三宅香帆のレビュー一覧
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何をどう読んでいるのかに対する解として、"比較、抽象、発見、流行、不易"の観点から著者の実際の内容にて解説してくれている本でした。
もちろん面白かった、という楽しみ方ももちろんあるがそこには技術もあってそれが新たな面白さや深みを出してくれるんだな、と感じました。
実際にこの技術で紹介されている本はとても興味深いものが多く、
実際に読んでみたい本がいっぱい出てきました。
読みたい本を探している人にとってもいい本だと思います。
実際私は以下の本が特に気になっており成瀬シリーズはその足で買いに行きました。
成瀬シリーズ、水車小屋のネネ、女の国会 -
Posted by ブクログ
示唆深い本だと思う。特に、ランキングによるヒエラルキーがあったマスメディア時代から、世界がフラットになるインターネット時代を経て、現代はパーソナライズとリコメンドを通してフラット化がオートに作動するプラットフォーム時代なのだという指摘には頷く所がある。
しかし肝心の「報われる」とはどのような状態なのか、判然としない。もちろん私が見逃している可能性は高い。報われない消費が何かというと、例えば正解のない批評や感想であり、そういうものは以前よりニーズが減退したのだそうだが、では他に何か無いのかという気もする。ガラス細工を写真に撮らずに鑑賞することも報われない消費として挙がっていた。
うーん、それ -
Posted by ブクログ
学生時代、アニメオタクだった時期がある。当時は「布教」と称して、周囲に推しの尊さをどうにか伝えようと必死になっていた。しかし手応えはなく、「この良さが分からないならもういい!」と、八つ当たりのような気持ちで、いつの間にか自分の“好き”を共有することを諦めてしまっていた。
この本を読んだ今では、あの頃の伝え方が本当に良くなかったのだと反省している。相手の興味の範囲、情報の取捨選択、話すスピード──どれをとっても、相手の興味を引く話し方ができていなかったのだと気づかされた。
人が興味を持つ話題には、大きく「共感できること」と「新しい視点であること」の2つがあるという。自分がなぜその推しを好きなのか -
Posted by ブクログ
自分の感想を持つことの大切さと尊さについて三浦さんが改めて伝えてくれた一冊。
令和の若者は正解を欲しがるわけについて、
流行のアニメやYouTube動画から多面的に評論しているため想像しやすく読み進めることができた。
また、安定を求める時代背景は、現代において仕方のない選択であるかもしれないと感じた上で、自分の意見を持って批評できる感性を大切にして生きたいと感じた。
「もっと得したい!」
「得られるものなら一つの体験でもさらに充足感が欲しい!」
と考えるせっかちな心理状態は、
私にもある事なので風呂キャン(どうせ洗うなら汚れたと実感できる時がいい)も現代人の考え方としていえるものだと感じた -
Posted by ブクログ
大変興味深い内容が多い。
考察という言葉では意識していなかったが、最近の作品に対し「正解の解釈」というものが求められている事は肌間で感じていた。
例えば本作でも参考資料として登場する「君たちはどう生きるのか」なんかにおいても、ジブリから発信される“公式の意見“であったり、考察なるものを参考に感想を持つという人を周りで多く見かけた気がする。
個人的にはそれに対する理由はSNSの影響かと思っていた。何故なら人の意見を聞くという事は自分の意見と擦り合わせることを伴うからだ。20年くらい前ここの映画の感想なんて精々身の回りの10人程度のものしか聞かなかっただろう。今は見ようと思えば無限に他者の意見 -
Posted by ブクログ
三宅さん本は読みやすいですね。
何か近くで話してくれてる感じがそこここにあって、楽しいです。
この本を読んで、最近の社会環境を再認識できたように思いました。
成長しない社会が続く中、リスクを取って夢にトライするより、所属する「界隈」の中で、小さな報いを求めてキャラを最適化している。
所属する界隈に係る情報はアルゴリズムが次々と送り続け、送られてくる情報を考察し、界隈の報いを得るため考察し、正解を求める。
そうあることは合理的で、小さな幸せにつながっている。
特定の界隈を知り尽くすのも楽しいけど、やっぱ幅広くいろんなことを自らの頭で考え、批評する。作者の真意に合わせ正解を求めるのでなく、 -
Posted by ブクログ
せっかく、このような本を読んだので、
自分の推しについて書いてみる。
私の推しは、かっこいいものの、万人が思うイケメンとは違う顔立ちである。
一般人にいそうでいない、そして声が優しい。
私は匂いと声フェチなので、声に魅力を感じると好きになるのかも(共感)
あと、インタビューの時に「迷ったら茨の道を選ぶ」と言っていて、私自身の決断の判断基準に近いものを感じて、そのストイックさにも惹かれた。
数年前に課金制のファンクラブを廃止して、ファンとの交流イベントより、自分の俳優としての姿を見せたいという覚悟に驚きとかっこよさを感じて、より好きになった。 -
Posted by ブクログ
古典や近代文学なんてほとんど読まないのに「面白そう」と思えるから不思議。
これらの作品がどうして“名作”と呼ばれるのか。
その理由を知ると俄然興味が湧く。
男装モノはまだ分かるけど約千年前に異世界転生モノがあったとは。
そういうのオッケーなんだ!?という新鮮な驚きがある。
自身の恋愛を赤裸々に綴った日記、軽薄なパロディ、実際に起きた心中事件を元にした浄瑠璃…。
何というか、文学の世界って現代とそんなに違わないんだなあという発見があって面白かった。
個人的に、女性陣の夜更かしのお供でアンソロジーだという『堤中納言物語』が気になった。
虫愛づる姫君とか懐かしいし、今度本屋で見て来よう。 -
Posted by ブクログ
例えば友だちと1本の映画を見たあと、カフェに入ってお喋り。自分の感じたことを話して友達の感想を聞く。
すると友達の口からは私と全く正反対の感想が飛び出してくる。
「えっ、あの主人公の無言の涙、そう感じたの、、、?」
「流れる涙を映す秒数が長かったから、罪の重さをずっしりと感じている、という事じゃないの???」
「いやいや!その涙が地面に落ちたって事は、全ての罪悪感を洗い流したってことでしょ!」
くらい全っっっっ然!違う感想がカフェテーブルに並べ立てられる。
相手と感じたことが違えば違うほど、なるほどー!そういう考えもできるのかー!と、さらにその作品を1段階も2段階も上に楽しめる。
逆に