三宅香帆のレビュー一覧
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ネタバレ三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読みました。とても読みごたえがありました。いろいろな引用もあって、研究論文を読んでいるような内容。ただ、必要な情報だけを求めていくと、どうしても偏りが出るし、全体のコンテクストから理解するっていうことができなくなるというのはそうなのかなと思いました。でも、心に余裕がないと、確かに必要な範囲に限定して・・・原作を読まずに要約でいいからエッセンスを知りたいという気持ちにはなりやすい。そういうことなのかなと思った。それと、前半に家庭の事情で大学に行けなかった人が読書でスキルを身に着けることで、高学歴者に対するコンプレックスを無くそうとしていたと
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ネタバレ三宅香帆さんの「考察する若者たち」を読みました。冒頭出てくるのは「報われ消費」と「最適解」という言葉。そして、考察と批評の違いについて、以下のように述べている。考察とは「作者が作品に仕掛けたものとして謎を解こうとする行為」。批評とは「作者すら思いついていない作品の謎に対して解釈を提示する」こと。考察には正解があって、批評には正解はない。言い換えると、考察 =作者が提示する謎を解くこと であり、批評 =作者も把握していない謎を解くことと定義される。そしてこの場合、正解を当てる事が報われることになるらしい。実はここからが面白い。少し前に流行った「親ガチャ」という言葉にも通じるけど、努力が必ずしも報
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「働いていると本が読めないの!?」私にとってこれは衝撃的な事実でした。大学生の今でさえ、もっと本が読みたい!と思っているのに…
読書離れは今始まった問題ではないのが意外だった。読書できないのは自分のせいではない。本が読めないような働き方を要求する社会構造に原因がある!?
知識をピンポイントでほしい人にとって、読書は必要としていない知識を提供してくるし、過去についての知識も必要としてくる。だから、全身全霊で働いている人にとって読書はフラストレーションのたまるものなのですね。たしかに、歴史を知っていることを前提としている文章は読むのに時間と体力が要ると感じます。この本は、読書と労働の歴史を追い、読 -
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ネタバレ<目次>
第1章 批評から考察へ~「あなたの番です」「変な家」「君たちはどう生きるか」
第2章 萌えから推しへ~「【推しの子】」「アイドル」「絶対アイドル辞めないで」
第3章 ループから転生ものへ~「転生したらスライムだった件」「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。」
第4章 自己啓発から陰謀論へ~堀江貴文「他動力」ひろゆき「1%の努力」
第5章 やりがいから成長へ~「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」「働きマン」
第6章 メディアからプラットフォームへ~「スマホ脳」「一般意志2.0」
第7章 ヒエラルキーから界隈へ~「スキップとローファー」「遠国日記」
第8章 ググ -
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ネタバレ会社での界隈(最近の流行り、TikTokでの流行り等)に全く入れないことで感じている生きづらさ(大層だけど、それこそどういうキャラになればいいのかがわからない)要因が少しわかった。
それから、いいな、かわいい、こういうの好きだなと思ったらなんでそう思うのかを考えてみようと思う。
この本で最初からキーワードになっている報われ感の点でハッとしたのは、本屋で気になる本がないかを探している時に、口コミを見て面白そうかを判断して買っていること。タイトルやあらすじ等を見て気になると思っても、口コミの点数が低かったら買わないときがあり、それってこの本を読んで報われるかを判断して、自分のうちから自然に出た -
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タイトルどおりのテーマを扱う本書。このタイトルの本がベストセラーになること自体が興味深い。
このタイトルを見て、「確かに!」となるのと、「そうかな?」となる二面が同居するのが興味深い。
前者は、まさにそのとおり、働いてたらじっくり読書なんかできやしない、という実感。後者は、とはいえ何かしら(とはいえ、本書でたびたび言及される啓発書よろしいビジネス書中心だが)読んじゃいるよ、というところだろう。
本書は、読書とヒト、社会の向き合い方について、歴史経緯含めて解説しているが、そこはさておき、ここ十数年でどうか、に着目すれば、「読書=ノイズ」と喝破している。ノイズにならないタイプの自己啓発書、「情報