三宅香帆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
■ この本のテーマ・キーワード
言語化
■ 心に残った一文・言葉
言葉は自分自身のオリジナルのものが、絶対に一番伝わりやすい。
■ 特に印象に残ったことや小さな変化
言語化に必要なのは語彙力ではなく細分化。
この一言は、単純ではあるけれどめちゃくちゃ腑に落ちた。なぜ自分がそう思ったのか、どういう感情なのかをとにかく細かく書き出すことで、自分ならではの言葉が生み出される。
■ 感想や読書メモ
「楽しかった」とか「面白かった」とかのいわゆるクリシェは、何も考えなくても頭に浮かぶ。
でも細分化には時間がかかる。今まではそれが面倒でクリシェに逃げがちになっていることを実感した。
ただこの本を読ん -
Posted by ブクログ
この本を読んで、「まさにその通り」と思うことがたくさんあった。
面白い映画やドラマ、楽しかった展覧会など、さまざまな感動を自分なりに整理する前に、つい他人の感想を読んでしまい、自分の気持ちがどこかへ行ってしまうことがよくあります。
本書では、「好き」を言語化するための具体例が数多く紹介されています。
まだ輪郭のぼやけている「好き」を掘り下げ、細分化し、自分の言葉にしていく。そのために、具体的な場面や感情を思い出すことの大切さが伝わってきました。
これまで感想をどう表現すればいいのかわからず、素敵な文章を書ける人は文才がある人だけだと思っていました。しかし、この本で紹介されている方法なら、自 -
Posted by ブクログ
「すごい」「やばい」「エモい」「やればわかる」しか語彙のない感想書いててやだな~って思って。だってさ、そう感じたとしても言葉や文字にしたのは誰かに伝えたいからで、今のままじゃ伝わらないと思ったから買ったのよ。
推しとはあるけど別に推しに限った話じゃない。それこそ感想と名がつきゃなんでも書ける気がする。
このシナリオ面白かったよは言いたいけど、タイトルだけ変えても同じこと言いそうだなって。つまり、相手は「また言ってるな」としか思っちゃくれねぇだよ。そういうのって悲しいよな。
包括的な言葉は便利だけど、個性が失われてしまう。俺が(そしてあなたが)文章を書くのは「俺だから(あなただから)」書けたこ -
-
Posted by ブクログ
『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』を読んで、本を「料理する」という比喩が印象に残った。
作品を味わい、比較・抽象・発見・流行・不易という五つの工程で自分なりに「調理」することが大切だという。
面白い作品も、人に伝えるときには工夫が要る。会話も同じで、相手の話を本を読むようにじっくり味わう姿勢が求められる。
お金や権力を持たなくても、面白い話ができればみんなから期待され、そのことで自分を伸ばしていけるのだと思った。
本書は、読書を「身を助ける技術」と定義し、その技法を鮮やかに言語化した名著だ。特に、読んだ内容をネタにするための「比較・抽象・発見・流行・不易」という5つの調理法は、情 -
Posted by ブクログ
〇なんと葵の上だけは、一度も光源氏と和歌のやりとりがないのです!(124p)
〇頭中将にしろ六条御息所にしろ『源氏物語』を読んでいると、「プライドが高い方が負ける」というこの世の真理を噛み締めます。(254p)
〇光源氏という非の打ち所がない貴族の美青年が、女性たちとの出会いを通して、その内側に罪悪感を抱えて生きることになる(322p)
〇光源氏へのコンプレックスを、薫は匂宮に投影していたのではないか。(361p)
★素晴らしくわかりやすい解説本。源氏物語や紫式部への愛を感じる!
★有名なエピソードのない、中盤以降の楽しみ方も教えてくれます。
★長大な源氏物語をわずか数行で総括して -
Posted by ブクログ
今をときめく書評家、三宅香帆さん。この本は大学院生時代に書かれたものだということなんですが、いや既にすごい!
自分も結構いろんな本読む方だわ!なんて思ってたけど、軽く上を行かれてる気がしてひれ伏しました。日本と海外の古典・現代小説はもちろん、エッセイも文学評論、現代社会評論などの学術書も対談本も比較社会学も詩集・歌集も、漫画までが守備範囲。さすが、書評家なんて今までになかったジャンルの仕事で無双してるだけある。
50冊の本+「この本を読んだ方におすすめする次の本」3冊まであり、もう読みたい本が増えすぎて困る!と思って、途中でメモするのをやめたほど。
ブーリン家の姉妹、王妃の離婚、オリガ・モリ -
Posted by ブクログ
初めて三宅香帆さんの本を読んだ。
タイトルとまえがきを読んで、「わかるー!!」
と、心の中で何度も頷きながら共感。
"悩みなんか抱えたことがなくて、
苦しみなんか味わったことがなくて、
人生がずっとずっと、幸せだったなら
もしかして私は、本を読まなかったかもしれない。"
本が大好きだから、
子どもの頃からずっと読んでいたのもあるけど、
それだけじゃない。
悩んで苦しんで、
相談しても欲しい答えが得られなくて、
ほかの人の頭を借りたいときにも読んでいた。
それは、(自分だけじゃなかったんだ。)
と、なんだかホッとしたし、
ライトな文章でするする読み進められる
読みや -
-
Posted by ブクログ
読みたい本が激増しました。
「本のことが書かれた本」にはデメリットも多くて。
まっさらな気持ちで読み始められないし、期待値も高くなりがち。
でもでも、漠然とした読みたいかんじがどの本にあたるのか、やはり何等かのガイドが必要で。同じ作者を続けて読んだり、文庫の後ろ表紙やオビを参考にするのも、読みたい本を読みたいから。そんで、自分にとって全く未開拓な、未知な分野とか著者に触れるきっかけになる。たとえ、そのせいで人生が狂うことになっても。
そんなかんじで、「読みたい」への登録が増えました。
そして、この著者の勧めをもってしても食指の動かない本もあり。
恩田陸
一時期、好んで読んでいたのになぁ。 -
Posted by ブクログ
「『源氏物語』読んだ気になりたい!できればお手軽に!」
そうなのです
たいへん申し訳ないが、わたくしの望みはこの一点のみであります
果たして三宅香帆さんはわたくしの望みに応えられたのか?!(いや本人そんなつもりで書いてないよ!)
結論を言おう
100点
本書は書評家・三宅香帆さんが、大好きな『源氏物語』に「人に薦められる入門書がなかなかないな〜」と思い、「なければ自分で書けばいーじゃん!」という素敵な発案によって生まれました
ナイスです
いやもうとてつもなく面白かった
これ、『源氏物語』の魅力を余すところなく伝え切っているのではなかろうか
いや『源氏物語』読んだことないんだけどね