【感想・ネタバレ】生を祝うのレビュー

あらすじ

生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》

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Posted by ブクログ

すごい作品だった。読みながら我が子を思って何度と涙した。何が正解なんてわからない。
私は子供が生まれたことを後悔しないよう、全て受け入れて全力で育てるのみだ。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

産むこと・産まれることの本質について深く考えさせられる作品。当然のことながら、太古の昔から現在に至るまで人間が産まれることについて本人の合意は介在してこなかった。産まれるという言葉が受動態であるように、生の始点はあくまで受け身なのだということを誰かの詩で読んだことを思い出す。好むと好まざるとにかかわらず、まず生まれてしまう。そこには不条理という名の実存主義的苦悩が付き纏う。出生にあたって生の自己決定権を行使することで、人生のオーナーシップを得ることができるという主人公の実感も分からなくはない。
とはいえ、出生への合意とは何なのだろうか。我々が下すあらゆる決断は、それまでの人生で経験したことにより形づくられた価値観がベースとなって、ひとつの答えを出すプロセスである。真の意味でタブラ・ラサといえる胎児が下す、自己の生を受け入れるか或いは放棄するかの決断にどれほどの意味があるのだろうか。
安楽死とも地続きにもみえる合意出生は、現代の価値観からすると制度化された殺人とも言える。生物としての根幹にある倫理を揺るがすものであると感じる。もちろん、生物としての本能をさまざまな制度や倫理で縛ることにより自然状態を脱してきたのが人間であることにまちがいはないが、出生に自己決定権を持ち込むのは度が過ぎていると感じてしまうのは保守的だろうか。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が書いてみたいと思っていたテーマとまったく同じ小説だったので、気になって読んでみた。

私自身、うまくいかないことがあると、勝手に自分を産んだ親を恨んだりしてしまうこともある。
でも、「もしかしたら、生まれることを自分で選んだのかもしれない。真実はどうであれ、そう信じてみよう」と思えた。

今後の生き方が、少し楽になるような気がする。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

法律とは!戦後にも問題になった矯正。
価値観が法律の上に成り立つ事による矛盾
身につまされて胸が痛くなる。
一人称で捉えると、どの様な行動を取るのか?
重いだけの話だけで無く、ホッとする展開も。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

生まれてくることを選べる子ども達と、産みたいと思う母親たちの話

とにかく設定と、それに血肉を通わせる描写力に圧倒された。
今と数年前でも、子育ての考え方がかなり変わっていることに驚くことがよくある。なので今から数十年後、この話のように根本から「常識」が変わっていてもおかしくないと思えた。

数十年後、もしもこの話の設定が現実とになったとしたら、その時の読後と今の読後の感想は全く違うものになるかもしれない。だとしたら私たちの信念や感情はどれだけあやふやなものの上に成り立っているんだろう。
そんな不安定な世界で、それでも何かを選択する母親達、お腹の中の子ども達に思いを馳せた。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

合意出生制度がある架空の世界を舞台にした小説。ユートピアなのかディストピアなのか…こういう実験的な設定大好きです!
合意出生制度とは胎児に生まれたいか否かを聞ける技術が出来たことにより、胎児の意志によって産むか産まないかを決定する制度です。
『人から命を奪う』殺人と同じで、『人に命を押し付ける』出生強制は絶対にしていはいけないこととされていて、刑事罰の対象となります。

これ実際にあったら親ガチャとかで苦しむ子どもが減るのでは…と最初は思ったのですが、途中からそう簡単な問題でもないよなぁと思うようになってきました。
妊娠した母親はお腹の中の子供に愛着があって、当然産みたいと思っています。「出生意志確認検査」で生まれたくないという意志を示されても、簡単には納得できないのが当たり前で。
答えの出ない問題ですが、子供の意思を尊重してくれる社会は羨ましいです。私だったら生まれない選択をするかなぁ、とか色々考えながら読みました。
とても面白かったです。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

難しかった
簡単に面白いやすごく興味深いと
言えないほど難しい内容だった。
合意出生制度という
胎児が自分生まれるか産まれないかを
判断する世界の話
胎児の記憶はないからそれは自由意志なのか
わからないが
自分の意思で生まれたという真実が
大切なのかもしれない

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

技術の進歩によって胎児との簡単な対話が可能になった結果、「合意出生制度」により“合意なき出産”が禁止された世界のお話。
当事者になったら意見が変わる人間は語り部になってほしくないと思っていることと、もともと“生”にいろいろな修飾をして価値を上下動させる活動には与したくないと思っているので、作品の内容にはそれほど心は動かなかった。
ただ、生まれたこと自体を否定するような言動が存在するという現実がある以上、生まれたことを礼賛する作品が誕生する必然性、必要性があるのだろうと思った。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

1時間半くらいで読み終わったくらい、サクサク読める。
テーマが重いけど、本当にこんな時代が来るかもしれないと思わされた。
自分だったらどうするだろう。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた作品が文庫化されたので衝動買い…!いやあ、おもしろい。テーマ自体は重たいものだけれど、読みやすい文体でサクサク進む。ひとことに「反出生主義」と言っても、ひとりの人生をピックアップして覗き見ると、簡単に主義主張できないなと感じた。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

2/26

数年後こんな世界が来るかもしれないも思わされるくらいリアル。
生まれる前に生まれることを選択できる、子供の意思を尊重する世界線。

私は産んでもらってよかったと思えているからあまり共感はできなかったけど、産まないで欲しかったと思う人もいると思うとこういう世界もあっていいのかなと思える。

結局生きていればいいことも悪いこともたくさんある訳で、それをいい人生だったと思えるのは自分次第なんだなと。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

出生前の胎児に出生意思の有無を確認するための技術が開発された世界…
合意出生制度というものが法律で定められ、合意なき出産は強制出生として罪に問われる。

この世界では胎児の人権も認められていると謳うことが正論とされているが、生まれてきた新生児にはその記憶はなく、実際それが正しいかどうかは誰も確かめようがない。


確かに、単に「子供が欲しい」というなんとなく軽い(語弊があるかも)気持ちで妊娠・出産をする方も多いと思うし、出産後に「こんなはずじゃなかった」といった経験をした方も多いだろう。

しかし、親は子供自身が生まれてくることを望んでいたとわかるとそれが支えになるだろうし、子供自身辛い経験をしても自分が望んできたと分かれば頑張れる気もする。

ただ、同意を得られず堕胎を余儀なくされた場合、一体自分だったらどういう選択を取るだろう…

いつかの未来がこのような世界になっているかもしれないと想像させられる内容だった。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと読んでみたいと思ってた本。
生まれる前の赤ちゃんが、自分の意思で生まれるか生まれないかを決められる世界があったらとても面白いと思った。
けど読んでみて実際にこの制度があったとしたら、生まれないと選択された側の母親の気持ちになるととても悲しい気持ちになる。産みたくても産めないし、産んだら罪になるなんて重たい話だなと思った。
小説の中の「自分の意思で決めることが重要なのではなく、それが自分の意思だと信じ込むことが大事」という文が心に響いた。
主人公が、合意出生制度にずっと賛成だったにも関わらず、いざ自分の立場になって反対された時に、合意出生制度なんてなかったらいいのにという気持ちになっていて、人間はどんなことでも自分に置き換えて、自分に利益がある方に考えがちなんだなと強く思った。
(3.6)

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2026年03月20日

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