三宅香帆のレビュー一覧

  • 人生を狂わす名著50
    書店でふと見かけて入手。主体となる作品50作に加え、それぞれに”次の一冊”としての3冊が挙げられているから、正味200冊のブックガイド。小説が中心だけど、ノンフから漫画まで網羅されていて、著者の愛情がそこかしこからうかがえる内容。まだかなり若い人だと見受けられるけど、並々ならぬ読書量に裏打ちされた読...続きを読む
  • 人生を狂わす名著50
    そこの人生狂わせたいあなた!
    そんなあなたにぴったりのブックガイドがあります。

    著者の三宅さんが自身の「人生狂わせるほど面白い本」を50冊以上紹介。古典から詩集、マンガまで。

    “「狂うって『世界の規範から外れる』ことだと思うのですが、どうしても社会や世界に流されることのできなくなる本を選んでみま...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    日本における読書の位置付けを「働き方」と「労働者の悩み」を軸に歴史的に振り返る。
    読書が立身出世という概念を啓蒙する形で広まったのち、地位獲得やコンプレックス解消のために用いられていた時代から,徐々に教養の大衆化が進み、企業・社会が自己啓発を求め出すことや、地位獲得における教養の方がコミュニケーショ...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    さまざまな事例を引きつつ、日本における労働の歴史を紐解きつつ、「読書」という行為の持つ意味や労働との関連を考察する。序章冒頭の「花束みたいな恋をした」からの例、「パズドラしかやる気しないの」に頷きまくる諸氏も多いのではないか。「全身全霊で働く」蜜のような味から、「半身で働こう」へと。身に沁みた本。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    ノイズ。今欲しいのは情報であって、読書体験はノイズを含むという表現が、わたしのモヤモヤをスッと言語化してくれた。
    花束みたいな恋をしたの麦の引用がたくさん出てきて、わかりやすいし、納得することが多くて、首を縦に振りまくりながら読み進めた。
    別に読書論を語る本ではなくて、現代の労働についての問題を読書...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    以前に読んだ「映画を早送りで観る人たち: ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形」と関連した話で非常に面白かった。かつ、今の自分に響く内容も多かった。

    【読書と優越感】
    「自分が学ぶ動機付けを持った人間だと思いたい一心で、あれこれの勉強を買い漁る」という言葉は非常に今の自分に刺さった。成長...続きを読む
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室
    人気作家のエッセイやブログをもとに、文章について事細かに解説している。ご本人もさすが語るだけあって読みやすい文章だった。

    今回は一気読みしたけど恐らく一気読みには向かない本。また文章を書く機会ができたときに、改めて読み返したい。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    非常に読みやすい説明文。中学受験の国語問題とかに採用されそう。読書とは自分から離れた文脈に触れること、読めない状況とは新しい文脈をつくる余裕が無い、ノイズだと思ってしまう。余裕が無いのは全身全霊で働いているから、半身で働こう。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    書くことや説明することに対して、現実的に前向きになれそうな一冊だった。
    推し布教だけでなく、自分のことを知らない面接官に魅力をアピールする就活にも使えそう(実際作中でも触れてた)

    自身がオタク気質で、好きなものを発信したいタイプながら、伝え方が下手だなあと感じていたので読み始めた。

    古語でも「あ...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    現代社会で働きながら読書を楽しむことの困難さを深く掘り下げた作品。また、自己啓発書がなぜ多忙な現代人に受け入れられやすいのかについても触れられている。「ノイズ」を最小限に抑えることで、限られた自由時間を最大限に活用する手助けをしているからだという。この本から得られる教訓は、現代社会が私たちに求める無...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    "本読みあるある"をまとめた本と思いきや、今の日本社会や働き方への疑義や提言が盛り込まれて頷けることばかり。読書の大切さを説きつつも、それが絶対ではないとするバランス感覚も好みです。読書史と労働史の解説も良かった。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    結論:資本主義と新自由主義に魂を売るな!

    SNSで話題で、自分自身課題感があったので読んでみた。
    スマホばかり見てしまうあなたに、という帯とは裏腹に日本の読書史と労働史に対する考察で、前々からなんとなく感じていたことやモヤモヤしていたこと(ex.ビジネス書や自己啓発本を読むのは読書というのか?現代...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    日本人の読書の歴史について多く書かれていて、興味深かった。円本の辺りの流れが面白い。
    労働者たちが階級を上げるために「成功」などの雑誌を読むのをエリートたちは冷ややかに見ている、という図は今でもあるよなぁと。

    後半の読書はノイズであるというテーマも興味深かった。働くことにおいて雑多な知識が入ってく...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    自分に直接関係のない情報をいれるゆとり、それがない環境には、いま読書は存在しにくいのかも。全身全霊をやめましょう、という主張はすごく心に響きます。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    ネットで紹介されているのを見て、気になったので購入した。

    仕事に全身全霊だと、本が読めない。
    仕事だけじゃなく、いろんなところに、ちょびっとずつ関わる余裕を持てたらいいね。
    その一つが読書ならいいね、という感じ。

    自分を振り返ると、確かにそうだった。
    意識しないと、本を読まない時期があった。
    ...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    自分も働いている時に本が読めなくなったので、「半身」でさまざまな文脈をもつ生き方の提案に、なるほど、と頷いた。なにより本書を通して、本や書店に対する著者の愛を感じられたのがすごく良かった。
    また、『バーンアウト』『推し、燃ゆ』『24/7』など、ここ数年で読んだ書籍が何冊か引用されていたので世代を感じ...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    現代人の私には、昔の人ってたくさん本を読んでたんだよな〜位のイメージだったので、時代を追って本との距離感や捉え方を知ることができた。
    その上で、働きながら本を読むにはというテーマにも触れていた。ノイズを受け取るゆとりのある生活、社会が実現できたらいいですね。
    著者の「売れすぎである。」等の表現が面白...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    具体的で分かりやすい

    文章を書く必要に迫られて取っ掛かりとして読んでみたが
    「やばい」をもっと細分化して考えてみることが大切なのだと分かった

    文章の一節を提示して分析したり分かりやすく書いてくれていたと思う

    日常での出来事や推しについて、その場で気持ちが動かされても
    日々忘れていってしまうし、...続きを読む
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室
    正直に言う。『バズりたい』
    カッコ悪くてもいい、注目を集めたいのだ。
    そんな訳で、ちゃんと勉強をしようと思って手に取ったのが本書である。

    「文芸オタク」と枕詞に書いてあるように、色々な文章を例にとり、注目すべき観点を丁寧に解説してくれている。
    表紙はちょっとゆるキャラがエッチな格好をしているけれど...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    まさに推しの素晴らしさを語りたいのに語彙力が少ないと悩んでいたところだったのでとても勉強になりました。
    気持ちを細分化するということ心がけてみようと思います。