三宅香帆のレビュー一覧
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とても売れている三宅香帆さんの新書。題名も気になり、購入。「令和」と「平成」で何が変わったのか?今の若者はどう変わったのか?きっと多くの人が気になる題材で、目のつけどころがすごいと思う。
本書のキーワードは、「報われる」、「報われる努力をしたい若者」。それは、社会が報われる努力をできる場所になっていないことの証という。
おそらく三宅さんが一番伝えたいことは、「あとがき」なのではないかと思う。本や雑誌を読む、書店に足を運ぶ。「自分の言葉」で表現する。それは、自分の考えを大切にすること、自分をみつめ、個性を大切にすることに繋がっていくと思う。 -
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・購入のきっかけ
自分の好きなものに対し、それのどこが好きなのかを自分のなかで明確にできなかったから。
・読む目的
好きなものの好きな理由を学ぶため。
・この本は知識を「広げる」or「深める」?
広げる。自分の感じることをいかに言語にするか、その方法を紹介するように学んでいく。
・この本はどんなスパンで効く?
短~中期的に効くと思う。
短期的には、目的に対する解決として「好きなものの好きな理由を明確化する」ことができるようになる。
それにより、好きなものを分析したりまた好きなものを伝えたりと、中期的に関わっていけるようになる。
・感想
この本の重要な部分は、おそらく最初の「前準備」の -
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「話が面白い人」になるにはどうするかというより、どうやって鑑賞する力を磨くかということに焦点をあてた本。アウトプット(話す内容)はインプット(今までに 見た/経験した もの)によって作られるため、まずはインプットの濃度をあげよう、という発想だと思う。
「どう読むか」の方法について具体的な説明は冒頭に少し紹介されているのみで、本のほとんどが実践例としての三宅さんの実際の批評である。
紹介されている鑑賞のプロセスは以下の5つ。
「比較」他の作品と比べる
「抽象」テーマを言葉にする
「発見」書かれていないものを見つける
「流行」時代の共通点として語る
「不易」普遍的なテーマとして語る
実践例と -
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この本の直前に読んでいたのが稲田豊史の『本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形』でした。その新書で「本を読む」って行為が衰退していく現状をはっきり理解したことでかなり落ち込んでいたところに、本読み最強女王(?)の三宅香帆!かなり気分は持ち直しました。「本が嫌いな人たちがどんどん増えているのはわかるけけど、本が好きな人たちもまだまだ元気!」ってな気分。そして今なぜ彼女が大活躍しているかもわかったような気になりました。それは読書好きにありがちな「上から目線」成分が皆無なところ。まるで「推し活」のように古今東西の作家の文体を楽しみ、次々にその裏側に潜むマル秘テクニックを分析
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ホラーの扉は開かなかったので、新書の扉を開いてみた。
とても耳が痛すぎる話。あまりに意味を求めて過ぎているし、間違うことを恐れて、先回りして正解を求めていた気がする。ゼルダも負けることが怖くてずっとガノンドロフと戦ってないし、期待している結末じゃなかったらってフリーレンも途中で見てない。野球の試合もできれば勝敗分かった上で見たい(これはちょっと違うか?)本を読んだり美術館に行ったり、楽しかったけどこれ意味ある?と不安になって、常に意味を報酬を探してしまう。
答えはいつも一つみたいなコナンくんはミステリーの中だけでいい。その他は複数あるよって世界だといい。だってその方がきっと面白い。
そして自分 -
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本文では文章を書くコツについてもいくらか触れられているが、個人的にささったのは、自分の好きや嫌いを言語化することの重要性について。現代はSNSなどネットから世界中の人と繋がることができ、昔よりも影響が強い言葉に触れる機会が多くなった。それによって、他人の考えがさも自分の考えかのように思考が上書きされいく。そして、自分を言語化できなくなり、自分がどういう人間か分からなくなる。私も映画を見たりして、言語化できなかったときは、人の感想でぴったりくるものがあれば自分の意見を代弁してくれたと安心していた。
受験勉強では答えを見ることは良しとされていたし、むしろ分からない問題を時間をかけて答えを出す -
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「読書と労働」の歴史を紐解くもの。様々な著作を引用して読書史、特に働く人にとっての読書・労働者が読書に何を求めていたのかを探求していく。
本は「ノイズ」の多いメディアだという。目当ての情報にすぐにたどり着けるネット社会では、それ以外はノイズである。本はむしろノイズを楽しむ余裕が必要なメディアなのだ。
本書はかなりの部分引用で成り立っているが、そもそも本書を手に取らなかったらまず読まないジャンルからの引用が多い。まさに本書の存在が読書のノイズの多さを立証している。そして、そのノイズの部分が面白い。
実際、私も本がかなり好きなのにYouTubeやライブ配信の視聴、スポーツ観戦をしている時間が -
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前から話題になっている三宅先生の本を遂に手に取ってみました。表紙とタイトルに目と耳がチカチカしてしまい大丈夫かちょっと心配でしたが杞憂でした。面白いしタメになる!!
読む対象が文章書くの苦手な人、SNSやってる人のようなので、わたし自身は著者先生の対象とする層からは外れてましたがそれでも面白い。冒頭の「読書感想文」信仰の話は思わず笑ってしまいました。先生のいう「共感と驚き」の共感の方にピタっとはまりました。
SNSで発信するしないに関わらず、自分の言葉を持つことは大切なことだと思うので、推しのいる人いない人どちらにも読んでもらいたい一冊です。 -
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万葉集の面白さが感じられる本でした!
三宅さんの、関西弁でポップに付けられた現代語訳を見ているだけで楽しく、すらすらと読むことができました。
現代の私たちと何ら変わりのない感性で詠まれている和歌が多く紹介されており、今と1300年も前では文化や人々が置かれている状況の何もかもが違うのに、心は変わらないなんて、人間って不思議だ〜と思いました。
昔の人も同じことで悲しんでいたんだなと思ったら心が楽になる感じがしたので、辛いことがあったら、昔の歌人たちに慰めて貰うのもいいな、と思いました。
あと、古典全般に言えることかもしれませんが、「作者未詳」ってかっこよくないですか!?誰が詠んだかわから -
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p.145 というのも私はものすごく運動が苦手なのだが、その理由のひとつに「身体的な恐怖心がとても強い」というものがある。いや、運動神経が悪くて体のコントロールがきかないから恐怖心が強いのか、恐怖心が強いから体のコントロールがきかないのかは、よくわからないけれど…・・・・。。それにしたって、私は普通にみんなが遊んでいる遊具すらこわかった思い出がある。
p.147 おかざき真里さんとひうらさとるさんの対談で昔「ブレーキをかけることは編集者に3<発見>書かれていないものを見つける
できるけど、ブレーキを外すことは作家本人にしかできない」とおっしゃっていたことがあって、至言だなあと思った。本当