李琴峰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった…!
身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。
島本理生「Better late than never」
…直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した -
Posted by ブクログ
言語学・日本語教育学に興味のある方におすすめです。大学入試の国語の問題や、小論文の課題文に引用されてもおかしくないような内容でした。
著者が小・中学生の頃に、どのように日本語に触れ、学習していったのかという点は、第二言語学習得において参考になります。
特に印象に残った章は「小さい魚は催眠術をかける」「日本語お上手ですね」です。
日本語は当たり前にあるもの過ぎて、形がどうだとかいちいち考えたことがありませんでした。しかし、日本語の「文字の形の美しさ」が「日本語への興味のきっかけ」ということで、そのような捉え方があるのだと気付かされました。
また、「日本語お上手ですね」という言葉の受け止め -
Posted by ブクログ
最初のバイリンガルのパート、言語化したらそうなのよ!って激しく同意でした。
李琴峰さん、臨界期すぎてから日本語学んだの!?それで芥川賞取っちゃうの凄すぎでは!?
と尊敬が深まった書でした。
p.16 やがて私は大学や大学院で、日本語・日本文学や日本語教育学を専攻するようになった。いつの間にか日本語で文学賞を取り、作家デビューすら果たした。ここまで来れば日本語はもはや母語のように自由自在に操れる!」と思えば大間違いである。確かに私は、所謂バイリンガルであるー/第二言語習得論では「付加的バイリンガル」(additive bilingualと言うーが、言語習得の臨界期(critical peri -
購入済み
読むのに気力のいる本だった
息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。
男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない -
Posted by ブクログ
ネタバレきっかけ
芥川賞受賞作。外国籍の作家さんでも受賞できるのね!という驚きと書評家の倉本さおりさんがあとがきを寄せていたのが気になって。
気付き
日本の西にある島が舞台なのは読みながら理解したものの、台湾なのか沖縄なのか、最終的には巻末にある参考文献をみるまで理解できなかった。沖縄や与那国には私自身個人的なつながりがなく、史実において、まだまだわからないことだらけだなと、興味深く目を通した。
自分のスタンスとしては、沖縄から目を背けることなく、何か役に立てることに動いてみたい。
明日の糧
若い人には特に、いつの時代も前向きであって欲しい。そっと見守る距離感を大事にしたい。
というのはある意味 -
Posted by ブクログ
ネタバレ肉体に支配される精神。物事の見方がそうなってしまうと生きづらいだろうなと思いながらページを捲っていた。
主人公は生身の自身を嫌悪し、精神だけの存在である「柳佳夜」というペンネームに縋って生きてきた。小説、会社、自身の性、すべてがままならない状態の中、「柳佳夜」という同姓同名のVTuberの存在を知る。Twitterにおいて、自分の存在を塗りつぶされて消されていく恐怖に襲われた主人公はVTuberの正体を探り始める。
内容をまとめるとこんな感じなのだが、言葉では表せないぐらいの重苦しさと嫌悪感に囚われながら読み終えた。肉体と精神を分離しなければ耐えられないほどの現実を送りながら、人を蔑み高み