太田愛のレビュー一覧

  • 天上の葦 下

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    「犯罪者」「幻夏」を読んで好きになった太田愛さんのシリーズ。主人公たち3人のキャラクターに惹かれ、早く読みたくてうずうずしていた本作品。

    主人公たちだけでなく、これまで登場していた人たちも出てきて、ワクワクした!(個人的に服部はわりと好きなキャラだったので、鑓水とのやりとりはクスッとなった笑)

    内容としては、戦時中の話が多く出てきたので、読んでいてしんどくなるかなと思っていたけれど、情報量がすごすぎて、かなり勉強になった。戦時中のこと、知らないことが多すぎて、ショッキングな内容はたくさんあったけれど、この作品を通して知ることができてよかった。

    テレビやネットで様々な情報が飛び交う日々、そ

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    2025年10月13日
  • 犯罪者 上

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    すっ飛ばして『天上の葦』に行こうかと思ってたのですが、最近の高評価が気になって、やっぱりこちらを先に。
    感想を上げてくださった皆様に感謝です。
    これは手に取って良かった!

    最初からギョッとする展開でしたが、謎だらけな事件を3人と一緒になって追う感じがします。
    ハラハラ、ドキドキ。
    頼むから大人しくしときなさいよ〜!と心の中で突っ込んでました。

    こんな有様で、下巻大丈夫だろうか⁉︎


    おまけ1
    いつも同じ時間に通る道に、今日はまさかの産廃業者のトラックがありガン見してしまった。

    おまけ2
    ちょっと脳内キャスティング。
    (なぜか)修司ちち、岡部たかし。
    鑓水、オダギリジョーです。



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    2025年10月06日
  • 天上の葦 下

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    非常に心をつかまれた。思いもよらない方向に話が進んでいって意外な内容だったけど、大切な話だった。現代の日本の社会に対して、本当に全て正しいのかと読者に疑問を抱かせるテーマでここまでの話を書けるあたり、太田愛すごいなって思った。あと、街を歩く老人への見る目が少し変わった気がする。

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    2025年09月24日
  • 天上の葦 上

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    詳細な感想は下巻で書きますが、今回はミステリーの中でもかなり戦争に焦点が当てられたものだった。結構その色が濃いこともあって、犯罪者と幻夏とは少し雰囲気が異なる気がする。

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    2025年10月12日
  • 天上の葦 下

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    ネタバレ

    怖かった…
    ここ数日、アフリカのホームタウン問題に、アメリカのチャーリー・カークさん、フランス、ネパール、ドイツ…世界中がえらい事になっているのにTVでは全然報道されない。
    というかここ数年TVの報道の在り方に疑問が生じてもうそれほどTVを付けていない。
    だから、今生きている現実と本があまりにもリアルすぎて怖かった。
    正直、TVの言っていることを鵜呑みにしてのほほんと生きていられた頃に戻りたい。
    でもそんなことしてたら、また気付いた時には何も言えなくなっている時代に戻ってしまうんじゃないかという恐怖もある。
    今はTVも新聞もネットの情報も全てどこかに何かに忖度しているんだろうと疑いの目をもって

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    2025年09月12日
  • 幻夏

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    非常におもしろかった。
    終わり方が好きだなと思える小説は珍しい気がする。司法に関する情報量はもちろん、ミステリーとしての技巧、物語の内容の濃さ、なによりひとつのお話しとして好きな終わり方だった。

    ところで、日本の司法制度がここまで構造的問題を抱えているとは知らなかった。
    組織的であるが故の病理が、様々な悪弊を連鎖的に生み出している。裁判官の昇進も長時間労働が前提の仕組みだ。司法だけでなく世の中の問題が多面的に示唆されているのがすごい。
    刑務所で過ごした時間を奪っただけでなく、社会的地位など、時間以上のものがこんなにも簡単に奪われてはいけないと思う。冤罪被害者もある意味で"殺された&

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    2025年09月04日
  • 天上の葦 上

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    ページをめくる手が止められず、早く下巻が読みたくなる!

    太田愛さんのシリーズ3作目。
    「犯罪者」、「幻夏」を読んでから本作を読んだ方がより楽しめそう。

    2つの事件を行き来しながら読み進めるので少し複雑なところはありますが、それぞれの事件の真相が少しずつ重なっていくのが面白い。
    上巻では、謎が謎を呼び、ひとつ真実に近づくと新たな謎が生まれ…という感じで、まだまだ事件の革新には遠そう。このあとどうなるんだろう?続きが気になるー!

    「犯罪者」が修司、「幻夏」が相馬の話だとすると、こちらは鑓水の話という感じかな。いつも飄々としてる鑓水の心の内を覗くシーンも多く、そこも楽しかったです。

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    2025年08月04日
  • 未明の砦

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    非正規として自動車メーカーの工場で働く四人の若者。寮から離れて過ごした夏休みが、彼らを“使い捨て”の駒から、尊厳と個性を持った逞しい大人に成長させる。
    特攻隊のチョコレートの行に、忘れてはいけない痛みを感じた。未来の日本から、過労死を産み出す構造が消えてほしいと願う。
    ネトフリでドラマ化してほしいな。

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    2025年07月16日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ネタバレ

    やっぱり天才。
    最初の2篇はストーリーというよりは構成でうならされる。
    十月の子供たち、は、昔の戦争の話だと思って読んでいると、小道具から現代の話とわかる。
    戦争が昔のことでなく、まぎれもなく"今"のことだと思い知らされる。

    サイレンでは、時間軸に混乱させられつつ読み進めていくと、現在にたどり着く。
    環境が、周りが変わっていく中で、自我の中での自分はなぜか変わらない。
    同じ場所に留まり続けることでおぼえる無限ループ感。この世に根を張る、という事を「知っていく」ことと「知っているものが失われていく」ことを同等に描くことで、自分がいくら変わらないつもりでいても、否応なしに時間

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    2025年07月13日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    現代の社会構造への鋭い描写です。

    非正規労働者の声が届かない閉塞感
    大企業や権力と結びついた捜査機関の恣意性
    「共謀罪」が普通の労働者をターゲットにする怖さ

    これらがありうる現実として迫ってくるので、胸が締めつけられるような苦しさがあります。

    自分が非正規で搾取されていたら、声を上げられるだろうか?
    仲間と過ごした「砦」のような場所が、自分にはあるだろうか?

    生き方や価値観を揺さぶってくる作品で、でも温かさが残る。静かに力をくれる一冊と思いました。

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    2025年06月29日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    トゥーレがずっとヤヤトゥーレで、アフリカの話か? 全然違った、社会風刺強めのダーク・ファンタジー。ある町に蔓延る感情を、被差別者(羽虫たち)がそれぞれの立場から情緒たっぷりに描く。失われた記憶を追い求めた者、変革を試みて死んだ者、使命のために出て行く者がおり、最後には町全体が崩壊に至る。語り口は皆生き生きとしているのに、ぽつぽつと灯る希望の光が容赦なく消え失せていく展開は絶望そのもの。狂人と見做された女はひっそりと息絶え、母は自分の死と引き換えに息子の尊厳を守り、全てを見てきた魔術師は死者と会話する。戦争や人の悪意で多くの移民が死に、生き残った者がその業を背負う、そんな構図が常にある。

    トゥ

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    2025年06月09日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    今年も面白かった〜。お気に入りは、似鳥鶏「名探偵名前が適当」と宮内悠介「最後のひと仕事」。どちらも読み応え抜群!
    「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」は東川篤哉楽して良き。

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    2025年04月30日
  • 天上の葦 上

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    太田愛さん。渋谷のスクランブル交差点で老人が白昼亡くなり、それがテレビ中継された。鑓水のもとにその老人が最後に指差したものは何かと
    いう依頼が舞い込む。また相馬は失踪した公安刑事の捜査を任される。その刑事は最後に母親のいる施設に来ており、そこは渋谷で死亡した老人のいた施設だった。鑓水と相馬と修司は捜査を進める。
    上下巻で長いが一気に読んでしまった。老人のエピソードから鑓水のエピソードまで描写されており、登場人物の背景がしっかりしているのでとても共感できる。言論統制を軸にエンタメ感を損なうことなく書いてありとても考えさせられる本でもあった。三部作と聞いているのでこれが最後なのか、まだまだ読みたい

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    2025年04月17日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    推しの太田愛が書いていたので買った本。300ページほどなのに1200円+税。高え!
    6人の作家の書き下ろしミステリー、半分は読んだことがない。楽しみだ。
    まずは太田愛から。うーんいつもと違う。お嬢さまだのなんだのセレブなお屋敷舞台のミステリー。好みではない。
    東川、逸木、宮内の作は面白かった。
    アンソロジーは次に読む本の入り口になる。

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    2025年04月01日
  • 犯罪者 下

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    今年こそは読もうと決めていた作品。
    長らく読みたいリストに入れていたままだったが、ようやく手に取れた。

    白昼の駅前広場で起こった通り魔殺人事件。被害者5人のうち1人の少年が生き残ったが、彼は再び犯人に命を狙われる。なぜ、狙われるのか?彼は刑事とその友人と共に事件の真相を追う。

    多々場面の切り替わりがあり、まるでドラマを見ているかのよう。
    すごく読みやすいのに、社会問題が盛りだくさん、重厚な物語で読み応えバツグン。

    事件の真相を追う3人に容赦なく迫る暗殺者の影、息もつかせぬ展開にドキドキハラハラしっぱなし。
    全く関係のなさそうな出来事が読み進むにつれリンクしていく構成も、何気なく読んでいた

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    2026年04月25日
  • 天上の葦 上

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    鑓水シリーズの3作目。鑓水が主役。
    分厚いけど相変わらず一気に読める。
    修司が鑓水に金がないんじゃないかと心配しているのが面白いし、しかも伏線なのは流石。

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    2025年03月09日
  • 天上の葦 上

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    おじいさんが渋谷のスクランブル交差点で空を指さして死んだ。この好奇心を煽る謎から始まる過去に繋がる深い話がおもしろい。次々とページをめくる手が止まらない。三部作のうちの「犯罪者」、「幻夏」を既読した上で私は、自分の中の何かを隠すようなおちゃらけた鑓水に惹かれていたのだけども、ついに彼に焦点が当てられ霧が少しずつ晴れていく感じがものすごくわくわくさせられる。この物語の着地点も今の鑓水を作り上げてきたものも書かれるであろう下巻が楽しみだ。

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    2025年02月16日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    面白く、悲しい話でした。最初は??って内容だったけど、読み進めていくと紐解かれていった。ファンタジーな世界の話だけではなくて、現実世界をぎゅっと濃縮したそんな物語だと思う。

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    2025年02月01日
  • 天上の葦 上

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    ネタバレ

    10月10日土曜日、いつもと変わらないスクランブル交差点の中央で何も無い空を指さしながら死んでいく老人がいた。老人の名前は正光秀夫。その後、興信所を営んでいる鑓水と修司のもとに元与党の重鎮である磯部満忠の私設秘書、服部裕之が「1000万を支払うので正光が何を指したのかを調べろ」という依頼をされる。ほぼ同時に、警察官を停職中の相馬のもとに警視庁公安部の前島から部下の山波が行方不明になったので探せという命令を受ける。正光と山波を調べるうちに2人は繋がっており、正光は山波の逃亡を手助けしたのではないかという線が浮上する。3人は正光の旧友であると考えられる白狐を追って岡山県の離島、曳舟島へと向かう。

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    2025年01月04日
  • 犯罪者 下

    QM

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    おもしろかったー!!あの人の真意とか、あの人の決意とか、あの人の最期とか、疑惑とか謎とか悪とか正義とか……あぁもう、ぐわぁー!ってなる。読んでいる間中、熱い塊を心臓にぐりぐり押しつけられているみたいだった。

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    2024年10月29日