太田愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幻夏
端的に、面白かった。
冤罪、司法制度がテーマになっていると思うが、それに巻き込まれた家族の想いは想像するに余り有る。
特に、家族を守るために名前を捨てた尚と、父の死の真相を知った拓は、何を想い何を考えたのか。
言葉にならない。
個人的には香苗の元にマスカットのケーキが届いたシーンと、最後に指笛を鳴らすシーンが好き。
また、これは嫌いだが良いと思った展開として、父の時間に関わった人間が結局は普通に良い人生を歩んだところがある。安易に復讐成功!ざまぁ!としなかった展開を書けたのは素晴らしいと思う、感情的には没落展開になって欲しかったけれど、幻夏はそういう話ではない。 -
Posted by ブクログ
事件を大きなジグソーパズルとして、ばら撒かれた謎は小さなピースで、ひとつずつ読んでいって形にしていく感じ。
いやまぁ、ミステリーとはそういうものなのでしょうけど、この3部作はどれもそのピースが細かいし、パズルは大きくて難しい。
そんな風に思えました。
特に今作は、舞台も田舎の小島へ移動するし、戦争や報道の在り方など、読んでいて一番しんどかったかもしれない。
綿密に練られた事件、謎、全て回収されていく後半は、鮮やかでお見事以外の言葉が見つりません。
読んでいる間の充実感。
物語の満足感。
読み終わってしまった喪失感。
もう、全て味わえました。
どれも少しずつ毛色の違う3部作。
はー面白かった -
Posted by ブクログ
圧巻!
脚本家として十分過ぎる実績があるとはいえ、小説はこれが処女作なんだとか。
ミステリとサスペンスを基調に、大企業の隠蔽工作や政治家との癒着、原因不明の奇病など、色んな要素を複雑に絡めつつ、登場人物も多くてなかなか壮大なストーリーなのに、上手く場面や視点を切り替えながらすごく整理されていて、迷うことなくサクサクと読めました。
なかなかの文量なのに、停滞することなく、グイグイと引き付けられて、のめり込んでしまいました。
大まかに言えばハードボイルドでもあるのでしょうけど、すごく緻密な構造になっており、色んなシーンが後から繋がっていく様子はミステリの手法そのもの。
社会派ミステリとしても楽し -
Posted by ブクログ
「佐々木邦夫」とは一体誰なのか。
佐々木邦夫とおぼしき人物は行方不明になっています。
刑事の相馬、元テレビマンのライター鑓水、四人を殺害した通り魔事件の被害者のただ一人の生き残りの青年修司。
三人は一緒に行動していますが、修司が危なくなります。
死んだと思った新たな佐々木邦夫がまだでてきます。
問題のある食品サンプルを出したタイタフーズに雇われたとおぼしき殺し屋の滝沢とは何者なのか。
そして、この物語の良心と思われるタイタフーズの営業課長の中迫。彼は自分の立場を考え妻子を安全な場所にまず匿います。
そしてやはり中迫も滝沢に追い詰められていきます。
以下ネタバレを含む感想です。