李琴峰のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    生というより性に関するアンソロジーだったが、千早茜さんの「私は小さくない」が切り口も異なり胸に迫った。性別による不利益や舐められることを、コンプレックスである小柄にあえて責任を負わせてきた自分に気付かされた。

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    村田沙耶香 誰しもが、心の中に王国を持っている/西加奈子 私は変わる。変わりながら、「アップデートする自分」を疑い続ける

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    他の方も書いていたが、生にまつわるエッセイだと思っていたら、性にまつわるものだった。
    性に関するネガティヴなことは、思っているよりもかなりありふれていて、忘れていたけどネガティヴな体験を思い出した。きっと、書きようによっては、深め方によっては、同等のものもあるのだと思う。

    そして…この世の中のことは、性に纏わって起きていることが多いこともまた認識できた。小説も映画もファッションも、モテたいという願望そのものが。

    今年の始めからあらわになったフジテレビ問題も何度も色んな角度で思い起こし、考えさせられた。

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    思ってたんと違った‥
    というのがまず第一印象。

    タイトルから「生」の話だと思っていた。
    それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。

    ‥それはそれとして、読み進めると
    こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。

    そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
    普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。

    「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で

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    2025年08月01日
  • 私の身体を生きる

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    2025/03/08予約 110
    少し思っていた内容と違った。
    性被害の経験を語る人が多かった。自分の体の特性を認め生きていく事は自分自身が楽に生きていくために必要だ。でもそれが難しい。

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    2025年06月14日
  • 生を祝う

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    わたしだったら、どうしてだろう、
    リジェクトかな?
    アグリーかな?
    アグリーして、生まれたなら、自己責任だな、

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    2025年05月19日
  • 肉を脱ぐ

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    ネタバレ

    ラスト1ページが衝撃的で、文字を追いながらあまりのグロさに無意識に呼吸が止まり身体が硬直していた。身体が邪魔という感覚についてこれまで考えたことがなかったが、主人公は究極まで悩まされていたことが分かる。
    キャラクターとしてはパワハラを受けていた新人社員の福島亮太の存在が一番気になった。会社でミスばかり、居場所がなくなり退職を余儀なくされてしまう。しかしそれを逆手に退職までの話をテーマに文学会新人賞をとる。会社でミスばかりしてしまい評価されなくても、個人として脱皮し、逆境を乗り越えて輝ける人は強いと思った。

    文章はすごく読みやすく、物語に集中しすぎて電車を数駅乗り過ごしてしまった。

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    2025年04月23日
  • シドニーの虹に誘われて

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    LGBTQ +当事者である李琴峰さんがシドニーのプライドパレードに行かれたときのエッセイ!彼女の視点や参加者との交流などが
    書かれていておもしろい。

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    2025年03月06日
  • シドニーの虹に誘われて

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    当事者ではないので、新しい価値観を吸収できた。

    だから行動する!までは至らないけど理解はしたいと思った。

    政治的な意見は本当に良くわかってしまう側だから、問題も山積みであると思う。

    常識を壊す時はいつでもその変化の隙をつく悪がいるよな〜と思うと、お偉いさんは決断できないな。。

    これは国民一人一人の理解と、どこまで改革するかの地点を決めなければなのかな、、、、、

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    2025年02月06日
  • 生を祝う

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    舞台は今から約50年後の近未来
    お店の店員がロボットだったりエアタクシーが当たり前に走っていたり
    その頃になるともしかしたら、産まれる前の胎児に意思を聞けるような技術もあるかもしれない
    親側のお腹の中で長い間大切に育ててきた分身とも言える我が子を何としてでも産みたいという気持ち、もし我が子が産まれる意思がない場合堕胎をするしかないため、どうしようもない絶望に晒される気持ちがわかる気がした。 
    子は、まだ産み落とされてもいないうちから現時点での環境だけで産まれることを拒否するのは勿体無いという気がする。しかし現在日本には産まれて苦しんでいる子がいるということも事実で、産まれなければよかったと自殺

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    2024年12月16日
  • 彼岸花が咲く島

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    ネタバレ

    芥川賞の作品って難しい。
    帯以外の前情報なしで読み始めて
    え?これフィクション、、?だよね??と考えながら読み進めた。
    ノンフィクションの文化なのか?と思わされるほど精巧な設定だった。
    それにしては奇妙な言葉と文化だなと、半分くらいまでは上述がしっくり来ず、淡々と読み進めてなかなか感情移入や腹落ちがしなかった。
    けれど表現力が豊かで情景は安易に浮かんだ。

    半分を超えたあたりから漸く物語が見えてきて
    性差(珍しく女性に力があるパターン)、
    文化の継承(規律を守って伝えていくのか)
    同性愛、いろんなテーマが組み込まれていていき、どういった結末を迎えるのか楽しみになる本だった。
    きちんと締められて

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    2024年12月13日
  • 彼岸花が咲く島

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    エックスツイッターで著者が自身の発言からバッシングされていて著者のことをしりました
    どんなひとか検索すると外国人で日本語で本を書いて芥川賞をとったひとだとしり読んでみることにしました
    あっさりとしていて読書初心者でも読みやすそう
    可もなく不可もなく外国語(日本語)でここまで書けるのはすごいとおもいました

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    2024年09月25日
  • 生を祝う

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    ネタバレ

    テーマは重たいが、設定はライトなためすんなり読めた。

    ・子供の頃に考えたことのある「望んでないのに生まれてきた」という不公平感と、娘ができてわかった何がなんでも幸せに生きてほしいという願望のどちらもわかる。

    ・戦時中、制度や時代の流れに逆らえなかった特攻隊の方達も、ある種似た気持ちを抱いたのでは?現代人も重なる部分があるのでは?と考えさせられた。

    ・現代社会を前時代だと否定する物語を俯瞰で見たとしても、合意出生制度の抜け道を探すリジェクトされた親心に共感してしまう。

    ・子供の生存難易度を下げたいと考えるならば、親は自らの価値観を見直さなければならない。と言う一文は、子育てしている身とし

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    2024年07月15日
  • 生を祝う

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    胎児が生まれることを拒否できる__子供が親を選ぶ世界。非現実のようであり得そうだなとも思える話。人生何が起こるか分からない、もし躓いた時「生まれることを自分で選んだよね?」と問われるのかな...それもまた生き辛い世界だと思うのだが。

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    2024年06月03日
  • 生を祝う

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    これを読んで、「人は生まれながらにして不平等」という事が一番に思い浮かんだ。そして、私にはどうしても「生を拒絶する権利」が、社会的弱者の救済を十分に行わない現代社会への皮肉のようにも映った。また、子が生きる希望の源に、「子どもが望まないとしても、法に触れたとしても、子どもに生きてほしい」と望む親のエゴこそもなり得ると感じた。

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    2024年05月26日
  • 透明な膜を隔てながら

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    【私たちを隔てているもの、通わせるもの】
    著者の李琴美さんが小説を6冊お出しになった後に、まとめられたエッセイ。
    彼女は、台湾で生まれ、大学卒業してから初めて日本を訪れたとのこと。
    両言語で執筆活動をされていて、翻訳もされていて、
    言語に対する高い意識、自らのご経験があり、その点についてもエッセイでは多く触れられていた。

    日本語に恋をしたようなもの、と書かれていたが、

    強い思いがあって初めて、人は可能性を証明することができるのだと思ったり。

    言語は、得意不得意があったりするけれど、

    私は英語は話せるものの、母語の日本語お言語力に欠けるので、外国語も、ある程度まで習得できたと

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    2024年03月21日
  • 肉を脱ぐ

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    我々の生活はカラダに支配されていると言われれば、確かにそうであるなぁと納得。
    そう言われて、改めて振り返ってみると、私も自分の肉体に、愛おしさを感じたことは1度もないので、これからはもう少し愛を持って接してやるべきなのかもとも思った。

    題材としては、面白いなぁと思う。
    これから注目したい作家さんだ。

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    2024年02月17日
  • ポラリスが降り注ぐ夜

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    ネタバレ

    淡々と日常の恋愛、悩みを短編という形で小説に書いている同性愛者、他にも用語がたくさんあり覚えきれないが様々な形があることをこの作家から知る。内容は事件や衝撃的なインパクトある話ではないので忘れてしまうけど何故か読みたいと思うのは何が魅力なのか考えた結果、主人公の内奥を覗いているからだと気づく。だからミステリーや刑事物を読みたいとは思わなかったのだ。この歳で読書傾向に気づくとはどんだけ暇つぶしだけのために読んでいたのかがわかる。そして本を読むことは教育にいいのは読んで考えるひとらに当てはまり暇つぶしで読んでいたらためになった、影響を受けたということはいっさいない。
    この作家から影響を受けた、読ん

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    2024年01月21日
  • 生を祝う

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    「もしも胎児に自分が生まれるか否かの決定権があったら…」
    これは胎児に自分の出生するかどうかの決定権がある世界のお話です。もし、自分がお腹の中で大事に育てた胎児が生まれることを拒否したらと想像してしまい、読んでいて少し苦しかったです。命というものについて改めて考えさせられました。
    ただ、「実際に胎児に生まれるか否かの権利が与えらる世界になったとしても、こうはならんやろ」と思うところもあったので、星3です。
    でも全体的には良かったし、読むのに1時間半しかかからなかったのでオススメです。

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    2024年01月08日
  • 生を祝う

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    ネタバレ

    読むに至ったきっかけは、YouTubeでこの本を紹介していた人がいたから。テーマ設定としては今の時代にとても合っているしある程度のリアリティもあるけど、個人的には全員想像力無さすぎないかな、、と言う気持ち。
    そういう制度が生まれた頃からあったのなら、それが彼らにとっての「常識」だから疑うには至れないのか、、。
    読みながらだいぶ初めの段階で
    「この環境に生まれてくることは自分で選択した結果だ」と責任を持つ・自認をすることとその安心感が生まれてくる子にとっては大事であり、親は親で「こんな制度がなくともうまれてきてよかったと思わせてやる」みたいな覚悟を常に持って育てるべきだろとも思っちゃってたので着

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    2023年12月17日