太田愛のレビュー一覧

  • 未明の砦

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    刑事ドラマのクライマックスのような始まりで、これは一気読み必至かと思ったが、内容は重厚でじっくり読ませていただいた。

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    2026年05月03日
  • 犯罪者 上

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    時系列といい、登場人物の視点といい、この人は知ってるけどこの人は知らないみたいな進め方が面白いです。下巻へ

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    2026年04月19日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    二話目でビックリ。ミステリーではないが中程で一回転しページ戻って確認。終わり方も予想外なところに落としてきたし、面白い、というのとは違うが、この淡々と緩く狭められて流れるようにそうなる感じ好きだ。
    他の話も良かったし、とにかく上手い。この作者は長編満足度高いが短編集も充分同格。満足。又出してほしい。
    ただ三話目四話目は、話は面白くはあったが、キーな箇所でのキーな人物、脈絡無く甘ったれた浅はかが過ぎて少々ひく。三話目はまだそういうタイプと思えるが、四話目は歳とそれまでに対する観察力に合って無い気が。あと一話目の夫婦優しい。頑張った。

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    2026年04月15日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    かなりのボリュームでかなりの大作!
    これ働く人、選挙権のある人は皆読んだ方が良いのでは?と思うほど。
    地元を支配下に置く大手自動車メーカーの非正規労働者の4人があることをきっかけに自分たちの世界に疑問を持ち闘いを挑むというお話。
    いやね、もう病院も葬儀屋もあって警察もグルで地元民はみんなユシマの恩恵の上、生活が成り立ってるのならそら、声をあげるのも疑問に思うのも無理だよ。
    読んでいて矢上たちを応援する気持ちが大半なんだけど、この国の在り方に、衰退途上国ということに愕然とした。
    もー本当にクソだなという感じ。
    言葉悪いけど。
    こんなことが許されるのかとびっくりした。
    でも本工、期間工、派遣工がひとつになってストライキを起こすところは泣いてしまった。

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    2026年04月14日
  • 天上の葦 下

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    戦争時代に何があったのか、言論統制とは、そして各々の思惑の行方が明らかになる下巻。正常バイアスの怖さ、戦争の鬱々さ、そして加速する疾走感、と気持ちがあっちこっちする。読み応えがめちゃくちゃあった。また3人の話読みたいな、あとこの世界の警察組織なんとかなれ。

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    2026年04月03日
  • 未明の砦

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    骨太な社会派サスペンス。大企業による労働搾取を皮切りに、この国の在り方を問う。メッセージ性が強く、多数の人物が絡む複雑な群像劇ながら、表現豊かで平易な文章と確かな人物描写、スリリングかつ感情移入を促す見事な構成により、頁を巡る手が止まらない。様々な感情が結実していく終盤は圧巻。超一級のエンタメ小説にして、希望を求める叫びに心が震えた。

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    2026年03月28日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    アパートの一室での逮捕劇の失敗。矢上を筆頭とする四人の若者たちは、共謀罪の疑いにより警察に追われていた。
    日本最大手の自動車メーカーユシマの非正規工員である彼らは、同じ工場に勤める玄羽のもとで一夏を過ごすことに。そこで彼らは、今まで知ることのなかった日本を取り巻く労働問題を知った。それは、自分たちを雇用するユシマが労働者の権利を蔑ろにしているという事実でもあった。さらにその後、よくしてくれていた玄羽が工場で命を落としてしまう。ユシマの過酷な労働環境の犠牲になった玄羽のために、四人はついに立ち上がる。彼らは解決の糸口を労働組合に見出したのだった。しかしユシマ側は警察権力さえも味方につけ、それを全力で潰しにかかる。
    指名手配までされてしまった四人は、それでも最後まで闘い抜く覚悟を決める。
    強大な相手に立ち向かおうとする若者たちの、愚直なまでの熱量。何も深く考えずにただ流れに身を任せることの危うさ。勝つためではなく、自分たちも人間であることを証明するための闘いに胸が熱くなる。
    『犯罪者』シリーズでも言えることだが、この著者の作品の若者は様々なものを抱えていながらも生き生きとしていて魅力的。
    余談だが、泉原が考える本工と非正規の構図がフランス革命時の諸身分のようで興味深い。

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    2026年03月26日
  • 未明の砦

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    今の世の中、働く人すべてに読んでもらいたい傑作だと思います。労働に関する法律などの話も出てくるから、教科書みたいなところもありますが、さすが小説、そういう説明的なところも、読みやすいです。

    出てくる人たちが、とても魅力的ですし、長い話ですが、続きを読むのが楽しみでした。

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    2026年03月11日
  • 天上の葦 上

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    前作の続きで登場人物を知っているからと言うのもあるが、主役が変わっているので新しい小説としても楽しめる。
    時間が経っていたので登場人物をあまり覚えていなかったが、それでも楽しめるし、物語の展開も情景が浮かびやすく謎が深まる展開で物語に入り込める。
    まだどう結末を迎えるのかわからず謎が深まるばかりの上巻なので、下巻が楽しみです。

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    2026年03月09日
  • 犯罪者 上

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    色んな人の目線が差し込む際には、修司に教えてあげたい!と思うほどのめり込んで読んだ。
    色んな何故?を残したまま上巻が終わり、どうやら真崎にも何やらあるようで、このまま下巻を読みたい。
    3人は内容がわかっているから、どうにか4月4日まで、修司を生かして欲しい。

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    2026年03月08日
  • 犯罪者 上

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    枠組みの大きい政治的、社会的な犯罪。
    次第に登場人物の深く繊細なエピソードが合わさる。
    枠組み大きく、そしてその枠の中も深く、心を揺さぶられる展開に!!
    とくに真崎の背景には、切なさと謎を知りたい一心で読むスピードも早まる早まる
    オォ=͟͟͞͞(⸝⸝º ロ º ⸝⸝)オォォォ

    少しづつ謎が解明していくけれど、また謎が現れる。
    大きな山場は上巻の最後の最後。
    鑓水、修司、相馬の3人は知り得たけれど、読者にはまだ明かされないように書かかれているところが堪らなく秀逸!!
    太田愛さん恐るべし!!

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    2026年03月08日
  • 未明の砦

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    ネタバレ

    面白かった。
    相棒の脚本思い出すなど。

    「権利は、力のない者たちのためにある。力のない者が踏ん張るための最後の足場だ。権利と義務を一組にして、文句があるなら働いてから言えという、人を働かせる側の論理に乗っかっていたのでは、どれほど犠牲の山が築かれても闘うことなど叶わない。」

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    2026年02月28日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    白昼の通り魔事件で唯一生き残った主人公修二。
    ただの通り魔事件で処理されようとするが裏では大喜多事件と関連が。
    読みやすくて一気読み!

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    2026年02月20日
  • 天上の葦 上

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    冒頭部からは全く結末が想像出来ず、相変わらずユニークな構成に驚かされました。
    なぜ、この事件が政治、公安、戦争、メディア、離島に結びつくのか、ワクワクしながら読みました。
    いつも通りのスピード感のある展開もドキドキさせられました。
    読み応えがあるため、半分読み終えて、ちょっとグッタリしていまいました。
    後編も楽しみです。

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    2026年02月18日
  • 未明の砦

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    太田愛さんの小説はいつも勉強になる!
    企業についての法律とか全然知らないし、決まってると思ってることがただの経営者に都合いいルールとか、わたしやその他大勢みたいに知らない側は搾取されちゃうよなと改めて思った。
    自分の責任だとか転職すればいいとか、もとから恵まれた環境の人は言うけど幼少期からの環境の悪さに想像がつかないわけで、この4人みたいな働き方で環境変えるのはだいぶ難しいとわかった。
    今の時代に合わなくなった憲法を変えて時代に合うようにするんじゃなくて、理想に近づけるように努力して今を変えるのが大切。たしかに!変えようとすると上の人のいいように変えられちゃうよね〜。
    天上の葦でも戦争は気付いたら始まってたとかいう話があったし、憲法改正についてとか、今回の選挙に関係してて怖くなってる。
    相変わらずのハラハラドキドキで終盤とても楽しかった!

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    2026年02月09日
  • 未明の砦

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    よかった!

    若干説明だったり4人が仲良くなるまでが長かった

    でもシュレッダーの所とか最高やった
    後半は勢い凄かった

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    2026年01月19日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    やはり私は長編の社会派ものだったり、鑓水、修司、相馬のシリーズが好きなので短編集は少し厳しめの評価。しかしながら、幻想的な作品だったりミステリもどきなどどれも読んで良かったと思えるものばかり。太田ワールドに浸った読後感。

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    2026年01月10日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    サスペンス苦手なのですが。初でした。
    日常的に起こるようなお話しで現実味を感じました。悲しい切ないだけでは説明が付かない作品でした。
    あの時。あの角を曲がっていたら違った結末だっただろうに。水が高い所から低いところへ行くように球が転がるように動き出した運命は変えれないし止められないのかと思いました。しかし運命を受け入れる覚悟することでエンディングは変えられるのだと思いました。

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    2025年12月27日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    ネタバレ

    私が今まで読んだ太田愛さんの作品は重厚で社会派、それとは全く違うタイプで、
    太田愛さん初の短編集。

    結論、やっぱり太田愛さんすごいな〜と、
    うなってしまう独特な短編集でした✨
     
    一、遊戯室 十月の子供たち 
    架空の国のファンタジーかと思って読んでいたら
    全然違う、ある日突然ミサイルで幸福な日常が
    奪われ、親を失う子どもたちの戦争の話だった。
    自国が攻撃されている事をインターネットの報道で見る子供達、そして次の話題はどこかの国のスポーツの結果…  考えさせられる重い余韻。

    二、中庭 サイレン
    語り手を勘違いしてしまうトリックのような文章に
    混乱(?_?) 
    2回読んですべて合点がいく。 家族の歴史が
    団地という懐かしい風景とともに穏やかに描かれていたけれど、最後でまた(?_?) 

    三、舞踏室 夏を刈る  四、書斎 鯉 
    の2編はミステリー
    これも懐かしい風景のような
    横溝正史シリーズのような空気感で
    少し恐ろしくもある。

    半自伝的小説の
    五、階段 給水塔 とエッセイ
    読みながら
    放課後、校庭で遊ぶ自分の姿を思い起こす
    なんともノスタルジックな余韻に浸る作品でした。

    そして、謎めいていて、
    素敵なこの本の題名について考えを巡らせる。

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    2025年11月19日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    久しぶりの太田愛さんの新作短編集。近未来を想像させるのもあれば、ミステリーもあり。流石に読ませる力は凄い。
    度肝を抜いたのは『中庭〈サイレン〉』
    見事にミスリードさせられた。何か事件が起こる訳ではない(最後は事件だけど)けど見事に騙された。

    ミステリー2篇はさりげなーく過去と現在の日本の問題点をちょっと皮肉を込めて絡めている。

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    2025年11月14日