太田愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最も没頭したのが「夏を刈る」。
年老いた女中の語りが、「お嬢様」の異変を鮮やかに甦らせてゆく。
「お嬢様」の婚約者が亡くなった事件の真相を明かしていくストーリーのはずが、予想外の真相の闇の深さに、ゾッとする。
そこからの「鯉」と「給水塔」どちらも良かった。
幼い頃、自分の浅はかな行為で人を傷付けたり、動かしたりしてしまうことは、この上ない恐怖だった。
未だに、心に刻まれているほど。
最後のエッセイには、空き地に現れるサーカスのテントの話が書かれている。
「異界」「異形」という言葉が使われたタイトルに、ふと獅子舞を思い出した。
自分の家には、割と広い庭があった。
その庭を、太鼓持ちと -
Posted by ブクログ
星★3.5です。
初めての太田愛さんの作品。読む順はどうやら『犯罪者』→『幻夏』→『天上の葦』が推奨されるようですが、ほか作品を全く知らなくても楽しめました。
小説の大事な骨格である構成がまぁなんとすごい。老人の謎を巡って、登場人物たちの数時間、1日単位の緻密なストーリーを読んでるつもりが、読み進めるうちにいつの間にやらスケールの大きな構成の枠に乗せられており、ワクワクします!
読んでも読んでも、新しい謎や問題が出てきて、少しづつ明るみになるけれど、また別の障害や疑惑が増え、読み応えがあり飽きません。
すごい作家さんだなぁと思ったら、脚本家さんでもあったんですね。納得です!!
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購入済み
ハラハラ
読み出してからずっとハラハラしてました。
続きが気になって寝不足になるくらい。
登場人物が魅力的で感情移入してしまいます。
最近の小説にあるような過激で暴力的な描写は抑えられているけれどハンターに追い詰められる場面はとても怖かった。
二転三転のストーリーがとても面白かったけれど
敵が大きくなるとスッキリ終われないのがちょっと残念です。