三宅香帆のレビュー一覧

  • 名場面でわかる 刺さる小説の技術

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    15分の(ほぼ)ワンシーンのシナリオ執筆に挑戦することになったはいいものの、ワンシーンで何を表現すればいいのかと悩んでいた時に本屋さんでこの本を見つけ、これだ!と購入を即断。

    最近は全体の構成ばかり考えていましたが、好きな作品には語りたくなる名場面があるという指摘にそうだよなぁ〜と頷きまくりでした。
    様々なシチュエーションについて名場面が紹介されていて勉強になることばかりでした。

    本書に弊害があるとすれば、紹介されている作品がどれも面白そうで、執筆よりも読書を優先したいと思わせてしまうところでしょうか。

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    2023年08月20日
  • 名場面でわかる 刺さる小説の技術

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    著者の書評本が好きなので、こちらの本も読みました。
    小説の読み方が本当に上手い!
    すごく味わって読んでいらっしゃるなあと感じます。
    様々な小説の名場面を紹介されているのですが、読んでいるととにかく読みたい・書きたい気持ちになります。

    登場人物の関係性に着目して紹介されている章があり、特に二次創作をされている方にここをおすすめしたいかなと思いました。(関係性がメインとも言える創作だと思うので)
    著者も二次創作を経験されているとのことで、読んで得るものがあると思います。

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    2023年07月30日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    三宅さんの文体が好きで、同じように書きたいって思って読んだ。
    なので、三宅さん自身の文章のテクニックが紹介されると思いきや、全然違った!
    「バズるつかみ」とか「バズる組み立て」とかのテーマごとに、作家、タレントなどいろんな人の文章が紹介されて、解説されていた。

    読みやすい文章や、つい読んでしまう文章って、ふわっとした感覚でやってるものかと思っていたけど、説明できる技術があるんだ。

    どうすれば実践できるかも最後に「まとめ」で書いてくれているので、「やってみたい!」ってなる。
    でも、しいたけさんの、「最初に意味不明な言葉を放り込む」とかやりたいのになかなか浮かばない!やっぱり文章書くのが上手な

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    2023年05月30日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    バズる文章術を、さまざまな作家さんを例に分かりやすく述べられている


    ●しいたけ
     最初に何か、ひっかかり があると、どうしても続きを読みたくなる
    先にあえて、刺激的かつ意味不明な言葉を放り込む

    ●佐々木俊尚
     何と無く自分でも答えを知ってそうな問いを投げかけられるも、心の壁を作れない

    ●森鴎外
     最初にしつこく これは記憶だ と、伝える
    文章を書く人は全員過去型と、未来型の二つに分かれる
    つまり書き方が、過去に向きがちな人と、未来に向きがちな人が存在する
    夏目漱石は未来型
    森鴎外は過去型

     (ex)森鴎外➡︎古い話である。僕は偶然それが明治13年の出来事だと言うことを記憶している。

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    2023年02月16日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    とても具体的に文章の書き方を伝える本だと思います。内容は、50個ほどの文章や詩、歌詞、ブログ記事をモデルとしてそれぞれに使われてる工夫を分析しながら、三宅先生が自作の例文を添削して表現や構成の効果を味わうという形で成り立っています。知らない作家さんの文章を知るきっかけにもなりますし、実際に添削する前と後をみて学ぶことができるので実用的です。文章書きさんにはもちろん、三宅先生の読書が気になる方にもおすすめです。

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    2023年01月15日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    1.文章を書く仕事が増えてきたのでいつもとは違う切り口で読んでみたいと思って読みました。


    2.文章オタクの著者が語るバズるための文章術です。一般的にこの本の魅力はハウツー本に分類されてしまいますが、著者自身が楽しみながら書くというところが大前提となっています。
    それをふまえて、文章を書くことについてどれだけのテクニックが詰まっているのかをさまざまな著書を例に挙げながら書かれています。太宰治だったり、松井玲奈だったりジャンルを問わず例に挙げているので読み応えがある一冊となっています。各著者達の魅力はなんなのか、核となる部分はどこなのかをわかりやすく示しているのがとても良いです。

    3.いつも

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    2022年10月14日
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室

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    「せっかくいい文章を書けた(と思う)のに、誰にも見てもらえない。いいねが付かない」
    そんな経験ありませんか? 自分はそんなことだらけです。

     これまでさまざまな文章読本を読んだ中で、この本は自分に最も合う、納得できそれでいてわかりやすく真似しやすい。こんなにもさまざまなジャンルの文章を分析し、解説し、口語で説明できる著者に惚れた。
    論文になるくらいの勉強量と調査と解釈。二十歳そこそこの若者とは驚きである。

     一般の文章指南の本は、高名な文豪の文を並べこれがスゴイと言う。
    この本の場合はそれをさらに令和の時代にまで広げ、たくさんの現代文やドラマ脚本・コラム・ブログ文章・スピーチにまで言及して

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    2022年03月12日
  • 副作用あります!? 人生おたすけ処方本

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    三宅さんが紹介される本だと、今までまったく興味を持ったことがない本でも、そしてそれが長い本だったとしても読みたくなる。もちろん気になっていた本もしかり。たとえば、『嵐が丘』とか『千夜一夜物語』とか『華氏451度』とか『恋愛論 完全版』(橋本治)とか『モンテ・クリスト伯』とか『風と共に去りぬ』とか『アンナ・カレーニナ』とか『細雪』とか、そんな本たち。

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    2021年12月29日
  • 副作用あります!? 人生おたすけ処方本

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    悩み別に本を処方していくというコンセプトの本。悩みに効く一言、悩みに効く部分の紹介(引用)+著者のエピードもあってエッセイとしても読めます。こんな本は今までなかったかもしれません。

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    2020年01月25日
  • 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

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    推しの魅力をSNSで書きたい!けど語彙力のない私は上手くまとめられず、書いては消し、諦め上手い人のを引用する、を繰り返していた中で手に取った本。本編はなるほどなぁ〜って頷きながら読めて(読みやすくまとめられてた)良かったけど、あとがきのこの本を書いたきっかけのSNSについての話まで読んで欲しい。

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    2025年12月21日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    現代社会で生きる人達へのヒーリング本である。
    読書がノイズと捉えられる社会構造自体へのアンチテーゼ。
    私自身がこれからも本を読む事、そして本を読むことが好きな理由を見失わずに生きたいと改めて思えた本書だった。
    ありきたりな結論かもしれないけれど、指標を示した著者と実際に売れているという事実に読書家として少し希望を持て世の中捨てたもんじゃないと感じた。

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    2025年12月21日
  • 考察する若者たち

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    三宅香帆さんの流行から時代を読み解くお話は、いつも面白い。今回は、「報われたい時代」のお話。自分らしさや自分がどう感じるかよりも最適解の答えを求める。もっと自分で考えようよと思う一方で、余裕がない時代なのかもと切なくもなった。

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    2025年12月21日
  • 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

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    書評家の三宅香帆さんが書いた「好き」をきちんと伝えるための技術書。「やばい」しか感想が出ない人でも、自分の好きな気持ちを言語化する方法を詳しく書いてある。

    内容は三宅氏の「推しの素晴らしさを伝えたい」という気持ちがひしひしと伝わってくる。いわゆるオタク的な感覚をいかに言語化するか。俗にいう布教のやり方の指南書とも言えるものだった。オタク的な早口で語られているような雰囲気が文章からも伝わってくる。そう、熱量が高いのだ。

    ただ、そこは文章のプロである三宅氏だから、内容はすごく具体的でわかりやすいので、とても役に立つ内容になっている。文章がうまく書けないと思ってる人にはすごくいい本だと思う。

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    2025年12月21日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    新書は知識すぎる!と苦手意識があり避けてきたが
    本当に読みやすい!自分の興味がある新書というのはこの本で言うところのノイズの比較的少ない情報よりの本なのか…?と感じたほど。

    花束みたいな恋をしたの視聴がここで役立つとは
    思っていなくて驚いた。若者に優しい。
    例えが柔らかくてわかりやすい。
    説明文特有の作者の意図を読み取る
    みたいな作業の必要がなくてすらすらと読める。

    他人とうまく繋がれないから物語を求めるというのはかなりぐさぐさきてしまったし、孤独だから本を読むと言っていた太宰治と通ずるものがある。

    また、自己実現ときいて仕事を思い浮かべてしまうというのは本当に共感した。まさに!と思った

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    2025年12月21日
  • 文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?

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    村上春樹といった著名人の文章やネット上にある文章と、媒体を問わずさまざまな文章をピックアップして、その文体の秘密を著者が分析する。本書はこれらの文章がなぜ魅力的なものなのかを著者が解説して、AIが書いた文章にはない、人々の記憶に刻む文章とは何かを読者に教える。

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    2025年12月21日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    なぜ働いていると本が読めなくなるのか。自分自身は普段本を読む側として、自分自身とも重ねながら楽しく読むことができた。

    著者の意見も交えながら感じたこと。ハッとさせられたこともあるので、言語化しておくための感想文

    「なんで本?AIでいいやん」
    これは、本を読まない友人からよく言われることだ。 
    その返答としてうまく言語化できないことは多かったが、今回この本を読んで感じた「本を読む理由」の自分の解は以下だ。

    AI⇨問題解決、欲しい情報が最短で手に入る。
    本⇨探求、欲しい情報+予想もしなかった学びや感情と偶発的に出会える

    非効率ではあるが、私は探求したいのだ。
    そして意外と、偶発的に出会える

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    2025年12月20日
  • 考察する若者たち

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    ネタバレ

    すぐに正解を欲しがる若者たちの背景を、今若者に人気なコンテンツを参照して批評する本作。

    若者の心理がわからない中高年向けのタイトルだが、20代の私が読んでも非常に面白いしためになる。
    (本書のタイトルを見て手に取る人も、正解が欲しいんだなとも思った)

    考察系コンテンツ(鬼滅の刃、ワンピース、変な家)、転生系、あの花、推し活、Tiktok、陰謀論、ひろゆき、チャットGPT、、

    一見、最近流行っているモノだが、その共通点は、「正解」があり、努力した分、報われる確証があるから。

    レコメンド機能などのアルゴリズムが整い、視聴者の好みに合ったコンテンツしか触れないで済む自分に最適化されたプラット

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    2025年12月20日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    いろんな娯楽がある現代においての読書とは

    菅田将暉好きなのかな

    気楽に働いて本を読む時間も持とうね理論

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    2025年12月20日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    久々に論文を読んでいる感じだった。
    本を読むことの位置付けの変遷がわかって面白かった。
    半身で働くこと。これから意識していきたいと思った。

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    2025年12月20日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    ネタバレ

    「半身で働こう」

    三宅さんの主張には共感できる。

    私は以前は残業が多く、仕事に全身で取り組んでいた。

    しかしそんな生き方で、家族には苦労をかけ、自分の健康も害し、5年前に環境を変え、今はほとんど残業をせずに仕事を終えるようにしている。

    仕事の手を抜いているわけではないし、むしろ短い時間で仕事を行うのだから、より大変なくらいだ。

    しかし今は仕事が楽しい。

    家族も自身も健康だ。

    そうあれるように努力してきた結果ではあるが、この本で三宅さんの言うように、私はこれまで読んできたたくさんの本から得た文脈によって、今の状態に導かれたと思っている。

    例えば星野道夫さんの『旅をする木』や、鴨長

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    2025年12月20日