三宅香帆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ともすれば無粋になるような文体のテクニックの解説だが、著書の軽快な語り口と各方面への配慮が素晴らしく、とても楽しく読めました。
三宅さんの文体は、距離感がちょうどよい。近いんだけど、近すぎなくて絶妙です(そう感じさせるテクニックが散りばめられているのでしょう…)。
なにか文章を書くときに手元に置いておきたい本です。仕事、プライベート、軽め、重め…いろんなシーンで役立ちそうなテクニックが満載。
エンタメコンテンツについて、私は結構隅から隅まで「分かりたい」タイプの人間だ。
この伏線はこうなんだ!この演出の効果は…そもそもこの作品はこういう文脈で生まれてきていて…等々。
書きすぎない・言い過ぎな -
Posted by ブクログ
私を離さないで カズオイシグロ
私を離さないでを読むと、生きるってそもそも切ないことだったって気がつく。
すごく大事なものを見つけたり、帰りたい場所を知ったり、忘れたくない記憶を抱えたところで、私たちはいつかそれらと全部離れる。
だけど、同時にこうも感じる。
死にたくないと叫ぶ。誰かにぎゅっと寄り添う人がいるだけで、そこに温かい何かが生まれる。その寄り添ってくれる人のことをカズオイシグロは丁寧に描いてくれる。
生きるって素晴らしい、とか、愛は世界を救うなんて言われるよりも、死にたく無い、離さないで、なんて叫び声に人生を預けたくなる時もある。 -
Posted by ブクログ
朝井リョウさんが三宅さんのYouTubeにゲスト出演された時に訪問されていた東京・神田の再燈社書店で購入
動画内でも触れられていて胸熱だったので嬉しい
素敵な書店で素敵な栞もいただき、思い出に残る買い物だった
購入したのが2026.2、1月に休職したところで本が読めなくなった時だったけど、読めるようになった3月ごろからちまちまおうちにいる時に読んで、最後は8月に2日で90-380の最後のページまで読破。
いやーー面白かった!三宅さんのおかげでいろんなジャンルの本を読む楽しさを知れたので、ずっと三宅さんが語りかけてくれるこの本はスイスイ読める。
いろんな本を新たに知れた。読みたい本があるって幸せ -
Posted by ブクログ
バズるには文章には、中身より、技巧より大切なことがある。
それが「楽しんでもらうこと」。
刺激的な中身を出し続けるのは難しい。
技巧を身につけるのには時間がかかる。
でも読んでて楽しい文章にはモデルがいるで、彼らを真似すれば良いんじゃね?というコンセプトの一冊。
個人的には永世中立モデルが刺さった。
社会学者の岸政彦先生の文体の型で、結論を出さずにぐっとこらえて揺らぎ続けるというもの。
彼氏の年収が低すぎて結婚できないと泣く卒業生に対し、心の中で別に結婚しなくて良いんじゃない?と思いながらも、その幸せは女性にとって大切なものだから口にはしない。
こういう揺らぎながら、たくさんの視点を -
Posted by ブクログ
ネタバレサイン本が売られていたので買ってみた。確かに村上春樹の本からの引用がほとんどだけど、第4章からの著者の考察は読むに値すると思う。誰しも夫が公的な存在であって沈黙するといえばそうでもないのでは…と夫との口喧嘩に勝てない私は思うのだけど笑、本音で話し合い、傷をつけても一晩で解決する話し合いでなくても、時間をかけて構築していく夫婦や家族の関係も、唯一無二のものとして大切なのかなあと読んでいて感じた。夫婦の閉鎖的な関係だけでなく、第三者に相談することによって共同性にシェアすることによって風通しが良くなり、問題の根本的なところに気がつくこともできるのかーとの気づきもあった。第4章までの文学の引用は正直読
-
Posted by ブクログ
アイドルや宝塚、ミッキーといった身近な存在を題材に、「推し」という現象をエンタメとしてだけでなく、歴史や社会学的な視点から深く分析していてとても興味深かった。また、作中で触れられる「ファンが推しに持つ母的目線(見守り・育てる感覚)」は日本独特の文化なのかと考えさせられ、推しとの「距離」についての話も印象的。推しとファンの関係はあくまで1:1であり、お互いにわざわざ口にしない事情がある。秘密を共有していないからこそ「相手の理想にはなれない」という指摘には納得した。 母性(共同体を広げていく性質)の暴走に関する指摘も含め、自分の”好き”との向き合い方を見直すきっかけにもなる。好きなもの・応援する人
-
Posted by ブクログ
推し語りをしたいのにヤバいしか出てこない人のための本。
推しの事を語るために、まずネットの感想を見ず、自分の言葉をメモし、細分化し、文章化するための技術が詰まった本でした!
基本短文より長文語りの人向け。
推しが良かった!
→どこがどう良かったのか細分化する、
ポジティブな感想は共感、驚きから生まれるため、そこにフォーカスする
違和感・ネガティブな感想などもメモすると良い。
ありきたりな言葉=クリシェを使わずに表現しよう!
と書かれているんですが
まームズい!!
ありきたり、包括的な言葉(ヤバい!神!)
って便利だから使っちゃう!!
自分の言葉をひり出すのむずくね??
って思いながら読