太田愛のレビュー一覧
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ネタバレハァ…すごい小説だった…天才じゃん…
結末に向けての謎解き逆転劇だけじゃなくて、すごくリアル。昨今の色んな事件事故の裏側には計り知れない葛藤がありますよね…
まじでフィクションとノンフィクションのバランスが絶妙だし、雪の日の凍結臨とか磯部の引退後の描写とか最後の噴水広場とかとにかく情景の描写が秀逸。
頭で映像化してそれを情景として捉えてから文字に起こしてる感じで、不謹慎ながら滝川の殺人の描写さえも引き込まれてしまった。
上巻は修司の話しから始まってるんだけど、そこあってこその終盤だったし修司の事ただのやんちゃボーイだと思っててごめん…
事件後の山科さんが気がかりだったんですけど、ゴミ袋とこ -
Posted by ブクログ
ネタバレあの…また天才を発見してしまいました…
読み始めからずっと面白いのすごい…(語彙力なし)
小説って壮大な物語でもだいたい登場人物が固定されていて主人公目線で語られていく感じだけどそれがないの。
全ての登場人物がどこかで交わって人生の物語が交差していく過程であの時のあの瞬間や何気ない選択が底支えとなって進んでいくので、小説って言うより映画やドラマみたい。と思ったら太田さんって脚本家なんだと納得。
通り魔で犠牲になった印刷工場のおじさんの奥さんのくだりとかなぜかちょっと泣いちゃったんだけど、本当に何気ない日常と事件の描きかたが天才すぎる。
あと「にんじん」のくだりで「アァァァァァァァァッ!」 -
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ネタバレ⭐︎3.9
・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⭐︎3.9
・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏に、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。 -
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プロローグ
太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった
達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に
この福井という地は寒すぎた
マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした
本章
『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5
いゃ〰熱かった!
熱過ぎた!
謎多き曳舟島での衝撃の真相と鬼気迫る脱出
そして鑓水たちと公安との最後の攻防
太田愛氏、読ませるな〰まったくー
好きになっちゃうよー
正光が指さしていた真相が判明した時
渋谷スクランブル交差点の景色が一変する
そこには、確かに戦後復興間もない渋谷があった!
子供らには自由がある
思ったことを口に出して話す自由!
悲しい時に声を上げ -
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プロローグ
とてつもない巨神から、鑓(ヤリ)が投げられた
鑓は、七つの雄大な大陸を飛び越え
やがて、水源に突き刺さった!
そして、その水源から鑓水七雄が誕生した
そう、この物語の主人公だ
本章
『天上の葦 上』★5
2つの事件&物語が交差する
正光が渋谷のスクランブル交差点で
逝く前に指差したものとは!?
真相とクライマックスの下巻へ
エピローグ(告知)
本書とは、全く関係ないが、先日コレド室町の
地下にあるタロー書房に赴いた
初めて入店したが、いい本屋だ
国内にとどまらず、海外ミステリーも豊富に
取り揃えている
その中に見つけたんだ
宝石の原石を
私に向かって輝いていた
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Posted by ブクログ
第3弾 下巻!
言論統制の時代か…
「国家総動員法」
太平洋戦争下では、言論、出版、集会、結社などに関する自由が大きく制限され、政府による報道規制や言論統制が実施された。
「大本営発表」に見られるように、政府は虚偽の情報発信を行い、言論統制と結びついた。
島に住んでいる老人たちの過去、戦時中の話は、なんか辛い。負けてるのに勝ってそうな報道するわ。
疎開もあまり進めず焼夷弾は、簡単に処理できるとか…
で、実際に空襲になって傷付くのは庶民。
今の時代にないわ!って切り捨てられるのか…
私のような最下層の者からは、想像もつかないところで、徐々に…
そういうのを危惧して、こんな作品書いたんかな -
Posted by ブクログ
第3弾 上巻!
今回は、鑓水さんがメイン!
私の御贔屓の方なんで、楽しみ!
結構、分厚い本で読もうと頑張るけど、邪魔が…ワールドシリーズという…(^◇^;)
しかし、公安怖いな〜
それにぶら下がるマスゴミもそうやけど。
サブリミナル効果やないけど、徐々、国民のココロを誘導…
どんな計画やねん!
闇も2つありそうやし…
さぁ、これから、この闇をどう裁くねん!
3人さん!
今は、瀬戸内海のどっかの島(名前忘れた〜)で、人探し!
後半、楽しみ〜!!!
サブリミナル効果やないけど、今もやってそうやもんな。高市さんのニュースの画像斜めにするとか…
こういう、ヘラヘラしてて、実はやり手みたいな人が -
Posted by ブクログ
上下巻合わせて圧巻だった。
駅前で起きた不可解な通り魔事件をきっかけに、食品会社のモラル、経済界と政界の癒着、腐敗政治、難病に立ち向かう親子、そしてとある男の大きな計画がどんどんと繋がっていく。
マクロもさることながら、映像描写や人物像の描き方が細かい。そしてあたかも当然のように、ミステリー小説としてのホワイダニット的要素も綿密にプロットされていく。
そんなものは無いのかもしれないけれど、あえてこの小説のテーマを形容するなら“生きることの本質”なのかなと感じた。
希望の象徴であるフロリダキーズを夢想しようが、どれだけ凍結臨を追いかけようが、そこには耐え難い理不尽が連続するのみで、でも生きてい