李琴峰のレビュー一覧

  • 向日性植物

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    ネタバレ

    終わり方まで須く好みだった 文章自体もさらりと重すぎず植物のようだ 女子校時代に抱いた感覚を呼び起こさせる 小旻の最後のエピソードが胸に刺さる 彼女が殆どのキャンディをかつての同士たちに渡す気持ちが痛いほどわかる なぜならセクシャリティの変化は以前のコミュニティに属せなくなる可能性を秘めているからだ 特にレズビアンであるというセクシャリティで強く繋がった絆の中では

    キャラクターが濃い作品ではない 皆密やかに生きている 木のテーブルの丸い跡をありありと想像できる 木蓮の香りや窓を開けた際の風にそよぐその葉のさまも ジワジワと心に沁みる作品だった

    この小説が書かれた時には台湾ではまだ同性婚が許

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    2023年08月16日
  • 向日性植物

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    すごく好きな小説だった。
    作者が「レズビアンがレズビアンという理由で死ぬことのない小説が書きたい」てと言って書いていた作品らしく(最高!)、作中にも、病気で亡くなってしまったレズビアンに「やっぱりレズビアンだから…」ていう邪推が入った時、主要キャラが「今どきのレズビアンは性的指向が理由で死なないんだよ」て言ってたのがすごく痛快で、嬉しかった。
    作中でレズビアンってプライドマーチとか、ボイとか、そういう言葉をちゃんと使ってくれてたのが嬉しい。

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    2023年08月03日
  • 向日性植物

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    一気に読んだ、読み進めたくなった

    わたしたちの希望になる作品だった

    この作品を書いてくれてありがとう、翻訳してくれてありがとう
    読み終わったあと、その気持ちが伝えたくなった



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    2023年07月08日
  • 透明な膜を隔てながら

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    日本語を母語としない作者の文章は、とても正統的に感じる。文法的により正しい言葉の選び方をしているのと、本作者の場合、圧倒的な漢籍の実力があるからだろうね。
    多様性を重んじる彼女の言説は、偏見の塊のような自分には、ちと痛い部分も多い。言われてみれば当たり前のことばかりだけどね。ただ性差を完全にフラットにするには、人類は生物学的に雌雄同体にでも進化しない限りはどうしようもないと思うけど(これを進化と言っていいのかな)。

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    2022年12月25日
  • 透明な膜を隔てながら

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    ネタバレ

    「台湾の地方出身者であること、女性であること、性的招集者であること、外国人であること、非母語話者であることー多くのマイノリティ属性を否応なしに押し付けられている身として、私は生きているだけで常に様々な隔たりを感じている。(あとがきより)」

    社会においてマイノリティであることで、差別的な扱いを受けたり、無意識に気づ付けられることがある。そして私たちの多くはそれがわかっているようでやはり分らぬままこの社会を生きている。
    マジョリティになることもあればマイノリティになることもある。否、この発言こそが何か違和感を感じるところであるが、これ以上なんといえばいいのか、閉口すべきなのだろうか。

    著者自身

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    2022年10月17日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    あの年代の気持ちの動きが泣きたいほど鮮やかに描かれていてよかった。同性の集団での気持ちとまわりとの距離とか、女子高の感じとか。違う国なのにね。

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    2022年09月21日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    ネタバレ

    初めての李琴峰さんの作品。台湾出身という日本語を母国語としない彼女が書く圧倒的な語彙力に驚かされる。
    そもそも彼女の本を読むきっかけは、早稲田大学の冊子に投稿した文章を読んだから。「早稲田に留学に来た当初拙い日本語で、、、」と流暢さと博識ぶりが溢れた文章。2013年来日とはまだ10年経っていないではないか!興味が湧いた。

    新宿二丁目にあるレズビアンアバー「ポラリス」を取り巻く台湾、日本、中国で育った彼、彼女らの苦悩の人生、様々な性自認。7つの短編小説に、過去から現代までの変化の中に作者の思いが込められている。

    新宿の道端で人生相談をしているくだりが印象深い。ー神よお与え下さい。変えられるも

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    2022年08月05日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    台湾の百合小説を李琴峰さんの翻訳で読める、という。
    これは読まないわけにはいかない。

    1982年生まれの私の学生生活、憧れの先輩、恋と別れ。

    繊細な筆致によって、恋愛だけではなく高校生という少女から大人になるときの脆さや危うさを描いた作品。

    好きな人の名前を呼ぶ、出会う、その一瞬の特別な、何もかもが新鮮で瑞々しさに溢れていたとき。読んでいて涙が出そうになりました。恋をするってこういうことだったな。

    たぶん原文の味をちゃんと残していると思われる、李さんの翻訳も素晴らしいと感じました。ところどころ、日本語っぽくない語順になっているのが面白い。

    #向日性植物 #NetGalleyJP

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    2022年07月16日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    すごいよかった!!!!!!!!!!
    女を好きな女たちの話で、自分が知らなかった色々について触れていたり、トランスジェンダー女性の話が出てきたりして物凄く好きだな…と思った。
    夏子の章で、オーストラリアに行った先で出会った人が、30歳のことを「みにくいアヒルの子がちょうど白鳥になる頃」と表現していてすごく良かった。それを聞いた後の夏子の独白もすごく良い。

    三十歳。日本でなら、白鳥も老い衰える頃だろう。そもそも白鳥になんてなれないのかもしれない。生まれてから死ぬまで、ずっとアヒルのままかも知れない。

    この独白が日本での窮屈さを表現していると感じてすごく気に入った。

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    2022年04月15日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    LGBTQや性的マイノリティと括って理解したつもりになって安心してしまう(私も含めた)マジョリティたちへ突きつける小説だった。(SDGs=エコ みたいなね)

    彼らはマーケティングの道具じゃないし、国籍や性的志向、性自認に年齢も異なる個別具体的な人間なのだと。インターセクショナリティという言葉を理解するとっかかりになる物語。

    台湾や中国の政治について、トランスジェンダー女性のレズビアンについて、必要なのは理解や共感ではなく「制度と権利」なのだと感じた。マジョリティがそれについて扱うときの無邪気な暴力に、ほんとにほんとに自覚的にならねばならないと思う。

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    2022年01月16日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    新宿にあるバー「ポラリス」に集まる人たちの、それぞれの物語。
    知らない言葉がたくさん出てきて、勉強になった。

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    2020年05月31日
  • 生を祝う

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    出生前の胎児に出生意思の有無を確認するための技術が開発された世界…
    合意出生制度というものが法律で定められ、合意なき出産は強制出生として罪に問われる。

    この世界では胎児の人権も認められていると謳うことが正論とされているが、生まれてきた新生児にはその記憶はなく、実際それが正しいかどうかは誰も確かめようがない。


    確かに、単に「子供が欲しい」というなんとなく軽い(語弊があるかも)気持ちで妊娠・出産をする方も多いと思うし、出産後に「こんなはずじゃなかった」といった経験をした方も多いだろう。

    しかし、親は子供自身が生まれてくることを望んでいたとわかるとそれが支えになるだろうし、子供自身辛い経験を

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    2026年02月18日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • 日本語からの祝福、日本語への祝福

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    こんなにも丁寧に日本語について講義を受けたことはなかった。幼い頃に憧れたことを努力し続けて成し遂げる彼女の生きざまに感動を覚える。

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    2025年11月30日
  • 星月夜

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    外国籍の二人の女性の東京物語。外国人という生きづらさ、宗教やセクシュアリティという葛藤、また他文化に抑圧される故郷への想い、その上に自分の未来への希望や不安を、ひんやりと描く。

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    2025年11月13日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 肉を脱ぐ

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    肉体を持つことの煩わしさに焦点を当てた話。
    寝ることも食べることも、「肉体に奉仕する」という一括りにまとめるのは斬新だと思った。

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    2025年10月07日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日