三宅香帆のレビュー一覧
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この本を読んだ感想としては変かもしれないけど。
映画「花束みたいな恋をした」を見たくなってしまった。
CMを見ただけでは、「こんなクソ恥ずかしそうな恋愛モノ見ない見ない」って内心思っていた。そんな作品のタイトルが、この本で出会う事になるとは思わなかった。
とある表現の技術を解説した後の具体例の中で、この作品に触れ引用していたのは、甘い恋の始まりでも切ない別れのシーンでもない。
就職した事によって趣味に入り込めなくなった主人公のセリフだ。
「息抜きにならないんだよ。頭入んないんだよ。パズドラしかやる気しないの」
私にも心当たりがありすぎる。
強く共感する気持ちから、CMしか見たこともない -
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SNSに書く文章がいつも「よかった!」という表現に行き着くことが多く、もっと自分の感じたことをうまく言語化する方法はないかな?と考えていたところ目に入ったのが本書。
推し活に限らず、感想文が苦手な人もこの本を読めば、具体的に何をどのように書いたら良いかわかると思う。
こういう基本的なハウツーを読書感想文を書かせる前に小中学校で教えた方がいい!!
本書で言われているように日本の読書感想文信仰ってある気がする。
ろくに感想文の書き方を教わっていないのに感想文はやたら書かされる。
それでも書ける子は書けるけど、苦手な子は苦手なまま…。センスや感受性のあるなしで話は終わってた気がする。
何 -
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直近で読んだ本の15冊中3冊が著者の本。自分もまんまと狙いにはまった世間のうちの一人ですが、その3冊の中でもこれが一番面白いのはこれがオタク本だからだろう。オタクは、え?そんなところに注目するの、というその視点が面白い。序文に、文章には3つの楽しみがあって、1 それは何が書かれているか、2 誰の目から書かれているか、3 どういうふうに書かれているか、とあるけど、自分は1しか気にしたことはなかったのだが、ふつうそうだよな…みなさん2とか3とか気にして読んだりするのだろうか。本書はその3について、古今東西の文章をとりあげて、なぜにこの文章はわれわれの心にヒットする(惹かれる、印象に残る、説得力があ
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■ この本のテーマ・キーワード
言語化
■ 心に残った一文・言葉
言葉は自分自身のオリジナルのものが、絶対に一番伝わりやすい。
■ 特に印象に残ったことや小さな変化
言語化に必要なのは語彙力ではなく細分化。
この一言は、単純ではあるけれどめちゃくちゃ腑に落ちた。なぜ自分がそう思ったのか、どういう感情なのかをとにかく細かく書き出すことで、自分ならではの言葉が生み出される。
■ 感想や読書メモ
「楽しかった」とか「面白かった」とかのいわゆるクリシェは、何も考えなくても頭に浮かぶ。
でも細分化には時間がかかる。今まではそれが面倒でクリシェに逃げがちになっていることを実感した。
ただこの本を読ん -
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この本を読んで、「まさにその通り」と思うことがたくさんあった。
面白い映画やドラマ、楽しかった展覧会など、さまざまな感動を自分なりに整理する前に、つい他人の感想を読んでしまい、自分の気持ちがどこかへ行ってしまうことがよくあります。
本書では、「好き」を言語化するための具体例が数多く紹介されています。
まだ輪郭のぼやけている「好き」を掘り下げ、細分化し、自分の言葉にしていく。そのために、具体的な場面や感情を思い出すことの大切さが伝わってきました。
これまで感想をどう表現すればいいのかわからず、素敵な文章を書ける人は文才がある人だけだと思っていました。しかし、この本で紹介されている方法なら、自 -
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「すごい」「やばい」「エモい」「やればわかる」しか語彙のない感想書いててやだな~って思って。だってさ、そう感じたとしても言葉や文字にしたのは誰かに伝えたいからで、今のままじゃ伝わらないと思ったから買ったのよ。
推しとはあるけど別に推しに限った話じゃない。それこそ感想と名がつきゃなんでも書ける気がする。
このシナリオ面白かったよは言いたいけど、タイトルだけ変えても同じこと言いそうだなって。つまり、相手は「また言ってるな」としか思っちゃくれねぇだよ。そういうのって悲しいよな。
包括的な言葉は便利だけど、個性が失われてしまう。俺が(そしてあなたが)文章を書くのは「俺だから(あなただから)」書けたこ -
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『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』を読んで、本を「料理する」という比喩が印象に残った。
作品を味わい、比較・抽象・発見・流行・不易という五つの工程で自分なりに「調理」することが大切だという。
面白い作品も、人に伝えるときには工夫が要る。会話も同じで、相手の話を本を読むようにじっくり味わう姿勢が求められる。
お金や権力を持たなくても、面白い話ができればみんなから期待され、そのことで自分を伸ばしていけるのだと思った。
本書は、読書を「身を助ける技術」と定義し、その技法を鮮やかに言語化した名著だ。特に、読んだ内容をネタにするための「比較・抽象・発見・流行・不易」という5つの調理法は、情 -
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〇なんと葵の上だけは、一度も光源氏と和歌のやりとりがないのです!(124p)
〇頭中将にしろ六条御息所にしろ『源氏物語』を読んでいると、「プライドが高い方が負ける」というこの世の真理を噛み締めます。(254p)
〇光源氏という非の打ち所がない貴族の美青年が、女性たちとの出会いを通して、その内側に罪悪感を抱えて生きることになる(322p)
〇光源氏へのコンプレックスを、薫は匂宮に投影していたのではないか。(361p)
★素晴らしくわかりやすい解説本。源氏物語や紫式部への愛を感じる!
★有名なエピソードのない、中盤以降の楽しみ方も教えてくれます。
★長大な源氏物語をわずか数行で総括して -
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今をときめく書評家、三宅香帆さん。この本は大学院生時代に書かれたものだということなんですが、いや既にすごい!
自分も結構いろんな本読む方だわ!なんて思ってたけど、軽く上を行かれてる気がしてひれ伏しました。日本と海外の古典・現代小説はもちろん、エッセイも文学評論、現代社会評論などの学術書も対談本も比較社会学も詩集・歌集も、漫画までが守備範囲。さすが、書評家なんて今までになかったジャンルの仕事で無双してるだけある。
50冊の本+「この本を読んだ方におすすめする次の本」3冊まであり、もう読みたい本が増えすぎて困る!と思って、途中でメモするのをやめたほど。
ブーリン家の姉妹、王妃の離婚、オリガ・モリ