三宅香帆のレビュー一覧
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示唆深い本だと思う。特に、ランキングによるヒエラルキーがあったマスメディア時代から、世界がフラットになるインターネット時代を経て、現代はパーソナライズとリコメンドを通してフラット化がオートに作動するプラットフォーム時代なのだという指摘には頷く所がある。
しかし肝心の「報われる」とはどのような状態なのか、判然としない。もちろん私が見逃している可能性は高い。報われない消費が何かというと、例えば正解のない批評や感想であり、そういうものは以前よりニーズが減退したのだそうだが、では他に何か無いのかという気もする。ガラス細工を写真に撮らずに鑑賞することも報われない消費として挙がっていた。
うーん、それ -
Posted by ブクログ
学生時代、アニメオタクだった時期がある。当時は「布教」と称して、周囲に推しの尊さをどうにか伝えようと必死になっていた。しかし手応えはなく、「この良さが分からないならもういい!」と、八つ当たりのような気持ちで、いつの間にか自分の“好き”を共有することを諦めてしまっていた。
この本を読んだ今では、あの頃の伝え方が本当に良くなかったのだと反省している。相手の興味の範囲、情報の取捨選択、話すスピード──どれをとっても、相手の興味を引く話し方ができていなかったのだと気づかされた。
人が興味を持つ話題には、大きく「共感できること」と「新しい視点であること」の2つがあるという。自分がなぜその推しを好きなのか -
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せっかく、このような本を読んだので、
自分の推しについて書いてみる。
私の推しは、かっこいいものの、万人が思うイケメンとは違う顔立ちである。
一般人にいそうでいない、そして声が優しい。
私は匂いと声フェチなので、声に魅力を感じると好きになるのかも(共感)
あと、インタビューの時に「迷ったら茨の道を選ぶ」と言っていて、私自身の決断の判断基準に近いものを感じて、そのストイックさにも惹かれた。
数年前に課金制のファンクラブを廃止して、ファンとの交流イベントより、自分の俳優としての姿を見せたいという覚悟に驚きとかっこよさを感じて、より好きになった。 -
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古典や近代文学なんてほとんど読まないのに「面白そう」と思えるから不思議。
これらの作品がどうして“名作”と呼ばれるのか。
その理由を知ると俄然興味が湧く。
男装モノはまだ分かるけど約千年前に異世界転生モノがあったとは。
そういうのオッケーなんだ!?という新鮮な驚きがある。
自身の恋愛を赤裸々に綴った日記、軽薄なパロディ、実際に起きた心中事件を元にした浄瑠璃…。
何というか、文学の世界って現代とそんなに違わないんだなあという発見があって面白かった。
個人的に、女性陣の夜更かしのお供でアンソロジーだという『堤中納言物語』が気になった。
虫愛づる姫君とか懐かしいし、今度本屋で見て来よう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書258ページ
『私はあなたの感想が、読みたいのです!』
から、本書で紹介された推しについて言語化する内容を踏まえて感想を書いてみます。
私自身推しを言語化する能力についてはあまりありません、皆無です。誰に向けて書いてもいいかわからないので、著者の三宅香帆さんに宛てて書いてみたいと思います。
あなたにこの感想文が届くことを願って。
最初にこの本を手に取ったのは本屋さんで、私は読書をする時は決まって電子書籍派です。しかしながら本屋さんでこの本を見かけたとき、または内容をペラペラ見て『他人の言葉に私たちはどうしても影響を受けてしまうのです』という内容から、ビビビっときました。(これはぜひ紙の本 -
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またまた読みたい本が、どんどん増えてしまいました。
砕け口調と口語的表現の文章は、難しい本とて親近感がわいてしまいます。読むのを挑戦してみようかなー、と思わせます。誰にでも分かりやすく噛み砕いて伝え興味を湧かせる、この筆者のスゴいところなんだろうなと思います。
「究極の相談相手が、本」という筆者さん。
確かに、私自身本を読むようになって今まであった孤独感が、若干薄れたかもしれないなーと感じています。あー、私1人じゃなかったんだー、と。ま、私の人生は先人たちの繰り返しの1つに過ぎないですし、だから私の悩みや苦しみなんか、きっともうどこかの本の中に解決策が既にあるはずですし(たぶん)。
もっとも -
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幅広いジャンルの書籍が紹介されており、それぞれに対する著者の熱量が強く感じられる一冊だった。すべてを深く理解するというよりも、「どの本に興味を持つか」によって自分の関心や志向が浮かび上がってくるような読み方が適していると感じた。
実際に読み進める中で、『グレート・ギャツビー』や『燃えよ剣』といった作品に興味を持つことができ、自分の中にある関心の方向性を再確認するきっかけにもなった。また、著者の文体は親しみやすく読みやすい一方で、どこか昔のオタク的な熱量を感じさせるもので、少し気恥ずかしさを覚えつつも、その語りの強さが印象に残った。
特定の分野に対して深い知見を持ち、それを語ることができる人物に -
Posted by ブクログ
「推し」に限らず、自分が好きなものを言語化する上で思考を深めていくためのコツが得られる本だなぁと感じました。中高生にもオススメできる一冊です。
"言語化とは、細分化のこと"
よく語彙力がないと自分を卑下してしまいがちですが、「言語化に語彙力は必要ない」「言語化とはいかに細分化するか」。
なるほどと思いました。そして細分化した先にオリジナリティ、自分らしさが宿るのだと。自分がどんな時にどうしてそんな感情を抱いたのか、自分の感情を見つめて言語化していく力は、「推しの良さを伝える」以外でも自分自身を豊かにするものとなるのではないでしょうか。
プロの書く推し語り文、とても面白かった -