あらすじ
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》
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Posted by ブクログ
すごい作品だった。読みながら我が子を思って何度と涙した。何が正解なんてわからない。
私は子供が生まれたことを後悔しないよう、全て受け入れて全力で育てるのみだ。
Posted by ブクログ
技術の進歩によって胎児との簡単な対話が可能になった結果、「合意出生制度」により“合意なき出産”が禁止された世界のお話。
当事者になったら意見が変わる人間は語り部になってほしくないと思っていることと、もともと“生”にいろいろな修飾をして価値を上下動させる活動には与したくないと思っているので、作品の内容にはそれほど心は動かなかった。
ただ、生まれたこと自体を否定するような言動が存在するという現実がある以上、生まれたことを礼賛する作品が誕生する必然性、必要性があるのだろうと思った。
Posted by ブクログ
1時間半くらいで読み終わったくらい、サクサク読める。
テーマが重いけど、本当にこんな時代が来るかもしれないと思わされた。
自分だったらどうするだろう。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作品が文庫化されたので衝動買い…!いやあ、おもしろい。テーマ自体は重たいものだけれど、読みやすい文体でサクサク進む。ひとことに「反出生主義」と言っても、ひとりの人生をピックアップして覗き見ると、簡単に主義主張できないなと感じた。
Posted by ブクログ
2/26
数年後こんな世界が来るかもしれないも思わされるくらいリアル。
生まれる前に生まれることを選択できる、子供の意思を尊重する世界線。
私は産んでもらってよかったと思えているからあまり共感はできなかったけど、産まないで欲しかったと思う人もいると思うとこういう世界もあっていいのかなと思える。
結局生きていればいいことも悪いこともたくさんある訳で、それをいい人生だったと思えるのは自分次第なんだなと。
Posted by ブクログ
出生前の胎児に出生意思の有無を確認するための技術が開発された世界…
合意出生制度というものが法律で定められ、合意なき出産は強制出生として罪に問われる。
この世界では胎児の人権も認められていると謳うことが正論とされているが、生まれてきた新生児にはその記憶はなく、実際それが正しいかどうかは誰も確かめようがない。
確かに、単に「子供が欲しい」というなんとなく軽い(語弊があるかも)気持ちで妊娠・出産をする方も多いと思うし、出産後に「こんなはずじゃなかった」といった経験をした方も多いだろう。
しかし、親は子供自身が生まれてくることを望んでいたとわかるとそれが支えになるだろうし、子供自身辛い経験をしても自分が望んできたと分かれば頑張れる気もする。
ただ、同意を得られず堕胎を余儀なくされた場合、一体自分だったらどういう選択を取るだろう…
いつかの未来がこのような世界になっているかもしれないと想像させられる内容だった。