太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 下

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     不可解な通り魔事件、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の黒い関係、メルトフェイス症候群の関連性、捜査する三人と迫り来る暗殺者という全てのピースが下巻で収束されていて、まるで壮大な映画を見終わったかのような満足感があった。

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    2025年10月29日
  • 犯罪者 上

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     突如駅前広場で五人が襲われ四人が刺殺された通り魔事件と原因不明の奇病・メルトフェイス症候群の繋がりを事件で唯一生き残った青年とはみ出し者の刑事、その友人が事件の真相を捜査する骨太な社会派サスペンスで、読み進める度に面白さが増していき続きが気になって仕方がなかった。詳しい感想は下巻で。

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    2025年10月28日
  • 犯罪者 上

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    上巻だけで500ページ強のボリュームのある社会派サスペンス。登場人物が多く、誰と誰、何処と何処が繋がるの...?という状態が続くので割と読むのは大変。だけどとにかく面白い。臨場感がドラマのそれで、主人公たちと一緒に事件を追っていく形式で描かれるので読んでいて恐々とする場面が多々。
    謎を取り巻く利害関係が徐々に見えてきたところで下巻へ続く。真崎の狙いとは...。

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    2025年10月26日
  • 犯罪者 下

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    プロローグ

    千葉県 五井
    そう、あの小湊鐵道の出発点である五井だ
    ハンドルを握ると、3分程度で一気に視界が
    開ける
    ひらけたと当時に、朝靄が立ち込める
    ウィンドウを下げて、外気を入れ込むと
    冷たい湿気と共に秋の香りが眠気を吹き飛ばす
    30分程流していくと、突如近代的な建物が
    立ち塞がっていた

    朝靄に聳え立つザ・セントナイン東京だった!!!


    本章
    『犯罪者 下』激アツの★5
    いゃ〰、本作がデビュー作
    上下巻で約1,000頁読ませるな〰
    長尺の割には、一切の無駄がなく、グイグイと
    物語に引き込んで行く
    そして、脳内映像化に直結する文体
    まるで、一本のミステリー映画を観てるような
    作品であっ

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    2025年10月25日
  • 未明の砦

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    久しぶりの太田愛さん

    「犯罪者」「幻夏」「天上の葦」
    このシリーズと同じような重厚で
    読みごたえ満点の群像劇です。
     
    登場人物が多い…が全く気にならない
    キャラクターが生き生きと描かれているからだろうと思う。

    そして、情報量の多さに圧倒される
    労働組合の歴史、日本だけではなく諸外国の労働組合の歴史、子供の貧困、共謀罪、
    小説というよりは、リアルな資料を読んでいる感覚。教科書みたい
    最終ページの参考文献の量を見て納得です。

    「俺ら失敗作」と自分たちの事をを表現する
    家庭、家族に縁がなく、帰る家もない
    学歴もない4人の労働者。
    企業側と労働者の闘ってきた歴史、
    自分たちの置かれている社会と

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    2025年10月25日
  • 犯罪者 上

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    プロローグ

    激しい息遣いと鼓動が鳴り響く
    そして、目に見えぬ追跡者が迫りくる

    ある者は真相を追い
    ある者は獲物を追う

    この血潮が湧き送る感覚
    そして、この研ぎ澄まされた感覚

    この感覚をもってしても、何処に帰結するのか
    全く分からない
    そんな事を思いながら軽井沢の一室で目を閉じた!


    本章
    『犯罪者 上』★5
    この上なく上質で濃密かつエンタメ度の高い作品
    『犯罪者 下』への布石は撃たれた!!!
    素晴らしい作品と出逢えた悦びは本物か否か!?

    下巻にて、確かめたい!
    そう思った!!!


    エピローグ

    ハンドルを握りながら、遠くに浅間山を仰ぎ見る
    すっかりと冷え込み、その麓には既に
    赤や

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    2025年10月23日
  • 最初の星は最後の家のようだ

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    2年前の冬読んだ「未明の砦」
    共謀罪の標的にされた大手自動車メーカーの若い非正規労働者たちが、逮捕寸前に逃亡し…。
    これは日本の現実を撃つ社会派の大作だった。
    友人たちに勧めまくった。

    それまでに太田愛はすべて読んだ。ハズレはなかった。同じ市の出身ということもあり誇らしく思っている。

    本作は初の短編集。5つの小説とエッセイが1本。自分なりに分けると、
    1つ目は戦争。
    3つ目と4つ目はミステリー。
    5つ目とエッセイは不安。
    とでもしておく。3つ目は以前に文庫のアンソロジーでも読んでいた。

    さて残りは2つ目の「中庭 サイレン」だ。中味は書かないが、最も私の琴線に触れた作品だった。
    先に妻を亡

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    2025年10月23日
  • 天上の葦 下

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    物語として面白いだけじゃなく、社会派ミステリーとしてのメッセージ性をしっかり感じるのがこの三部作の凄いところだと思う。

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    2025年10月27日
  • 天上の葦 下

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    「犯罪者」「幻夏」を読んで好きになった太田愛さんのシリーズ。主人公たち3人のキャラクターに惹かれ、早く読みたくてうずうずしていた本作品。

    主人公たちだけでなく、これまで登場していた人たちも出てきて、ワクワクした!(個人的に服部はわりと好きなキャラだったので、鑓水とのやりとりはクスッとなった笑)

    内容としては、戦時中の話が多く出てきたので、読んでいてしんどくなるかなと思っていたけれど、情報量がすごすぎて、かなり勉強になった。戦時中のこと、知らないことが多すぎて、ショッキングな内容はたくさんあったけれど、この作品を通して知ることができてよかった。

    テレビやネットで様々な情報が飛び交う日々、そ

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    2025年10月13日
  • 幻夏

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    冤罪と司法の闇
    謎の記号が残された少女誘拐事件は奇しくも相馬の過去と大きく繋がることに…
    無名で弱小の探偵に依頼された人探しはやがて壮大な復讐劇と繋がっていく
    冤罪被害者の苦しみと巨大権力の傲慢を対照的に描いている

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    2025年10月09日
  • 幻夏

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    実際に冤罪で捕まってしまった方の報道を見ると、この小説のような厳しい現実があったのかと思うと胸が痛くなる。法治国家と言われる日本は、本当に安全なのかと考えさせられた。

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    2025年10月06日
  • 犯罪者 下

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    つかれた…
    長いからとかではなく、追われる立場で読むので、心の疲労です。
    いやもう、ここはすんなりとハプニング無しでいいやんかー!と何度思った事か。

    練りに練られた計画、駆け引き、追いつ追われつの中身ぎっしりな下巻。
    先が気になりすぎてほぼ一気読みでした。

    正義は勝つ!な話じゃないんですね。
    頑張ったけれど力及ばすな現実。
    むしろ、全て丸く収まる事ばかりじゃないんだよ。そうして残された者は、生きる理由を見つけて生きて行かなきゃならないんだよ、と言われてる気がした。


    でもでも、そこは報われてほしかった!プンスカ!
    が本音です。

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    2025年10月05日
  • 犯罪者 下

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    読み終わってため息をついてしまうような作品。やっぱりこのシリーズは人生ベスト本に入る。上巻に増して下巻は展開のスピード感がすごくて、特に作戦を実行する場面では追う側と追われる側と視点人物がくるくる変わって、自分も一緒に走っているような気持ちで読んだ。鑓水たちの計画も緻密だし、敵側の読みもかなり鋭くて、太田愛さんはどれだけ綿密なプロットを作っているんだろうと驚くしかない。はやる気持ちを抑えながら読んでいくと、何度も少し前の場面での行動やセリフの本当の意味が分かっていって「なるほどこういう意味だったのね..!」と感動する。こんなにたくさん細かい謎が張り巡らされているのに、最後には一つ残らずスッキリ

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    2025年10月03日
  • 犯罪者 上

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    『相棒』等の脚本を手掛ける作者の長編小説。圧倒的な疾走感とスリリングな展開に唖然とした。なんて面白いんだ…。
    白昼堂々と起きた4人もの死者を出した通り魔事件。ただ一人生き残った修司は再び命を狙われる。一体なぜ自分は命を狙われるのか。協力者と共に真相を探るうちに驚く事件に繋がっていき…。まさに『相棒』でも成立するのではないかと思うほどドラマチックで映像が浮かぶようだった。複数の人の視点で物語が構築されていて、謎を解くヒントの提示がうますぎる。こことここが繋がって、、、といったように自然と読者に推理させるような読み心地で思わず唸った。
    もっと早く出会いたかった。

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    2025年10月02日
  • 犯罪者 上

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    すっ飛ばして『天上の葦』に行こうかと思ってたのですが、最近の高評価が気になって、やっぱりこちらを先に。
    感想を上げてくださった皆様に感謝です。
    これは手に取って良かった!

    最初からギョッとする展開でしたが、謎だらけな事件を3人と一緒になって追う感じがします。
    ハラハラ、ドキドキ。
    頼むから大人しくしときなさいよ〜!と心の中で突っ込んでました。

    こんな有様で、下巻大丈夫だろうか⁉︎


    おまけ1
    いつも同じ時間に通る道に、今日はまさかの産廃業者のトラックがありガン見してしまった。

    おまけ2
    ちょっと脳内キャスティング。
    (なぜか)修司ちち、岡部たかし。
    鑓水、オダギリジョーです。



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    2025年10月06日
  • 犯罪者 下

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    ネタバレ

    読み終わってしまったーー。
    下巻も上巻同様に続きが気になって一気に読んでしまった。
    脚本家の作者の初の小説がこれってすごいなぁ。
    脚本家だから映像を見るように読めたのか。
    ハラハラドキドキする展開満載で、本当に面白かった。
    最後は悪を成敗!という感じではなく、より現実にありそうな終わり方でスカッとしたものではななかったけど、現実的だしこれはこれでとても納得。
    シリーズ化してるとのことなので、あと二作も楽しみ。

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    2025年10月02日
  • 犯罪者 上

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    初作家さん。
    何これ。ものすごく面白い!
    映画を見てるように映像が浮かび読みやすい!
    展開も面白く、早く先を先を!をページを捲る手が止まらない。

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    2025年10月02日
  • 犯罪者 上

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    三部作の中で一番大好きです。2回読みましたが、展開を知っていてもドキドキして早く続きが読みたくなりました。

    いつか映画化してほしくて、ずっと脳内キャスティングをして楽しんでます!笑笑

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    2025年10月02日
  • 犯罪者 下

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    個性的な3人が偶然巻き込まれた殺人事件の裏に巨大企業と大物政治家
    殺し屋に狙われながら巨悪に立ち向かう持たざるものの戦い
    周到に練られたプロットと登場人物の描き方がとても良かった
    長編なのに止まらない展開は見事でした

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    2025年09月30日
  • 犯罪者 上

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    映像で見ているように読むことができた。あまりに怖くて自分が追われているように感じた。早く下巻が読みたいと思う作品。

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    2025年09月29日