三宅香帆のレビュー一覧
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「なぜ働いていると本を読めなくなるのか」
大学生の身分で、働いてもいないくせに昔より本や漫画を読むのがおっくうになっている自覚があったので本書を手に取った。シンプルに疑問を解消したかった。
たくさんの文献を引用し、終始納得感のある理論が展開されており、想像以上に私にとっては響く部分が多かった。「...続きを読むPosted by ブクログ -
仕事を自己実現のためとして頑張りすぎること、頑張ることで、自分を忘れさせてくれることが嬉しい、本は情報量が多い(ノイズがある)。これが、本から離れる理由なのかと思った。たしかに、そうかな。
自分は読書ルーチンを持っており、読書しないなんて考えられないが、それは読書で自らが救われた経験があったからだと...続きを読むPosted by ブクログ -
新書らしいライトさ。主張スタンスには共感した。半身で生きることは分人思考にも繋がるし、一つのコンテキストに絡め取られないことだなあと。
良い本ですPosted by ブクログ -
私は感想を書き残すのが好きな人間なのでだけど、このSNS隆盛時代だからこそ、筆(というか実際今は入力作業なのだが)が止まってしまうことが多かった。
そのモヤモヤそして対策がすべて書かれていると言っても過言ではないのかしら!
そう、こういうのを誰かに教えて欲しかった!
気持ちをわかりやすく表現する、...続きを読むPosted by ブクログ -
文章とは、言葉とは、書くこととはについて三宅さんの情熱がたっぷり詰まった作品。
少しばかりマニアックな内容も分かりやすい例えがあったから、凡人の私でも理解することができた。
文章を書いていく上で、これが正しい、あれが正しいなんてないんだなと感じさせられた。
その人に個性があるように文章にも個性が...続きを読むPosted by ブクログ -
著者がお気に入りの本について語る本だが、その著者の熱量が高く文章も上手なので、なんならこの本自体がかなり面白かった。
この本で挙げられているものを起点に今年はたくさん本を読みたい、という気分にさせてもらった。
本は好きだがハズレは引きたくない!面白い本教えて!という私と同類のワガママさんにオスス...続きを読むPosted by ブクログ -
「推し」に関する本が増えてきた昨今、またこの手の本かあ…と敬遠していたのですが、おすすめされて読みました。めっちゃ良かったです(禁句)前半は推しや好きという感情を分析していて、中盤はそれを相手にどう伝えるか、後半は文章技術という構成。特に前半は好きを大切にしようと決めた24年の最初に読んで正解でした...続きを読むPosted by ブクログ
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普段、推しのことを言葉に表すのが難しいと感じていたため、読んでよかったと思いました。推しだけではなく、自分の好きなものや嫌いなものについて発言する際に、役立てようと思います。Posted by ブクログ
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たぶん文体で面くらう方もいるんじゃないでしょうか。かくいう私も、語り口のテンションの高さに一瞬本を閉じかけました。
けれどそこを乗り越えて読んでいくと、数多くの知らない本に出会うことができます。驚いたのは、そのジャンルの幅広さです。著者の経歴上、どちらかというと小説や漫画や古典、純文学に分類される...続きを読むPosted by ブクログ -
読み物としてもとっても面白い、更に文章における表現方法をかみ砕いてわかりやすく解説している実用的な本でした。
作者がいかに文章というものを多面的にとらえ、個性に着目しているのかがわかりました。
バズりたい人も、バズりに興味がない人も一度読んでみてほしい!文章ってやっぱり面白いよな~と再確認できる本で...続きを読むPosted by ブクログ -
「書評家の三宅香帆さんって誰だ?」から関心を持ち、読んでみました。
「若いのに、たくさん読書をして、どんな事を語るのだろう」最初はこんな感じ、、
読み進めると、自分も同じ「本好き」として三宅さんが発信する言葉が自分に新しい刺激を与えてくれます。
(読んでてワクワク楽しい!)
言語化や、思考の整理...続きを読むPosted by ブクログ -
紹介されている本のほとんどが読んだことがないし、きっかけもないのでこの先も読まなそうだなと思う本だったけれど、三宅さんにかかるとどれも面白そうに思えてくるから不思議。各本につき3冊ずつの「次に読む本」も含めてどれも読みたくなってしまいました。Posted by ブクログ
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三宅さんの著書、初めて拝読しました。
「こういった切り口があるのか!」と発見させて頂きました。
「名場面のここが刺さる」といった内容ですが、つまりは「読み解き方」の本。
同じ小説を読んでも、人によって受けり方、もの事の見かた、は違うもの。
これは三宅さんなりの「切り口」で、その小説から何を感じ取った...続きを読むPosted by ブクログ -
15分の(ほぼ)ワンシーンのシナリオ執筆に挑戦することになったはいいものの、ワンシーンで何を表現すればいいのかと悩んでいた時に本屋さんでこの本を見つけ、これだ!と購入を即断。
最近は全体の構成ばかり考えていましたが、好きな作品には語りたくなる名場面があるという指摘にそうだよなぁ〜と頷きまくりでした...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の書評本が好きなので、こちらの本も読みました。
小説の読み方が本当に上手い!
すごく味わって読んでいらっしゃるなあと感じます。
様々な小説の名場面を紹介されているのですが、読んでいるととにかく読みたい・書きたい気持ちになります。
登場人物の関係性に着目して紹介されている章があり、特に二次創作を...続きを読むPosted by ブクログ -
推しへの言語化ができなくて困ってる人必見
普通に文章の勉強にもなる
読みやすくてさくさく読み切れた。
作品全体に愛が漂っているところもよい
Posted by ブクログ -
三宅さんの文体が好きで、同じように書きたいって思って読んだ。
なので、三宅さん自身の文章のテクニックが紹介されると思いきや、全然違った!
「バズるつかみ」とか「バズる組み立て」とかのテーマごとに、作家、タレントなどいろんな人の文章が紹介されて、解説されていた。
読みやすい文章や、つい読んでしまう文...続きを読むPosted by ブクログ -
バズる文章術を、さまざまな作家さんを例に分かりやすく述べられている
●しいたけ
最初に何か、ひっかかり があると、どうしても続きを読みたくなる
先にあえて、刺激的かつ意味不明な言葉を放り込む
●佐々木俊尚
何と無く自分でも答えを知ってそうな問いを投げかけられるも、心の壁を作れない
●森鴎...続きを読むPosted by ブクログ -
とても具体的に文章の書き方を伝える本だと思います。内容は、50個ほどの文章や詩、歌詞、ブログ記事をモデルとしてそれぞれに使われてる工夫を分析しながら、三宅先生が自作の例文を添削して表現や構成の効果を味わうという形で成り立っています。知らない作家さんの文章を知るきっかけにもなりますし、実際に添削する前...続きを読むPosted by ブクログ
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万葉集?勉強の本かぁ…と思っているあなたにぜひ読んで欲しい。
著者の三宅夏帆さんが和歌はもちろん歌人たちの関係や時代背景を含めた上で面白おかしく読み解いていてとても楽しく読めた。
興味深い豆知識もたくさん。(奈良時代のおまじないとか)
あれこれ妄想を募らせても昔の人が何を思って歌を詠んだのか本...続きを読むPosted by ブクログ