太田愛のレビュー一覧

  • 犯罪者 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    順番がバラバラになってしまったけど、鑓水・相馬・修司の3人が登場するシリーズの一作目。序盤から駅前広場で5人が襲われる無差別殺人が起こるという衝撃的な事件から始まってすぐに物語に引き込まれる。2、3作目をすでに読んでいるので3人が無事なことは分かっているものの、酷い目に遭うことも分かっているため読み進めるのがめちゃくちゃ辛い。でも先の展開が気になる、というジレンマ。少しずつ離れていた点と点がつながっていき、上巻終盤では3人が新事実を知って、、という一番気になるところで終わり。はやく3人の逆転劇が見たい!

    0
    2025年09月28日
  • 天上の葦 下

    Posted by ブクログ

    非常に心をつかまれた。思いもよらない方向に話が進んでいって意外な内容だったけど、大切な話だった。現代の日本の社会に対して、本当に全て正しいのかと読者に疑問を抱かせるテーマでここまでの話を書けるあたり、太田愛すごいなって思った。あと、街を歩く老人への見る目が少し変わった気がする。

    0
    2025年09月24日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    最初からすごく惹きつけられました。
    今後どうなっていくのだろうと。

    時が行ったり来たりする作品が好きなので、私好みの作品だなと思いました。

    それでも悲しくなるところがあって。
    それをカバーするかのようにほっこりするところもあって。

    感情が忙しいなと思いました。笑

    0
    2025年09月23日
  • 犯罪者 下

    Posted by ブクログ

    どぅぉわーー読み終わった。読み終わったけど、なにこのスッキリしない後味…違う読後感。
    2→3→1と変な順番で読んでしまったけど、やっとこれまでの疑問はスッキリした。

    アイツもアイツもアイツもみんな真っ黒で今でものうのうと暮らしていくのかと思うと腹立たしいし、被害にあったあの子達とその家族だってこれからまだまだ戦わないといけないのかと思うとやっぱりアイツらが憎いし、突然殺されたあの人たちだってその家族だってなにも浮かばれないからやっぱりアイツら地獄に堕ちろって思ったよね。

    なんか物理的に一番怖かったのこれじゃないかしら。
    殺し屋とかもう伊坂幸太郎に任せておこうよーって思ったもん。

    なんかす

    0
    2025年09月23日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    詳細な感想は下巻で書きますが、今回はミステリーの中でもかなり戦争に焦点が当てられたものだった。結構その色が濃いこともあって、犯罪者と幻夏とは少し雰囲気が異なる気がする。

    0
    2025年10月12日
  • 犯罪者 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幻夏が面白かったので!

    3人の馴れ初めはこんな感じだったのかと確かめるように読んだ。
    詳しい感想は下巻の方で書きますが、大企業の隠蔽体質や政治家との癒着は日常茶飯事であり、私たち市民に目に見える形で発覚するものは氷山の一角に過ぎないのだと思い知らされた。
    税金が上がっていく世の中で、法人税だけが下がり続ける社会はどう考えてもおかしいと常日頃思う。
    国の経済力をカを考えると、どうしても大企業のご機嫌取りが欠かせない事は理解できる。
    現に、円安もグローバル企業にとってはむしろ好都合であり、その点も含めて市場介入に慎重にならざるを得ない。
    『犯罪者』もメッセージ性のある社会派ミステリーで病みつきで

    0
    2025年09月16日
  • 天上の葦 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怖かった…
    ここ数日、アフリカのホームタウン問題に、アメリカのチャーリー・カークさん、フランス、ネパール、ドイツ…世界中がえらい事になっているのにTVでは全然報道されない。
    というかここ数年TVの報道の在り方に疑問が生じてもうそれほどTVを付けていない。
    だから、今生きている現実と本があまりにもリアルすぎて怖かった。
    正直、TVの言っていることを鵜呑みにしてのほほんと生きていられた頃に戻りたい。
    でもそんなことしてたら、また気付いた時には何も言えなくなっている時代に戻ってしまうんじゃないかという恐怖もある。
    今はTVも新聞もネットの情報も全てどこかに何かに忖度しているんだろうと疑いの目をもって

    0
    2025年09月12日
  • 犯罪者 上

    Posted by ブクログ

    物語の大きな特徴は、事件が序盤に起こり、読者が登場人物と一緒に真相を追っていくスタイルになっている点です。多くの推理小説は最後に真実が明らかになるという構成が多いのに対し、この作品では事件を追う過程そのものが物語の中心にあり、臨場感を持って読み進めることができました。

    伏線が次々と回収されていくスピード感もあり、徐々に情報が深堀されていくので、常に驚きと発見が続きました。
    単なるミステリーではなく、現実社会にも通じるような構造が描かれており、フィクションでありながら妙に現実味を感じました。登場人物たちが困難に立ち向かう様子や、状況に翻弄されながらも必死に行動する姿には、とても引き込まれました

    0
    2025年09月07日
  • 犯罪者 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!!!上下2日で読み切った! 真崎さんの意思がすごい。自分に関係ないことでこんなにいろいろすることほんと普通できないよな。うまくいってほしかった。ホテルの従業員にめっちゃ腹立ったけどあいつはただの窃盗犯であって腹立てるのは滝川とかのほうなのに、作中で言ってる身近な個人に怒りの矛先が向くみたいな感じかなって思ってゾッとした。 親として思うことは、山科さんが強くてただただ尊敬。 自分が知らないところでいろんなことが起きてるから、知らないだけでこんなこともあるのかなと思ったり。

    0
    2025年09月03日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    非常におもしろかった。
    終わり方が好きだなと思える小説は珍しい気がする。司法に関する情報量はもちろん、ミステリーとしての技巧、物語の内容の濃さ、なによりひとつのお話しとして好きな終わり方だった。

    ところで、日本の司法制度がここまで構造的問題を抱えているとは知らなかった。
    組織的であるが故の病理が、様々な悪弊を連鎖的に生み出している。裁判官の昇進も長時間労働が前提の仕組みだ。司法だけでなく世の中の問題が多面的に示唆されているのがすごい。被告側に有利な証拠の隠蔽が日本だけ行われている事、民主主義国にしては長すぎる透明性の欠片もない取り調べ"叩き割り"、恨みません調書、冤罪被害

    0
    2025年09月04日
  • 天上の葦 下

    Posted by ブクログ

    言いたい事を言い、やりたい事を自由にやれる今の世の中を当たり前のように思っていた。しかし、それが当たり前ではない時代があったという事実に目を背けてはいけない。同じ間違いを繰り返してはいけない。

    0
    2025年08月31日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    ううううううううう辛い…
    夏っぽいタイトルで選んだ第2段。
    背表紙のみで選んで、表紙を見てあらぁと思って、裏表紙をサッと読んでミステリーか、夏っぽくないかしらと思いながら読み始めた。

    最後100ページくらいのところで真犯人が判明して、随分早いなと思っていたら、そこから先があれよあれよとしてやられた。
    なんかなぁ、いたたまれない。
    心情を思うと辛いし切ないし。
    夏の終わりにどうしてくれるのよっ!って感じだわ。
    本当胸がギュッとなる。
    あーー。。。

    この本、どうやらシリーズのようね。
    解説を読む限りこれが第二作?
    一作目が「犯罪者」で三作目が「天上の葦」?
    読みたいけど、しばらく時間を置いてか

    0
    2025年08月27日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    ありえないくらいおもしろくて苦しくてしんどかった
    もしもこうだったら…と幸せになってほしい想像ばかりしてしまうくらい切なかった(文章おかしい)
    ミステリー初めて読んだからかもしれないけど、ずっと「え!?」「なんだと!?」と思わされてドキドキしました
    この話の前と後の小説もあるらしいので読んでみたい

    0
    2025年08月19日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    やっぱり太田愛さんの作品は面白い!鑓水・修司・相馬の再登場が嬉しい!こちらは冤罪がテーマ。冤罪がもたらす苦しみと、証拠開示の不透明さに驚愕。一方、相馬、尚、拓、香苗のひと夏がずっと胸に温かく残る。切なさが心にしみるミステリーでした。
    犯罪者→幻夏→天上の葦

    0
    2025年08月18日
  • 犯罪者 下

    Posted by ブクログ

    SNSの読書垢さんが推してらしたのをみて興味が湧き購入。
    カバー裏の作者紹介も確認せず読み始めた上巻、冒頭からハラハラする描写が脳裏に映像として鮮明に浮かんできて、果たして何故かしらと経歴を拝見して納得。大好きな相棒シリーズを手掛けておられるとは……!!

    怒涛の手に汗にぎる展開の連続で、読書欲が満たされました。刑事ドラマ・相棒シリーズ・クライムノベルがお好きな方には本当にオススメです。最高でした。

    0
    2025年08月10日
  • 犯罪者 下

    Posted by ブクログ

    休日をすべて読書に使い、一気に読みました!
    おもしろかったです。
    3人のやりとりがいいです。いい感じに信頼し合っててところどころで感動。
    実はこの作品はシリーズと知って、またこの3人読めるんだと思ったら嬉しい。


    うまくいくと思ったら、やめてくれの展開。
    なんでこんなことにと思ったら、やったーの展開。もう、途中からは読むのをやめられなかった。
    人の心をきちんともった人が勝つ世の中であってほしい。ただただ人のために動いた真崎さんでさえ、通り魔で家族を殺された人には余計なことをしたと恨まれてしまうのか。
    あの時、こうしてれば、あぁしてたら、の繰り返しでやっぱり自分の思った通りにはいかないものなの

    0
    2025年08月10日
  • 犯罪者 上

    Posted by ブクログ

    フォローしている方の感想を見て、読んでみたいなと思い、手に取りました。
    おもしろかったです。下巻を一日中何もせず、読んでいたいです。
    久しぶりにハラハラドキドキ、怒り!!の連続で、先が気になってやめられなくなりました。
    それにしてもよくこんな話を考えられるなと、感嘆しました。

    下巻も上巻と同じボリューム。どんな展開と結末が待っているのか楽しみです。

    0
    2025年08月08日
  • 天上の葦 下

    Posted by ブクログ

    苦しみと喜びと入り混ざりながら、本当に読めてよかった1冊になりました。

    上巻からのスピード感を失うことなく、白虎を突き止めるまで、そして公安との駆け引きの緊張感でページを捲る手が止められませんでした。
    上巻から引き続き情報量は多いし、内容的にも苦しくなる瞬間も多々ありました。それでも読んでよかった。
    ジョージオーウェルの「1984年」を思い出しながら、「1984年」を読んだ後と同じく満足感でも喜びでもない、でも確かに頭と心が満たされている気持ちになりました。

    結末も、個人的には前作の「犯罪者」より好み。未来に希望を持てる。

    鑓水たちのシリーズはこの3作で終わりなのかなあ、もっと読みたいな

    0
    2025年08月06日
  • 天上の葦 上

    Posted by ブクログ

    ページをめくる手が止められず、早く下巻が読みたくなる!

    太田愛さんのシリーズ3作目。
    「犯罪者」、「幻夏」を読んでから本作を読んだ方がより楽しめそう。

    2つの事件を行き来しながら読み進めるので少し複雑なところはありますが、それぞれの事件の真相が少しずつ重なっていくのが面白い。
    上巻では、謎が謎を呼び、ひとつ真実に近づくと新たな謎が生まれ…という感じで、まだまだ事件の革新には遠そう。このあとどうなるんだろう?続きが気になるー!

    「犯罪者」が修司、「幻夏」が相馬の話だとすると、こちらは鑓水の話という感じかな。いつも飄々としてる鑓水の心の内を覗くシーンも多く、そこも楽しかったです。

    0
    2025年08月04日
  • 幻夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。50ページに一度はどんでん返し、その連続で飽きさせないストーリーだった。主人公たちより犯人が魅力的だった。あの日、家族を守るために必死だった少年の表情や息遣いをもう一度読みたい。

    0
    2025年07月28日