太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 上

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    冒頭の事件発生から相馬・鑓水・修司が出会い、真相に近づいていく展開のテンポの良さに惹き付けられ、一気に読んでしまった。食の安全、企業と政治、難病(奇病)、と今回のテーマも濃厚。上巻でばら撒かれた真相につながるキーワードが、下巻でどう回収されていくのか楽しみ。きっと下巻もイッキ読み

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    2026年06月27日
  • 天上の葦 上

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    鑓水、修司、相馬、3作目にして、この3人のキャラクターが際立っていてとてもおもしろく、どんどん物語に没入していく。単に、ある老人の最期の奇行から始まる話が、多くの組織や人間に次々と関わっていく壮大なストーリー。これを思いつくことのできる作者は、どれだけ才能があるのだろう。ただ、戦争に関わるところは、重く、難しい内容でもあるが、それは次につながる伏線にもなるので、がんばって読んでほしい。

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    2026年06月24日
  • 天上の葦 下

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    ネタバレ

    上下巻に及ぶ長編社会派ミステリー、言論、報道の自由について考えさせられる。下巻は所々涙腺が緩んだ。
    曳船島編では白虎の判明が明らかになり戦時中の過去が明かされる。報道の制限から始まり偽報道の蔓延、気がつけば言いたいことも言えない世の中の悲惨さの失敗から正光達が命を賭け行動に移した理由が分かり胸が熱くなる。
    真実を報道する番組のメインキャスターに清廉潔白な人気者が携ることに対し、国民のコントロールが効かなくなると邪魔と判断した人間を社会的に抹消する政治家、そこと繋がる警察。リアルでも沢山あるのかもしれないと思うし報道されたことだけを信じるのではなく、そこから一歩自分で考えて意見を持ちたいと気づか

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    2026年06月21日
  • 幻夏

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    この筆者好きです。冤罪を話題にしつつ、いろいろ現代史要素入ってます。オウム真理教とかホームレス襲撃事件とか。犯罪者を先に読むのがおすすめです。

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    2026年06月20日
  • 幻夏

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    傑作である。さすが、人気ドラマを脚本していただけあって、見せどころ、スピード感、ミステリー感など、どれもすばらしい。犯罪の謎解きだけでもおもしろいが、法曹界に対する投げかけもあり、どんどん話にのめり込み、あっという間に読み終えてしまった。

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    2026年06月18日
  • 犯罪者 下

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    主要人物のキャラの魅力、例の男が現れたときのハラハラドキドキ感、大企業の隠蔽を暴くドラマティックな展開、とてもおもしろかったです。


    やや長め、ハラハラドキドキ、巨悪に立ち向かう系が読みたい人にはど真ん中だと思います。


    2026年7月からドラマが放送されるようですが、とても楽しみです。

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    2026年06月18日
  • 天上の葦 上

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    スクランブル交差点で空を指差し息絶えた老人は何を指していたのか。という依頼からもうわくわく。一章の終わり、閉じ込められた男と孔雀の不気味な描写がいきなり登場。それも良い。
    下巻へ続く。

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    2026年06月17日
  • 幻夏

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    相棒の脚本を書かれている方と聞いて読んでみました。

    相棒を観ているときにも感じたことのある感情。
    法律って何なんだと疑問が出てきて、正義はあるのかと、司法に対して不信感が募る。
    大人たちというか、偉い人たちは、どうしてこうも理解がないのか。
    相棒でもよく思うことですが、嫌な大人が多い。

    幼少期のエピソードというか表現がすごく素敵で、楽しさが手に取るように伝わってくるからこそ、起きてしまった事件が悲しく。
    23年前の少年が失踪した事件と、今起きている少女誘拐事件がどう繋がるのか。
    読み進めるうちに繋がりが見えてきて、それがまた苦しく感じて。
    結末は晴れやかなものではなかったけど、読み応えのあ

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    2026年06月14日
  • 天上の葦 上

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    2017年初版。「幻夏」「犯罪者」と読みました。順序が違いますが。期待通りの面白さです。一人の人間の死から、どのような真実が解き明かされるのか興味津々です。いろんな謎が出てきて、それが下巻で、どのように解決されていくのか楽しみでなりません。

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    2026年06月13日
  • 犯罪者 下

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    文句なしに一級品に面白い作品でした。おすすめのミステリーを聞かれたら、今のところ真っ先にこの作品を挙げています。ページ数はかなりあるのに、話はどんどん深く広がっていき、最後までまったくだれることなく一気読みでした。上巻を読み終わった瞬間、そのまま下巻を読んでいたくらい夢中になった作品です。今回は感想を書き忘れていたので再読しましたが、やはり面白さは変わりませんでした。

    一つの通り魔事件からここまで壮大で奥深い物語につながっていくとは、読み始めた頃にはまったく想像していませんでした。食品会社のモラル問題、裁判闘争、政治腐敗など、次々と問題が広がっていくのに話が散らからず、最後には綺麗に収束して

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    2026年06月13日
  • 未明の砦

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    大手自動車メーカーの若い非正規労働者4人が、共謀罪により、逮捕されようとしていた。その裏には大手企業と政治家、そして公安警察が絡んでいた。

    現代版蟹工船。

    過労死を隠蔽工作したり、悪いことはなかったことにしようとする超大手企業&公安警察VS過酷な労働条件と低賃金で働く派遣工や期間工などの非正規労働者。勝手に決められた規則に反旗を翻す彼らを応援せずにはいられなかった。

    フィクションとはいえ、公安警察ってこんなに怖いの?これじゃあ、戦前、戦中の特高警察と同じ。そして、日本って、労働において(ジェンダーにおいてもだけど)も全然先進国じゃないなぁとも感じた。

    メーカー勤務の身内が、新卒研修で3

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    2026年06月06日
  • 幻夏

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    「犯罪者」もそうだったが、いきなり事件解決!という訳にはならず、着実に事件を読みといていくという過程を隔ててのラストは読み終わった後に心にぐっとくるものがあった。

    相馬の思い出のシーンでは、なんだか自分自身が経験したように映像が鮮やかに浮かび上がった。
    すごい楽しかった幼少期の大切な思い出なんだなと思ったし、今の捜査のシーンに結びついてくるところはかなりじっくりと読んだ。
    描かれていた記号の意味がわかった時は、なるほどと感動すらした。

    ラストシーンでした相馬の行動も、なぜだか経験してないのに、尚と拓と3人でいた時のシーンが脳内に流れ、心に響いた。
    尚と拓にとっても大事な思い出であって欲しい

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    2026年06月03日
  • 天上の葦 上

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    ついに三部作上巻
    いつもの三人組が大きな闇の中へ
    今回はミステリアス鑓水の過去が少し明らかに
    ちょっと話が途中難しくて離れかけたけど
    やっぱり面白い!先が全然わからない!まだ上巻!すごいボリューム!少し休憩していざ下巻へ

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    2026年05月27日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    ネタバレ

    「人がよりよい世界を願い、それを実現しようとする時、そこには長く困難な歳月が横たわっている。
    力を持つ者から迫害を受けることもあれば、今ある現実につき従う者から誹誘され、心を打ち据えられることもあるだろう。けれども、細い水の流れが集まって小川となり、それが河となり、やがて太く力強い大河となってついには海に至るように、それが実現する時には、かつて奇跡として願われたものは、あたかも自然とそうなるべくして成就したかのように見える。

    人のなし得る奇跡、力ない者たちの奇跡とはそういうものなのだ。」

    天上の葦以降の太田愛作品

    これまでの社会派ものと違い、ファンタジー色のあるものかなと思っていたけど、

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    2026年05月23日
  • 未明の砦

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    太田愛さん、期待通りの力作でした。
    労働問題が主題で、そこに大企業、政治家、公安、マスコミの癒着とか横暴さが書かれている。
    労働問題について、法令の説明を登場人物に語らせているので、流れは良くないかもしれないが、労働者の現状を理解するのに必要な記載だったと思う。
    そして、ともに戦う仲間たちはみんな魅力的でした。
    みんなの心の変化や、行動に移すところなどは、青春小説のような爽やかさがあった。

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    2026年05月22日
  • 未明の砦

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    冒頭の爆発事件はなぜ起きたのか、よくわからないまま話が展開していく。また、登場人物が多いために、話を追っていくのがやっとであった。ただ、読み進めるごとに全貌が少しずつ見え、登場人物の味もわかり、読み進めることが楽しくなってくる。私が働いている会社には組合がないため、泣き寝入りすることが多々ある。そんな状況の私には、非常に痛快な物語であった。

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    2026年05月16日
  • 彼らは世界にはなればなれに立っている

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    再読です。前回は電子書籍、今回は文庫本。前回読んでから1年半、状況はますます悪化しています…

    →前回の感想
    解説のとおり恐るべき傑作だと思います。読み終わって茫然自失、溜息すら出ませんでした。久しぶりの太田さんでしたので大いに期待して手に取りましたが、冒頭いままでと全く異なるトーンに驚きました。それでも読み進めるにつれ根底はは同じと気付き、長い物語ですが一気に読まされました。感想や思いがたくさんありすぎて書ききれませんが、私は風刺というよりも反省のない人類への警告と読みました。ナチスドイツ、日本陸軍、そして極右勢力に牛耳られた今の日本と、人間は性悪で経験を生かすことも反省することもできない動

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    2026年05月11日
  • 未明の砦

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    冒頭警視庁の捜査員が、追っていた容疑者に逃げられる所から始まります。
    どんな犯罪を犯したのだろうと思いながら、読んでいくと今度は追われる側の4人の若者が、捜査員に追われるまでの物語が展開されていきます。
    自動車工場で過酷な環境下で働かれている非正規労働者の4人。彼らのことを知れば知るほど、応援せずにはいられなくなります。
    そして彼らを支えてくれる人達も、魅力的な人達が多かった。
    この本を読むことで、勉強になることも多かったです。現政権、警察、検察のやることに疑問を持つことが多い中、このタイミングでこの本に出会えて良かったです。
    結構な分厚さに読むのに気後れしてしまうかもしれませんが、若い人や非

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    2026年05月06日
  • 犯罪者 上

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    ネタバレ

    最初からすごく引き込まれた。
    通り魔殺人から始まるが、その背景には想像を超える色んな問題が絡んでいて、
    読む手が止まらなかった。


    個人的には、亜蓮に繋いでもらうために
    渋谷の美容師さんに亜蓮の連絡先を聞くくだり。
    これ簡単に連絡先教えるの?!とびっくり。

    亜蓮も知らん人に仕事頼まれて修司に連絡先聞いただけなのに、いきなり連絡きて会うんかーいとなったけど...
    修司のことめちゃくちゃタイプだったのか。

    そこだけよくわからなかった。

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    2026年05月04日
  • 犯罪者 下

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    先に幻夏を読んでしまっていた!
    落としどころはこういう感じだろうという期待を裏切り、塗り破っていく展開。大企業や政治家、裁判になった場合など、社会問題もありつつのストーリーがリアリティを増していてよかった

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    2026年05月03日