストーリーというよりは構成でうならされる。
    十月の子供たち、は、昔の戦争の話だと思って読んでいると、小道具から現代の話とわかる。
    戦争が昔のことでなく、まぎれもなく"今"のことだと思い知らされる。

    サイレンでは、時間軸に混乱させられつつ読み進めていくと、現在にたどり着く。
    環境が、周りが変わっていく中で、自我の中での自分はなぜか変わらない。
    同じ場所に留まり続けることでおぼえる無限ループ感。この世に根を張る、という事を「知っていく」ことと「知っているものが失われていく」ことを同等に描くことで、自分がいくら変わらないつもりでいても、否応なしに時間

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    2025年07月13日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    トゥーレがずっとヤヤトゥーレで、アフリカの話か? 全然違った、社会風刺強めのダーク・ファンタジー。ある町に蔓延る感情を、被差別者(羽虫たち)がそれぞれの立場から情緒たっぷりに描く。失われた記憶を追い求めた者、変革を試みて死んだ者、使命のために出て行く者がおり、最後には町全体が崩壊に至る。語り口は皆生き生きとしているのに、ぽつぽつと灯る希望の光が容赦なく消え失せていく展開は絶望そのもの。狂人と見做された女はひっそりと息絶え、母は自分の死と引き換えに息子の尊厳を守り、全てを見てきた魔術師は死者と会話する。戦争や人の悪意で多くの移民が死に、生き残った者がその業を背負う、そんな構図が常にある。

    トゥ

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    2025年06月09日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    今年も面白かった〜。お気に入りは、似鳥鶏「名探偵名前が適当」と宮内悠介「最後のひと仕事」。どちらも読み応え抜群!
    「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」は東川篤哉楽して良き。

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    2025年04月30日
  • 天上の葦 上

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    太田愛さん。渋谷のスクランブル交差点で老人が白昼亡くなり、それがテレビ中継された。鑓水のもとにその老人が最後に指差したものは何かと
    いう依頼が舞い込む。また相馬は失踪した公安刑事の捜査を任される。その刑事は最後に母親のいる施設に来ており、そこは渋谷で死亡した老人のいた施設だった。鑓水と相馬と修司は捜査を進める。
    上下巻で長いが一気に読んでしまった。老人のエピソードから鑓水のエピソードまで描写されており、登場人物の背景がしっかりしているのでとても共感できる。言論統制を軸にエンタメ感を損なうことなく書いてありとても考えさせられる本でもあった。三部作と聞いているのでこれが最後なのか、まだまだ読みたい

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    2025年04月17日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    推しの太田愛が書いていたので買った本。300ページほどなのに1200円+税。高え!
    6人の作家の書き下ろしミステリー、半分は読んだことがない。楽しみだ。
    まずは太田愛から。うーんいつもと違う。お嬢さまだのなんだのセレブなお屋敷舞台のミステリー。好みではない。
    東川、逸木、宮内の作は面白かった。
    アンソロジーは次に読む本の入り口になる。

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    2025年04月01日
  • 犯罪者 下

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    今年こそは読もうと決めていた作品。
    長らく読みたいリストに入れていたままだったが、ようやく手に取れた。

    白昼の駅前広場で起こった通り魔殺人事件。被害者5人のうち1人の少年が生き残ったが、彼は再び犯人に命を狙われる。なぜ、狙われるのか?彼は刑事とその友人と共に事件の真相を追う。

    多々場面の切り替わりがあり、まるでドラマを見ているかのよう。
    すごく読みやすいのに、社会問題が盛りだくさん、重厚な物語で読み応えバツグン。

    事件の真相を追う3人に容赦なく迫る暗殺者の影、息もつかせぬ展開にドキドキハラハラしっぱなし。
    全く関係のなさそうな出来事が読み進むにつれリンクしていく構成も、何気なく読んでいた

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    2026年04月25日
  • 天上の葦 上

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    鑓水シリーズの3作目。鑓水が主役。
    分厚いけど相変わらず一気に読める。
    修司が鑓水に金がないんじゃないかと心配しているのが面白いし、しかも伏線なのは流石。

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    2025年03月09日
  • 天上の葦 上

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    おじいさんが渋谷のスクランブル交差点で空を指さして死んだ。この好奇心を煽る謎から始まる過去に繋がる深い話がおもしろい。次々とページをめくる手が止まらない。三部作のうちの「犯罪者」、「幻夏」を既読した上で私は、自分の中の何かを隠すようなおちゃらけた鑓水に惹かれていたのだけども、ついに彼に焦点が当てられ霧が少しずつ晴れていく感じがものすごくわくわくさせられる。この物語の着地点も今の鑓水を作り上げてきたものも書かれるであろう下巻が楽しみだ。

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    2025年02月16日