三宅香帆のレビュー一覧

  • 30日de源氏物語

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    三宅香帆さんの『30日で源氏物語』は、古典作品としての『源氏物語』を真正面から受け止めつつ、紫式部への敬意も随所に感じられる一冊です。
    まずは30日=1ヶ月の読書プランで物語に親しませ、自然に興味を喚起し、やがて本編そのものを読みたくなります。そんな導き方の実に優秀な解説書だと思います。

    源氏物語への素敵な誘いとして優れた解説書ですが、やはり『源氏物語』は物語として読んでこそかなと思います。短めの現代語訳からぜひ。

    一度読んだあと本書を手に取ると、人間関係や恋愛事情に光が当てられており、煩雑になりがちな人物相関を楽しく整理できます。また、六条院の四季の造営や、さまざまなお祝い事に見られる貴

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    2025年10月01日
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

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    本を読んで感想を書く前、ちょっとの興味でエゴサした結果、書こうと思っていた「なにか」を霧散させ、最終的にまぁ自分が書かなくてもいいや……という経験を毎度やってる人間なので、大変勉強になった本でした。
    「自分の感じたものをどのように自分の中で感情を解体し、人に分かりやすく説明をするか」という話なので、感情・感覚で本を読んでしまって、後々にあの本読んだ時の「あれの感覚」いいよね~~……「あれ」ってなんだっけ……となる人には大変お勧めです。

    内容については、X等のSNSで何とはなしにTLを眺めてしまう自分にとって、この本に書かれている内容はずっと頷きっぱなしであった。
    また、読んで感じたことをどこ

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    2025年09月27日
  • 名場面でわかる 刺さる小説の技術

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    今までの読書は何だった!!!??
    と反省すると同時にこれから読んでいく本がどれも楽しみで仕方ないと感じさせてくれました。

    最近のワタクシの本の師匠と勝手に呼んでおります。

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    2025年09月22日
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

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    言語化するためのプロセスや具体例がわかりやすく説明されていてタメになった。
    SNSや知人の意見に流されがちで自分の感想を見失いがちなので、自分の感想を持つためのプロセスが書かれていて参考になった。また、友人に話す時につい自分本位で話してしまうため自分と相手との推しに対する情報格差を埋めることの大切さは身に染みて感じていたのでどうすれば良いのか学べた。

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    2025年09月18日
  • ずっと幸せなら本なんて読まなかった 人生の悩み・苦しみに効く名作33

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    本との関係、本を読むことに対する気持ちに深く共感。
    大好きな田辺聖子さんの著書が良い感じで紹介されていて嬉しかった。他にも知らなかったけど読みたい!と思える本が満載。
    三宅さんの文章は不思議なくらいに心にすっと入ってくるのでサラッと読めます。

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    2025年09月13日
  • 人生を狂わす名著50

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    三宅さん、こんなにおもしろそうな本を紹介していただいてもとてもとても読みきれません!!!と言いたい!
    そして名著50と言いながら、その次に読む本が3冊ずつ紹介されているので、おそらく200冊の書評が載っていると思われる、、、
    でも本当にどれもおもしろそうで、少しずつ読んでいこうと思う。
    三宅さんの書評は活き活きしていて読みやすいし、読書を楽しんでいる人に刺激を受けて読書が進む!

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    2025年09月08日
  • 「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (アイドル ライブ イラスト アニメ バンド 声優 推し活)

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    『妄想だから、正しくなくていい』っていうのは、とてもなるほど!だと思いました。
    どうしても文章を書こうとするとき、正しい?間違ってる?→間違ってそうだから書くのやめよう、
    という流れになってしまいがちなので。
    他人の言語化に頼りすぎない、というのは、まさにこのSNS時代において、とても大切なことですよね。言葉で書かれていると、なんとなく正しいように感じてしまうのが、流されている状態なのかもしれない、と思いました。
    大切なのは語彙力ではなく細分化!ということなので、語彙力のない私も頑張ってみる勇気が出ました。
    まずは書き終えること。たくさん書いて、言語化する技術を磨いていきたいです!

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    2025年09月01日
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

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    自分の伝えたいことを言葉にまとめることができない人におすすめの本。例も載っており、参考にしながら練習すれば、数ヶ月後には自分の考えをまとめることに苦労しなくなりそう。

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    2025年08月30日
  • 「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (アイドル ライブ イラスト アニメ バンド 声優 推し活)

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    自分には「推し」という情熱を傾ける存在は居ないが、「なんか好きかも...?」というモノ・人なら幾つかある。その「好き」という気持を自分の中で拡大・深堀・言語化する事が大事なんだなぁと思った。普段そこまで追求する事ないもんなぁ。「好き」という気持を蔑ろにしてるなぁ、、と反省。

    気を付けなければと思ったのは、156頁(その他)の「自分で思っている以上に言葉の影響を受けている」こと。SNSのなどで他者の意見を読むと、自分の気持ちが揺らぎ、他者と自分の言葉が混じり「他者の考え=自分の考え」になってしまいがち。これもとてもよく分かるからこそ、今後気を付けたいと思った。

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    2025年08月28日
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

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    ネタバレ

    映画にしても本にしても感想などを書いているとそれらしい、もっともらしい一言(「〜考えさせられた」とか「〜印象に残った」とか)でなんとなく書いた気になるのですが自分の言いたいことが表現できていない気がして嫌でした。
    何とかしたいな〜と思っていた時にこの本が目に入り気になって手に取ってみました。自分の好きなこといわゆる「推し」について、どのように感想を書けば良いのかが具体的に語られており参考になりました。
    好きという感情の理由を語ってみるとか、考えさせられたと言っても何を考えさせられたのか、どんなことを考えたのかを語ってみることが自分の言葉で語るということなのだなと、当然のことなのですが実感させら

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    2025年08月23日
  • ずっと幸せなら本なんて読まなかった 人生の悩み・苦しみに効く名作33

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    『なぜ働いていると〜』を読んだことがあるが、それより数段面白い。著者が24歳〜25歳ごろの本と知って、納得がいった。若いころにしかない感性とその感性への自信と若さゆえの無鉄砲さがあるからいいのだ。
    読んでみたいなと思ったのは、
    男に生まれたくなかった日に読む本、穂村弘さんの『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』
    面白くない映画を観た後に読む本、ブラッドベリさんの『華氏451度』
    眠れなかった時に読む本、小川洋子さんの『海』

    読書の愉しみを忘れそうになったらこの本を読み返そう。どんな読み方もどんな感じ方も自由だって思えるから。

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    2025年08月22日
  • 「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (アイドル ライブ イラスト アニメ バンド 声優 推し活)

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    内容が内容なだけに、今回はしっかりと感想を書いてみました↓

    自分の好き、を語ることが苦手だと気づいた今日この頃、本屋さんで見つけたのがこの本。実はオーディブルでさらっと聞き流したことはあったのですが、なんか可愛いカバーに包まれて売られていたのも相まって、ついつい買ってしまいました。
    今度はオーディブルと、目の前の本、そしてメモ帳をフル活用してしっかり内容に向き合いましたが、好きなことだけでなく、その他いろんなことを言語化するのに役立つ情報が満載でした!
    特に第3章は推し語りだけでなく仕事でのプレゼンなど、相手に自分の話、伝えたいことを聞いてもらう時に役立つ内容だったし、第5章も長い文章を書く

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    2025年08月17日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    ビジネス文書やSNSというよりは、ある程度のボリュームの読みものや、読ませる系のブログ記事を書く機会のある人向け。まえがきにあるように文字通りそのままの「バズる」の意味ではなく、長くてじわじわ読まれて印象に残る文章を書くための指南書といえる。三宅さん自身の、引用されている作品への想いも伝わってきて、読みものとしても楽しめる本。

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    2025年08月14日
  • 30日de源氏物語

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    わかりやすく源氏物語の事を解説してあり読みやすかったです。漫画の「あさきゆめみし」から源氏物語を読んだ口のわたしですが、漫画より三宅さんのこの著書の方が頭に入りました。

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    2025年08月11日
  • 人生を狂わす名著50

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    気になる本がたくさん紹介されていていろいろ読みたくなった。
    50冊は多過ぎかと思いきや、文体が軽くて端的に尚且つ熱量をこめて本のおすすめポイントが紹介されていてサクサク読める。

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    2025年08月07日
  • 副作用あります!? 人生おたすけ処方本

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    著者の作品、3作目を拝読。本の紹介、と言うより、本をネタにしたエッセイ集。三宅さんの視点、そして、文章が好きなんですよねー。句読点なしの口語ぶっ続けと思いきや、句点の使い方が上手い。まさにしゃべってるみたい。昔、ちょっと感じていたムズムズ感を触ってもらった感じ。今回も楽しませて頂きました。

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    2025年07月30日
  • 言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。──悩める大人に贈る万葉集

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    万葉集が書かれた頃から、人間の考えていることは意外と変わらない。著作に書かれている通り、そう思わせてくれる本だと思う。全体的には読みやすい。とはいえ最後には心の歌と章立てて、離別の悲しみを唄う歌が収録されていたりする。

    なにかしらで、ケーススタディは早めに勉強しておいた方が良く、この本はその一冊になりうると思う。令和の元ネタなんていうのも収録されているし。

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    2025年07月28日
  • 言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。──悩める大人に贈る万葉集

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    初めて万葉集に触れたのは中学生の時。その時の「あ、昔の人も 私達と同じこと考えてたんだ!」という、(よく考えれば当たり前なんだけれども)当時の私にとっては大発見であり、何だか懐かしい人に会ったような嬉しい感覚は、今も忘れられません。
     
    万葉集に関する著書は 世に沢山あふれておりますが、この本の序にある「千三百年も前の人の言葉に、共感したり心動かされたりする瞬間が、存在している。」という一文に、そうそう、そうなのよ、と嬉しくなってしまいました。

    まるで 自分の推しを紹介する時のような、少しテンション高めの文章に、歌の現代語訳は なぜか関西弁(だけど妙にしっくりくる)。それでも読めば読むほど、

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    2025年07月24日
  • 「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (アイドル ライブ イラスト アニメ バンド 声優 推し活)

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    「好き」は、一時的な儚い感情である。
    「好き」は儚いからこそ、鮮度の高いうちに言葉で保存しておいたほうがいいんです。そして、言葉という真空パックに閉じ込めておく。

    「好きを言語化する」ということは、自分の人生のその時々にあった「青春の煌めき」を宝石箱に大事に保存するってことなんですよ!そして、その言葉たちは、いつか振り返った時に、自分自身を励ましたり、癒したりしてくれる大切な財産になるんじゃないのかなあ。

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    2025年07月23日
  • 名場面でわかる 刺さる小説の技術

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    三宅香帆さんみたいに本を感じて
    深く味わえたら。
    そして、巧みに解説できたら。
    一冊の本を味わい尽くしているのだ。
    言葉のひとつひとつから、
    ストーリー展開から、
    ふとした情景描写から、
    何気ない固有名詞から。

    紹介されている本の中に
    読んだことのある本も数冊あったけれど、
    正直、覚えてないわ!そんなフレーズ!
    気に留めなかったわ!そのワードの繰り返し!
    私は残念な読者だと
    反省せざるを得ない。

    もっともっと読書を楽しみたい。
    純粋に。ただ、もう少し感度を上げたいな。

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    2025年07月16日