彼岸花が咲く島

彼岸花が咲く島

790円 (税込)

3pt

4.0

【第165回 芥川賞受賞作!】
彼岸花を採りに砂浜にやってきた島の少女・游娜(ヨナ)は、
白いワンピース姿で倒れていた少女を見つける。
記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので「宇実(ウミ)」と名付けられた。
この島では、〈ニホン語〉と〈女語(じょご)〉、二つの言語が話され、
白い服装のノロたちが指導者、歴史の担い手、司祭だった。
宇実は游娜 、その幼馴染の拓慈(タツ)という少年に〈ひのもとことば〉を教え、
〈女語〉を教わって仲良くなるが、やがて進路を選ぶ時期がくる。
「成人の儀」にのぞむ3人それぞれの決意とは――。

国籍・言葉・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた問題作。

解説=倉本さおり

※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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彼岸花が咲く島 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ⚪︎文化の細かい描写より、「ここはどこ?」「いつの話?」「どんな社会?」など、どんどん疑問が浮かび、想像力が掻き立てたれる。

    ⚪︎主人公の選択を見ながら、自分の未来へ責任をもつには、過去を知り、現状を知る事が大切だという事を学んだ。人生において、どう生きるかは正解や不正解がなく、迷いながら、自分自

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    近未来デストピアSFの設定だが、琉球の島を舞台にした小説。普段文学とか一般小説を読まないSFの人にも大丈夫だと思う。文庫になって電車読みにも最適。ジェンダーや国籍などの背景はデストピア舞台だが当然今に通じるものがある。

    0
    2024年08月14日

    Posted by ブクログ

    エックスツイッターで著者が自身の発言からバッシングされていて著者のことをしりました
    どんなひとか検索すると外国人で日本語で本を書いて芥川賞をとったひとだとしり読んでみることにしました
    あっさりとしていて読書初心者でも読みやすそう
    可もなく不可もなく外国語(日本語)でここまで書けるのはすごいとおもいま

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ディストピアの後の、ユートピア。そこは弛まぬ努力と歴史認識の確度で持ち堪える世界。決して楽しく幸せなユートピアではなく、過去の歴史から今を勝ち取り、誰からも奪わず、いや奪われたり奪った過去を神事として秘匿し、安寧を維持するのだ。

    李さんは台湾育ち最初は独学で日本語を学び自らの書き言葉を日本語に定め

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    きっかけ
    芥川賞受賞作。外国籍の作家さんでも受賞できるのね!という驚きと書評家の倉本さおりさんがあとがきを寄せていたのが気になって。

    気付き
    日本の西にある島が舞台なのは読みながら理解したものの、台湾なのか沖縄なのか、最終的には巻末にある参考文献をみるまで理解できなかった。沖縄や与那国には私自身個

    0
    2024年08月03日

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