三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の好きなものってなんだろう
そもそも自分とは?生きがいとは?
そういったことに悩んでるあなたにおすすめの一冊です。
以下ネタバレ
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【本書のテーマ】
「好き」を言語化する意義とそのコツとは?
それは、ありきたりな言葉や他人の言葉をできる限り排除し、自分の感情と妄想にふけり、自分の言葉で語ること。
【なぜ「好き」を言語化することが大切か】
自分の好きを語ることは、自分自身の人生を語ることだから。好きを言語化することにより、自分の人生を肯定し、愛することができるようになる。
【そのコツ】
①自分の言語化の前に他人の感想を見な -
Posted by ブクログ
「すごい」「やばい」「エモい」「やればわかる」しか語彙のない感想書いててやだな~って思って。だってさ、そう感じたとしても言葉や文字にしたのは誰かに伝えたいからで、今のままじゃ伝わらないと思ったから買ったのよ。
推しとはあるけど別に推しに限った話じゃない。それこそ感想と名がつきゃなんでも書ける気がする。
このシナリオ面白かったよは言いたいけど、タイトルだけ変えても同じこと言いそうだなって。つまり、相手は「また言ってるな」としか思っちゃくれねぇだよ。そういうのって悲しいよな。
包括的な言葉は便利だけど、個性が失われてしまう。俺が(そしてあなたが)文章を書くのは「俺だから(あなただから)」書けたこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ○今の時代の空気感や考え方の傾向がわかる
「なぜ、推し活で月数十万を払う若者がいるのか」
「なぜ、ダイパやコスパという言葉が流行り、それ を追い求める人(自分も含めて)が増えているのか」
の「最適解」が書いてあった。
今の時代、情報が簡単に大量に手に入る時代に、若者を中心に「報われる」ことを重視する空気感があるのだという。自分の感想を重視する「批評」よりも作者の意図が重視される「考察」が好まれること。好きという感情である「萌え」よりも好き+理想に向かう行動まで重視する「推し」が好まれること。「考察」や「推し」は、自分がやってみて「報われる」結果が得られることである。
自分も例えば、 -
Posted by ブクログ
ネタバレただの読書術本と侮るなかれ
三宅氏による社会と時代背景から見る読書史、あるいは労働史である。
単にインターネットやそれら媒体の台頭のみでは現代の人々の読書観は語れない。社会が個人の労働観や人生観といったものを時代ごとに変化させてきた。新自由主義という言葉がよく使われるが、特に今日においてはその言葉の意味合いとは裏腹に不自由感が漂う。
現代の、労働が中心的な社会観において、未知はノイズであり、既知が受け入れられるため読書は排除される側にある。
自由が責任を強め、責任が労働の奴隷化を強め、それが趣味を遠ざける。やりたいことで生きていく事へのアンチテーゼや疎外感はそういう社会構造が生み出した鬱屈だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分自身働きながらも本は読めてる方だと思ってたからスマホに時間を使われて本を選好する人が少ないというのがメインで書かれているのかと思っていたが、年代ごとの勤労者と読書の関係が細かく書かれていて納得がいく内容だった。特に現代は情報を効率よく取ることが重視され、効率が悪いことは冷笑される雰囲気があるかつ、目に入りやすいのも読書が遠ざけられる原因になってるようにも思う。効率化するところはする一方で、非効率を楽しむという点も重視されるようになればいいなと思う。
半身で働くのは大賛成。定時がそもそも長いと思うから一旦1時間縮めて八分身で働くことから始めれるといいなぁ。 -
Posted by ブクログ
三宅さんの読書感想文と読者に訴えかける、対話してくれる本だという印象が強かった。
読みたくなるような本ばかりで、積読が多い自分なんかには積読コースになる本達、見たくて見れない映画達に今後エントリーされることになるでしょう。
文章自体は頭の中に入るのだが。漢字にふりがなが振っていないので、作品の内容が頭の中に入っているまたは、読んでいないと読みにくいなという一面がありました。
たださすが、三宅さんだと思います。
読んでいる時はすごく充実していました。
比較、抽象、発見、流行、不易この5つを通じて読書をすると面白いのかな?というテーマごとに書かれているので、話がわかりやすく流れるように入っていき -
Posted by ブクログ
「半身で働く」。著者は本を読むためには、そういった働き方が良いのではないかと提言しています。ここでいう「本を読むため」というのは、「文化的に生活するため」とも、言い換えられるのかもしれません。この考えには、実体験から激しく同意します。
私が読書を始めたのはここ1年くらいの話なのですが、今の仕事は正直、めちゃくちゃ楽で、心にゆとりがあるので、読書が継続できていると思います。それも、実用書や自己啓発本を読んでいるわけではなく、著者の言葉を借りるのであれば、「ノイズのある読書」が出来ていると思います。全く仕事と関係ない本をあえて読んでいる節もあるので、ノイズだらけです。
4年前に転職するまで、私 -
Posted by ブクログ
ためになったし勉強になりました。やっぱり私三宅さん好きだわ。
私には推しがいないので、本に対する愛(レビュー)に活かしたいと思っています。
以下備忘録。
自分の言葉を見つけるには。。
・良かった箇所の具体例を挙げる
・感情を言語化する
・忘れないようにメモする
よかったところを細かく具体的に挙げる(具体例が細かいほど他の人と違う感想になりやすい)
・好きな(好きじゃない)キャラクター
・印象に残ったセリフ
・心に残っている場面
・びっくりした展開
・最後までよくわからなかった心情
ネガティブな感情は不快か退屈のどちらか。
・自分のイヤな体験との共通点を探す
・どこが退屈だったのか(キャ -
Posted by ブクログ
日常会話の中で、どうも意味が相手にあまり伝わってないと感じる場面があったりします。相手の理解が無いからだと人のせいにしていましたが、今考えみると伝える為の工夫をしていなかったような。
私には、熱烈に語りたいよう推しは居ないかな。
なので、好きを言語化する事についてあまり興味はなかったのですが、話題書なので読み始めました。
自分の好きを相手に伝えたい時に、相手との熱量と情報の差を埋めること。自分の言葉で好きを伝える事。細分化した言葉を使う事。
色々な技法があるなと思うなかで、伝える事の難しさ、そして気持ち(推し)が伝わった時の嬉しさにはなんだか共感する部分があります。
猫が好き コーヒー