あらすじ
「○○なとき」→こんな本を処方、という形式で書評していきます。
《効用一覧》
ディケンズ『荒涼館』→「まっとうに生きよう…」と仕事へのやる気が起きます。
司馬遼太郎『坂の上の雲』→おじさんおばさんであることを受け入れられます。
浅田彰『構造と力』→恋のエネルギーを学問へのエネルギーに変換できます。
高野文子『るきさん』→残業で疲れきった夜も、なんだかご機嫌になれます。
風呂にはいりたくないとき→さくらももこ『たいのおかしら」、怒られた日の夜→豊島ミホ『夏が僕を抱く』、合コン前→『風と共に去りぬ』『アンナカレーニナ』、死にたいとき→立花隆『臨死体験』ほか。
※効果には個人差があります。
感情タグBEST3
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三宅さんが紹介される本だと、今までまったく興味を持ったことがない本でも、そしてそれが長い本だったとしても読みたくなる。もちろん気になっていた本もしかり。たとえば、『嵐が丘』とか『千夜一夜物語』とか『華氏451度』とか『恋愛論 完全版』(橋本治)とか『モンテ・クリスト伯』とか『風と共に去りぬ』とか『アンナ・カレーニナ』とか『細雪』とか、そんな本たち。
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悩み別に本を処方していくというコンセプトの本。悩みに効く一言、悩みに効く部分の紹介(引用)+著者のエピードもあってエッセイとしても読めます。こんな本は今までなかったかもしれません。
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読みたい本がものすごく溜まっている時に、このような本を読んだら、ますます…
三宅香帆さんの他の本を読みたいのに、ものすごく品揃え?の悪い小さな図書室の書棚になぜか「三宅香帆」さんの本は並んでいて、つい手に取ってしまった2冊目。
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今年に入ってから本を読むようになったのはこの人のおかげだった。毎回、雑談のように関係なさそうな身近な話をきっかけに、最後にはこういう時にこの本、に繋がるオチに持っていくのが素敵。読んでおきたい本がまた沢山出来ました。
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著者の作品、3作目を拝読。本の紹介、と言うより、本をネタにしたエッセイ集。三宅さんの視点、そして、文章が好きなんですよねー。句読点なしの口語ぶっ続けと思いきや、句点の使い方が上手い。まさにしゃべってるみたい。昔、ちょっと感じていたムズムズ感を触ってもらった感じ。今回も楽しませて頂きました。
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「○○な時に読む本」という形式で色んな本が紹介されているんだけど、ネガティブな感情にもきちんと向き合ったり、浸れるような処方になっているところが素敵。
辛いときに無理にポジティブな方向に気持ちを持って行かなくても良いし、色んな角度から自分を見つめ直したり物事を考えるきっかけを与えてくれる本って確かにたくさんある。
気になる本が増えたのはもちろん、三宅さんの考え方が好きだな。
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書評の読書自体が初めてではありますが、先ずは着眼点が素晴らしいな、と思ったのが直感でした。読み進めると、著者の若々しい口調も心地よく感じていた。読書自体がまだまだ未熟な私は、この著書で多くの本を知る事となったし、著者のことも更に知りたくなった。
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たぶん同世代だからか、口語調のその書き方が、悩んでいる自分に「それならこの本のこういうとこがホントおすすめ!」的に友達が薦めてくれているような感覚にしてくれる。お堅い書評では全くないし、目次を見て自分にいま必要な部分だけかいつまんでも良いと思う。
Posted by ブクログ
もともと書評が好きです。読みたい本が見つかるし、他の人はこんな視点で読んでいるのかと意外な発見がある。そして、本が好きな人が情熱を込めて書いた文章は読んでて引き込まれる。『悔しいときは頑張ったほうが後悔が少ない。』
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読みたくなったのは、『霧笛』だけど、海に行く用事は今のところない。
○○したいときに読む本というアプローチは面白いし、そのアプローチの中で著者独自の基準が強めなのがまた面白い。
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まあ本当に三宅さんの傍にはいつも本がいたんどなあと思うばかり。
確かに幸せなら、悩みもなければ本なんて読まないかもしれないけれども、それでも僕も本を読んでいたい。
いつだって人生は恐怖の報酬が積み重なった痕跡だ。
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著者はずっとこう言っている。「人生に不満やつらさ苦しさがなければ、本なんて読まなかった」(正確ではなく大体こんな感じ)と。
前まではこの考え方に反発すら覚えていたが、今はそうでもないような気がしてきた。
環境の変化や年齢を重ねることによって、考えが変わることもある。
読書も、そのときどきの感情によってどんな本を読みたいかが変わってくるのかもしれない。
本書でも著者は沢山の本を進めてくれており、どれもこれも面白そうなのだが、今回最も読みたいと感じたのが、よしながふみさんの『きのう何食べた?』だった。自炊したくないときに読む本と紹介されているが、私の場合毎日ほぼそんな気持ちだ。世の中で一番面倒くさい家事だと思っている。
ただのレシピ紹介本だったら読む気などしないだろうが、主人公の男性がなかなか私の周囲にはいないタイプのため、日常生活をただ読んでいるだけでも面白そうだ。
あとは、題名は知っていたけれど手に取ることのなかった『風と共に去りぬ』も気になった。「合コン前夜に読む本」と紹介されていてそれも面白い。
欲望に忠実な女性の主人公、大いに結構。何もかも遠慮して自分を出さない大人しめ女子より、ガンガン自分から求めていく女子の方が応援したくなる。(実際いたら厚かましいかもしれないが。笑)
今回も面白かった。なんだか著者の語りっぷりと本への熱愛ぶりが気に入って立て続けに読んできた。文章上手なので、普通に小説も書いてもらいたい。
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これまで三宅さんが本に助けを求めて生きてきた様がわかり、自分と同じ境遇なんだと共感しながら読めました。軽い文調、読み手に敬意を払いながらも親しみやすく作品を紹介してくれるスタイル、ぜひこれからも進めてください。三宅さんのおかげで先入観なく、これから色々な作品に出会えそうです。
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ぼちぼち行きましょう
なんてことを読後に思いました
まぁ、色々あるよね
人生いろいろ
島倉千代子ですよ(古すぎるだろ!)
そしてやっぱり本てものはあーた
いろんなものをくれるよね
あと、古典もっといっぱい読もうって思ったよね
読み直しも含めてね
もっとたくさん本読みたいな〜って思わせてくれた三宅香帆さんの一冊でした
そしてあれだよね
日本強すぎだよね
7-0て!
なんかごめん強すぎてごめん
次はいよいよカルロス・ルイス・サフォンだ上下巻あわせて1,300ページ
行くぜ!
Posted by ブクログ
芥川龍之介というと、『蜘蛛の糸』や『羅生門』など、難しそうで苦手だった。しかし、(芥川龍之介ファンには怒られてしまいそうな表現ではあるが)女の子の気持ちになって自分の弱みを吐き出そうとした作品『女生徒』のような作品もあると知り、興味が湧いた。
また、『ひとめぼれしたときに読む本』で恋愛小説を勧めるのではなく、「彼、彼女に似合う素敵な人になろう!」と言うことで堅めの本を勧める著者のセンスがいいな、と思った。
「あとがき」で著者が書いているように、人間が苦しんだり悩んだりした結果生まれたのが本だとしたら(私自身は楽しいときに生まれるものもあると思うので、人の心が大きく動いたときに生まれるものだと思っているが)、普段知ることのできない他人の、しかも複数人の心の動きを、何度も体験することができる本という媒体は本当にすごいと思う。
私自身、他の人に勧めるならどんな本を勧めるだろうか。
「毎日の変わらない日常にもやもやしている時に読む本」として「本日は、お日柄もよく」とかかな。
Posted by ブクログ
題材設定が秀逸。でも年代の違いもあり、今の自分に置き換えられるシチュエーション少なし。それもあってか、興味を惹かれる本も少なし。なんでこの評価。