三宅香帆のレビュー一覧

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    あまり普段新書は読まないが……面白かった!こんな面白いんだったらもっと新書読んでみようかな!とおもった!

    本書は近代〜現代までの働き方と読書のあり方を論じながら、両立するにはどうすれば良いのか?を語るもの。
    現代の情報社会はノイズを嫌い、自己責任論を根底にした資本主義社会は全ての時間を何らかに捧げることを強要してくる。私が普段感じているいい知れぬストレス、不安感の正体が言語化され大変納得感があった。

    解決法として「半身で働く」ことを推奨していたが…なかなかこれは難しいだろうなぁと思う。私は別に既に半身みたいな働き方しているが。

    自己責任論が、かなり厄介だと思う。半身で働いて、何か失敗したら…競争において行かれて職を失い、路頭に迷ってしまったら…自己責任論がある限り、そうなってもどうにかなるだろうという確信は持てない。というかおそらく大丈夫ではない。あの時全身全霊で働いていればまだ違ったかもしれない!と私は必ず思ってしまう。

    いやしかし人間は文化的な生き物のため、せっかく受けた生を全て仕事に使うなどというのは……違うだろうと間違いなく思う。
    日本経済のセーフティネットがきちんと機能するという確信さえ持てればなぁ。だれか、「今から半身が正解とします!よーいスタート!!」って号令かけてくんないかな。

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    2026年10月08日
  • ニュー日本文学史

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    作品や作者が身を置く環境や立場、その当時の文学の傾向や流行を踏まえてどこが革新的だったのかを説明してくれていて、さらに優しいイラストも添えられているため、その時代の日本を想像しやすく読みやすい

    文章の端々から古典が現代まで読み継がれてきたことへの感動が感じられ、書き手だけでなく読み手も重要視している感じがする
    古典文学をこのような柔らかく易しい文章で面白く解説されていることが、さらにこの先も読まれ続ける一因となるんだろうなと思った

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    2026年10月08日
  • それを読むたび思い出す

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    最近…うまく言葉にならないのだけど私のアンテナがよくキャッチするこのお方。エッセイも書いていたとは。文庫化すると知り買いました。すぅーっと心と頭に入ってくる文章で心地よい。中高生とはなかなかタフな時代だ。それは著者の過ごした高知でも私の過ごした場所でも変わらない。私も懐かしい地元の今はなき本屋を思い出した。
    東畑開人さんの解説がとても良い!!

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    2026年10月08日
  • 副作用あります!? 人生おたすけ処方本

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    三宅香帆さんの選ぶ本の範囲が幅広く多彩で驚く。尊敬しかない。
    今の本も読みつつ、昔の文豪と呼ばれるような作家の本だったり、海外の名作といわれる本もキチンと読んで押さえているところが凄いな、と思う。ハズレがない。
    本への愛、本を読むことが本当に大好きなんだな、とビシビシ伝わる。語り口調も三宅さんらしくとても読みやすい。
    この本でおすすめされてて、読みたいなと思った本も何冊も見つかった。
    もう三宅香帆さんのいちファンになってしまった...。

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    2026年10月04日
  • 副作用あります!? 人生おたすけ処方本

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    とっても久しぶりに読み切れた本!
    優しさと温かさで書評してくれる本。
    批評じゃない、書評の優しさを最近の生活をかえりみて沁みた。

    穂村弘さんの現実入門読みたいです。
    この本はわたしにとってエネルギーの本でした。

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    2026年09月30日
  • 文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?

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    「ゴリラのハミング」の話が気に入ってしまって、今日は、朝からゴリラが鼻歌を歌っている映像が脳内を占領している。
    じんわり楽しい気分。

    谷崎潤一郎の『痴人の愛』がまたまた登場して、三宅香帆さんも『痴人の愛』が好きなんだろうなと、嬉しくなる。谷崎潤一郎の『痴人の愛』と夏目漱石の『こころ』は、最高傑作だと思っている。

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    2026年09月30日
  • 「夫婦」不在社会

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    夫婦不在、というより、父親不在社会、という感じだった。仕事に追い込まれすぎず、自分の時間持とう。具体的には、夫婦の会話持つことに加えて、その際の傷つきを受け入れられる自分1人の時間を作ったり、夫婦の悩みを打ち明けられる関係の友人や共同体を作って大事にしようね、という話。
    男って、「黙る」という性格の人が少なくないので、ほんまそうやな、と思った。

    この本の最大の気づきとしては、夫婦ミーティングしよう、だけで終わらず、2人だけで解決するのではなく、うまくしんどかったことを共同体とシェアしようね、そしてすぐ解決しようとするのではなく自分の中でも「やり過ごす」ための時間(ひとり時間)を持とうねという、点だった。

    あとは、解決策としてそのために時間をどう確保するか。
    仕事忙しすぎるし副業などでプライベートな時間も削られがち(公による植民地化されがち)な現代だけど、

    ・なんとかこじ開ける意識を持つ(仕事はよ終わらす)
    ・余裕のある職場へ就職する/転職する

    しかないのかなと思う。

    そういう意味では、若手医師の戦略としては

    ・最初からホワイトに働く(できれば後で食いパグれても大丈夫なように稼ぎまくる)
    ・ちょっとブラックでもスキルが得られる職場で頑張って、どこかのタイミングでそのスキルと引き換えにゆったりめで待遇のよい職場に転職

    の2択になりそう。個人的には後者のほうが精神衛生上良さそう。




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    2026年09月30日
  • 「夫婦」不在社会

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    三宅香帆は、ある作品から何を隠してるかを読み取って、すなわち何を伝えたいのかを割り出すのが得意で、それが楽しい

    正直、全て理解できたかというと全然そうではない。

    でも、都度読んでる時にわからないということではなく、時代と共に人間の関係性やコミュニケーションの変化があったよね
    ということを作品を通して伝えてくれていて理解できる。

    現代の人間はもっと仕事の時間に追われすぎずに、「コミュニケーションは傷つきもするし、時間がかかるもの」と理解した上で、普段の時間をゆっくりと過ごしてみるのが良いのではないかと書いているんだと受け取った。

    自分の家でも、似たような現象が起きているから興味を持って読んだ。
    自由、労働、共働き、男性と女性の考え方の変化、を時代の経緯を持って確認できるからこそ、もっときちんとコミュニケーションを取るべきだと思わせてくれた作品。

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    2026年09月28日
  • 「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (アイドル ライブ イラスト アニメ バンド 声優 推し活)

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    ためになったー!巷でよくあるような言語化のコツを詰め込んだ本ではなくて、言語化する上での心構え、言語化は気軽にできるんだよ、こんな感じでやれば楽しいよ、みたいなのをたくさん教えてくれた本。最後に書かれていた筆者のコメント「私はあなたの感想が読みたいのです」は、筆者の一方通行だけじゃなくて、私も好きの界隈に飛び込んで発信していいんだ、と勇気付けられた。

    ちなみに私は映画「ルックバック」がよくある主人公サクセスストーリーみたいで好きじゃなかったんだけど、この本を読んで改めて考えてみると、自分が幼少期絵を描いていたけど誰からも評価されなったのでそのコンプレックスと結びついていただけ、ということが分かった。嫌いな映画が減って良かった。

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    2026年09月28日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    半身で働く。一生懸命に自然となり過ぎてしまう社会。持続可能な働き方や生き方の模索。どれも難しいけど、やり続けないといつかダメになる。ためになる本でした!ありがとうございます!

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    2026年09月28日
  • 考察する若者たち

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    これ読んでて面白かったのが、

    今って映画やドラマを観ても、
    本や漫画を読んでも、

    「で、これってどういう意味?」
    「作者は何を伝えたかったの?」

    って、すぐに“答え”を探したくなる時代なんだなと。

    SNSを見ても、
    考察、解説、要約、ネタバレ。

    僕も普通に見る。

    でも本を読んでて思ったのが、

    何でもすぐに「正解」を知る必要ってあるのかな?

    よく分からないまま考える。
    自分なりに感じる。
    誰かと話して、全然違う解釈に出会う。

    それも作品を楽しむ一部なんだよね。

    これって仕事や人間関係も同じかもしれない。

    効率よく答えを知ることも大事だけど、

    答えがないことを、あーでもない、こーでもないと考える時間。

    意外とそこから、
    新しいアイデアや価値観が生まれたりする。

    AIを使えば、
    答えっぽいものは一瞬で出てくる時代だからこそ、

    これから価値があるのは、

    「答えを知っている人」より、
    「自分なりに考えられる人」なのかもしれない。

    まあ僕の場合、
    考えた結果を翌日には忘れてたりするけど…

    みなさんは映画や本を見たあと、
    考察を見る派?自分で考えたい派?

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    2026年09月28日
  • 伝わる言語化 自分だけの言葉で人の心を動かすトレーニング

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    ・他人の言葉が自分の思考に流れ込みやすい時代
    ・言語化の入り口は、具体化・細分化
    ・自分と相手との間の情報格差を認識しているか

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    2026年09月27日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    所謂ハウツー本なのかと思ったが、いざ読んでみるとその時代のベストセラーから見る労働や余暇の歴史を振り返りつつ、最終的にはこれからの"働き方"(もっと言うと多分"生き方")を提案する内容であり、自分自身の心の置き方についても色々考えさせられ、面白かった。

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    2026年09月27日
  • 「夫婦」不在社会

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    日本では、親子愛は語られるけれど、夫婦(パートナーシップ)について語られることは少ないと感じたことから話が始まる。小説・漫画・映画・ドラマから紐解く「夫婦論」は三宅さんならではの視点と切り口、語りが面白い。村上春樹さんの作品と実社会を交錯しながら歴史を辿るのも興味深かった。(村上春樹作品ばかり出てくるな!と思っていたら、あとがきでそれが裏コンセプトだったと書いてありなるほどと思う)

    まとめとして、「パートナー間のディスコミュニケーションは解消されるのだろう」という問いに「時間を急がないこと」と回答を出している。また、後半に『なぎさ』を通して第三者の介入の重要性も指摘。

    正直結論だけ取り出すとあっさりしてしまう。

    だけど、そこに辿り着くまでの過程を思考した者と、してない者とでは、実行した時の効力が違う気がして、個人的には今後の立ち振る舞いに役立つ気配のする楽しい読書だった。

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    2026年09月27日
  • 推したちとどう生きるか(新潮新書)

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    私自身もオタクをしていてオタクを大きな人生の軸になっている人間として読んでよかった
    ファンダムや推しとファンの関係についての本をいくつか読んだけどあまりしっくりくる物がずっとなかった
    初めてこれだ!と言うものに出会えた気がする

    最終章とあとがきは特に私が最近オタク(ファン)に対して思っていた事で、文字としてインプットする事で考えていた事が整理できた
    好きなものを応援する上では、その言語で好きを語らなければならない気がするけど、実際そうじゃなくて自分の言語で自分の思うように好きな気持ちを自由に表現していいし、それこそが応援だよなと思った

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    2026年09月25日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    ネタバレ

    立身出世のための読書
    修養という仕事に役立つものと教養は区別された。
    社会のことを知ると役に立つという時代が変わり、社会はコントロールできないので、自分が変わって自分ができる範囲のことをするという時代になった。
    読書は知識でインターネットは情報。知識は情報+ノイズで、ノイズとは社会の流れなど。
    自己実現は仕事で行うものであり、全力でそれに向き合うことを良しとしている文化が、ノイズとなる本を遠ざける。

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    2026年09月25日
  • 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

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    ネタバレ

    言語化とは、細分化すること。
    ポジティブな反応は共感か驚き、ネガティブな反応は不快か退屈。
    好きな文章を見つけることが大切。

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    2026年09月25日
  • ニュー日本文学史

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    この本の感想を一言でまとめると、古典がもっと読みたくなる本です。
    この本の構成は日本の古典を20冊厳選して紹介するというもので、日本の古典をあまり知らない人でも古典に興味を持とうという主旨の本であると思います。
    ちなみに古典をあまり知らない初心者のために口語訳が前に来ています。
    古典や俳諧などは恋愛の物語や感じたことを書くイメージがあり、貴族の遊びという印象が強かったが、紫式部日記などの紫式部の宮廷に馴染めないところや思想を読むと昔の人も今と変わらず、大変だったんだなと思いました。
    興味はそそられましたが、少し読みづらさがあったため、星4にしました。

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    2026年09月24日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    以前から題名が気になっていたけど、内容を想像ができる気がして、手が伸びなかった。良い意味で予想を裏切られた。

    「本を読むこと」を、なんとなく高尚なことだと思ってる自分がいたけど、この本に書かれている日本の読書の歴史を追っていくと、印象が変わる。
    なぜその本がベストセラーになったのか、時代背景に紐づけた考察が面白い。
    そんな理由だったのかと思うこともあり、本を読んでいる=偉い(賢い)、みたいなイメージが崩れる。

    自分が最近読書を続けられているのは、確実に時間ができたからだと思う。作者の方が言うように全力で何かに取り組むことは、余計なことを考えずに済むし、ある意味「楽なこと」だと思う。でも全力をできなくなった時に突然ストップをかけられると本当にどうして良いか、わからなくなる。だから普段から別のことを考える余力を残しておくということは大事だなと思った。

    過去に全力で仕事をしない人を少し見下しているような時期があったけど、今考えるとその人が仕事ができなかったのか、あえてやらなかったのかは、わからないなと思った。

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    2026年09月24日
  • 考察する若者たち

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    ネタバレ

    「それってあなたの感想ですよね?」
    という言葉が流行る前提には、そもそも個人の感想や感情なんて意味がない、という考えが見られる。その背景には、YouTubeやインスタのようなプラットフォームが保有するオススメ機能(レコメンド・アルゴリズム)があるのでは、と提起する。

    いくら情熱を込めて作成した投稿でも、オススメに選ばれなければビュー数を稼げない。そんなプラットフォームが支配する世の中では、アルゴリズムに選ばれるような、より多くの人が見たいと思える最大公約数的な「正解」が求められる。そうなるとオススメされないような個性的な感想や感情は、存在価値が低くなってしまう。

    インターネット上で発生した価値観が、現実世界にも、特にプラットフォームにどっぷりの若者の世代に強く影響しているのは驚く。

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    2026年09月24日