三宅香帆のレビュー一覧

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読みました。
    本書では、読書を「今の自分にはない外部のノイズや、コントロールできない存在に触れること」と捉えています。現代の読書離れは単なる時間不足ではなく、自分好みの情報空間に比べ、予期せぬノイズに溢れた読書体験が選ばれにくくなっているからだ……という考察には、深く共感させられました。(意識しないと居心地の良い情報ばかりに飛びつきがちです)

    特に考えさせられたのが、終盤で紹介されている「疲労社会」と「トータルワーク」という概念です。疲れを無視して仕事に没頭し余裕を失うと、仕事の本筋とは直接関係のない、けれど大切な視点や文脈を受け入れられなくなってしまいます。また、そうして一つのことに全力投球する陰には、その活動を支える自己犠牲や誰かの献身的なケアがあることを忘れてはならないと痛感しました。

    だからこそ「あえて半身で向き合う」という姿勢が胸に刺さります。もちろん、決して仕事を手抜きの適当にするという意味ではありません。仕事だって豊かなものにしたいからこそ、仕事でもそれ以外でも新しいものを取り入れる余裕を持つべきだというメッセージを受け止めました。

    まずは闇雲に全身全霊で取り組むこと自体を疑い、さまざまなことにあえて「半身」で向き合う。そうして身体を整えて心に余裕を作り、仕事に限らず多様な価値観をしなやかに取り入れていける自分でありたいと思いました。

    読書がそのバロメーターの一つだとすれば、「最近本が読めていないな」と気づけた時こそが、自分をチューニングする良いタイミングですね。その大切な気づきを与えてくれた三宅香帆さんに感謝です。

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    2026年09月22日
  • 「夫婦」不在社会

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    高知旅行でサイン本ラスイチ見つけて自分へのお土産として購入!
    あまりにクリティカルで後ろの方はちょっと泣きながら読んでしまった
    なんで男性の未熟さにこんなにも傷つかなければいけないんや、なんで同じ成果をあげることを課されて仕事をしているこの時代に家庭のことは黙って責任逃れする姿勢が許されるんや

    山本文緒先生と東畑先生の引用書がとっても良かったので読みたいです
    大きな流れに逆らえない、自分にできるのはちょっとしたら舵取りだけだ、は私も別れた帰り道に強く感じたので

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    2026年09月21日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

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    聞く力は読む力。
    意識して取り入れるだけでも語彙が増えそうだけど、やっぱり圧倒的に量を読んでいる三宅さんだからなせる技なのかもな〜とも思った。
    なんでそこが繋がるの!?って思っちゃう。すごい。

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    2026年09月21日
  • 伝わる言語化 自分だけの言葉で人の心を動かすトレーニング

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    言語化は物事を細分化すること、妄想力を高めること。
    具体、抽象トレーニングでもあるように事象を細かく分けたり、あらゆる情報の中から精査することが大切だと言うことを学んだ

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    2026年09月21日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    大まかな“近現代日本の読書と労働の歴史”が学べる。読書と労働は両立できないのか。

    確かに働いた日の後は集中力が弱っている。自分ではそれほど疲れていないと思っても、体力的にも精神的にもきっとダメージを受けているんだろう。つまり、、読書の余裕はない。
    余暇を楽しむ。ただそれだけの事が日々の疲労で奪われる現代社会なのだなとちょっと寂しく思った。
    基本的に私は紙の新聞や紙の本が好きだ。自分では検索しないだろう情報が実はたくさん載っているから。その偶然性と時間とをいつも天秤に掛けてきた気がする。
    筆者提案の“全身全霊”よりも“半身”で働くことに私も賛成したい。
    これからの自分の働き方の選択肢が増えた。
    最終章が1番筆者らしくて面白かった。






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    2026年09月21日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    ネタバレ

    第一章から第九章までは、日本の読書史を当時の労働状況との関係から分析していて面白かった。読書=ノイズ(偶然性)のある知識の獲得という捉え方は目からウロコだった。しかし、結論が「半身」で働ける社会を目指そうというもので、「そりゃそうだろうし、それが出来れば苦労はしないよ…。」と思ってしまった。読みやすい文章なので、仕事が忙しくても「半身」で読める一冊。

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    2026年09月19日
  • 文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?

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    いやー、おもしろいね。
    最後のページまでみっちり書いてある。この熱量こそがつい読んでしまうヒミツではないか。
    文書であってもスピーチであっても人に伝える工夫をする。それが本書に熱く記載されているインパクトや音感リズム等の数々であるが結局はテクニックだけではなくてその熱量こそに差が出ると思った。
    その熱量は本音で出すのか、盛って出すのか、笑いで出すのか。
    著者の突き抜けた文章への愛情に笑ってしまいました。

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    2026年09月16日
  • 考察する若者たち

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    読みやすくて、なるほど!と思わせてくれる1冊。「考察」という言葉は、40代の私にとって、学生時代に化学実験のレポートの中でしか使わない、一般的ではない言葉だった。「界隈」だって、「新宿界隈」とか、地名とセットで使う言葉だったのに、今、全然違う使われ方で若者言葉というか、一般用語になった。
    この本は他人が用意した正解を当てる「考察」と、自分を含む「界隈」に相応しい最適解探しに絡め取られている、不自由さを指摘している。

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    2026年09月14日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

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    初っ端の「比較」の具体例(トトロとハリーポッター)からレベル高すぎて、三宅さん…!ってなった。
    技術を盗んで自分に応用しようという気はなくなったけれど、シンプルに三宅さんの思考を辿る本として読んで、めっちゃ面白かった!
    三宅さんとおしゃべりしたら楽しそう。

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    2026年09月19日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

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    楽しく読めた。
    現状、本選びが新書や実用書などに偏っていたが、小説等ももっと読んでみようと思えた。
    でも短歌集も気になる。
    5つのテクニックの中では、比較が一番やりやすそうかな。
    読書が好きな人とお話してみたい。

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    2026年09月14日
  • 「夫婦」不在社会

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    普段小説を読んだり映画を観ていて考えもしなかった「夫婦」の存在感。シングルマザーの話は数あれど、それと比べ夫婦間を描く創作はあまりない。たしかに…。
    夫婦でいることって世の中の大半の人が経験しているのに、あまりドラマにならないのは何故だろう。日常的過ぎてつまらないからか?だとしたら親子愛を描いた物語だってありふれてるけれど、世の中には好意的に受け入れられている気がする。
    ちなみに私の好きな映画のジャンルのひとつは「家族愛」をテーマにしたものなのだが、これも夫婦のことというより"夫婦+子ども"が多いなぁ。

    本書を読んでいて感じたのは、「夫婦はこうあるべき」論は捨て去った方が良いということ。互いに愛し合い、一緒にいて成長できる等と理想論を語れば語るほど、現実との差に自分が苦しくなってしまう(世の中本当に素晴らしい夫婦もたくさんいると思うが)。
    社会構造的に理想の夫婦像を作り上げることは難しいのだから。

    1回じっくり読んでもう1回流し読みしたけど、本書は感想を書くのが難しい。村上春樹の小説を引用して著者がその意味を考えるスタイルなので、私はただただ納得することしかできなかった。
    それでも「夫婦」に焦点を当てているのが目新しかったし、好きな作品(『ファーストキス 1st kiss』)も取り上げられていて新発見があったので満足。

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    2026年09月14日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    原稿に粗さがあるのが三宅さんの若さ、ほとばしりという感じ。
    このままいくのか、もう少し編集者に揉まれて一段高みに行けるのか。気になる。

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    2026年09月14日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

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    うーん、なるほど。と思いつつ自分が同じように読めるかっていうと「どうでしょうね?」という。
    著者がこういう視点で本を読んでいます・紹介していますっていう本なのかな。
    著者の評を読んで「あ、この本おもしろそうですね」っていうのを探すのにはいい。
    自分の楽しみのために読む、で終わりそうな気がする。自分は。
    本を読んでいると「あ、これはあれと似ていますね、元ネタですか?」みたいなことはあるので、インプットが多ければ楽しめる要素も増えますしね。

    しかし、あのペースで本を読んでいて、どうやってこんなに深く読めるんだろうなぁ。じっくり読むだけが全てではないってことだろうか。訓練すればいけるんだろうか

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    2026年09月14日
  • 考察する若者たち

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    ネタバレ

    流行りの本や漫画をベースに、社会学的な視点で世の中を分析する三宅香帆のもはや論文。

    なぜ考察するのか?
    若者は、とにかく正解が欲しい、らしい。

    考察には正解があるけど、
    批評には正解がない。

    だから批評ではなく考察を求める、とな。

    そして、ずっとアルゴリズムにオススメされるものを「最適解」として選んできた結果、自分の本当に欲しいものが分からなくなった、と。

    早く正解がほしいのも、タイパを重視するからだろうか。

    本を読みたいのに、なぜスマホばかりしてしまうのか、というのも実体験からよく分かった。
    本を読むよりスマホでXやコミックを見ている方が、簡単に手軽にドーパミンを摂取できる。
    だから疲れているとそちらに流れてしまう。

    でもここ何年も、そうやってスマホばかり見てきたら、同じ時間を費やしても何も残ってないなって気づいたので、最近は意識してちゃんと本や漫画を読むようにしている。
    短いスカッとは、一瞬でドーパミン浴びれるけど、結局何も憶えてなくて、また同じのを読んでしまい、「あ、これ読んだ」てなるので。
    ちゃんとした物語を摂取したときのような深いカタルシスはスマホからは得られない。

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    2026年09月13日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    社会人になり15年以上経つが、学生のときに大好きだった読書ができなくなっていたので、タイトルが気になり購入。

    自分も常に仕事に全身全霊を求められ、周囲に対しても無意識に求めていた気がする。全身全霊が必要な時期もあるが、常にその状態で仕事をするのはやはりおかしいと感じた。

    完璧主義をやめ、肩の力を抜き、仕事も家庭も読書や趣味も半身で取り組むことは、自分としても理想の生き方であると感じた。
    そうは行っても、仕事はそんなに甘くないという意見はあるとは思うが、自分は仕事や出世だけを優先して行きたくはない。

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    2026年09月13日
  • 「夫婦」不在社会

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    私も親子問題の中には夫婦で話したり解決すべき問題が、なぜか子供ありきな問題にすげ変わっていることが気になっていたのと、
    私の父親が数年越しに会って、とある問題について両親を問いただしたところ、父親がダンマリになってしまったことに疑問を持っていたので手に取った。

    新書の中で、たまに問題提起や解説だけして著者の主張はないに等しいものがある中で、三宅さんは具体的でないにせよ、こうしたほうがこの問題は前に進みそう!というご自身の意見を述べていて好感が持てた。

    また新しいやつが出たら読んでみようかな!

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    2026年09月13日
  • 「夫婦」不在社会

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    普段ミステリーばかり読んでいるせいか、《夫婦》が主役の作品にはあまり馴染みがなかった。なので、これを機にいろいろ読んでみても良いかもしれない。
    主に村上春樹作品を介して夫婦論が展開されるのだけど、視点が面白いなあと。
    正直村上さんの作品は難解、というか楽しみ方が分からなくて読むのを躊躇っていた。
    そういう意味では、こんな風に読み方を教えてもらえたのは僥倖。

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    2026年09月13日
  • 「夫婦」不在社会

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    夫婦のコミュニケーション不足が問題なのはわかる。その前に夫の家族への愛が薄いのが問題だと思う。愛することと愛されることをどちらを選ぶとまでは言わないが、家長制度で男が甘やかされてることがある。能動的に家族に関わることが必要である。

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    2026年09月13日
  • 推したちとどう生きるか(新潮新書)

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    珍しく新書読んだ。以前から三宅さんの本が気になったため購入。現代でとても馴染み深いテーマだった。普段あまり新書読まないがこれはとてもすらすら読めた。文体がとても読みやすい。
    本文168ページより
    「生きることは、苦しい。それでも、夢を叶えてほしいと願える他者に出会えたことがあるならそれは、幸福な出来事であるはずだ。」

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    2026年09月10日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

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    これからの読書の楽しみが増えました。
    本書を「話が面白い人」のフックに閉じ込めるのは勿体ない気がしました。タイトルは素直に「物語鑑賞5つの技術」でもよかったのでは。読書術として興味深く、鑑賞ノートをつけてみたいと思わされました。

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    2026年09月12日