三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近のSNSやプラットフォーム発の文化に、違和感を覚えていた。この本で書かれているとおり、「批評」はそれぞれの解釈があって正解はないもの。「考察」は作者の意図を推理するゲームみたいな感じになっている。その違いを話せる人で話して「そういう見方もあるのか!」と価値観をアップデートしていくのが私は楽しく感じている。しかし、今のネットは界隈が徐々に別れてきて、好きなものが合う人同士しか会話しない閉じた空間ばかりになっている。1つのジャンルに縛られず、多趣味でいろんな界隈を横断したいし、毎日新しいものに触れて価値観の変化を楽しみたいと考えている私にとって、この本は支えになった。いろいろなものの楽しさを知
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の好きを言語化できるようになりたいから読んだ本。今まで感想に「すごい」とか「感動」とかの言葉しか使えなくてモヤモヤしたことがあったけどそれは「クリシェ」と呼ぶことが分かったし、クリシェをしないためには「なんで〇〇だと思ったのか」などを深堀することが大切なんだと気づいた。
あと、3章読んでる時、相手に推しのことを喋りたい。でどうやって情報の差異を埋めたらいいの?って時に相手との距離を掴むのが大切だと知ったのですが、上手く使えれば会話とか上手くなりそーだなって思った!笑
まだ慣れないだろうけど、とりあえず感想を書く前に他の人のレビューを見ないことから意識して、言語化技術を上げていきたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の言葉で発信することの重要性を改めて感じた一冊。自分の感想を考える前にSNSで他人の感想をみてしまうとその感想に流されてしまうといった点や文章を書くのに語彙力よりも物事を細分化してみる力が大切だという点に非常に共感した。これから推しを語るときだけに関わらず何かを語る際などは自分の感動したポイントなどを具体的に切り取りなぜそこに感動したのかを深掘りして言語化するという行為を大切にしていきたい。
①良かった箇所の具体例を挙げる
・自分の体験との共通点を探す
・好きなものとの共通点を探す
・どこが新しいのかを考える
②感情を言語化する
・共感
すでに自分が知っている体験/好みと似ている
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Posted by ブクログ
絶対に『花束みたいな恋をした』を見たあとで読んだほうがいい
著者の三宅さんとは同じ高校の出身だということもあって、話題になったこの本を手に取りました。
就職してから大好きだった読書ができなくなった自身の経験をもとに、明治以降・近代化してからの日本人の働き方と、読書のあり方(読書に限らず、文化・教養の受け取り方)の変遷という2本の線を並行をさせて比較し、労働と文化を両立できるはたらき方とは?を追求する1冊です。想像してたよりもフランクでやさしい文体で、はつらつとした女性の軽やかさと情熱にグイグイと引き込まれます。
「本が読めないのは仕事に時間が取られるから、労働で気力が奪われるからじゃな -
Posted by ブクログ
『「好き」を言語化する技術』に書かれていた内容の
超具体化ワーク版という感じ。
章ごとにワークシートがあり、
これが非常に使いやすい!
三宅さんの文章は、
読んでいると頭の中にロジックツリーというか、
大項目と小項目の階層がイメージしやすいです。
そのイメージのままのワークシートの構成なので、
書き込みやすいし、
書き込むことで本の内容がさらに理解が深まります。
また、コンセプトづくりの項では、
三宅さんのベストセラー3冊を具体例に挙げてあり、
なるほど感を得られました。
本書は脱線は少なくてスッキリと分かりやすいですが、
私は『好きを言語化…』の
ほとばしる推しへの想いの脱線なんかが面 -
Posted by ブクログ
三宅香帆が好きなので読み始めた。
これは、もともと推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい」しかでてこないという本を題名を変えて出版されたものらしい。
さて、この本を手に取ったのは三宅香帆が好きだったからだが、他にも理由がある。それは以前読んだ樺沢紫苑の「毎日を楽しめる人の考え方」を読んで、記録することの大切さを知り、どうせだっかたら上手く感想などを表現したいと思ったからだ。
本作は、新書でありながらとても読みやすく、好きなもの(推し)を語る方法も分かりやすかった。自分が望んでいた内容にほぼドンピシャで全てを生かせるかは分からないが、今後この読んだ内容を心に留めて感想などを記録していきたいと