三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヒップホップという自分目線の表現が好きで、他人から与えられた言葉で表現するアイドルの魅力が理解できないモヤモヤがずっとあり、アイドルカルチャーがどう発展してきたのか、理解したくて読んだ。
父性と母性を軸にした整理が面白かった。伝統的な、父なる権威による評価から、戦後ポストフォーディズムの中で母なる大衆に切り替わる。スターとの関わりは、トップダウンのベクトルのハレの場に限られていたのに対し、推しとの接点はケの日常に溶け込んでいる。共同体が解体され、ヴァーチャルな共同性が個人のアイデンティティを支える現代において、ちゃんと自分の言葉を大切にすることで、包摂する母性的な共同性や同調圧力に呑み込まれな -
Posted by ブクログ
推しがいると「ハレ(非日常)」ができて、いつもの日常(ケ)がさらに充実する感覚にすごく納得した。推しの存在があるから普段の生活も頑張れるんだなと思った。
最近は推し活の期間が長くなっていて、みんな推しと一緒に歳をとっているという話に「たしかに!」となった。
タオルを回さない人が増えてほしい——あとがきのこの言葉がすごく印象的でした。
高校野球(甲子園)で、球場全体が片方のチームを応援してタオルを回し、後押しするような瞬間。
僕もそんな場面を観戦したことがあって、違和感を抱いていました。
「うがった見方なのかな、素直にみんなと一緒に応援すればいいのか」とも思ったけれど、応援されていないもう一 -
Posted by ブクログ
日本人の読書と労働の歴史を明治時代から振り返る内容が主であり、想像していたより学術的で、読書の位置づけが時代とともに変容する様は知的好奇心を刺激しました
ただ、早く結論を知りたかった自分は途中で何度かネットで結論を調べそうになりました
自分から遠い文脈という名の「ノイズ」を受け入れられなくなっている自分の存在を発見できました
社会が新しい、若い、魅力的なものを次々生み出し消費することで利益を追求する資本主義社会である限り、"半身"で働くことは少なからず経済の停滞を招くかもしれません
実際現代はAIの台頭により世界的に一層"全身"で働かないと雇用はな -
Posted by ブクログ
かつての日本では、「夫は外で働き、妻は家を守る」といった標準的なモデルや、専業主婦家庭を前提とした社会システムが定着していた。しかし、共働き家庭の急増や女性の社会進出が進む一方で、長時間労働やワンオペ育児、税制・社会保障制度など、従来の「夫婦モデル」を前提とした社会構造自体は十分に変化していない。
そうしたミスマッチによって「生活を共にするパートナーシップとしての夫婦」が実質的に成立しづらくなっている現状を指摘している。仕事や子育てに追われて互いの関係性を深める時間やゆとりを失い、家の中に「夫婦という関係」が不在化してしまう現象や、単身化が進む社会構造に光を当てながら、これからの時代に必要な -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、恋愛や結婚が個人の選択とされる一方で、夫婦がともに生きるための時間や余白が、社会から少しずつ失われていることを、物語や作品を通して読み解いていく。
家事は分担し、気持ちは言葉にし、問題が起きたら冷静に話し合う。そうすれば、夫婦はうまく運営できると思っていた。
でも実際の仲直りは、そんなに整然としていない。タイパやコスパが重視される今、夫婦で向き合ったり、時に膠着する時間は無駄に見えるかもしれない。
それでも、分かり合えなさを抱えたまま相手のそばに留まり、何度でも話そうとすることこそ、夫婦でいることだ。
小説を読むことも同じだと思った。
あらすじや結論だけなら短時間で知ることができ -
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Posted by ブクログ
本や映画をネタ探しの場として捉える。
生きていく上で何事にも経験が乏しいと、同じ話しかできない、同じ話ばかりする、つまらない人間になる。話の引き出しを増やすつもりで、「ネタを仕込むつもりで読む」
作者の感情、伝えたいこと、感じ方、全てにおいて正解はないから、臆せず自分で考えることが大事。
あとは、その考え方、比較、抽象的なテーマは何か、書かれてないものは何かを考えることで他者とは違った発想や感想になるというもの。
読んだことないジャンルの本が多く出てきて読みたい本が増えた。また、知っている本でもその観点で観てなかったな。と発見があって面白かった。