三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.50
今年50冊目は推したちとどう生きるか
正直オタクがつかう"推し"という言葉は
AKBが起源ではなくその前からあったのだけど
著者が48グループのオタクだし
年齢的にもそんなの知らないよね…仕方ないか…
という小さな悲しみはあったものの
言いたいこと全部最後に詰め込むスタイルは
相変わらずで良かったです
最後読むために読んでるみたいなとこある
推しとの向き合い方に悩み苦しむ人には
良い提案になるのだはないかと思う
とくに集団と空気
これは推し活に限ったことではないよねというのは
最近映画を開戦前夜を観たのでかなり刺さった
良い本だった -
Posted by ブクログ
「夫婦間のコミュニケーション不足」というテーマの本かと思いきや、「村上春樹作品で描かれる夫婦から読み解く夫婦論」がメインの印象。
…と思って読み進んでいたら、あとがきで三宅さんご自身が「夫婦というテーマで読む村上春樹作品が裏コンセプト」と書かれていました。
村上春樹作品を読んでいたら、もっと分かりやすかったのかな。
第4章では、村上春樹から少し離れて、現代における労働と私生活との時間のバランスについて書かれていて、共働き夫婦である自分たちには耳の痛い話だったけど、勇気づけられた。
いったん仕事から離れて、夫婦や自分と向き合う時間を、臆せずどんどん奪還していこうと思った。 -
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新書系の本って淡々と読むから、感情が載ることがない。だから、いまこの場で培った技術を披露するのは難しくない??!って思う。
推しの魅力を伝えたい時は、語彙より細分化が大事というのは、根本的に気づきになったと思う。私は感想書いたり、歌詞書いてみたりしたいなって時に、「語彙力ないしな〜」って早々に諦めてきたけど、語彙力なくたって、細分化ができれば、きっと私らしくていい文章にはなるよな〜って。
だから、語彙力ないとか浅い言い訳せずに、①文章の順番変えてみる、②根気強く修正する、それに、③ちゃんと削る、④ゴールを見据えて書くとか、この本に書いてあるような、地道な作業が大事だよね。
この本で得た知見 -
Posted by ブクログ
名文って声に出して読みたくなるなー!
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとして、するなり」「つれづれなるままに、日暮硯に向かいて・・・・」国語の授業で音読したなあー
「この世の名残 世も名残 死ににいく身をたとぶれば あだしか原の道の霜の道 一足づつに消えていく 夢の夢こそあはれなれ」色々な舞台、映画で聞いたセリフだなあー
国語の授業は好きだったけれど、改めて「そうだったんだー!」の連続で面白かった。これが教養・・・。
中でも特に読んでみたい!と思ったのが「有明の別れ」。こんなの、ヅカオタ全員好きに決まってるじゃないか。バウとかでやらないかな。この現代語訳版 が絶版しているの、本当に悲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ村上春樹著書は苦手意識が強く未読が多いので、読むのに苦戦した。
第2章「夫婦と沈黙」での「ねじまき鳥クロニクル」の解説から、黙る夫とディスコミュニケーションを感じる妻の対比を通して考えさせられることは多かった。「あなたは私と一緒に暮らしていても、本当は私のことなんかほとんど気にとめてもいなかったんじゃないの?あなたは自分のことだけを考えて生きていたのよ、きっと」 この著を読まなければ出会えなかったと思う一文。
第4章「夫婦と時間」で解説されていた山本文緒の「なぎさ」は面白そうなので読んでみようと思った。東畑開人の「何でも見つかる夜に〜」はずっと気になっていたのでこれを機に読もうと思う。
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Posted by ブクログ
うーん、なんとも上手なしりとりを見せられたような気分。小説やマンガを例に引いて、正解のない批評よりも、正解のある考察が好まれるのは報われたさの表れだと言う導入、そこから萌えと推しの対比、ループものと転生もの対比、陰謀論、やりがいより成長、このあたりまでは良かった。とても読みやすいし先にあげた小説やマンガの例がいい。それぞれ現代は報われる方が受け入れられるのだ、と言う意見には説得力を感じた。
ただそこから後の章はどうも分析が甘く少ないサンプルなのに主語を大きく論じる点、粗さがすごく目についてガクッと面白くなくなった。特にプラットフォームやAIに対する理解のあたりは一面的な理解であって前半の分析 -
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面白かった。
報われたい若者。正解を探す考察。萌えではない応援する推し。推しは理想、理想に向かう報われ。努力は嫌いではない、報われない努力が嫌い。やりがいではなく安定や成長。やりがいは就職理由でもこの20年で半減。50→28。界隈というジャンルのフラットな一員として没個性化。自分で選ぶことを忘れる。AIは楽して正解を示すツール。アルゴリズムとはパーソナライズされたリコメンド、パーソナライズだけども界隈としてのリコメンド。そこには固有名詞は解体される。自分で選ばなくなる。
若者の育成について参考になる。如何にして努力を報われると思わせるか。1on1が大切。マイナスをゼロにしてあげる気づき。その -
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●感想、参考になったこと
素材(本)を、ああ、おもしろかった…
だけで終わらせず、料理方法(比較、抽象、発見、流行、不易)を知っておくことで楽しみ方が増える。
三宅さんがそれぞれの技法で料理したものを読めるのだが、こんなふうに自分なりの解釈を自由にやって楽しむっていいなと思った。
●本概要
「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実 -
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ヒップホップという自分目線の表現が好きで、他人から与えられた言葉で表現するアイドルの魅力が理解できないモヤモヤがずっとあり、アイドルカルチャーがどう発展してきたのか、理解したくて読んだ。
父性と母性を軸にした整理が面白かった。伝統的な、父なる権威による評価から、戦後ポストフォーディズムの中で母なる大衆に切り替わる。スターとの関わりは、トップダウンのベクトルのハレの場に限られていたのに対し、推しとの接点はケの日常に溶け込んでいる。共同体が解体され、ヴァーチャルな共同性が個人のアイデンティティを支える現代において、ちゃんと自分の言葉を大切にすることで、包摂する母性的な共同性や同調圧力に呑み込まれな -
Posted by ブクログ
推しがいると「ハレ(非日常)」ができて、いつもの日常(ケ)がさらに充実する感覚にすごく納得した。推しの存在があるから普段の生活も頑張れるんだなと思った。
最近は推し活の期間が長くなっていて、みんな推しと一緒に歳をとっているという話に「たしかに!」となった。
タオルを回さない人が増えてほしい——あとがきのこの言葉がすごく印象的でした。
高校野球(甲子園)で、球場全体が片方のチームを応援してタオルを回し、後押しするような瞬間。
僕もそんな場面を観戦したことがあって、違和感を抱いていました。
「うがった見方なのかな、素直にみんなと一緒に応援すればいいのか」とも思ったけれど、応援されていないもう一 -
Posted by ブクログ
かつての日本では、「夫は外で働き、妻は家を守る」といった標準的なモデルや、専業主婦家庭を前提とした社会システムが定着していた。しかし、共働き家庭の急増や女性の社会進出が進む一方で、長時間労働やワンオペ育児、税制・社会保障制度など、従来の「夫婦モデル」を前提とした社会構造自体は十分に変化していない。
そうしたミスマッチによって「生活を共にするパートナーシップとしての夫婦」が実質的に成立しづらくなっている現状を指摘している。仕事や子育てに追われて互いの関係性を深める時間やゆとりを失い、家の中に「夫婦という関係」が不在化してしまう現象や、単身化が進む社会構造に光を当てながら、これからの時代に必要な