太田愛のレビュー一覧

  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    ファンタジーというか、中世ヨーロッパの世界観なのに、中身が分かってくると、まるで現代社会、日本への警告メッセージ。
    選挙に参加して、しっかり考える必要性を教えてくれます。

    太田さんの作品で、そうがい、って読めるようになりました。

    0
    2025年07月03日
  • 未明の砦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大手自動車メーカー〈ユシマ〉で働く非正規工員の矢上、脇、秋山、泉原の4人。
    玄羽と笛ヶ浜で過ごした夏をきっかけに、慣れてしまった日常の不公正に反旗を翻し闘いが始まる。

    自分たちの無知を知り、知ろうとする姿勢。
    大事な人のために動ける行動力、熱力。
    4人の変化には目を見張るものがあった。

    デモのようなものにはどこか抵抗感があったが、この物語を通して正しいことを主張することは規則を守りながら規則を変えられない状況において、当たり前の権利だと感じた。

    0
    2025年06月28日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    「犯罪者」「幻夏」からのシリーズ3作目。スクランブル交差点で亡くなった老人と行方不明の公安。2つの事件がどう絡んでくるのか気になって読むがボリュームが凄い。下巻へ続きます。

    0
    2025年06月21日
  • 未明の砦

    Posted by ブクログ

    太田愛さん。非正規労働者の4人が大企業相手に労働闘争を仕掛ける話。
    長いがスラスラと読め、日本の労働法についてもわかりやすく説明してくれている。最初に4人が警察の包囲から抜けたところから始まるが、なぜ追われているのか分からずそれが最後のほうまで分からないので気になるがとても長い過去編に入るのでずっとお預けとなる。4人の夏休みはもう少しコンパクトにしてもよかったと思った

    0
    2025年06月11日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    「我々は住む家も、着る物も、食べる物さえない焼け跡から、歯を食いしばって立ち上がり、ようやっとここまできたのだ。」
    奇跡の復興をとげた日本。東京オリンピックの開会式で.日の丸を掲げた選手たちが入場してきた姿を見て、体の底から湧き上がるような感動を覚えたと言う。
    その感情は現代を生きる私たちには、一片を想像することはできても、到底及ばない想像でしかない。
    この作品の根底にはその私たちが考え及ばない深い深い感情があるのだろう。
    下巻でどのような結末に向かうのか。
    究極の危機でありながら、飄々と乗り越えていく、お馴染みの3人にまた会えてとても楽しかった!

    0
    2025年06月11日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    なんとなく、みんなを感じる「あの夏」。それが事件と、哀しいこととつながってしまっている本。懐かしいと哀しいが同居してしまう。

    0
    2026年02月25日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    久々の太田先生。
    「犯罪者」シリーズが面白かったので、こちらも読んでみました。
    作風がガラッと変わり、読み始めファンタジーのような感じだったので、ちょっと戸惑いました。
    4章で出来上がっているのですが、1章ごと、語り手がかわっていき、謎が解けていく。
    先が気になってしまって、ファンタジーなのも気になくなりました(ファンタジーが嫌いなわけではありませんが)
    人が生きていくのは幸せだけではなく、辛いこと悲しいことも当然あって、その中で誰と出会い、過ごしていくのか…改めて考えさせられました。

    0
    2025年05月16日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    鑓水シリーズ三部作の3作目。
    前2作は評判通り、とても楽しめました。
    それでも上下巻の作品はハードルが高く、今作の読み始めまで随分と時間を開けてしまった。
    さて今作の上巻は、序盤は謎だらけで話の筋が正直つかめない・・・何?・・・なぜ、何故、ナゼ・・・
    それが、理解を深めようと、ドンドン読み進んでいけるのでした。終盤には次が楽しみ、となり・・・
    今、下巻の中ほどまで進んでいます。
    やはり、安定の楽しみを頂けます。

    0
    2025年04月27日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    まるで寓話のような雰囲気の中、とても難しく、美しい世界に浸ることができました。
    その教訓も峻厳なもので、人間がいかに易々と流されてしまうものか、集団がいかに残虐になりうるかを説いているような気がします。また、それに抗おうとする知性がどんな目に遭うのかも。

    最後に超越した視座から俯瞰してくれるのが唯一の救い。
    改めて作者は、なぜこの作品を世に出したのか、巻末に解説もついていますが自分なりに調べてみて、みなさんの感想も読みながらもっと納得したいなと思います。


    ──人の手でなしうる奇跡は、破壊だけだ。

    見事なまでに痛烈な描写です。


    そういえば『ザリガニの泣く頃に』にも空気が似てるなー。似

    0
    2025年02月19日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    どこかの国のファンタジーの様なお話しですが、いえいえ、正に近い将来日本はこうなるというお話し。
    選挙なんて行っても何も変わらない。政治家がちゃんとやってくれるだろうし、自分達には関係ない。なんていう大人が読んでも理解出来ないでしょうが、そんな事をしていると自分の子どもや孫が戦争する事になるのです。そして、気付いたら日本が無くなっている。だから選挙に行きましょう。そういうお話しです。
    太田愛さんといえば、社会派!だけど、こちらはファンタジーっぽくなっていて、いつもと雰囲気が違うので、好き嫌いが分かれるかもしれないと思いました。

    0
    2024年11月13日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    身分差別される移民の子が登場し、ダークなメルヘンという感じで読み始めたけど、実は今のまま目の前のことだけを見て生きていたら、こんなダークな未来がやってくるって寓話のよう。「法律や制度、教育の変更なんて自分には関係ない。偉い人達が上手くやってくれる」って思ってたらいつかそれらに縛られて、自分も大切な人も守られなくなる。今、正にそんな未来に向かっている。読み応えずっしり。

    0
    2024年10月14日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    上巻ではたった1週間くらいしか進んでいないのに、ものすごく濃厚。

    はじめは、「渋谷スクランブル交差点で天を指差して亡くなったおじいさんは、何を指し示していたのか」というこの本のテーマに感情移入できず、読み進めるのがゆっくりだったが、太平洋戦争のくだりや、公安、興信所、メディアと政治の関係など物語が進んできたら面白く読めた。

    途中読み返さないといけないくらい、伏線が散りばめられているこの本を書ける太田さんがすごい。

    0
    2024年08月10日
  • 未明の砦

    Posted by ブクログ

    非正規雇用の歪んだ法律 オーディブルにて

    非正規雇用者を守るはずの3年ルールのグレーゾーンを利用して搾取している大企業を批判する小説

    非正規雇用を守るはずのルールのせいで、逆に3年経つ前に契約終了になるという日本のメチャクチャな労働法を、エンターテイメントの中で批判している

    帯も読まず、なんの前情報もなく読み始めたので、いつもの太田愛のミステリーかと思いきや、全然そんな話ではなかった

    いろいろ勉強になるエンターテイメントだった

    0
    2025年12月12日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    太田愛さんのファンで、手に取りました。
    良く練られた話で、思わずウルッとくる物語でした。人物像を肉付けして、長編で読みたい…。

    0
    2024年06月11日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    いつもの3人組。今回は鑓水の興信所に仇敵の磯辺から依頼が。究極のあっちむいてホイおじさんが、最期に見てた景色は、指差したものは何だったのか?
    相馬には公安から個人的な依頼が。失踪した山波を追いかけていたら、事件は思わぬ方向から鑓水達と繋がる。
    公安と報道がグルになって隠す真相とは何か?
    戦中から繋がる何かを追いかけて、瀬戸内まで向かう3人。
    今回は公安まで敵に回して、相変わらずの逃げまくり生活(笑)

    0
    2024年04月30日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    羽虫(移民)達がしいたげられる架空の街でおこったことを、4人の目線で語る。

    『レーエンデ物語』の一章かと思うようなお話。
    太田愛さんの鑓水シリーズとはガラリと違うものの、
    現状を楽な方へ選択していくとこうなっていくのだ、という『天上の葦』でのテーマを彷彿とさせた。
    最後は涙が出そうだった。

    0
    2024年04月27日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    太田愛さんの他作品と作風こそ違えど社会への警鐘という根本は一緒だと感じました

    舞台は始まりの町、1人の流れ者が町から姿を消すことから物語は始まる
    なぜいなくなったのか、消えなければいけない理由があったのか

    「この町は根が傷んでいるんだ、もうずっと以前から。深い所から腐っているのに、みんな気づかないふりをしてそれを認めようとしない。」

    0
    2024年04月10日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星5つ付けたいくらい。他のも読んでみたいな。

    0
    2024年03月03日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

    Posted by ブクログ

    有り得ないほどに有り得るかのような物語
    悲しすぎて読むに耐えられない場面もあったが
    それも含めてこの世のどこかで起こりうる現実
    寓話的で引き込まれるストーリー展開は秀逸で
    読み手の視点で考えさせる手法がすごい

    0
    2024年02月21日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
    このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。

    0
    2024年02月13日