三宅香帆のレビュー一覧

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    立身出世主義からはじまる階級向上に向けた「知識(ノイズ+情報)を得るための読書」、新自由主義以降の自己実現を達成するための「ノイズを省いた情報」、後者を促進してしまうのは全身で働く日本の仕事感にあるのでは?過去の歴史から半身で働く主義を唱えた傑作

    0
    2026年08月22日
  • 推したちとどう生きるか(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    2026.50

    今年50冊目は推したちとどう生きるか

    正直オタクがつかう"推し"という言葉は
    AKBが起源ではなくその前からあったのだけど
    著者が48グループのオタクだし
    年齢的にもそんなの知らないよね…仕方ないか…
    という小さな悲しみはあったものの

    言いたいこと全部最後に詰め込むスタイルは
    相変わらずで良かったです
    最後読むために読んでるみたいなとこある

    推しとの向き合い方に悩み苦しむ人には
    良い提案になるのだはないかと思う

    とくに集団と空気
    これは推し活に限ったことではないよねというのは
    最近映画を開戦前夜を観たのでかなり刺さった

    良い本だった

    0
    2026年08月22日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    「夫婦間のコミュニケーション不足」というテーマの本かと思いきや、「村上春樹作品で描かれる夫婦から読み解く夫婦論」がメインの印象。
    …と思って読み進んでいたら、あとがきで三宅さんご自身が「夫婦というテーマで読む村上春樹作品が裏コンセプト」と書かれていました。
    村上春樹作品を読んでいたら、もっと分かりやすかったのかな。

    第4章では、村上春樹から少し離れて、現代における労働と私生活との時間のバランスについて書かれていて、共働き夫婦である自分たちには耳の痛い話だったけど、勇気づけられた。
    いったん仕事から離れて、夫婦や自分と向き合う時間を、臆せずどんどん奪還していこうと思った。

    0
    2026年08月21日
  • 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

    Posted by ブクログ

    新書系の本って淡々と読むから、感情が載ることがない。だから、いまこの場で培った技術を披露するのは難しくない??!って思う。

    推しの魅力を伝えたい時は、語彙より細分化が大事というのは、根本的に気づきになったと思う。私は感想書いたり、歌詞書いてみたりしたいなって時に、「語彙力ないしな〜」って早々に諦めてきたけど、語彙力なくたって、細分化ができれば、きっと私らしくていい文章にはなるよな〜って。

    だから、語彙力ないとか浅い言い訳せずに、①文章の順番変えてみる、②根気強く修正する、それに、③ちゃんと削る、④ゴールを見据えて書くとか、この本に書いてあるような、地道な作業が大事だよね。
    この本で得た知見

    0
    2026年08月22日
  • ニュー日本文学史

    Posted by ブクログ

    名文って声に出して読みたくなるなー!
    「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとして、するなり」「つれづれなるままに、日暮硯に向かいて・・・・」国語の授業で音読したなあー
    「この世の名残 世も名残 死ににいく身をたとぶれば あだしか原の道の霜の道 一足づつに消えていく 夢の夢こそあはれなれ」色々な舞台、映画で聞いたセリフだなあー
    国語の授業は好きだったけれど、改めて「そうだったんだー!」の連続で面白かった。これが教養・・・。
    中でも特に読んでみたい!と思ったのが「有明の別れ」。こんなの、ヅカオタ全員好きに決まってるじゃないか。バウとかでやらないかな。この現代語訳版 が絶版しているの、本当に悲

    0
    2026年08月18日
  • 考察する若者たち

    Posted by ブクログ

    若者じゃ無いけれど、本を読んだり映画を観たりした後に、他の人の感想や解釈を聞きたくなります。果たして自分は批評と考察どちらを求めてそうしているのか、自分でもよくわかりません。この本を読んだ直後に三宅さんと岡田斗司夫さんがこの本について対談しているYouTubeを見て、とても面白かったのですがそれも答え合わせ(考察)がしたかったからなのか? とにかくせっかく時間をかけて視聴したコンテンツを色んな方向から何度も舐めて楽しみたい、よく知りたい、考えたい。これは報われるため?

    0
    2026年08月18日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上春樹著書は苦手意識が強く未読が多いので、読むのに苦戦した。

    第2章「夫婦と沈黙」での「ねじまき鳥クロニクル」の解説から、黙る夫とディスコミュニケーションを感じる妻の対比を通して考えさせられることは多かった。「あなたは私と一緒に暮らしていても、本当は私のことなんかほとんど気にとめてもいなかったんじゃないの?あなたは自分のことだけを考えて生きていたのよ、きっと」 この著を読まなければ出会えなかったと思う一文。

    第4章「夫婦と時間」で解説されていた山本文緒の「なぎさ」は面白そうなので読んでみようと思った。東畑開人の「何でも見つかる夜に〜」はずっと気になっていたのでこれを機に読もうと思う。

    0
    2026年08月18日
  • 考察する若者たち

    Posted by ブクログ

    うーん、なんとも上手なしりとりを見せられたような気分。小説やマンガを例に引いて、正解のない批評よりも、正解のある考察が好まれるのは報われたさの表れだと言う導入、そこから萌えと推しの対比、ループものと転生もの対比、陰謀論、やりがいより成長、このあたりまでは良かった。とても読みやすいし先にあげた小説やマンガの例がいい。それぞれ現代は報われる方が受け入れられるのだ、と言う意見には説得力を感じた。

    ただそこから後の章はどうも分析が甘く少ないサンプルなのに主語を大きく論じる点、粗さがすごく目についてガクッと面白くなくなった。特にプラットフォームやAIに対する理解のあたりは一面的な理解であって前半の分析

    0
    2026年08月17日
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

    Posted by ブクログ

    タイトルの付け方が秀逸!
    著者の本は、これで2冊目だが、今回もそれが一番の感想。
    文章術のテーマで書きたいところに、推しを絡め、読者層を広げる効果を狙ったと想像した。論理も理解できると感じながら読み進めた。後書きに、狙いが書かれていた。あながち間違っていなかったようだ。
    伝え方の難しさ、人の言葉の攻撃性や影響力については、仕事をしているとよく感じる。俯瞰しながら、伝え方を見直す機会にしたいと思う。やはり、良い見本、参考事例は重要だ。大いに共感!

    0
    2026年08月17日
  • 考察する若者たち

    Posted by ブクログ

    報われることを求める社会を鮮やかに分析していた。なるほど、と納得した。そして最後の提言。三宅香帆のアイデンティティは批評であると。言及されていた「スキップとローファー」が見たくなった。

    0
    2026年08月16日
  • 考察する若者たち

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    報われたい若者。正解を探す考察。萌えではない応援する推し。推しは理想、理想に向かう報われ。努力は嫌いではない、報われない努力が嫌い。やりがいではなく安定や成長。やりがいは就職理由でもこの20年で半減。50→28。界隈というジャンルのフラットな一員として没個性化。自分で選ぶことを忘れる。AIは楽して正解を示すツール。アルゴリズムとはパーソナライズされたリコメンド、パーソナライズだけども界隈としてのリコメンド。そこには固有名詞は解体される。自分で選ばなくなる。

    若者の育成について参考になる。如何にして努力を報われると思わせるか。1on1が大切。マイナスをゼロにしてあげる気づき。その

    0
    2026年08月16日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    村上春樹を軸に、ドラマ「海のはじまり」や映画「君たちはどう生きるか」「ファーストキス」まで。知っている作品の見方を増やしてくれたり、知らない作品を読んでみようと思わせてくれたり、そんな一冊。

    0
    2026年08月16日
  • 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ●感想、参考になったこと
    素材(本)を、ああ、おもしろかった…
    だけで終わらせず、料理方法(比較、抽象、発見、流行、不易)を知っておくことで楽しみ方が増える。

    三宅さんがそれぞれの技法で料理したものを読めるのだが、こんなふうに自分なりの解釈を自由にやって楽しむっていいなと思った。


    ●本概要
    「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実

    0
    2026年08月16日
  • 考察する若者たち

    Posted by ブクログ



    このような視点で見るべきという正解や報酬が
    自分の感情の価値を下げているというフレーズが印象的

    自分自身もドラマ見た時はすぐに考察調べてしまうし、啓発本や考察本ばかり読んで分かった気になって何も分かってない時もある。

    自分の世界だけでドラマを見たり小説読んだりしようと思った

    0
    2026年08月15日
  • 推したちとどう生きるか(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ヒップホップという自分目線の表現が好きで、他人から与えられた言葉で表現するアイドルの魅力が理解できないモヤモヤがずっとあり、アイドルカルチャーがどう発展してきたのか、理解したくて読んだ。
    父性と母性を軸にした整理が面白かった。伝統的な、父なる権威による評価から、戦後ポストフォーディズムの中で母なる大衆に切り替わる。スターとの関わりは、トップダウンのベクトルのハレの場に限られていたのに対し、推しとの接点はケの日常に溶け込んでいる。共同体が解体され、ヴァーチャルな共同性が個人のアイデンティティを支える現代において、ちゃんと自分の言葉を大切にすることで、包摂する母性的な共同性や同調圧力に呑み込まれな

    0
    2026年08月15日
  • 推したちとどう生きるか(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    推しがいると「ハレ(非日常)」ができて、いつもの日常(ケ)がさらに充実する感覚にすごく納得した。推しの存在があるから普段の生活も頑張れるんだなと思った。
    最近は推し活の期間が長くなっていて、みんな推しと一緒に歳をとっているという話に「たしかに!」となった。

    タオルを回さない人が増えてほしい——あとがきのこの言葉がすごく印象的でした。

    高校野球(甲子園)で、球場全体が片方のチームを応援してタオルを回し、後押しするような瞬間。
    僕もそんな場面を観戦したことがあって、違和感を抱いていました。
    「うがった見方なのかな、素直にみんなと一緒に応援すればいいのか」とも思ったけれど、応援されていないもう一

    0
    2026年08月13日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    村上春樹作品を取り上げているとのことで、気になった本。

    自分が当たり前に「面白いなー」と読んだ本で、様々な考察ができることに驚く。

    読書経験や知識が豊富だと、同じ作品でも楽しみ方が広がるんだなぁ。
    積み木で遊んでいるところに、レゴブロックを持ってこられたような気持ち。

    0
    2026年08月13日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    夫婦は同じ方向を向いて進むものと、何かで見た記憶があるけれど、まずお互い向き合わないと同じ方向すら向けないのではとの気付きを得た。

    我が家は恐らく【仲が良い】夫婦だと思うのだが、どちらも同じような業界で一般的なサラリーマンとは異なる働き方をしていて且つ子なし夫婦であるので、毎日お互いの「公」についての会話が多い夫婦であることが要因な気がしてきた。

    0
    2026年08月11日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    労働について、三宅さんの本を読むと気づきが多い。何となく分かってはいたものの、言語化されてることで、読んだ時に自分の考え方は唯一無二ではないのだと気づきました。仕事の意味を問うほど、気づけばもっと仕事をやりたくなってしまい、私的な時間(本来多くの時間が必要)が労働で植民地化されてしまう困りごと。もっと、早くこの本に出会えてれば良かった。そして、職場の人にも読んでもらいたい一冊です。

    0
    2026年08月11日
  • 「夫婦」不在社会

    Posted by ブクログ

    かつての日本では、「夫は外で働き、妻は家を守る」といった標準的なモデルや、専業主婦家庭を前提とした社会システムが定着していた。しかし、共働き家庭の急増や女性の社会進出が進む一方で、長時間労働やワンオペ育児、税制・社会保障制度など、従来の「夫婦モデル」を前提とした社会構造自体は十分に変化していない。

    そうしたミスマッチによって「生活を共にするパートナーシップとしての夫婦」が実質的に成立しづらくなっている現状を指摘している。仕事や子育てに追われて互いの関係性を深める時間やゆとりを失い、家の中に「夫婦という関係」が不在化してしまう現象や、単身化が進む社会構造に光を当てながら、これからの時代に必要な

    0
    2026年08月11日