三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同世代の文芸評論家による、エモーショナルでやさしい一冊。ポジショントークで分断を煽ることなく、懐かしい事例から未知の文化までが幅広く語られていて飽きさせない。
本書のキーワードは「最適化」と、それによって「報われること」だ。
考察、推し活、界隈文化。これらは一見自由で創造的に見えるが、実は高度に最適化されている。「考察」は単なる遊びではなく、いかに早く、鋭く、“正解”に近づけるかを競う評価の場となりつつあるからだ。
そこには「他者が作った枠組みを楽しむ」という肯定的な側面もある一方、うっすらと減点方式の空気が漂う。考察を否定することは一種の老害化かもしれないが、過剰に制度化された世界への違 -
Posted by ブクログ
ネタバレ意識せずともこの本の感想を書くハードルが高くなってしまう。
① よかった箇所の具体例を挙げる
「やばい」と「あはれなり」が良い時も悪い時も、自分の感情が大きく動いたこと・ものに対して使うものとしてまったく同じ意味であるという視点。
② 感情を言語化する
①はなるほどと思ったけど、一方で現代の「やばい」の使い方はもうちょっと乱雑に扱われている感じがしてしまう。そんなに感情が動いていなくても、どう表現していいかわからないからとりあえず口から出していると言うような感じがする。
③ 忘れないようにメモをする
著者が喋っている機会をよく目にするからか、新書なのにめっちゃ語りかけてくるような感じが -
Posted by ブクログ
三宅さんにいつか会えることがあったら、いつも面白い話題をありがとうと言いたい。
これは、本当に面白い話題だった。
考察=正解がある→報われる体験が多い
批評=正解がない→報われる体験が少ない
若者は、報われたい気持ちが強いのだろうなと思う。SNSでキラキラ、楽しそうな人生を送っている人がわんさかいて、それを毎日のように見ていたら、報われたいと思う気持ちが強くなるよなあと思う。比較対象が多すぎる。そもそもの土俵も違うのに。
たしかに、カテゴライズを無視して、自分を知ることって三宅さんの言うとおり時間がかかるし、正解もない。これって難しいけど、人生においてすごく価値のある面白いことだと思う。 -
Posted by ブクログ
著者が文学部出身なだけあり、それぞれの時代に出版された本とその時代の働き方を絡めながら、働き方と本の関係を解りやすく解説している。
最終的な結論として、「半身で働く」社会にする事が、読書をできる社会につながると結論づけている。
また、それだけでなく少子化や日本経済の発展に繋がるともしており自分もその考えに賛同した。
日本の長時間労働により、労働以外にエネルギーを割く事がむずかしくなっているのは自分も当てはまっている。「半身で働く」、そんな社会にするために自分に出来ることは?と考えていこうと思う。
資本主義社会の中での一労働者の自分が変えれることでは無いが、日本人全員がその様な考えを持てたら日本