李琴峰のレビュー一覧

  • 彼岸花が咲く島

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    記憶を失い目を覚ますと、微妙に通じるようで通じない言語を操る人が住む、見知らぬ島だった という出だし。自分のルーツを思い出すことを求めながらもそれを知ることで今の生活が脅かされるのでは、とうっすらと恐怖を抱きながらも進んでいく年月。歴史と制度とその理由は全て繋がっていること。何が正解かはどんな長老にも分からないが、真実を知り、よく考え、正しいと思うことをすることで歴史を紡いでいってほしい。家父長制へのアンチテーゼもあり、もろに現代日本の話をしていた。物語の中で拓慈と和解できなかったのが惜しい気がした。

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    2024年11月25日
  • 独り舞

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    内容が好き
    彼女がちょっと不幸すぎる気もするけど、不幸になる前から死に執着していたし、わたしの求めていた主人公な気がする
    台湾人の作者ということでたまに漢字ばっかりのところがあって読みづらかったけど
    好きなフレーズだらけで読み返してしまいそう

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    2024年11月08日
  • シドニーの虹に誘われて

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    LGBTが連帯する時、内部の差異と多様性はしばしば無視される。それでも、LGBTの連帯には歴史的必然性と政治的有効性がある。

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    2024年11月07日
  • 彼岸花が咲く島

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    ⚪︎文化の細かい描写より、「ここはどこ?」「いつの話?」「どんな社会?」など、どんどん疑問が浮かび、想像力が掻き立てたれる。

    ⚪︎主人公の選択を見ながら、自分の未来へ責任をもつには、過去を知り、現状を知る事が大切だという事を学んだ。人生において、どう生きるかは正解や不正解がなく、迷いながら、自分自身が責任をもって選択していく事だと感じた。

    ⚪︎最初は読みにくかったが、想像すればするほど種明かしを期待する自分がいて、読み進めることができた。最後に種明かしをされるので、ミステリー小説のようなスッキリ感が感じられた。

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    2024年10月24日
  • 透明な膜を隔てながら

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    最初のバイリンガルのパート、言語化したらそうなのよ!って激しく同意でした。
    李琴峰さん、臨界期すぎてから日本語学んだの!?それで芥川賞取っちゃうの凄すぎでは!?
    と尊敬が深まった書でした。

    p.16 やがて私は大学や大学院で、日本語・日本文学や日本語教育学を専攻するようになった。いつの間にか日本語で文学賞を取り、作家デビューすら果たした。ここまで来れば日本語はもはや母語のように自由自在に操れる!」と思えば大間違いである。確かに私は、所謂バイリンガルであるー/第二言語習得論では「付加的バイリンガル」(additive bilingualと言うーが、言語習得の臨界期(critical peri

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    2024年10月23日
  • 彼岸花が咲く島

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    近未来デストピアSFの設定だが、琉球の島を舞台にした小説。普段文学とか一般小説を読まないSFの人にも大丈夫だと思う。文庫になって電車読みにも最適。ジェンダーや国籍などの背景はデストピア舞台だが当然今に通じるものがある。

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    2024年08月14日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 彼岸花が咲く島

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    ネタバレ

    きっかけ
    芥川賞受賞作。外国籍の作家さんでも受賞できるのね!という驚きと書評家の倉本さおりさんがあとがきを寄せていたのが気になって。

    気付き
    日本の西にある島が舞台なのは読みながら理解したものの、台湾なのか沖縄なのか、最終的には巻末にある参考文献をみるまで理解できなかった。沖縄や与那国には私自身個人的なつながりがなく、史実において、まだまだわからないことだらけだなと、興味深く目を通した。
    自分のスタンスとしては、沖縄から目を背けることなく、何か役に立てることに動いてみたい。

    明日の糧
    若い人には特に、いつの時代も前向きであって欲しい。そっと見守る距離感を大事にしたい。

    というのはある意味

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    2024年08月03日
  • 独り舞

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    なんと美しい日本語表現なんだろう。遠く曹の時代まで遡る漢詩や故事成語を使ったりしており、著者の李さん、学のある方なんだろうな…。

    レズビアンの主人公の人生を辿って生きづらさと不安を映した文学。人生の儚さ、やるせなさと言葉の美しさが相俟って写経したくなる。

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    2024年06月03日
  • 透明な膜を隔てながら

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    頭の良い人の考えている事は理解できないがエッセイを読んでしまう。LG B T 、台湾出身、翻訳ではなく日本語での小説、自分が興味のあったもの全てを持っていたのとふと手に取った小説が面白かったので作品を読み始めるが最初がこの本だったらそこまでのめり込まなかった。
    ちゃんと理解していないので共感や要約はできないが今後の本や生活していく中でまたエッセイ本が出た時に理解できるように脳を鍛錬してどんな本でも理解できこの作家好きと胸張っていいたい。

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    2024年04月25日
  • 肉を脱ぐ

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    柳佳夜は会社では佐藤慶子と名乗り、勤めの傍ら 小説を書いている.会社には同性愛者の優香、男の社員で福島亮太らがいる.小説家としてのライバルは山下菜摘(川上冬華)でかなり売れている.慶子はエゴサで自分の名前を他人が語っているのを知り、密かにその人物の特定を試みる.その過程が本書の中で最も楽しめた部分だ.中国系の小池嘉美がその張本人だと判明し、二人がやり取りする場面が面白かった.あまり公表されない小説家の実態が描写されているのが良かった.作者は台湾生まれだが、日本語を駆使できる能力は素晴らしいと感じた.

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    2024年04月02日
  • 肉を脱ぐ

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    24.肉を脱ぐ
    エゴサの先には何もないどころか、とって変わられた自分がいた

    肉体に支配されたくない
    見た目やジェンダーでない
    ただこの心だけ、精神だけで生きたい
    そんな彼女の気持ちが…わかる気もするけれど
    それこそが最後の狂気へと向かわせる

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    2024年03月20日
  • 肉を脱ぐ

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    ネタバレ

    肉体に支配される精神。物事の見方がそうなってしまうと生きづらいだろうなと思いながらページを捲っていた。

    主人公は生身の自身を嫌悪し、精神だけの存在である「柳佳夜」というペンネームに縋って生きてきた。小説、会社、自身の性、すべてがままならない状態の中、「柳佳夜」という同姓同名のVTuberの存在を知る。Twitterにおいて、自分の存在を塗りつぶされて消されていく恐怖に襲われた主人公はVTuberの正体を探り始める。

    内容をまとめるとこんな感じなのだが、言葉では表せないぐらいの重苦しさと嫌悪感に囚われながら読み終えた。肉体と精神を分離しなければ耐えられないほどの現実を送りながら、人を蔑み高み

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    2024年03月17日
  • 肉を脱ぐ

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    肉体から受ける制約と葛藤する主人公。
    丁寧な筆致は作者らしいけど、少し息苦しい。ラストは安部公房みたいで迫力あったけど。

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    2024年03月03日
  • 肉を脱ぐ

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    “身体”を疎ましく思う女性が主人公。彼女はツテを頼りに持ち込みでデビューした兼業作家だが、2作目が編集者に認められず苦しんでいる。そんなとき、エゴサーチで自分の筆名と同じYouTuberが注目を集めていることを知り……。
    自分の身体に対する疑問、不信を突き詰めるとこうなるだろうという小説だった。精神の容れ物であるとしても、身体を生かすためには様々な要求に応えなければならないという矛盾や、女性であることの不合理がこれでもかと詰め込まれている。会社という組織の中でも彼女は異端だ。
    ラストシーンは非現実的だが受け入れられた。

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    2024年01月08日
  • 五つ数えれば三日月が

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    想いを寄せていた友人と何年振りかに再会し近況報告しながら昔の想いにひたる。狭い世界観に思うが台湾や日本で暮らしているので狭い訳ではないと思うが、狭い空間と人間関係で生活しているような雰囲気で余計な情報がないので落ち着いて読める。叶う事のない恋を大切に伝えることのできなかった胸のうち。切ない話だった。

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    2024年01月08日
  • 肉を脱ぐ

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    ネタバレ

    ラストのどんどん肉を剥ぎ落としていく行為、リアルに表現されていて、ほかの作品も同様の表現だったら犯罪者の心理的描写や異常者の作品があったとしたら気が狂いそう。
    内容も自分の身体の全てがいらない、お腹が空くのも排泄も身体のサイクル全てを拒否したい考えを持っているのに同名のYouTubeの存在を執念深く調べあげあり、自分の小説をエゴサして気にしたりと思考は固執している。会社で浮く事なく普通に働いている人間の内面は違うとゾワッとするそれでいて嫌悪感なく拒否反応も出ずに読めてしまったのは不思議。

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    2023年12月22日
  • 肉を脱ぐ

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    ラストシーンについて誰かと話したくなる作品です。
    この作品を読んだ他の方がどう解釈したのか気になります。

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    2023年12月19日
  • 肉を脱ぐ

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    p.65 「急に泣きたくなる時は、本当に少しでも我慢ができない。くしゃみみたいにね、涙が身体の中からとっさに湧いてきて、気がつくとポロポロ落ちている。他の会に行こうとか、誰かに気づいてほしいとか欲しくないとか、そんなこと考える余裕なんてないの」

    Twitterでのエゴサーチとか、Vtuberとか、個人情報の特定の方法とか…とてもリアル…李琴美さんの作品は本当に胸を抉られるようなリアルさが売りだよな…がーーーっとよんじゃう!

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    2023年11月28日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    新宿二丁目にあるバーのポラリスを巡り人が人を愛するのに異性愛や同性愛やトランスジェンダーの愛などの違いはなく、すべて愛しい人に対する愛であることが分かる。台湾出身で日本語で小説を書いている李琴峰さんの作品。

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    2023年04月22日